脚本:富野由悠季
絵コンテ:森邦宏、斧谷稔
演出:水本葉月
作画監督:[キャラ] 可児里未、柴田淳 [メカ] 高瀬健一
戦艦作画:仲盛文
粗筋は公式サイトにすごく詳細に書いてある。
https://www.g-reco.net/story.html
あらすじ:ハイジャックされた輸送船から逃げ出したメガファウナは、ビーナス・グロゥブを統べるラ・グー総裁のいる場所を目指す。G-セルフを取り戻したベルリは、ジット団の追撃を受け、フレームのある宇宙の中に迷い込んだ。
(放送後数日で長くなる)
ハーイ。皆さんスコード!(あいさつ)
今週もGレコ面白かったですね!!!!
20話まで来たからばらすけど、私はガンダム Gのレコンギスタの感想ブログを書く時、心掛けていたことがあります。
1、毎回キーワードを見つけてそれについて書く
2、毎回書き方やアプローチを変えて書く
3、時系列順と項目別を使い分けて臨場感のある文章で書く
4、図解を使う時とあまり使わない回など、メリハリをつけて使う
という大学生のレポート課題のようなトレーニングを行っていました。
ですが、20話まで来て物語も煮詰まってきていると小手先では書けなくなってきたぞ…。
毎回違うテーマと文体で書くようにしていたと、みなさんは気づいていなかったでしょう。誰にも言ってなかったからな…。いや、文体の書き分けが20種類も出来たかって言うと、そこを突っ込まれると困るんですが…。
しかし、Gレコは僕の独断と偏見の鑑賞ですけど、ともかく毎回19話まで各話にキーワードやテーマが見つけられたので、それはハッキリした作り方で良いなあって思います。
これまでの感想目次
「はじめたいキャピタルGの物語」・「ガンダム Gのレコンギスタ」感想目次 - 玖足手帖-アニメブログ-
テーマ別
第1話「謎のモビルスーツ」-「ガンダムというポイント」「完全なる黄金の長方形と回転」(序盤でガンダムシリーズを俯瞰して知識をアピールするとともに、ジョジョネタという危険球を投げることでネタのストライクゾーンを広げた)
第2話「G-セルフ起動!」-「女に褒められたいという気持ちで暴走する男たちと、それを見る女たち」
第3話「モンテーロの圧力」-「つかめプライド」
第4話「カットシー乱舞」-「子供向けアニメなのにディスコミュニケーションや情報戦描写」
第5話「敵はキャピタル・アーミィ」-「面白がってはいけない5つのポイント」
第6話「強敵、デレンセン!」-「戦場は地獄」
第7話「マスク部隊の強襲」-「空中戦や人工衛星での飛ぶか落ちるかの不安定さ」
第8話「父と母とマスクと」-「空戦エネルギーと絡めて劇構成の感情やポテンシャルの三幕構成」
第9話「メガファウナ南へ」-「動物や自然などの世界名作劇場っぽさ」
第10話「テリトリィ脱出」-「コンテの荒木哲郎さんの富野リスペクトとプロレス」
第11話「突入!宇宙戦争」-「逆襲のシャアのような宇宙空間の動線の演出」
第12話「キャピタル・タワー占拠」-「松尾衡の劇場版Z風絵コンテに観るカメラ角度のメッセージ性」
第13話「月から来た者」-「安定したレイアウトと分かりやすい説明セリフの裏で変なことをしている」
冬休み特別講座、登場メカ(出撃、撃墜数)まとめ(滅茶苦茶大変だったので後半はやりたくない。っていうかモブに厳しいガンダムでモブの撃墜数をまとめるってさあ…。アーボカスは鮫の餌に成ったのだ)
第14話「宇宙、モビルスーツ戦」-「作中の未来人・宇宙人の道徳と倫理観の描写と、それを現代アニメでも実感させるためのツールとしての姫や異性と言ったエロスの効果」
第15話「飛べ!トワサンガヘ」-「ベルリってファミコン世代、ゆとり世代の後のソシャゲ―世代かパワーエリート世代では」
第16話「ベルリの戦争」-「姫と皇子の行動のズレ、心と体のズレ、自分の認識と他人の認識のズレ」
第17話「アイーダの決断」-「事故と人災を統治する姫の役割」
第18話「三日月に乗れ」-「サッカー中継のようにクレッセントシップまで戦いながら動いていくメガファウナを実況してみる」
第19話「ビーナス・グロゥブの一団」-「宇宙戦艦ヤマトやスター・トレックにも似た宇宙旅行のロマン。富野監督も少年時代から宇宙旅行マニアだった」
色々な視点からGレコを見てきました。
ホント、毎回毎回いろんなネタがありましたね・・・。
そこで、今回、ついに「ロボットがかっこいい!」と言うカードを切ります!
いや、G-セルフの強さとか演出のカッコよさの話はこれまでもしてきたんですが。
- ロボットバトルがかっこいい!
さて、第20話、残り6話を残した時点で「ロボットバトルがかっこいい」というメチャクチャ基本的で単純なカードを使ってしまっていいのか?だが、いつかは使わなければいけないカードでもある!
