ビルドに一票
- ファイブスター物語は単行本派
なので、月刊ニュータイプは毎月読んでいないので、最近のチャンダナとかパルスェットの活躍は知らないのだが。
とりあえず劇場版花の詩女 ゴティックメードの再上映に伴い、最新刊まで2，3回目の通読を読んだ。
昨年まで、「２回以上読み返していないので推しファティマを決められない」と言ってファティマ総選挙を棄権していたのだが。ファイブスター物語リブートを購入したのは2018年だったし、その時点での推しファティマはビルドだったけど、「もう一回読み返さないと」というのと「最新単行本も読まないと」という気持ちで、変なところで真面目ぶってしまい、今回はゴティックメードの再上映もあり、何とか通読してから「やっぱりビルドが好きだな」というところに落ち着いた。
というわけで、ビルドに投票します。
（エストとビルドの見分け方は前髪を下ろしているのがエストで、左に流しているのがビルドなので、ちょっとイラストでは前髪を強調しました）
4年前に通読した時もなんとなくビルド推しだったけど、今回、新刊も含めて読み返したら、やっぱりビルドが好きだなあって思った。
しかしながらファティマ総選挙は前年は12月上旬だったけど、今年は下旬だったので、検索を怠った僕のミスだ！4票無駄にした。
【#ファティマ総選挙2023】開催告知(1/8) #FSS_jp
— 【ファティマ総選挙】2023 (@fatima2020_fss) 2023年12月16日
星団民の皆様、お待たせ致しました！年の瀬ではありますが、ファティマ総選挙2023開催のお知らせでございます。
今年は、12月17日(日)19時〜12月24日(日)24時の予定になります！
※今年は主催者が去年まで(金田先生)と異なるためご注意下さい pic.twitter.com/N4oEbVNwwR
- エストの妹
ビルドはエストの妹と言われている。（ビルドは単行本によってビルトだったりビルドだったりする）
黒騎士のパートナーであるエストはもう、バーシャも含めて魔女なんですけど。
僕は妹萌え属性がある。そこでビルドに加点が入りますが。
黒騎士MHバッシュ、あるいはGTMダッカスの設計者マイトのルミラン・クロスビンは黒騎士とエストの関係のめんどくささから心労で死んでしまった。えっ。ひどいな。
まあ、エストのめんどくささは星団随一として有名なんですけど。そのエストの製作者のモラード・カーバイト博士が「エストがあまりに特殊過ぎたから反省して、完全無比なファティマを作るぞ！」とがんばって作ったスタンダードな傑作ファティマがビルド。ロボット操縦に情報戦となんでもござれの高性能ファティマです。
ファティマには基本的に血のつながりはないのですが、エストの大失敗を受けて作ったという点でビルドはエストの妹ということらしい。
しかし、モラード博士も豪放磊落な好々爺な態度とは裏腹に、真のラキシスと言葉を交わしたり、ライバルのバランシェ博士のファティマにも勝るとも劣らない傑作ファティマ（めんどくさい因縁がまつわるファティマ）を生み出したり、バランシェとは違う延命措置を自分にしていたり、まあ、異常者。
ビルドの登場時は主人公のアマテラスの敵方のパイドパイパー騎士団のパイパー将軍のパートナーで歴戦のファティマと言われた。（まあ、この命の水を巡る泥沼の戦闘では単純にアマテラスが正義ともいえないのだが）将軍のファティマなのでそれなりに高級なのだろう。
なのでツラック隊のエピソードで味方になるのは、「敵も味方もマスター次第」という人型ロボット（ガイノイド？）のオートマティックフラワーズ（AF）らしい点ですけど。
そういう点で敵味方を行ったり来たりするエストに通じるところはある。
- めんどくさいファティマ
星団歴2997年、星団最初の4大ファティマのインタシティ（偽名ハルペル）のマスターのハスハ連合共和国のAP騎士団エンブリヨ隊の騎士ワンダン・ハレーがハルペルをモラード博士に見せに行ったところは割と感動的なのだが。
