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玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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KING OF PRISM by PrettyRhythmはラブライブ!を超えると確信した

キング・オブ・プリズム バイ プリティーリズムを見てきた。
実は僕はプリティリズム女子部門よりプリズムボーイズの方が好きなんすよ。
いや、ホモじゃない。デレマスの廃課金だけどホモマスはサービス開始から1週間も続かなかったのでホモじゃない。俺はシスコンなんだ。
ホモじゃないんだけど、プリティリズム・レインボーライブは後半から「ヒロ様というキャラクターがすごい」とネットで話題になったのでプリリズシリーズは微妙に映らない地域で見るのを忘れていたがニコニコ動画で見るようになった。なので、僕にとってのプリズムスタァは速水ヒロ様です。
後半の4クール目くらいしかちゃんと見てないので複雑な恋愛関係とか骨肉の争いはよく理解してないんだが(一応ウィキペディアは見た)、ヒロ様はすごいんだなーということは何となく把握しているというレベルで映画に行った。


昨日、傷物語を見に行った後、メンヘラなので映画館に行ってテンションが上がって精神ポイントを消費したら体調を崩して

って書いたらプリズムエリートの女性から




って書かれた。


なるほど、見て思ったのだが、確かにキングオブプリズムは傷物語とは演出手法と構成が全然違うと分かった。そりゃあ、キンプリ大好きな人は傷物語こき下すわ。


というのは、昨日「傷物語の演出は必然性を強調するために要素を強く描いている」と書いた。
傷物語は阿良々木暦の決行力を強調し、また化物語に至ることが決定しているので必然に収束するように、絵やモチーフが決定的に描かれている。
nuryouguda.hatenablog.com



キングオブプリズムは全く逆。
傷物語は夜道の地下道の奥に絶対に怪異があると分かっているのに引き返せない一方通行の強制スクロール感を出していた。
キングオブプリズムにはそもそも道なんてないからな傷物語の阿良々木君は意志で考えて選んでいるけど、キンプリの一条シン君は特に考えず衝動的で天才的なノリ。必然型宿命物語と偶然型事故ストーリー。
本当に何が起こるか全然わからん1時間だった。
何しろ出だしが謎のOver The Rainbowのプリズムライブでの自転車イリュージョンを見て感動した新人の一条シン君が自転車で交通事故を起こしたのをきっかけにスカウトされてプリズムスタァ養成学校に入ってキングオブプリズムを目指すという意味不明なストーリーなので。交通事故みたいな話。
傷物語が電車のようにほぼ一本道で進行しているのとは対照的に、キングオブプリズムはたとえるなら自転車で峠道をジグザグに疾走して、しかも道には地雷が埋まっているという感じ。
キングオブプリズムは群像劇であり世代間ドラマであり組織同士の闘争であり芸術とスポーツを描いたメロドラマなので、キャラクターが多く、いろんなことが唐突に起こるし、しかも一つ一つがフリーダムでくどい。
本当にいろんなことが突然起こる。
「お前今なにした?!」という謎現象や唐突な感情の激高の連続でひやひやした。


作画アニメではない。
特に序盤はあんまり作画の密度が高くないし、美術効果も大して強くないし、テレビシリーズのプリティリズム・レインボーライブの女性メンバーを除いた謎の総集編が入るし、序盤はなんかセリフも説明臭くて大人しかった。
なので、ポスターを見た印象のまま、「新キャラの一条シン君にOver The Rainbowがなれそめを語ってレインボーライブを振り返って、ちょっとライブシーンをしてプリズム男子ファンへのサービスムービーとしてきれいにまとめるのかなー」と思っていたら、途中からむちゃくちゃになった。
いや、まあ、最初のOver The Rainbowのライブの自転車のあたりから狂気は感じていたのだがプリズムライブの演出に過ぎないのかなーって思ってたら本筋まで狂いだしてびびった。まあ、主人公の女の子たちをガン無視してTVシリーズの総集編を成り立たせるのもすでに狂ってたんだが。


