玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

伝説巨神イデオン39 コスモスに君と(TV版最終回)

脚本 松崎健一 絵コンテ・演出滝沢敏文 作画監督坂本三郎
あらすじ
http://www.sepia.dti.ne.jp/stillness/ideon/story/television39.html



作画
主線が赤になってるシーンがあった。先走ってるなー。




で、まあ、あれです
失敗作!
いろんな意味で!
アニメとしても、作中の人類も!
失敗作だから打ち切りです。なんという。


結構、イデオンはクールごとの構成がハッキリしていた感じがあった。
1クールはイデとの遭遇
2クール目は植民惑星の遍歴
3クール目は一度帰った地球から追われる
で、
4クール目はバッフ・クランの領域内での戦闘と言う構成になったはず。
未放送絵コンテについての情報を見ると、大体そんな感じが予想される(それでも絵コンテは43話で終わるようになっていて、どの道打ち切りだが)。


それをばっさり切ってしまって打ち切りですが。
それで仕方ないと言う感じなのは、どんなに不自然でもありえるイデのせいだよなー。
そんないつ暴発してもおかしくないイデと39話も一緒にいた皆はスゲー頑張ったなあ。


っていうか、イデがメンヘルすぎた。
というか、イデの申し子のメシアがカララの中の胎児の段階で既にボーダーライン症候群ですよ。
どーやら、イデもボーグクイーンと同じく、みんなに自分が認めてもらえないと世界が無意味だと思うようなメンヘラのようでした。
ソロシップの小さな集団での愛だけでは満足できないか。わざわざ自分を殺そうとするバッフ・クランに身を晒して、カララをワープさせる。
カララの父親であるドバ総司令の超巨大戦艦に乗り込んで、
そして、「オジイサマ、ボクヲアイシテクダサイ」的な。
もちろん、ジジイブチ切れですよ。
よりによって異星人のガキを作るとはー!不良娘がーッ!アジバ家に泥を塗りおってー!ゆるさーん!銀河の果てまで追いかけていって殺せーッ!


その時であった。イデが発動した。



民事レベルの事件が大迷惑。


うわあ。胎児こええ。


いや、胎児だからこそ、愛を無限に求めるのか。
無限力と言うのは無限欲求だったのか。


もっと世間を知れよ胎児。
やっぱり、こういう態度を見るとイデの声が玄田哲章とか柴田秀勝というのは疑問だなあ。虚勢を張っていたのか?
もっと少女的な印象。
大谷育江でいいような。オルファンさーん!



カララが爆発の中から生還した時は、スタンダードなハッピーエンドを一瞬でも期待したのだが。オチを知ってても。
爺には嫌われたけど、小さな家族を守っていこう的なエンドにしても良かったのに。


ジジイが悪口を言った瞬間、全員死亡。


ジジイはバッフクラン銀河帝国軍総司令だったので、逃げ場が無かったのか。
イデも、今回出来たイデをレーダーにつなげる発明で、イデも全宇宙を知ることが出来る性能があるとわかった。最終回で!
全宇宙を知るイデなので、どこに逃げても愛されない感覚から逃げられないのかもしれん。
だから、愛されようとして地球にも行ったしバイラル・ジンにも行った。
でも、強すぎてキモイので愛されなかった。


自分を愛してくれる人同士にも愛し合って欲しいのだが、殺しあいに成った。


だからもー、みんな死ネー。


あ、でも、他の星の猿人とかドウモウは消えなかった。
イデが消したのは、イデに関係のある二つの地球人だけなのか?
それとも、みんなは死んだのだろうか?
因果の地平とは、死なのか?


因果(事象)の地平線と言えばブラックホールだが、イデオンブラックホール兵器を使う。
そして、イデオンやソロシップは周囲に死者の魂を取り込んだような節もあるのだ。
すると、魂が別の位相にずれて、因果をチャラにして幸福に暮らしました、と言う見方もできないことはないが。



でも、やっぱ、いろんな意味で失敗作だと思う。


で、途中で接触編を挟もうかと思ったけど、どうも別物臭い、というか、竜騎士07ひぐらしのなく頃にとか庵野秀明ヱヴァンゲリヲンのような繰り返し世界というかリングオブイデオンという感じがしたので、とりあえずテレビ版を通してみました。
keyのCLANNADでいうと、汐が死んだあたりですね。
リセットリセットー!
リプレイリプレイ!
Rewrite!Rewrite!
ゲームリセット世代を批判する資格は富野には無い。


  • 失敗作なのだが、描写は名作。

カララとバイラル・ジンに乗りこむのがまさかのジョリバ(塩沢兼人)エンジン技師。脇役。
あの、発動編のビデオパッケージで有名な宇宙服が、まさかジョリバだったとは!
テレポートを目撃したベント(メガネ脇役)に一気にカメラが寄るのもすごい面白い。
ここでベスではなくジョリバを持ってくるのがすごい。
そして、ジョリバのラストの台詞も臭いしありがちだが、泣かせる。


劇場版の萬画版の池原しげと版ではベスとカララがテレポートした。
発動編はそっちなんですかね?


あと、スゴイな、と思ったのは、シェリルさんが精神を病んだということ。
いや、シェリルさんが精神を病むのは劇場版だけ見た人とかスーパーロボット大戦からの人には常識なんですが。
ちゃんと段階を踏んであったし、性格付けもそのようになっていたのが秀逸。
だって、モエラ(パイロット)を喪ったラポー(看護婦)は悲しんだけど、狂わなかったじゃん。
コスモは父も、母のような人も、恋人も殺されたけど、体を動かして元気に人を殺していたじゃないですか。
シェリルさんは愛する人が死んだから狂ったんじゃない。
シェリルさんは誰よりもイデを熱心に研究して、かなり正確なところまでわかっていたから、知恵があったから、先を予想する能力があったから、狂ったようなふるまいをしたのだろう。
いやあ、僕も狂人ですがね。
こういう、考え込む人が予期不安に陥って精神を衰弱させると言うのはかなり典型的なケースです。
で、イデならそれは予期不安とかじゃなくて、確実に起こる破滅だしな。
完璧に自分が状況に対して無力という事になった場合、死ぬまで笑っている事の方が生物的な快楽原則にも、論理にも適っていますよ。脳内麻薬でストレス物質を中和する機能が正常に働いています。
狂ったように見えているけど、シェリルさんは正常です。
態度はヘロヘロだけど、言っている事は的を射ているし。
っていうか、イデオンの人はみんな正常。でも、ダメな時はダメ!
そんなときは、因果逃げでリセット!



論理からイデに迫ったシェリルさんは壊れたけど、理想主義から近づいて、妊娠でイデを宿したカララはジョリバに最後、いい女だと言われた。
ギジェも妊娠させていれば・・・。そんなに都合よくはいかない。


っていうか、まあ、リセットですけどね。


ルゥと胎児(メシア)だけが個体を維持していたっぽいのがむかつきますね。
中絶胎児はバラバラに引き裂かれてしまえ。