その場面に居合わせたビルドは…。
その時にスタック・コードという「パートナーと認めた騎士以外のパートナーにならない」という、エストが黒騎士に対して感じているのよりは多少規模は小さいけど異常な状態をワンダン・ハレーに感じて、他の騎士とのお見合いを30回断るという異常さを見せる。
（ワンダン・ハレーはハルぺル（インタシティ）の死にショックを受けて騎士を廃業した）
ビルドは姉のエストよりは性能がちょっと劣るけど、なんだかんだモラード・ファティマなので強い。というかエストが異常すぎるので、ある程度似ている性能のビルドをパートナーにしたい騎士は多い。エストが選ぶ騎士は黒騎士のＭＨ／ＧＴＭ（バッシュ/ダッカス）に適応した黒騎士だが、ビルドははっきりした条件はない。
それがまためんどくさい…。
エストはヨーン・バインツェルという少年騎士を育てた後、バッハトマ魔導帝国のトップ3で先代の黒騎士（前回のエストのパートナー）を殺害し、ヨーンも殺しかけたデコース・ワイズメルのパートナーになった。
エストはエストでめんどくささがマックスだが、ビルドはワンダン・ハレーに惹かれていることを自覚しながら、「私なんて、インタシティ様と比べたら…」と妙に自己卑下している。
あの、比べる相手が星団初期4大ファティマっていう時点で、ビルドは自己卑下しているように見えて「私より上なのはそれくらいの伝説級」と思っているようで、ちょっとこの子はヤバい。比べる相手が！歴史的過ぎるの！
というか、製作したモラード博士は
「ま～～～～エストはいいんだ。エストは～～。弱ってんのはビルドだビルドぉ～～！」と、ビルドがお見合いを30回も断っていることに悩んでいる。
エストはいいのか？魔導大戦の発端でありスーパー胡散臭いバッハトマ魔導帝国のデコース・ワイズメルを黒騎士に任命したことはいいのか？
ファティマ・ガーランドは倫理観がおかしい。
だけど、クローム・バランシェ博士とモラード・カーバイト博士の弟子である天才美少女ミース・シルバー・バランシェ博士はスタック・コードを見抜き、動乱の続くミグノシアのベラ国に「ワンダン・ハレーという騎士を探せ！」という通知を出した。
そんなこんなで、単行本14巻では無事に？星団歴3031年にベラ国のツラック隊でミースやナルミ・アイデルマ支隊長とソープのアシストでビルドはワンダン・ハレーをパートナーにして戦い、クロスジャマーなどの情報戦でのホスティングファティマ（中央制御）として見事な働きを見せた。
それはいいし、ツラック隊のエピソードは弱小野球部が勝っていく感じの王道展開だったけど。
ワンダン・ハレーはインタシティの死後、騎士を廃業し、34年間無職。ジョーカー星団の人は寿命が約280年と地球人の4倍くらいの時間の流れなのだが。（何故か星団の全ての居住惑星の自転周期は一年365日）
それでも地球時間で8年半はワンダン・ハレーは無職でした。
う～～～ん。
インタシティの臨終にビルドも立ち会っていたので、そこで「私が次のパートナーになります」と言っても良かったかもしれないけど、なんとなく言い出せずに34年も無職をさせる。
ワンダン・ハレーも、ファティマがいないときはヒゲも伸ばしっぱなしの世捨て人っぽい不審者で普通に連行されていたけど、ビルドがパートナーファティマになったら一気に34年前と変わらないパリッとした歴戦の戦士に復帰した。
……。ファティマが女かと言うと微妙なところだけど、ファティマのために騎士団を脱走して、ファティマの死を悼んで無職になり、新しいファティマを得たら一瞬でかつての操縦技術を思い出すとか…。
ファイブスター物語の面白さは滅茶苦茶優秀な人たちが頻繁に見せるポンコツのせいだったりするんだろうね。
- ヤバいビルド
パートナーにしたいなーって思った騎士がいるのに告るタイミングをミスってワンダン・ハレーを34年も無職でほっておいて30回もお見合いを蹴ったというビルド。こだわりが強い。