新キャラクターの紹介とOver The Rainbowの回想がと前後して、突然の死!廃校の危機!男の入浴!理不尽なピンチ!ボロアパートで謎料理!謎のシステム!筋肉バトル!容赦のない器物破損!悪い悪すぎる三木眞一郎!やさしい腐女子向けの高い甘い声で演じていた神浜コウジ役の柿原徹也さんがいきなりめちゃくちゃ低い声で叫びだすし謎ビームを出す!アイドルマスターシンデレラガールズのプロデューサー役だったはずの武内駿輔君がマッチョになってアイドルを批判したと思ったらめちゃくちゃうまいファルセットで歌い踊る!謎の覚醒!突然の裏切り!男の半裸!突然の渡米!簡単に超えられる時空!プリリズガヤの汚いブーイングの嵐!ステージ上で号泣!突然の抜擢!突然の覚醒!一転して喝采!男の入浴!男の全裸!謎の伏線!


そして余韻をぶち壊すブルドーザーのような公式MAD動画としか言いようのない予告編の後に輝く「Fin」の文字。
うわあ。なんだこれは。


食べ物に例えると、ロシアンおにぎりという感じだ。
傷物語は予告編から作画アニメだということはわかったし、実際、さまざまな場面で様々なアニメーターが色とりどりの料理をコースで出す感じだった。
キンプリは絵柄はそんなに濃くないし、もともとが女児アニメ原作だし、映画が始まってもそんなに絵的に変わったことはしていない。なので、見た目は割とフラットなお米のようなおにぎりなんですが、中の具がカットごとにむちゃくちゃ違う。
おにぎりの中からいきなり高級食材や異様に味の濃い珍味や無茶苦茶甘ったるいチョコレートや嫌いなセロリや生理的に受け付けないホモアレルギー要素や性的な部分が入っていてびっくりしたり、そもそも食材じゃなくて石とか骨とか筋肉とか砂利とか毒の薔薇が入ってるとしか思えないシーンもある。
なので、ロシアンおにぎりというか、噛むまでどういう味なのかわからん謎のものを次々と連続事故のようにぶつけられる感覚というか。


そしてロシアンおにぎりを食べるのにやっと慣れてきたころ、おにぎり屋の主人にいきなり店を閉められて「まだまだ用意しているけど、続きがあるかどうかはお前たちの課金次第だ」と勝手に言われるボッタクリバーのような理不尽な感覚で終わる。
ヒェエエエ。プリズムヤクザこわい!


そもそも菱田正和監督が

菱田:そもそもで言えば、『プリティーリズム・レインボーライブ』の最終回でオバレ(コウジ・ヒロ・カヅキが所属するユニット「Over The Rainbow」の略)が「athletic core」を3DCGで歌ったんですけど、その時からなんとなく雑談感覚で「やれればやりたいね」ぐらいの感じでした。


www.animate.tv

と、「やれればやりたいね」くらいの軽いノリでやってみた1時間アニメなのに濃すぎる。
全然ファンの人に向けたサービス映画じゃないぞこれは。今まで応援してくれたファンのみんなに感謝する内容じゃなくなってて恐ろしい。

スタッフの方々の熱い想いで出来上がった『KING OF PRISM』を次のきらめきへ導く事が出来るのは紛れも無く貴方です。
www.animate.tv


スタッフの熱い想いで出来たものを鑑賞しているだけのつもりで行ったら「続きは貴方の頑張り次第です!」って言われるの、ほんと怖い。やくざやん。
傷物語とかペルソナは、あとヱヴァンゲリヲンはまだ一応続編をやるのが決定してから予告編を打ってるけど、キングオブプリズムは「これでプリズムボーイズにも決着がついて集大成なんだな…」と思って感慨深く映画を見に行ったら「序章に過ぎない!予告編はやるが上映するかは課金次第だ!」って打ち切られるの、プリズムヤクザとしか言いようがない。
そして前売り券は5枚つづり2バージョンだし限定DVDとか出てくる。こわい!
同じ1時間の傷物語は精神障碍者割引で1000円で見れたのに、キンプリはレディースデーでも一律1600円なので実際高い。
プリズム☆ソロコレクションbyコウジ&ヒロ&カヅキ(CV:柿原徹也・前野智昭・増田俊樹)
プリティーリズム・レインボーライブ プリズム☆ボーイズコレクション


