玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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感想 #アイドルマスター #ミリオンライブ! 第2話「夢のとびらはオーディション」

前回のミリオンライブ!
nuryouguda.hatenablog.com


  • 年齢について

 やっぱりニチアサ女児アニメなんだよなあ…。


 春日未来ちゃんのスカートは短いし、めちゃくちゃ普段から池袋駅などで走るしそこら辺の公園で私服でダンスレッスンするけど、パンチラとかエッチな感じはしない。なぜなら女児だから。子どものスカートとか別に性的な目で見ないでしょ。っていう。プリキュアが絶対にパンチラしないような。その割にプリキュアのキュアホワイトの初期の食玩はスカートの下にパンツ履いてたけど、最近は食玩をあんまり買ってないなあ…。


 とにかく春日未来ちゃんはめっちゃ子どもって感じで、子どもなので、たくさん動くんだなーって言う、幼児を見るような感じがする。一応中学生だけど。
 同じ脚本家の加藤陽一さんのアイカツ!の星宮いちごさんも幼児の万能感のまま中学生アイドルになったようなものなので。(幼児の万能感だけど幼児は体力的に無理な崖のぼりとか巨木伐採するので憧れになる)


 オープニングテーマで「未来だよー」っていうところで未来がアップになるのがすごく子どもっぽい。ミクダヨーか。
ヴァイスシュヴァルツ IMS/S61-074 まっすぐ前向き! 春日未来 (C コモン) ブースターパック アイドルマスターミリオンライブ!


 逆に伊吹翼ちゃんは新人プロデューサーとデートしたがったり、胸と尻を突き出したりして、えっちな感じがします。それはそれで、女児はセクシーなお姉さんキャラにも憧れるので。


 最上静香さんは思春期で親と進路の事でもめる所があって、そういう悩みも女児的には現実感のリアリティっぽく見えそう。(プリキュアでも進路回はある)


 というわけで、今回のアニメで主にスポットが当たる主人公っぽい14歳の信号機トリオだけど、微妙に精神年齢をずらしている。これはまあ、もともとのミリオンライブ!のキャラクター設定から同じなのだけど。
 女児と言っても子どもの成長は幅があるので、基本的にはスーパー体力で明るくいつもニコニコしている春日未来ちゃんが基準点だけど、女の子の年齢によってはいろいろあるんよなー、という感情移入の幅というか角度というかキャラクターの個性を複数に取っている。
 これはプリキュアとかでも同じだけども、赤が好きな子もいれば、青や黄色が好きな子もいる、みたいな。
THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 01 Dreaming!


 それで、同じ年齢でもキャラクターの精神年齢や性的さに幅があるということで、ミリオンスターズ39人の年齢も個性もバラバラな集団もありうるもの、という風にアニメ作品としてまとめる枝の広げ方をしている。


 ここで24歳の成人女性だけどちっちゃい子供に見える馬場このみ姉さんや、子どもなのに大人びて見える周防桃子さんも配置されていて色んなアイドルがいるんだねーという多様性?が示されている。


 馬場このみ姉さんはちっちゃいけど精神的にはアダルティーでセクシー。逆に、周防桃子さんはつまんねー事務仕事を手伝わされて新人発掘オーディションが「早く終わればいいのに」って思うけど、実はそれは周りに仲間が居なくて寂しかっただけで、オーディションの終盤に仕事終わりに「まだオーディションが終わってなくてよかった」って合流してきた佐竹美奈子さんや箱崎星梨花たちが近くの席に座ってくれたら春日未来と最上静香のオーディション試験の歌とダンスを結構素直に見れるようになるので、やっぱり子どもなんだなって。


  • 男性は添えるだけ

 男性というか社会人というか。まあ、アイドルという夢を見せるアニメなので。
 新人プロデューサーも池袋駅で迷って都会っ子ギャルの伊吹翼よりも東京に慣れてない新入社員っぽいんだが、別にサラリーマンは主役じゃないので。アイドルの方が上なので。
(しかし社会人1年目で35人もアイドルを採用する仕事をするとか、それはそれですごいな。35人以上の女子の人生を左右している人事の仕事をしている。入社一年目にやらすな。まあ、チーフと社長との距離も近い会社って言うか男性社員が3人しかいない)


 765プロの社長やチーフプロデューサーも割とテキトーというか、あんまり社会人の厳しさみたいな感じはない。765プロはマジでどれくらいの事業規模の組織なのか、トンチキソシャゲのデレマスの美城プロダクションよりもわからない。デレステでは割と細かく実家から通っているアイドルとか女子寮に所属しているアイドルとか設定されているけど…。
 52人もアイドルが所属しているけど事務員二人にプロデューサー二人と社長の構成で雑居ビルの3階に何となく生息している。初代アイドルマスターの時点で割と狭かったよな…。(アケマスでは1人しかプロデュースしないという感じだったけど)ミリオンライブ!の今回のアニメの開始時点ではライブシアターも出来てないからな。


 というわけで、大事なのはアイドルの輝きであって、芸能プロダクションのリアルとかは割とどうでもいい!そういうのは推しの子でやればいいので。推しの子は女児にも人気だけどな。こないだ散歩中に小学校を通りがかったら運動会のダンスの課題曲が推しの子の主題歌で、先生が子供たちに「そんな感じではあなたたちは最強のアイドルにはなれません!」って指導していて、僕は「小学生にアイのレベルを求めるなよ…」とシスコンの顔になった。