そこら辺もエストの妹って所だけど、ファティマは人間じゃないので、デコース・ワイズメルを黒騎士迎えたエストとモラード邸で過ごしていても別にケンカにはならない。人力すりこぎの気化冷却でアイスとか作る。
エストはもう、特級でヤバいのだが。黒騎士関連だけでなく映画「花の詩女ゴティックメード」のラストで第四の壁をぶち抜いてたりする。
メインヒロインで神様のラキシスから、エストは「人気投票1位の私に比べて3位のエストの方が人気がある」「お姫さまより近所のお姉さんの方がいいのよね！」などと暴言を受けたのだが。
エストもハッキリいてヤバいファティマなので、モラード博士が黒騎士システムの反省から「ちゃんとしたファティマを作るぞ！」って気持ちで作ったビルドも結局ヤバい。
アトロポスの章の最後で、アトロポスはラキシスがすえぞうから受け取ったドラゴン・ドロップの共鳴の影響？で未来の星団歴18097年のシバレースを幻視するのだが。
ビルドはアトロポスの章の終盤でヤクト・ミラージュに右手足をブチ切られて全身に毒が感染して、設計者のモラード博士の元で脳と胸腺をなんとか維持して再生している間の夢として、もっと鮮明に18097年のシバレースを見る。
ファイブスター物語で未来視する人はたまにいるんだけど。
アトロポスは運命の三女神だし、ドラゴン・ドロップもラキシスも神の領域なのですごいのだが。普通に戦闘で傷を負って再生途中だったって言うだけのビルドが1万5千年後を未来視するのはちょっとヤバい。
- 謎のこだわりのビルド
ファティマの服装は星団法とかでいろいろと決められているんだが、ツラック隊のエピソードで出撃するビルドは「やっぱりこっちの方が私らしいもんね！」と、ハイソックスを三つ折りにする。
別に特定のブランドにこだわっているわけではなく、ハイソックスを三つ折りにするというだけのことに妙にこだわる繊細さがビルドのちょっと変な子感を出している。
- がんばれビルド
ファイブスター物語もスピンオフ漫画で「がんばれエスト」がある。エストが作者の永野に振り回されたり宣伝をしたり。
それは関係ないかもしれないけど、エストの妹のビルドは幼いころに山火事に巻き込まれたミースを防火ファティマスーツでくるんでお姫様抱っこで火の中を駆け抜けた。その時にビルドはミースに「ファティマはこういう時はがんばれって言われた方がいいんですよ」と、未来の天才ファティマガーランドのミースに「ファティマの行動理由」を教えていた。
エストがバーシャの時に若い騎士を育てていたけど、ビルドもミースを育てていたと言えるかも？がんばれ！がんばれ！ビルド！
- 男を立てるビルド
ビルドの新しいパートナーのワンダン・ハレーは作者直々にデザインズ6で「情けなさ満載」と言われていた。酷い。
まあ、前のパートナーファティマを失ったショックで34年も無職だったので。
そこは僕も無職なので共感が出来たり。
しかし、ファティマは一応人間に似てるけど人間じゃないし、人権も制限されているというガイノイドだ。
しかし、ワンダン・ハレーは土下座して「ビルド殿！もう一度私をGTMで戦わせてください！どうか私を!！あなたのパートナーに！お願いいたします！！」
と、スーパー情けない懇願をしてビルドに告白したのだ。
そして、ビルドは34年前からワンダン・ハレーに惹かれていたけど、男に先に告白させてから「おまちしておりました…ずっと…ずっと…そのお言葉を…”マスター”…」とオッケーする。
ビルドの方がワンダン・ハレーに惹かれていたのはミース（この子も恋愛面ではかなりヤバい）に見抜かれていたようだが、自分からパートナーを願うのではなく、あくまで先に男に告白させる…。
策士なのか、天然なのか。
そんなビルドが好きです。
- Amazonほしい物リスト。
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↑グダちん用
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