玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

劇場版 #シドニアの騎士 #あいつむぐほし 感想

 拙者、弐瓶勉先生の本は全部持ってる侍!
 せやけど工藤、最近はアニメ映画になる閃光のハサウェイの旧版と新装版の読み比べや、Gのレコンギスタ劇場版を解析するための進化心理学の本や、水着殺生院キアラ、水着イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、水着アビゲイル・ウィリアムズの宝具上げの極大成功狙いのための巌窟王無限種火周回(巴は人妻だから別にいいかな)や増えるアイドルマスターなどで地味に忙しくてシドニアの騎士は読み直してなかったです。金曜日も種火周回してた。原作の最終回の感想の記事は今でもたまにアクセスされる。


nuryouguda.hatenablog.com

↑妙にテンションが高い原作最終巻の感想


nuryouguda.hatenablog.com

↑劇場版BLAME!の感想記事



 で、本題の劇場版シドニアの騎士 あいつむぐほしの感想ですが。まあ、普通だった!
「シドニアの騎士 あいつむぐほし」 描きおろし設定資料集 (アフタヌーンコミックス)

 普通に面白いアクションアニメ映画だったかなー。
 ハリウッドの戦争映画みたいに主人公の後輩新人パイロットが足されていたり、なんとなく感情移入しやすい感じ。割と普通に敵をやっつけてハッピーエンドでしたッて言う感じ。


 でも弐瓶勉先生も最近のインタビューで「若い頃みたいにコアなことをやらないで、普通にしたい」とおっしゃっているので。絵柄もマイルドになっているので。(まあ、相変わらず人形の国の登場人物の命は軽いが)


 原作ではガンガン一般シドニア船員やパイロットが死にまくるのだが、死ぬ感じの不快感は最低限にして、シドニア主軸主砲の被害も少ない。(ちょっと原作より段取りが足りない感じはしたけど)


 ガウナになってしまった仄姉妹とか、テルルや弦打の死亡フラグ連打など脇役のエピソードはだいたい削ってわかりやすくした感じ。カメオ出演レベル。海蘊の破壊工作もちょっと知恵が足りないでどっかで見たアクション映画みたいな感じだった。
 かわいそうな弟のかなたのエピソードもカット。
 まあ、月刊誌で毎月見せ場を作っていくアフタヌーン萬画と2時間の一般娯楽映画ではリズムとかテンポとかゴア描写の色合いの濃淡は違いますね。うん。


 紅天蛾の代わりに出てきた映画用の敵の知性型ガウナは山野栄子ガウナの復活版怪獣で割と気持ち悪い造形なのだが、なんか気持ち悪いものをあんまり映さない感じのカメラワークで、敵はあんまりはっきり写ってなくて、撃破されるところを強調して、やっつける爽快感を強調していきたい感じの演出方針だった。敵の怖さみたいなのはあんまり描かないで、視聴者を不快にさせない感じに注意している感じだった。モブも原作より圧倒的に死なないし。(弐瓶勉作品のモブは本当にガンガン死ぬので)


 落合の最後も「こいつは悪いやつですよー」みたいな芝居がかった動きをしていてアニメ的だった。(瀕死なのにあんなに身振り手振りができるもんかね)
(恒星の対流層での宇宙怪獣とスーパーロボットのドッグファイトバトルは原作のあっさり目の作画よりも、圧倒的に映画のほうがCGの表現力と音響効果で迫力があったけど、恒星の対流層なのにラストで敵味方が静止して問答するの、物理的にどうかな?とは思った。宇宙では動き続けないと落ちるので)


 原作では落合が悪いやつかどうかよりも谷風長道の初恋の人の話を軽率にして地雷を踏んで怒らせたので即断で殺されたって感じで、ジョジョというか、個人的にムカついたから殺した感じですけど。アニメはヒ山ララァの関係でちょっとかわいそうだけど、母親の件はカットして、ヴァルヴレイヴの悪い子安みたいな感じで「悪です」と視聴者が主人公の殺人を不快に思わないように演出されていて、まあ、一般向けに注意深く安心感を用意したんだなって感じでした。

