玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

3どうやら、僕は現実で感情を表すのが苦手で、何かの拍子に表してしまうと暴れたり村上春樹したりするので、感情はもうアニメの中だけで発散する事にしてみた。

なにしろ、駅弁から深泥ヶ池を越えるまで、背景が全部書き割りに見えたもんなあ。バイオハザードのCGと言ったほうが的確か。
んで、そう言う気分で、
ウッソたちが助け合って宇宙で生き延びようとしたり、
ベスパに捕まりつつも、初対面で同じく捕虜のハイランドの子供達とちゃんと挨拶を交わして労わりあったり、
ベスパのパイロットも国際法について問答"しながら"(つまりガンダムSEEDみたいにいきなり撃ち殺さないで、臨検とか手順を踏んで)
マーベットと宇宙引越し公社のパイロットを「任意同行の範囲で」拘束したり、
子供には優しく飴をあげたり何が欲しいか聞いたり、
ウォレンと軽口を交わしたり(ウォレンにとっては本気だったかもしれんが)
ウッソがモビルスーツと交戦しても殺さなかったり、
殺すのが嫌だから助けたのに、「撃たれないために利用させて貰います!」と言いながら宇宙漂流しかけた敵をVガンダムで助けてやったり、
撤退する敵と別れ際に「船長、丁寧に扱っていただいて、ありがとうございました」
なんて、現実では到底味わえない人同士のこまやかな交流が、どんなドラマや映画でもカットされるような何気ない仕種が・・・。*1
あと、コクピットをビームライフルでガンガン叩くのを中から見るのは怖すぎる。他にも命がけのシーンとの落差で感情が揺さぶられすぎる。
たいしたエピソードでもないのに、ポロポロ泣いてしまった。
わざと感情用の脳内物質をガンダムで消費し尽くそうとした結果であるが、気持ちの良い涙だった。
ああ、Vガンダムは名作だなあ。最後はアレだが。

*1:いや、昔の丁寧なドラマや芝居ではあったのかもしれないが、現在の類型をこなすだけのものでは全く見かけない