失われた何か
「「Gのレコンギスタ」はカッコイイロボットアニメである事を訴えたい。 」
https://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-2395.html#comment2239
「Gのレコンギスタ」18話を視聴。
この作品はモビルスーツのアクションと展開がカッコイイ。
今回はGレコのロボットアニメとしてのカッコよさについて語りたい。
おはぎさんが先々週に切った手札を私は今回使うぜ!
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プラモデルで遊ぼう!
というか、やっと一番技術力がある金星のモビルスーツとのガチ戦闘が始まって、ここからが本当のGレコのロボットバトルが始まったぞ!と言う感じです。19話までは宇宙世紀の遺産のデッドコピーのメカしかない月と地球の小規模な紛争に過ぎなかったが、やっとG-It団のレコンギスタという本編が始まった!戦いだ!!!
カッコいいロボットバトルの本番だぞ!
我が世の春が来たあああああ!
- カッコいいポイント、スピード感のある脚本
主にベルリを中心に見ていく。ベルリがG-セルフに乗ってカッコよく敵に勝つまでが今回のプロットの基本です。(カッコいい+1)
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物語の骨を決め、プロットを書き、シナリオを書き、ディテールを磨き・・・といった具合に、
シナリオを書く上でのプロセスに沿って語られる。
http://dargol.blog3.fc2.com/blog-entry-2912.html
と、ファーストガンダムの偉大な脚本を書かれた星山博之氏が書いてらっしゃるのだが。
今回はカッコよく敵をやっつける、というプロットがまずあって、そのためにベルリなりG−セルフなりが移動するというシナリオがあって、どういう戦い方をするのかと言うディテールがきちんと段階を追って描かれていて、とても恰好いい。
星山博之さんはあまりにも偉大過ぎてGレコでも「富野監督が全話の脚本を書くのはファンとしては嬉しい一方、やはり星山さんなどのきちんとした脚本家に整理してほしかった」という意見もよく聞く。
ですが、よく見て見ると本当に今回のGレコの脚本は「G-セルフのカッコよさを描く」という単純なプロットをきれいにディテールアップしていていいと思う。ただ、惜しむらくは2クールしかないのに物語要素や小芝居を入れ込みたがる富野監督の癖で非常に密度と圧縮率が高く、富野脚本に最適化した解凍ソフトを脳にインストールしてない人には読み取り精度が落ちるって言う問題がある。
まあ、僕は富野絵コンテの凄いピーキーでソリッド(密度が濃い)な、緊張感の高いハイテンションな気分は個人的に好きです。でも、正直ワンカットが短く、一見したら物語要素を解読する前に物語が進んでしまうのでデコードしにくいな、というのも知覚としては分かる。
本の中で印象に残った文を二つ紹介。
「アニメの感動の本質は時間の経過の積み重ね」
「映像の本質は物理的な時間の流れよりもはるかに短い時間で時の流れを人に感じさせる事」
失われた何か 「星山博之のアニメシナリオ教室」を読む
nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-890.html
はるかに短い時間で描写すると星山さんは言っているのだが、富野監督が脚本と絵コンテをやると超スピード過ぎて追いつけなくなる。なので、私も放送で見て、録画を見て、関東実況民のTwitterタイムラインを監視して画像を集め、巻き戻しとコマ送りを使いながらまた録画を見て、だいたい感想を書き終えるまでの延べ5回は見ています。(また、私は速聴で頭をよくするプログラム(wavエンコーダー)で富野作品を4倍速で視聴するという訓練をした一種の強化人間です。頭は特によくなってない(年収的な意味で))
それで大体わかるんですが、富野監督のGレコがこんな風になってしまった問題は富野監督がGレコを一生懸命作ったからです。富野監督の頑張り過ぎだ。
つまり、今回の舞台装置の移動のスピード感などを見ると、「富野監督の脳の中ではわかってるけど、初見の第三者はわからないというギャップ」を感じる。
7年も企画をやって、脚本にも4、5年くらいかけて、じっくり全話絵コンテを富野監督が描いていたので、そりゃあ富野監督は四六時中Gレコの事を考えて、何度も何度も同じシーンについて再考したり書き直したり絵コンテ用紙や作画用紙や動画ラッシュとにらめっこしてたはずなので富野監督はGレコを何度を何度も見てる。だから、富野監督はGレコに慣れている。慣れているから同じシーンを長く映すと飽きが来るし、自然とカット割りも短くなり、芝居の流れが早まり感情線のラインの密度が上がっていく。でも、初見で他人の視聴者は富野ほど富野の脳内に興味もないし慣れてもいないので、わからない。富野監督の生理的にかっこいい絵コンテの尺のリズムが視聴者が分かりやすいリズムよりも早いというギャップがある。
そういう点で、すごく惜しいのが、今回のビーナス・グロゥブ(月くらいの大きさの領域のフォトンバッテリーの円環)→オーシャン・リング→シー・デスクのフレーム→人工海上への視点の超スピードの移動。
超スピードで宇宙を飛んでいて、数分(アニメに描かれた時間)で月(約3474km))くらいのビーナス・グロゥブを通り過ぎて、100kmもあるシー・デスクの裏に入るという天文学的速度なのだが。
視聴者的にはビーナス・グロゥブ?オーシャン・リング?シー・デスク?ってどれもこれも見たこともない宇宙のふしぎSF建造物だしどれがどれかわからんし理解が追い付かない。だが、富野監督はすっ飛ばして超スピードでビーナス・グロゥブを通過させてシー・デスクの底をぶち抜いて内部に入れる。
このスピード感、説明しないクールさ、無駄な尺が無いソリッド感が僕のような訓練されて慣れた富野ファンにはたまらないんだが、見たこともない宇宙建造物を紹介する態度としては速すぎる。やはり、これは発案した富野監督個人がこれらの建造物の存在に慣れ過ぎていて紹介が雑になったのか?あるいは単に2クールに4クール分の内容をぶち込んだからなのか?それとも意図的に宇宙空間の広さとスピード感を表現するために加速したのか?
