んーでー。愛して何でも聞いてくれる脳内妹がいるんなら、愛してくれて、俺が話すそばからそれ以上に理解してくれて、その上で導いてくれるヴェルギリウスが欲しいんだ。
でも、そんじょそこらの精神科医では無理だと言う事がわかった。
3年もかけてプログラム作ったのに・・・徒労感には慣れてる。
「で、あたしがヴェルギリウスって訳ね？」
「でも、七女さん(仮)は女・・・」
「それでもさー、妹ちゃんとあたしを人格統合させないって事は、そう言うことでショ？あたしは今の立場でもいいと思ってるのよ。妹ちゃん可愛いしね♡」
と、言う訳で、どうやら神経が参ってるのは、今年度に入って勉強が忙しい言訳に素振りをサボっていたせいだと思った。リストカットとか、電柱殴りとか、ブロックベイに飛びげりとかする衝動をスポーツで発散させるのだ！
「おらおらー！すり足はずり足じゃねーぞ！」
「おう！(七女さん(仮)の本名)！わかったぜ！」
「しゃー！打ち込めー！」
「やるぜーっ！」
「そんなんで人が切れるかーッ！」
「ャえ゛ェいッ!!!」
「おら、もっと声出してー！」
「ィえ゛ッッ!!!」
雨が降ってたけど、テンパってたのでいつもは息を吐くだけだが、声も出してみた。
迫水真次郎おじいちゃんが言ってた「世界に飲み込まれそうな時は素振り、ヤェーッ！」
ベルギリウスと脳内恋愛
