玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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伝説巨神イデオン12

12白刃の敵中突破  脚本渡辺由自 絵コンテ石崎すすむ 演出石崎すすむ 作画監督坂本三郎


ミッチー!3ポイントだ!


1.今回はジョーダン・ベスとカララ・アジバがくっつく話です
まず、コーヒーを入れてもらってベスがデレデレ
んで、コスモとエレベーターに乗って、ひそひそ話。このエレベーターでひそひそって言うのはガンダムでも会ったけど、生々しいなあ。エヴァもナ。
そんで、前々回のカララとシェリルのように殴り合い。
「女に甘すぎるぜ!」
「俺は感情で動いてはいない!」
「バッフ・クランの女はいけないよ!」
あ、あつい。青春だ。今回は完全にベスが主役だ。
そんで、スパイの濡れ衣を着せられたカララをかばったりなんかして、
ソロシップへの攻撃を中断するように言いに来たカララに容赦ないセクハラ。
おっぱい!おっぱい!
しかし、ハルル的にはそれで手打ちにする儀式だったのかもしれんが。
そうでもない?
ただの癇癪か?
それとも、男の部下に対して、女指揮官である自分が男以上にしっかりとけじめをつけるということを見せようとしたのか?
部下は完全に引いています。
ベスは完全に切れた。
そんで一人で大量虐殺。ベスつえー!広川太一郎っぽい田中秀幸だ。
とか何とかやっているあいだにイデオンが暴れたりなんなりして、カララの帰る場所がバッフクランになくなった。自業自得だが。
そんで、ベスの胸に泣き崩れるわけだが。
ベスは「俺たちは異星人同士なんだ!」「カララ。私のような異星人でいいのか」
カララは「ベスはサムライです」
と、抱擁しあうのだが。
ベスの方から先に惚れたし、ベスはコスモに見抜かれるくらい惚れてる。
が!
カララと抱き合う時に一瞬、ベスは「うわー、ややこしい女とくっついちゃったよー」的な絶妙な表情を見せるので、まだまだ1クール目なんだよなあ。
どうなるんざんしょ?

帰る場所
 ベスがカララに「戻ろう」と声をかける。ベスは「ソロシップに戻ろう」のつもりだったが、カララは「バッフ・クランには戻れません」と泣く。人は故郷や家に帰るものであり、カララが戻るという言葉からバッフ・クランを連想したのも無理はない。
 しかしカララにはベスがいた。異星人でもベスがいる。
 これからはソロシップがカララの家になる。ソロ星を追われ、帰る星を失ったコスモやベスのように。ソロシップは生き延びる事に必死の少年達を乗せ、逃亡を続ける。

http://www.sepia.dti.ne.jp/stillness/ideon/story/television12.html

こういうダブルミーニングと主観的な聞き間違いで立場をはっきりさせる手法は、子どもには分かりにくいが、実に面白い。
富野だなあ。他にこういう脚本を書く人って言うのは一寸思い出せない。


2.社会の縮図なイデオン
やっぱり、陰口とか言い争いがおもしろすぐる。
女上司が女であることを超えようとして残酷に君臨したり、中間管理職がそんな上司を「失恋した鬱憤を男に八つ当たりしているのさ」と部下に話したりして、なんだかゾクゾクする面白さです。
っていうか、ギャグやネタではないんだけど、あまりにも生々しいので声を上げて笑っちゃいます。
なんというか、イデオンのやりすぎっぷりが僕のツボのようです。
普通のSFを描くだけなら、こういうやり取りはいらんっぽいのに、ものすごく執拗に描く。
その本気ぶりが面白いのかもしれないし、また、異星人とか宇宙SFを隠れ蓑にしてるけど社会の戯画化の的確さに、僕自身の本質を衝かれて笑うしかないくらいショックなのかもしれん。
あるいは、単に感情の触れ幅がでかすぎて笑えるだけかも。
とりあえず、イデオンはコメディーじゃないけど笑える。


3性格
ょぅι゛ょアーシュラの下着は黒!
カララは子どもに優しい。
コスモのひねくれ方はアムロ・レイとはまたちがった、粋がってるひねくれ方でおもしろいなあ。
コスモは電撃されて、ピンチだったのか、「テクノ!グレンキャノンを撃て!」早速呼び捨て。
今回の敵の戦い方は迂闊すぎる。あほか!


おまけ
岩の生物は面白いが、意味は分からん。
そもそも、遺跡は第6文明人なのか?バッフ・クランか?
今回、シェリルさんの出番が少なかったからなあ。シェリルさん以外の皆でカララをいじめたので、シェリルさんは出にくかった。
あと、カーシャも目立たなかった。