ONEPIECEとかみたいな長期シリーズの原作付アニメだと毎回これまでのあらすじって言って、どこで誰が戦っているのか図解とナレーションで説明してくれるんだが、Gレコはぶっこむ。正しいのか間違っているのかはともかく、これはこういうアニメなのだ。
逆襲のシャアやイデオンの映画も「早すぎる」って言われているし、50話もあるZガンダムも90分ずつの3部作の映画にまとめたので、富野監督の加速のオーバースキルの速い癖は30年来の個性なので今更直せって言っても直らないし、こういう生き物だと思って見るしか…。
個人的には富野アニメのスピード感はカッコいいと思います。(カッコいいポイント+1=2)
それで、「アニメの感動の本質は時間の経過の積み重ね」と星山さんは書いたわけだが、ファーストガンダムで富野監督が唯一自分で脚本を書いたのが「時間よ、とまれ」と言うのは示唆的だなー。
超スピードで精密なスタープラチナ・ザ・ワールド!オラオラオラオラ!オラオラオラオラ!
- カッコいいポイント、丁寧なステップアップ
話がそれたが、つまり何が言いたかったのかと言うと、「星山さんの脚本講座に照らして見てみると、プロットが単純明快だが、ディテールが多岐であり、キャラクターの芝居も多いうえに、鑑賞時間単位当たりの作中時間の圧縮率が早すぎる」ということです。
では、ディテールを解読しながら単純なプロットに感動していこう。
単純に言ってしまえば、今回は「GIT団にナメられていたベルリが逆転して勝利する話」です。
はい。
なので、第8話のポテンシャルエネルギー論みたいな感じで、今回のベルリの初期位置はマイナスからスタートです。薬で眠らされて起きた後でG-セルフも奪われているというハンディを負った状態。
こういう風に初期位置を低めにすることで、プロットの最後で逆転した時の差分のポイントが大きく見えるというカッコいいシナリオの組み方ですね。(カッコいいポイント+1=3)
じゃあ、具体的にどんなふうにナメられているのかって言うディテールなんですが。
これ。前回、ベルリは薬で眠らされていたんだが、今回の開幕ではなんとなーく無重力のメガファウナのブリッジに集まってのんびりミーティングをしている。
↑前回のラスト。
メガファウナのクルーは不穏分子としてメガファウナのブリッジに集められて、暖房も抑えめにされて布団を被って動かないようにさせられていたんですが、今回の冒頭ではなんとなくその拘束も緩んでいる。じゃあ、描かれてない19話と20話の間にメガファウナのメンバーがジット団に対して反抗して拘束を解いたのかって言うと、そうでもない。むしろ、最初から拘束が緩かったと見える。つまり、ナメられていたのだ。
で、ジット団のキア・ムベッキたちが警戒して拘束していたのは、クレッセントシップの同じ金星人。
クレッセントシップの艦長と副長の頭には爆弾を付けて、監視カメラで見張っている。対して、地球人に対しては「トワサンガのハザム政権から貴様たちを処分するように言われて」って脅した割りに、特に縛るでもなくメガファウナに押し込んだだけで満足していた。明らかに地球人の能力を舐めている文明を持った金星人の傲りが見える。
どうもG-IT団も見かけ倒しかもしれん。超凄いメカを持っているっぽい割に、
ジャイオーン、ジャスティマ、ジロッド、リジット2機の5機のパイロット5人と、内通者のフラミニアとヤーンしかいないようだ。メカはすごいけど歩兵戦力としては7人しかいないのでメガファウナの屈強な海賊たちをガチで拘束するのは出来なかったっぽい。で、同じ金星人の輸送船の非戦闘員の艦長と副長に爆弾を付けてリジット1機で見張っていればいい、と言う態度だった。明らかに地球人の脅威判定を金星人よりも低く見積もっている。
つまり、ジット団はメガファウナのメンバーに対して「お前らは非常食だから、おとなしく食われるのを待ってろ!」と、非常に軽蔑した態度を取っていたわけだ。
被差別階級クンタラは、宇宙世紀末期に文明が衰退し疲弊したときに「食料」になった人たち。
この設定、ショッキングさが目立ってしまうけれど、このルールが発生したのが宇宙空間だと考えれば、ああ確かにありえるかもなあ、と思わないでもない。
コロニーや宇宙船など密閉空間で文明衰退による不備による食糧危機が発生した時に、全滅だけは避けるためにもう人を食べない限り生きられないという状態があれば、誰が食べられ、誰が生き残るかということがルール化されるかも知れない。