 話は逸れたけど、新人プロデューサーは未来とぶつかって縁があったりオーディションをしたりミリオンスターズを命名したり、アイドルの道を拓く仕事をしているけど、ゲームではプロデューサーがプレイヤーだけど、アニメではアイドルの方が上っぽい感じ。
 ミリオンスターズや百万の命の鼓動とか言う謎のポエム(アイマスのプロデューサーはポエムを言う)を口走るけど、それは未来、静香、翼が分身してミリオンスターズの輝きの概念を見せたからなので。
 アイドルの輝きのパワーに引っ張られたプロデューサーがなんかこう、輝きが輝けるように、地味な雑務をするというパワーバランスがある。


 プロデューサーはあくまで裏方!(それにしてもチーフプロデューサーは全然ハリウッド研修から帰国した敏腕っぽさが見えないな。高木社長もアイドルの輝きの方を優先していて、そんなにビジネスマンっぽくない。961プロの黒井社長は…、所属アイドルがライバルの765プロと仲良くなって765プロに入り浸ったり移籍したりする)


 というわけで、アイドルマスターはゲームではアイドルのマスターであるプロデューサーとしてのプレイヤーとアイドルのイチャイチャやアドベンチャーゲーム要素があるけど、視点が違うアニメでは輝くアイドルが上位に見えるような見せ方をしている。


 まあ、それでもセルフプロデュースが主体のアイカツ!でも先生やデザイナーたちが微妙なアシストをしていたわけだし、そういうサポーターとしてのプロデューサーではある。
 アイドルはとにかく輝いている太陽や星のようなもの(高熱源体)なので、それに方向性を与えてサポートして仕事を成立させるのがプロデューサー。

  • 揃ってないのがいい


 Rat a Tat!という主題歌をオーディション課題曲(難しいよな)にして、うまく歌えない新人っぽさや、その歌の中での感情の変化の声優さんの芝居が効いている第二話だった。
 だいたいCD音源で揃ってる感じになりがちなアイドルアニメ、揃ってない芝居をしながらの歌唱で、声優という職業を感じさせるわけだが。


 もっというと、今回印象的だったのは瞳の芝居ですね。このアニメは3DCG 主体のデジタルアニメーションなんですけど。見せ場のシーンでアップになる瞳が真円でも楕円でもなく、微妙にウルッと歪んでいて、そこに虹彩とかハイライトが入っている絵になっている。


 3DCGアニメというと割とキャラ設定に揃えるためや制作費を少なくするためにパキッと同じようなデータの配置で制作することが多いんですが。あえて瞳などに歪みの修正を入れることで、リアルではないけど情感のある絵にしている。これは結構手間と予算がかかってますねー。さすがアイドルマスターブランド。


 また、最近のアニメは、ちょっと愚痴っぽくなりますけど、技量の低いアニメーターでも描けるようにキャラ設定表に沿ったコンテ、レイアウトが優先される傾向があり、その結果、複数の人が並んでいてもみんな真横から見た横顔として作画されることが多いです。


 遠近法とか三点パースとかを考えると、複数の人がみんな揃った横顔に見えることはほとんどあり得ないんですけど(すっごい望遠レンズとか?)、まあ、キャラ設定表では三面図が描かれているんで、複数キャラクターが並んでいてもみんな真横顔に作画されることが多く、視聴者としては嘘くせーって思う。


(正面顔については富野由悠季監督の「映像の原則」で「囚人写真の顔なので芝居には使わない方がいい」と書かれているけど、コスト削減のために多用されるようになってきている)
映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)


 というわけで、3DCG で描いているからこそ逆に近年の手描きアニメと違って、3人が並んだ時に微妙にパースが付いていて真正面や真横にならないようになっていて、そこはデジタルというよりは生っぽい。
 デジタルアニメは硬質というイメージだったけど、手描きアニメの方が全体のカメラワークによるパースより設定表に合わせた真正面、真横を優先するようになってしまったので逆に3D空間にCGを配置した方がリアリティのある絵になっているという。
 また、ミリオンライブの制作の白組という会社は3DCG だけでなく、エンドカードの手描き(デジタル彩色)イラストなどで絵心もあるということで、瞳の処理とか微妙な部分をCGの上からリタッチしていて、そこもいい。最近は絵というより図のようなアニメが多いので…。

  • アイドルはすごいし楽しい

 ちょっと昨今のアニメ制作事情について愚痴っぽくなってしまったが、絵だけではなく、ストーリー展開もちょっと時系列(静香にかけた未来の言葉など)をいじっているし、静香の背中を押すところなどは段取りも結構アバウトでアナログだったりする。
 そこは情感優先で。


 静香の感情のアップダウンも最後は歌の力に頼っているし。


 整合性よりもアイドルは輝いているしすごいんだーって言うことを伝えるのがこの作品っぽい。


 そこら辺はやっぱり加藤陽一さんのアイカツ!の流れというか、「ここまでくらいの無茶苦茶はやってもいい」というリアリティラインの線引きの実績というか。
 とりあえず、アイドルは分身して幻影を見せても大丈夫!(大丈夫なのか?)


 それに一応、未来と静香の路上練習でもちょっとずつ上達していたということは周りの人の反応の変化でも描かれているし。無茶苦茶やっている部分と、段取りを踏まえている部分がある。その緩急がエンタメなんだろうねえ…。


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