 ロボットアニメらしく敵と論争するけど、敵のほうが悪いですよ、みたいな演技をつける。アニメだと悪いキャラが変顔したりするのが常套手段だ。
 敵には敵の目的や理由がある、程度のキャラ付けは必要だけども、それは間違いで主人公のほうが正義だと観客が特に考えずに納得できるように、悪役は悪そうな演技をする。




 まあ、BLAME!の劇場版はほとんど放浪者系の西部劇だったけど、それに比べるとシドニアの騎士の劇場版は一般向けや海外配信向けにマイルドな味付けになってはいるけど、まあ、そこそこ原作の場面を拾っていたんじゃないでしょうか。
 タイトル通り、つむぎとの恋愛描写に力が割かれていたし、イザナとユハタの関係も原作より少し掘り下げていたし。キャラクターモデリングはTV版と同程度で、そこまで劇場版だから細かい絵柄になったということはないのだが。


 原作に比べて半自律式転換機構とか衝角攻撃のデザインがわかりやすい感じになっていたし、不老不死とかテラフォーミングとかの小難しいSF要素やちょっと変なビジュアルもなんとなくカットされて、まあ、普通のロボットアクションアニメ映画として気持ちよく見せるように調節されていたなあと。
 まー、でも弐瓶勉先生ご自身が監修したんで、それでいいんじゃない?


 シン・エヴァンゲリオン劇場版も普通っぽくなっていたし、最近はアニメのほうが一般市場向けで興行収入が実写より多いし、海外配信もするし、普通なのがいいみたいですね。 
 SF作家は尖っていてオリジナリティがあるけど、観客の大半は尖ってもいないし、どっかで見たようなシチュエーションの方に馴染みがあるし。

『逃げ恥』『シン・エヴァ』…「リテラシーが低い人を差別しない」作品が時代を制する
gendai.ismedia.jp

 物語というのは読解力が高い人が作るものであるが、民主主義バンザイの世界であるので、中世と違ってパトロンをスポンサーにするより、大衆向けでたくさんの人から少しずつ金を集めるのが現代であるのだから、読解力が低い人でもわかるように、読解力が高い作者が手加減するというのが娯楽作品なのだが。まあ、それは今に始まったことではなく、松本清張の純文学と通俗文学のあれこれで昔もあったやつなので。まあ、これからもそうなんだろう。


 とりあえず、僕はシドニアの騎士の原作が好きだし、テレビアニメ版も原作の終了と同時期にそこそこ綺麗にまとまってたと思うのだが、今回の劇場版も広い宇宙や熱い恒星などを舞台に強敵と戦うアクション娯楽映画として、そこそこハラハラ・ドキドキできましたし、そこまで原作厨として怒る感じではないかなあ、というさっぱりとした感じですかね。



 さーて問題は次の閃光のハサウェイだ。めんどくさいオタク仕草はハサウェイの時まで取っておく。別にジェガンのデザインとかはどうでもいいんだよ。ちゃんとドラマを組めるかどうかだよ。


 僕も大抵のアニメは倍速で、しかもソーシャルゲームのレベル上げをしながら見ている。単に人気作の概要をつかんで時流を観測するのにはそれで十分だし、もっと言えばつまらない作品はゲームをして指を動かしてでもいないと脳が退屈なのである。
 ただ、その玉石混交の中から「これはちゃんと注目してみよう」とか「自分にとって大事な作品だな」と思える作品を探す感度と、大事にする態度も、同時に持っておきたいですね。
 僕はだいたい富野由悠季監督と出崎統監督が波長にあっている。それ以外は、まあ。作品ごとというか、その時の気分ごとというか。


 ただ、この程度のさっぱりした4千文字程度の感想を書くのに2時間も3時間もかけるのはやっぱり良くない。(うっかり原作を読み返してしまった。やっぱり面白い)

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↑グダちん用


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