もちろん、そのリストへの追加や順番に、権力や経済力が関与するかも知れないが。
地球でも、それこそ難破して救命ボートに10名が乗っている状況などでは、「誰かを食料にしたり、誰かの食料になったり」というのは起こりうるかも知れない。それでも一応は海中には魚がいて、空には鳥が飛ぶ。空気はあるし、雨も降ってくる。
宇宙にはそういう可能性自体がない。食べられるものは自然に存在しない。
ただの差別というよりは、宇宙発のルールと考えてみても面白いかも知れない。
『Gレコ』で描かれる新世界と描かれない旧世界 <『ガンダム Gのレコンギスタ』ショート感想集>
「お前らは食われるまで大人しくしてろよ」って言って大人しく従う奴がいるわけねえだろwwwって思うのだが、クンタラが宇宙発のルールで、金星人の常識だとしたら?キア・ムベッキはメガファウナの連中に対して「こいつら地球人は田舎者だし技術的にも劣った民族だから超凄いメカで脅したら震えあがって食われるまで大人しくしてるだろう」と差別意識と軽蔑の先入観からナメてかかったんだろう。G-ITラボラトリィの技術保安局長で宇宙世紀の高性能MSのG系の研究をしているキア・ムベッキからすると、メガファウナや地球のMSなどはポンコツに見えるだろう。
むしろ、ポンコツメカでやっと宇宙に上がってきたばかりの地球人どもより、金星人のキア・ムベッキが警戒すべきはビーナス・グロゥブの首都か行政局っぽい感じのロザリオ・テンが差し向けたテン・ポリスのMS編隊の方。小清水亜美さんの演じるクン・スーンの言葉では、金星圏のビーナス・グロゥブでもモビルスーツの編隊を発進させる能力を有しているのはロザリオ・テンのテン・ポリスだけらしい。意外と金星も貧乏所帯のようだ。(ていうか、ガンダムって一年戦争勃発前が最盛期で、その後は戦争の度に汚染されてやせ細っていく地球と、経年劣化して豊かな実りなどない宇宙コロニーがどんどん貧乏になっていく世界観だし…)
なので、超高性能メカのG系の3機はポリジットを迎撃するためにクレッセントシップを離れて、G-セルフはフラミニアとヤーンが動かそうとして、それの監視にはリジット1機だけが残る。
完全にナメられている。そこが反撃のチャンスだ!黙って食べられるのは嫌です!(カッコいいポイント+1=4)
今回の序盤でラライヤ・アクパールは飯を食いながら「ジット団は緊張しているからメガファウナに乗り込みそう」って言うけど、実際にジット団が緊張していた相手はテンポリスの方だったようだ。ラライヤは序盤ではテンポリスの事を知らなかった。
で、G-セルフも謎のモビルスーツのわりにナメられていた。フラミニアとヤーンが必死こいてG-セルフを動かそうとしていたのに、キアは「動かなくても、ポリジットにぶつけて、爆発させて、その時の波長を観測するだけでいい」と、完全に無能扱いしていた。重要なのはG-セルフよりもクレッセントシップの高性能化の秘密の方だと思っていた。でも、本当はそれは間違いでG-セルフは超凄いレイハントンの秘密を持っていた!(カッコいいポイント+1=5)
そのG-セルフを奪還するために、ベルリはG-アルケインに乗って、仲間たちのアシストもありながら見事に戦って勝ち取る!(カッコいいポイント+1=6)
勝ち星に乏しいG-アルケインが活躍するのは感慨深いし、主人公が赤いモビルスーツに乗るのはセイラ出撃の時のアムロのガンキャノンみたいでカッコいい。
で、奪い返した後に、乗り込むためには宇宙空間を飛ばなくてはならないって冒険も達成する!(カッコいいポイント+1=7)
また、ラライヤ・マンディが7話でG-セルフからジャハナムに飛び移った展開の繰り返しでもあるけど、やっぱり宇宙の方がヤバいって言う緊迫感も良い。
でも、ラライヤ・アクパールさんは飛び移ってるベルリに「何を遊んでいるんです?」って叱るので、マンディの天真爛漫さとはずいぶん変わったなあ。
ベルリがG-セルフのコックピットに飛び込んで、無重力の中でピンボール状態になるのは格好悪いけど、その後に「レイハントンコード、確定!」ってG-セルフが言ってくれるのはカッコいい。(カッコいいポイント+1=8)
ヤーンにレイハントンコードを解除されかけたけど、再確定したので、これは俺のマシンだ!って言うスーパーロボット的な愛着がわく。
その後、ジット団の編隊を離れてジロッドがG-セルフを取り戻しに来る!