普通の女児向けの安心食材のおにぎりだと思って食べたら毒が入っていて解毒するには課金しなければならないみたいな。ほんま大人向けは怖い…。理不尽すぎる。


だいたい、多方面にケンカを売りまくっている。
今回新しく9人のプリズムスタァ候補生が出てくるし廃校をかけて戦うけど、完全に菱田監督の弟子でプリズムショー演出の京極尚彦監督ラブライブ!のμ'sじゃないですか。
なんかオバレの上級生三人組、天才主人公、オタク、貧乏、妹、ご飯、ジェンダー、渡米、仲間になるフラグの敵とか、ラブライブ!じゃん。
弟子の京極のラブライブ!を一番つぶせるのは師匠の俺だ!
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みたいな殺意を感じる。いや、この映画のプリズムショー演出で京極監督はクレジットされているんだけど、キンプリのプリズムショーでは「こんな演出はラブライブ!ではできないだろ!死ね!」っていう殺意を感じる。

菱田:それが本編の最後にしっかり描かれています。あと、男の子って女の子と違って常に戦いじゃないですか。殺るか殺られるかみたいな。やっぱり男の子が主人公なのでそういうストーリーを見せたいんですよね。
劇場アニメ『キンプリ』は最初、テレビシリーズ用の企画だった!? | アニメイトTV

殺意を感じる。
ガールズ&パンツァーは戦車を使っていてもカーボンで安全に配慮しているから女の子は死んだりしないし、オタクもガルパンを見てリアリティがどうのとか安全に痛い論戦をツイッターでしているが、
togetter.com

キンプリは歌とダンスの芸能人の話なのに殺すか殺されるかっていう話なので男子レベル。


悪役の法月仁の言動ではWake Up, Girls!のI-1clubをパクッてタイガーマスクの虎の穴に喧嘩を売っている。
本家アイドルマスターより先にアイドルマスターシンデレラガールズのプロデューサー役の武内駿輔君に歌わせてケンカを売っている。
バトルシステムも菱田監督が参加したバトルスピリッツをパクッている。
そもそも、プリティリズム自体がバンダイナムコエンターテインメントのプリキュアとかアイカツ!とかにケンカを売っているタカラトミー任天堂わがままファッション ガールズモードを裏切ったシンソフィアサンライズと戦っているタツノコプロ富野由悠季の弟子の菱田京極両監督という戦闘モードだ。
ソーシャルゲーム業界的にもブシロードと電撃のラブライブ!サンシャインとかKLabのスクフェスとかブロッコリーうたプリとかバンナムのデレステとかサイゲームスのグラブルとかが戦国大名のように同盟と裏切りを繰り返している時局なのに、そこにあえてプリリズから脱皮して新しいコンテンツとしてキンプリをぶっこむのは「せっかくラブライブ!が売れてるのに京極何やってんだテメエ!」みたいなヤクザのカチコミかよ。
そして、プリリズを引き継いだプリパラにもケンカを売っている。

菱田:一応『プリティーリズム』の後継作品として『プリパラ』が女児向けでやっていますので、そこと商売上、被ってしまっては元も子もないんですよ。なので、それだけは避けるようにしています。なので『KING OF PRISM by PrettyRhythm』は女児向けアニメでは無いんですよ。


依田:間違って観に来ていただいちゃったら色々申し訳ないですしね。


菱田:でも、女児向けアニメでは無いんですけど、女性に向けた作品っていう訳でも無くて、『プリパラを楽しんでいる女児』以外に向けた作品って感じですかね。
劇場アニメ『キンプリ』は最初、テレビシリーズ用の企画だった!? | アニメイトTV

