玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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[トミノ]伝説巨神イデオン16必殺のダミド戦法.

脚本 渡辺由自  絵コンテ、演出 石崎すすむ 作画監督 坂本三郎
http://www.sepia.dti.ne.jp/stillness/ideon/story/television16.html
まー、忙しいんですけどね。トミノ分を補給しないと生きる力がなくなるので、見たー。
イエー!
なんだか、異様にテンションが上がりました!童子のようにテレビの前でキャッキャと笑いました。
いやあ、最高。
っていうか、亜空間の作画はすごーくヘッポコでした。
なんか、白とピンクのチョークみたいなので擦って、黒い背景に模様が描いてあんの。
落書きかよ。
うーん。しかし、CGもない時代に(まあ、タイムボカンとか、それっぽいのも在るには在ったが)訳の分からない亜空間を手書きで書こうとした気持ちは汲んであげたい。
メカもヘッポコなんだが。うーん。でも、おもろい。でも、へっぽこ。キャラはまあまあ?
ロッタの安産型体型とか、体型が違うのはいいなあ。ハルル様は美人でステキ。


えっと、今回は面白かったけど、特にどこがどうこうということはないかな?
すっげーおもしろかったけど。


面白ポイント1
ソロシップの直援に当たれ!という命令を受けたが、コスモたち子どもは子守りよりも集団内でヒーローになれる戦闘任務に舞い上がっていて、敵をやっつけようと追撃。
そしたら、ソロシップが大破して、帰還できなくなる可能性が発生。
しかも、イデオンもやられかける。
乗ってる子ども達の叫びが圧巻過ぎる。
特に、デク。「コスモーッコスモォオーッコスモーッ!」どんな演技指導だ。テンション高すぎ。
見てるほうもハラハラするぞ。
しかも、音楽とセリフのシンクロのリズム感も素晴らしい。生理的な感覚を揺さぶってくるなあ。
で、子ども達が喜び勇んで戦いに望んで、調子に乗って、恐怖を覚えて、勝って、味方に命令違反の罪で投獄される。
順を追って組織に組み込まれて行くっぽくてなかなか。うまいなー。
しかも、一つ一つのイベントがキッチリとブロック分けされてなくって、リズムに乗って融合しているのだから、最初の視聴時には気に成らないのがスゴイ。


2
それで、イデオンが超パワーで敵をぶちのめすのはお約束なのだが、見てたら興奮してるんで、そのときは気にならなかったですね。
プロレスだなあ。
ゲージの上がっているイデオンはジグ・マックより頑丈で、殴ったらジグ・マックを破壊できる。
ジグ・マック同士がぶつかったら両方死ぬ。
素材の強さだなあ。おもしろい。


3
ダミド悪過ぎ。
ダミドの部下がおだてられ、出世をちらつかされ、戦場で圧迫され、上官から特攻しないと殺すと脅され、いやいや戦いながら、最後には上司のダミドにイデオンごと撃たれて死んだり、「盾に成れ!」と叫ばれて考える前に反射的に好きでもない上司のダミドを守って死んだり。
組織人や、兵士の戦場における興奮の変動と、意志と反射の行動への影響力の変動、が時間を追って構成されている。
すばらしい。
こーいう理屈じゃない感情を理屈で演出作為をするのはとても賢いですね。
しかも、1の子ども達の感情の変化および組織への参画という展開との対比にもなっていて、いやあ、上手い!


次回は猿人の星です。
よくもまあ、偶然にも生命のある星ばかりに落ちますね。と、これはイデというもののおかげでいくらでも納得させられるんだから酷い話だ。火の鳥っぽくもある?宇宙船サジタリウスみたいでもある。




つーか、「必殺」って。