だが、ラライヤ・アクパールは有線アームに叩かれながらも回避して撃破!(カッコいいポイント+1=9)
クン・スーンは「私は何を迷っていたんだ?!」って泣くけど、それはラライヤのネオドゥに発砲しなかった迷いなのか、パイロット不在のG-セルフかG-アルケインではなくネオドゥをねらって反撃されたことの選択の迷いなのか?こういう含みを持たせた感情芝居も富野っぽい。(カッコいいポイント+1=10)
ラライヤが「ジット団は破壊が目的じゃありませんでしたから!」て言った直後に、
破壊できなくて泣くクーン・スンとか。調査目的だと、G系じゃないネオドゥが一番撃破されやすかったわけで。ラライヤ、ヤバかったんじゃないの?でも切り抜けたんだ…。っていうサスペンスもカッコいい。(カッコいいポイント+1=11)
そんで、戦場がビーナス・グロゥブの球状の領域に入っちゃったので、テン・ポリスがいったん引いてビーム戦が休止する。ここのメリハリもいい。休止している間にジャイオーンがビッグ・アーム・ユニット・バックパックとドッキングをするってのも、休戦は終戦ではなく補給して戦力を増強する時って言う∀ガンダムでも有った奴を数秒にまとめていてカッコいい。(カッコいいポイント+1=12)
ビッグ・アーム・ユニットとジャイオーンをドッキングさせながらキア・ムベッキがメガファウナに「真っ直ぐジットラボに向かえば、海の魚を食べさせてやる」って誘惑するが、その裏でクン・スーンが「ジットラボに増援を要請したので地球人は叩けます」って殺す準備をしていてサスペンスでかっこいい。(カッコいいポイント+1=13)
でも、この段階ではまだキア・ムベッキはジャイオーンで直接殺そうとは思ってなくて、「地球人はアホだから食べ物で釣ったら、ホイホイ殺されに来るだろー」って、まだナメている。
なめているけど、「地球人は地球の寄生虫なのだから殺菌するだけだ!」と分かりやすい敵役としてバトルが盛り上がる。でも、ジットラボで宇宙世紀の技術を研究するうちに小規模コロニーのロザリオ・テンに千年も引きこもっている金星人の在り方に疑問を抱いてレコンギスタという地球再征服の野望を抱いたとしたら、彼も彼なりの理想があるみたいだしシャアとか鉄仮面みたいでカッコいい。GのレコンギスタはGIT団のレコンギスタだったのか!(カッコいいポイント+1=14)
それで、メガファウナがビーナス・グロゥブの領域を抜けるとポリジットとの交戦が再開して、ジャイオーンはやっとG-セルフと対峙する。が、まだなめていて戦わなくてもったいぶって「地球人よ。そのまま真っ直ぐジットラボに入ればジャイオーンのフル装備を見せる必要もなくなるが…どうだ?」と魔王みたいなことを言う。(カッコいいポイント+1=15)
それに対してベルリは「あなたたちは!オーシャン・リングのお仲間たちを何機破壊したんです?!」ってド正論で言い切って戦う!主人公!正義!(カッコいいポイント+1=16)
ジャイオーンが攻めるが、ベルリが一気にサーベルとライフルで高速反撃して、ジャイオーンの左のアームを破壊する!主人公!強い!(カッコいいポイント+1=17)
それでダメージを負ったキアがやっとG-セルフをナメるのをやめて、掌を返して「あの機体!フラミニアとヤーンが言ったとおりだ!何としてもジットラボに持ち込んで調べねばならん!」って顔面蒼白になる!ガンダムのコアファイターシステムを知らされて真っ青になった時のシャアかよ。主人公ロボの強さとカッコよさを強調するためにナメプの後に主人公の強さを解説する敵役の鑑。(カッコいいポイント+1=18)
で、「G-セルフのブラックボックスを回収するんだ!」ってG-セルフの凄さを改めて強調する。(カッコいいポイント+1=19)
でも、勝手なイメージで簡単にG-セルフを胴体以外寸断できると思うので、まだナメプ続行中。まだまだ地球人を見下している。敵役としてのパワーをまだ誇示している。敵のやる気があるから主人公のバトルも生き生きとする。(カッコいいポイント+1=20)
G-セルフの頭部高速レールガンに右のアームを破壊されるも…
まだ戦意喪失しないし、まだ地球人をなめている!
そこで、ベルリは撃破ではなく、シーデスク(円盤のディスクではなく、海を支える机のデスク)のフレームに入り込んで停戦しつつメガファウナの進路を確保しようとする。戦術!
だが、逆に「シー・デスクのフレームの中に逃げ込んでもだなあ!」ってキア・ムベッキは逆上して破壊してはいけないフレームの中でビームファイト!この期に及んで地球人をなめているキアは「1発当てればG-セルフに勝てるから撃ちまくる!」と言う戦術になっている。さっきまで余裕で手足を切り落とすキラ・ヤマトみたいなナメプをしていたのに、逆上して「1発だけ!1発当てれば勝てる!」という汚い戦術に変わっているの、戦場でアドレナリン・ハイになっている感じが上手く出ている。(カッコいいポイント+1=21)
しかし、逆上しているキア・ムベッキのジャイオーンの乱射とフレームを躱して、鮮やかに舞うG-セルフの機動性!(カッコいいポイント+1=22)
だが、決まり手は機動性ではなく、避ける動きをしていると見せて、一瞬止まったG-セルフにジャイオーンがうかつにビームを集中させて海の底に穴を開けての自爆!