メイン視聴者の幼女先輩に対して「間違って観に来ていただいちゃったら色々申し訳ないです」とかぶっこみ過ぎだろ。
プリパラ ポリス&ナースコーデセット
プリパラポリス出動待ったなし。


いや、でも、富野由悠季ファンとしてはこういうやくざみたいなやり方は嫌いじゃない。
ていうか完全にF91じゃん。
SDガンダム世代のキッズとしては間違って映画館に機動戦士ガンダムF91を見に行って鉄仮面の憎悪を見せられて「This is only a beginning」で打ち切られた経験を25年ぶりにした感覚ですね。懐かしいなあ。
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スタッフワークとか打ち切りでファンを煽って商売をしようというヤクザ感覚もやばいんだが、本編のストーリーもヤクザ。


金!暴力!体力!権力!女!愛憎!


だいたいこれ。
廃校展開とかもラブライブ!だと「人気が上がって新入生が増えたら優勝しなくても存続」だったが、キンプリのエーデルローズは「金」。金のために渡米したりライブしたりする。リアル。
いや、まあ、リアルになんでそんなに損失が出てるのか意味不明なくらい赤字過ぎて理不尽なんだけど、理不尽なのがお金だからね。


フィギュアスケートをモチーフにしたプリティリズムの男子レベルだが、プリパラやアイカツシステムが観客の「いいね!」で競うのに対して、キンプリは「観客は関係ない。本人のライフが削れるかどうか」ってバトスピシステムを入れてる。男子レベルの採点が観客の感情という曖昧なものではなく厳密に採点されるエクストリームスポーツとしての厳しさを出している。
いや、まあ、カヅキ×アレキサンダー戦は本人のフィジカルだったけど、コウジ×シン戦では「他の男も魅了する」のがテーマだったし、シンのラストシーンでは「女は勝者になびく」というのを女性キャラクターがほとんど出ない(出たらしゃべれよ!”!!)作品なのにプリズムガヤで露骨にやってて、そこも「金と女」という男子レベルのリアルが表現されてて「強い」。

www.nicovideo.jp



レインボーライブの特徴だったプリズムガヤでラストライブの勝敗を決するとかやばいし、そのガヤである映画の観客に対して「続編があるかは貴方たち次第です!」って感情移入をビジネスにつなげる映画の興行としてのプロレス感とかえげつない商魂たくましい感じはホントどさ回りのさすらいの太陽っぽくて富野アニメの系譜としても認められる。


そういうわけで、キンプリがラブライブ!の興行収入を抜いて国民的アイドルグループになり紅白に出て、うたプリブロッコリーと提携するKLabのスクフェスを潰せばいいと思いました。
ほんと日経株価暴落してリア充爆発すればいいのに…。
男子レベルは殺すか!殺されるか!


デレステのCMに出た中居正広さんのジャニーズ事務所SMAP戦国大名のように離反したり人質が残ったりしているので、アイドル戦国時代だしこれも戦国!
SENGOKU BEST COLLECTION

戦国コレクションの待田堂子さん、雑破業さんとアイマス、WUGの関係もなかなかアレだし、アニメ業界も戦乱の時代が21世紀になっても続いていて、戦争はとっても楽しいんだなーって思いました。
あらそえ・・・あらそえ・・・

わが闘争(上)―民族主義的世界観(角川文庫)

北朝鮮の水爆とか日本の戦争法案絶対反対とかアメリカの公共事業とかナチス我が闘争発禁とか、戦争や敵の存在は政治家や官僚の給料を税金で賄う正当性を国民に脅迫してますしね。
鎌倉幕府義経討伐とか、適度に敵を作って戦争をすることで権力と金は動く…。
なぜ数百円のロープで自殺出来て、3万日×3食×100円のカップ麺すなわち900万円の食費価値しかないし、ソープで数万円で体験できるセックスで生産される程度の人間が死の恐怖や生への渇望だけでこんなに多くの金や資源を浪費できるのか、我々の年金が株価の変動で何兆円も運用損失しているとか、考えさせられますね。