玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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京都精華大アセンブリーアワー講演会

石川雅之×幸村誠
〈描くこと〉が世界を創る
対談 石川雅之(マンガ家)×幸村誠(マンガ家)「〈描くこと〉が世界を創る」:アセンブリーアワー講演会

石川雅之 ISHIKAWA Masayuki
1997年『日本政府直轄機動戦隊コームインV』でデビュー。他に『神の棲む山』、『週刊石川雅之』、『人斬り竜馬』など。2004年8月より講談社「イブニング」で『もやしもん』を連載中。農業大学を舞台に「菌」が見える能力を持つ少年のキャンパスライフを活き活きと描き、そのユニークな作品世界が好評を博している。現在単行本5巻を刊行。すでにアニメ化も決定し、2007年10月よりフジテレビの「ノイタミナ」枠にて放映を予定している。


幸村誠 YUKIMURA Makoto
1999年、講談社「モーニング」にて、宇宙ゴミ─“スペースデブリ”の掃除屋を描いたSF漫画『プラネテス』でデビュー。同作で2002年に星雲賞コミック部門を受賞。2003年にはNHK BS2でアニメ化もされ、2005年に星雲賞メディア部門も受賞した。現在は講談社アフタヌーン」で、11世紀の北欧を舞台にヴァイキングたちの世界を描いた歴史漫画『ヴィンランド・サガ』を連載中。リアリズムあふれる描写と印象的な台詞に定評がある。現在単行本4巻を刊行。 

※『ヴィンランド・サガ』の最新単行本第5巻と、『プラネテス』の小説版が10月23日に講談社から発売されます。

http://www.kyoto-seika.ac.jp/assembly/index.html
行ってきました。
しかし、文字起しをするのはまんどくせ。
録音も禁止だったし。しかし、精華大は講演会のビデオを図書館に補完してあるし、後日書籍化するかもしれないので、興味のある人は探してください。
取り急ぎ、メモをとってアップしました。
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字が汚いのは、仕様です。通信教育でペン字を練習したんですけどね。ダラダラしすぎて受講期間内に終わりませんでした・・・。
精華大の学生さんはマンガ家を目指すだけあって、講演中も絵を描いていたので、ちゃんと話を聞けよと思いましたが、ボクもメモを取りながら絵を描いてました。だって、紙と鉛筆があると・・・。
しかし、みんな上手いなあ。俺は絵は素人だからなあ。
でも、俺はオレの脳内妹を書く事にかけては宇宙一の実力を持っているぜ。




追記23:33 2007/10/18
行った人のレポート発見。
http://d.hatena.ne.jp/leva/20071018
大体こんな感じッすね。
たしかに、グダグダでした。
同じ講演に出た富野由悠季と比べて、話す内容も整理されていないし、たくさんの人の前に出て躁っぽく浮かれているのか、なんだか軽い感じだった。
なんだかふざけているのか、マジメな事を言った後で笑いを取ろうと終始「うんこー!うんこー!」と幸村誠氏が子どものように叫んでた。
1歳半の子どもがいるとはいえ・・・。
まあ、笑いが起きてたからいいんだけど、講演対談と言うよりは、ロフトプラスワンのトークイベントっぽいふいんきでした。
かと言って、いきなり編集者に対するダークな愚痴や、ためになった編集者との出会いとか萬画の原稿料が安い問題についてとか、アシスタントを使わないでシンプルでページ数の少ない石川先生とアシスタントを抱えて緻密な絵を描く幸村先生の製作態度と生活の違いとか、よく聞けばかなりディープなぶっちゃけトークもあり、面白かったし怖かった。

幸「萬画家になろうと思ったのは、高校の時、友達もいなくて顔も悪くてがんばったのにテストが6点で、萬画家以外に受け皿がないと思ったのでなろうと思った。んで、美大を首になってやる事がなくなったのでアシスタントになった。
頭が悪くて顔が悪くて社会性が開けない、何をやってもだめな人が萬画家になるといいと思う」
石「映画をやりたかったけど挫折して、郵便局に就職が決まったけど、ぼんやりしてたら制服をもらうのを忘れて就職できなかった。しかたなく土方のバイトをしてて、トラックに積んである萬画雑誌に新人賞100万と書いてあったから送ったら期待賞5万円で、パーティーに呼ばれて乗せられて、講談社で寿司を食わされたので講談社が好きになった。」


石「週刊連載をしてた時は締め切りから逃げ切る事に必死でした」
幸「僕は雑誌から逃げました。って、暗い話は止めよう」


石「宮崎駿もののけ姫の前半が好きです。ルパンやホームズとか、宮崎さんが関わった物を全部集めるくらい好きでしたが、千と千尋の神隠しからこっち、アレ?って思う。」
幸「おれも千尋は苦手。もののけ姫からおかしいって言う人もいるよね」
石「でも、ゲド戦記より全然…」
幸「wwwwwwwwwwwwwww問題発言!」


幸「アシスタントさんは、主人公を描く人、ネームを書く人、背景を描く人、で、僕は…目だけを描く」
石「本宮ひろ志先生ですかwwww」


石「お札を描いてるつもりで、ローコストハイリターンで描いてる」
幸「僕の場合は今描いてる萬画は描けば描くほど赤字。でも、赤字でも手が入ってるほうがいいもん。
貯金がないとやってられません。たぶん、いつかの垂れ死ぬ(笑)。
萬画描いてる間はバイトしたり、他の仕事が出来ないから、30万円を用意して、それで1本描く間しのぐようにしている。
俺らみたいなポンチ絵描きでも金を払って飯を食ってるって言う事を忘れて仕事を振ったり、原稿料をぼかす編集者がたまにいて、スゲー腹立つ。だから、今の学生さんも新人だからって思わずに、お金のことだけははっきりしよう」
石「僕は最初に原稿料の事を聞きましたよ。1枚8千円だった」
幸「あなたすごいね。
でもさー、1枚1万円でなんか萬画は描けないよ。昔だったらいざ知らず、今は材料費も高いし、時間もかかる。萬画原稿料1枚が1万円なんて足りるわけがない。
だから、残りは情熱でカバーして仕事するしかないんですよ」
石「単行本が出るまではすごい大変。ずっと引きこもって仕事ばっかりしてるから、もやしもんが売れてる事も知らなかった。」


京都精華大学には、萬画家志望の学生だけではなく、編集者を養成する課程の学生もあるので、思うところがあればよいと思った。



事前に質問を受け付けるポストがあり、ボクも投稿して採用されたので、それについては後で別にエントリを設ける。
しかし、ぼくは「描くことが世界を創る」という大げさなタイトルだったので、形而上的な萬画哲学を質問しちゃったんだけど、他の質問は「萬画家になったきっかけ」「プロになってつらかったこと」「製作環境は?」「体力の維持で気をつけていることは?」「大体描くのにどれくらいですか?」「萬画に役に立った経験は?」「影響を受けた作品は?」「カッコいい男やステキな女の条件は?」とか、割とあっさりした質問だったので、僕は、自分のダメな情熱とか、他人との温度差を感じました。