G-セルフの機動性で戦うと見せかけて、一瞬テンポを変えることで勝つ戦術!寄生獣のミギーの三木戦とか、F91のラフレシア戦みたいな、強さではなく知恵、相手が逆上しても冷静に戦い続けたベルリのメンタルの勝ち!(カッコいいポイント+1=23)
G-セルフが超強いから勝つ!っていうプロットで、キア・ムベッキのG-セルフに対する態度の変化を通じて強さのディテールを印象付けたカッコいいロボットバトルだった今回。だが、最後に単純な性能で勝つのではなく、主人公ベルリ・ゼナムの根気と冷静さで勝った、と言うひとひねりを加えることでさらにカッコよくなっている。
- カッコいいポイント、ロボの性能の書き分け
ベルリに対するG-IT団やロザリオ・テンのテン・ポリスのMSの性能の書き分けや、戦術の流動性もカッコよさ。
ジット団の3機は非常に個性的なメカだ。
指揮官型で汎用武装の連装サーベル・ビーム砲を持つバランスタイプのジャイオーン
二刀流の高出力ビームサーベルと、アルケインの対艦ビームを防ぐほどのビームシールドを持つ近接格闘型のジャスティマ
大型で多数のビーム砲と移動砲台・ビットを持ち、輸送機にもなる支援タイプのジロッド
この三機のバランス!
ゲッターロボあたりから有るロボットの編成ですね。機動戦士ガンダムのV作戦のガンダム(近距離万能型)、ガンキャノン(中距離重装型)、ガンタンク(遠距離支援型)とか、
ジュピトリスのTHE-O(近距離万能型)、パラス・アテネ(重装攻撃型)、ボリノーク・サマーン(索敵支援型)とか、
クロスボーン・バンガードのデナン・ゲー(汎用型)、デナン・ゾン(格闘型)、エビル・S(強行偵察型)とか、
木星帝国のクァバーゼ(格闘攻撃型)、トトゥガ(重装甲防御型)、アビジョ(高機動牽制型)とか、
こういう個性派三機編成は良いですねえ!(カッコいいポイント+1=24)
見せ方も良くて、ポリジットとG-セルフのシールドの強度で武装の性質を生き生きと描写している。
↑ジロッドの拡散気味のビーム砲やジャスティマのパンチではポリジットのシールドは破壊できない。
だが、
ジロッドのビットは背後からならポリジットを破壊できる。(カッコいいポイント+1=25)
ジャスティマのサーベルなら一刀両断!
(ここのチョイ止め絵っぽいのが10話の荒木哲郎回の高トルクパックみたいでカッコいい。演出の水本葉月さんはシリーズものにほぼ単発でかかわる仕事がギャラクシーエンジェルAから続いているというちょっとよくわからない人。
http://www7.atwiki.jp/anime_wiki/pages/1065.html
GA班なら、同じくマッドハウス出身の荒木哲郎さんと演出が似るのも当然?)
(カッコいいポイント+1=26)
ジャイオーンのサーベルはG-セルフのトワサンガシールドは斬れないが
ジャスティマのサーベルはこれまで無敵を誇っていたG-セルフのシールドを切断!(カッコいいポイント+1=27)
良い・・・。個性派ロボットの性能の序列を主人公機や量産型を物差しとしてスピーディーに描写するの、良い・・・。(カッコいいポイント+1=28)
これこれ!こういうロボットアニメが良いんだよ!個性派ロボットを見せようとして、クロスボーン・ガンダムゴーストとかはサーカス機体の能力の倒し方の説明に結構な紙面を割いている。あとアルドノアとかジョジョとかエヴァンゲリオンとか。それはそれで謎解きサスペンスとしての楽しさがあるんだけど、Gレコは無敵のG-セルフがひたすら色んなロボットをボコっていくアニメなので、爽快感がある。TUEEE!!
ジャイオーンのビッグ・アーム・ユニットのサーベル2本とG-セルフのビームサーベル1本が拮抗するってだけで、G-セルフって強い!って一瞬で分かるので、めっちゃカッコいい。(カッコいいポイント+1=29)
G-セルフの頭部高速レールガンでジャイオーンの右のアームも破壊するのが強い!(カッコいいポイント+1=30)
ていうか、ビッグアームの見かけが派手な分、冷静に見るとジャイオーンが今回ほとんど撃墜スコアが無くて噛ませ犬になっているような…?大丈夫か?いや、恰好は良いしプラモデルの販促回としては良いと思うんだけど。
HG 1/144 ガンダム G-セルフ用オプションユニット 宇宙用パック (ガンダム Gのレコンギスタ)
- 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
- 発売日: 2014/12/13
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- この商品を含むブログ (13件) を見る
- カッコいいポイント、カッコ悪いを描くコントラスト
だが、カッコいいポイントを羅列するだけでは満足しないのが今回のGレコ。
むしろカッコ悪い点を差し色のように置くことでカッコイイのコントラストのリズムを描いている。
お姉ちゃんに「別に弟だから心配してるんじゃないんだからね!大事な戦力だからね!」って言うのはベルリが強くてカッコいいと認められたポイントでもある。(カッコいいポイント+1=31)
でも、「恋人のカーヒルを殺した事はまだ許してないけど、ベルリは私が好きっぽいから戦わせてやろう」とか「姉と知って失恋したことは整理できてないけど、スキンシップできるし姉さんを助けたいし」という内面のぐちゃぐちゃしたのはある。それを見てマニィとノレドが「何をいちゃついてるんだ?」「無視ムシ!」っていうオツァイ感もある。恋はカッコ悪い。青春ポイント+1。
ケルベス中尉の「みんな集まれーッ!キャピタルガード伝統のWarCryをやるぞ!」「ジット・ラボラトリィ経由でラ・グーという偉い人に会いに行くぞ!」「うぉうぉうぉうぉ!」もカッコつけてる。(カッコいいポイント+1=32)
でも、そういうパイロット同士の輪に入れないノレド・ナグさんはオコになってパチンコでアイーダをねらって微妙に憂さ晴らしをする。オツラァイ・・・。
ノレド・ナグさんやマニィ・アンバサダは1話や2話ではパイロット候補生のベルリたちをチアガールとしてワイワイ応援して、嫁に成るためのアピールをして元気を振りまいていたのだが。
キャピタル・ガードで働く公務員志望の男子と、それを支える美人の嫁と言う安定した人生設計が戦争で壊れたので、実戦の戦艦の中ではチアガールはできない…。キャピタル・ガード伝統のウォークライでパイロットたちが一体感を盛り上げても、ノレド・ナグさんとマニィ・アンバサダさんは応援できず、後方支援の雑用係という地味な仕事をするだけ。戦争はオツラァイ…。
それで元気をなくしたノレド・ナグさんをベルリは一応カッコいい主人公っぽく「具合が悪いのか?」って心配する。(カッコいいポイント+1=33)
でも、「君のために戦う」は姉のために戦うベルリは言わないわけで、「ノレドは隠れてろ」って押しやって、ベルリはノレドのもやもやに気づけない。ベルリは飛び級生でモテるけど若いので女性のあしらい方の経験は少ない。本当にベルリはノレド・ナグさんを異性として扱ってないな!まあ、ペットロボットに二人の名前を混ぜたのベルって名前を付けてプレゼントしてくる女は若くてかわいくなかったら割とめんどくさいストーカーっぽいし…。クンタラだし…。
↑すごいかわいそう
そこを支えるのが、地球と金星の距離に隔てられた恋をしているマニィと、ラライヤに猛アピールしながら完全にスルーされるカッコ悪い恋をしているリンゴと言うのが面白い。
マニィは親友で雑用係のプロとしてノレドに「パイロット以外にもやることはあるよ!」って自分に言い聞かせるように励ますし、リンゴはラライヤに対しては好き好きアピールを出し過ぎて鬱陶しがられているけど「ノレドは後方支援だけじゃなく、歴史政治学もやるんだろ?」と気づかせてくれる。
リンゴ・ロン・ジャマノッタ君、風と木の詩のジルベール系の美形なんだが、好きな女の子の前では格好つけすぎて空回りするけど、特に意識してない女の子に対してはナイスアシストをしたりする。(カッコいいポイント+1=34)
基礎能力や容姿に恵まれているけど恋愛が下手で、意中の相手にだけモテない男子って意外とよくいるし、こういうのはリアルだな…。
彼に幸せは訪れるのだろうか…。
「君の盾になって死ぬ!」ってカッコいいロボットアニメみたいに格好つけるけど、(カッコいいポイント+1=35)それって女の子から見たら男の子のロマンスにしか過ぎないよね?恋愛アニメだと格好つけすぎで逆にカッコ悪いわよ!という、カッコいいロボットアニメを逆手に取った面白さ。
パイロットに気遣いができる後方支援のノレドとマニィ、かっこいい。(カッコいいポイント+1=36)
(ちょっと間が空いて)
G-セルフの乗っ取りに失敗したヤーンが自己嫌悪になって「本当に自分が情けなくって…」と凹んでいるのに対して、フラミニア先生が「全ての事が分かっている人なんていないのですから…」と、立場の違いで情報の手札が違って行動も違うっていうGレコの世界観をあっさり回収するようなセリフを言う。深い。(カッコいいポイント+1=37)
- カッコいいポイント、やっちゃいけないタブーのフラグを回収していくハラハラ感
まず、人間爆弾で船が人質にされて航路をジット団に命令されてしまう、と言うのがベルリの戦いと同時並行している今回のもう一つのプロット。人間爆弾はやったらダメなことだし、ハラハラする。この人間爆弾たちは助かるのか?主人公たちは助けられるのかと言うのがカッコいいサスペンス。(カッコいいポイント+1=38)
で、そのやったらダメなことをしてジット団はクレッセントシップをジット・ラボラトリィに向かわせると、テン・ポリスの警察MS編隊に「なんでクレッセントシップの針路がロザリオ・テンに向いていないのか?降臨祭をしないで帰国したのは何故か?」とダメ出しされる。それで、「クレッセントシップは技術的な問題が発生していて・・・」などと嘘をついて間合いを詰めてから、仕掛けたからには中途半端ではレコンギスタ作戦は実行できない!!!
オラオラオラオラ!(カッコいいポイント+1=39)
しかし、レコンギスタ作戦は明らかにロザリオ・テンの千年の安定を壊すやっちゃいけないことだ。やっちゃいけないことだと思っているから、中途半端ではなく一気呵成にやらなきゃっていう意識がジット団にはある。
そこでテン・ポリスとジット団の5機が戦闘に成った途端にクン・スーンが「バッテリーとオーシャンリングにビームを向けることは絶対に禁止だ!」って言う。また1話の「ケーブルは傷つけられない」とか中盤の「ザンクト・ポルトを砲撃してはいけない」っていうダチョウ倶楽部的な「やるなよ?絶対やるなよ?」フラグ。
これもまた緊張感ポイント。(カッコいいポイント+1=40)
それでジット団のジロッドがビームでポリジットのシールドを焼いたら、ポリジットも反撃してビームを撃つ。それを見てキア・ムベッキは「テン・ポリスが武器を使っただと?そこまで嫌うか!」って怒る。彼としてはポリスが研究所に発砲するのはやってはいけないこととか、それくらいジット・ラボラトリィはロザリオ・テンの主流派から嫌われていると思うので、また金星でも派閥争いの緊張感がある。(カッコいいポイント+1=41)
Gレコはどこに行っても組織が主導権争いをしていて、善悪もないまま同じエネルギー源に依存しているので、非常に現代のグローバル化しつつも紛争を止められない人類と言う感じだ。ここら辺の人間観はGレコの全編に渡っている感じだ。フィクションとしては、どこに行っても派閥争いをしているのでそろそろ飽きて来たりマンネリに感じたりもしそうな危険な構成だが、人間観なんだなあ。そう言う人間観を描くぞ!という強固な作り手の意志がかっこいい。(カッコいいポイント+1=42)
で、オーシャン・リングのジットラボを目指してメガファウナがクレッセントシップを離脱する。ここがまたハラハラする。「ジットラボは研究所だから武装してないだろうし、外から攻め込まれることも考えてないでしょー」ってラライヤさんはトワサンガ人としての偏った常識で意見するけど、クン・スーンは「ジットラボには増援を頼みましたから地球人は叩けます」って言ってて、陣営での情報の有無や常識の違いの齟齬が凄くて、一触即発。(カッコいいポイント+1=43)
メガファウナの連中はクレッセントシップの艦長が人間爆弾にされていることを知らないので元気よく飛び出すけど!クレッセントシップの艦長は死を覚悟して、でも爆発しなかったのでジット団に対して「本当の悪人はいないものです…」ってクルーを安心させるようなことを言うんだが、ジット団は別に悪人じゃないから爆発させなかったわけではなく、G-セルフを監視していたリジットが損傷させられて逃げて、残りはテン・ポリスとの交戦に忙しかったからって言うだけ。ちょっとしたすれ違いで生死が左右されるのシビア。(カッコいいポイント+1=44)
よく気が付くマニィがたまたま「ベルリが人を突き飛ばしたはずなのよ」って言ってクレッセントシップに連絡したおかげでたまたま助かるフラミニアとヤーン。マニィ、偉い。(カッコいいポイント+1=45)
でも、マニィはクレッセントシップのブリッジクルーと通話しても人間爆弾にされているということは秘密なので気づけないし、危機は去ってないしハラハラする。ジット団は「レコンギスタ作戦を決行する!」ってカッコよく宣言した割に人質を放置しているので、まだ危機的状況が続いていてハラハラする。(カッコいいポイント+1=46)
で、爆弾を付けられているクレッセントシップの副長は極度の緊張が限界になって寝る。
爆弾を付けられたまま、ジットラボに入港してしまうクレッセントシップはどうなってしまうのか?
そんな極限状態で「良い結果を想像しましょう」と言うエル・カインド艦長の「ただの良いおじさん」としての凄さ。さすがに地球全体のエネルギーインフラを輸送する船の艦長だ。トム・ハンクスのキャプテン・フィリップスみたいだ。(カッコいいポイント+1=47)
そして、戦闘は「撃つなよ?絶対撃つなよ?」のシー・デスクのフレームの中で銃撃戦をして海の底に穴をあけてしまうタブー破りでテンションが極限に達する。(カッコいいポイント+1=48)
あれだけ戦いまくっていたジャイオーンのキア・ムベッキがいきなり戦闘を止めて穴をふさぎに行くとか、コロニーに穴を開けて海をぶっ壊すタブーを破っちゃったヤバさのテンションがすごい。
そして宇宙だと思ったら海で鳥もいる???っていうどんでん返しの禁じ手で(カッコいいポイント+1=49)
あっという間に次回につづいて元気のGだ!えっここで終わるんですか???(カッコいいポイント+1=50)
引き際がかっこいいな…。次回がどうなってしまうのか。コードギアスくらい気になりますねえー。あと6回でどう終わるのかとか。
初戦で五本もアームを破壊されたジャイオーンの来週の活躍にご期待ください。
- 続く
今回のブログはロボットアニメとしてカッコいい!という単純な内容ですが、カッコいいポイントを愚直に列挙することでこれまでの記事と差異化を図れたと思う。さて、あと6回か…。
「カッコいいロボットアニメである」カードを切ってしまった僕は残りは新しいネタを書くことができるのか?それはガンダム Gのレコンギスタが面白いかどうかにかかっている。
僕のバッテリーは来週もフルチャージできるのか?
とりあえず、プリキュアを見ながらご飯を食べます。
また感想を書くだけで12時間くらいぶっ通しでタイピングをして完全徹夜してしまった!生活リズムがガンダムのせいで滅茶苦茶だ!ガンダムめーっ!!!
ちなみに、ロザリオ・テンの構造については次回、別のエントリで書きます。物凄いビジュアルですね。
うっかりケプラーの法則でオーシャン・リングのシー・デスクの軌道周期を計算しちゃいましたよー。
疲れたので次回…。
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