玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

∀ ガンダム第20話「アニス・パワー」

∀ガンダム ターンエーガンダム ターンAガンダム
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Pastel/3829/words20_TurnA.html
ストーリー|∀ガンダムWeb
↑公式サイトのあらすじは脚本準拠だから、アニメ本編とはちょっと解釈が違うな。

脚本・高橋哲子 絵コンテ・西森章 演出・西森章 作画監督・しんぼたくろう/中田栄治
アニス婆さんとレット隊が初登場する話。これは富野監督のエッセィによると、監督はチェックを流していた話なのだが、一般的な視聴者の人気は高かったという。
確かに、世界名作劇場的な感じにまとまってるよなあ。キャラクターの芝居も上手い。ヤコップとブルーノの騒々しい所も面白いし、家事や介抱をするディアナ様や、戦うソシエちゃんが頑張り屋でアニス婆さんのキャラが濃いのはおもしろい。
ロランがアニス婆さんに声をかける代わりにくしゃみをするのも、いい小芝居。


それに、アニス婆さんとキースのドラマ、ソシエとギャバンが戦うドラマ、ディアナ様が地球の事を知るドラマ、メシェーとラダラムの親子の親ばかがメシェーの怪我を招くドラマ、っていうように、色んなドラマが並列したり絡み合ったりしつつ、1話の中でちゃんと感情の落としどころがまとまって落ちがついたり来週に続いたりしてる。
ここらへんは、機動戦士ガンダム00では失敗している部分だなあ。ガンダム00は見せ場をキッチリ作ることだけにこだわって、脇が甘い。っていうか、派手な部分だけで細かいところの描写を省略しているから、そこからこぼれた感情が宙ぶらりんに成って気持ち悪いんだ。幹と主な枝だけのさびしい木。
∀では、細かい脇役たちの芝居が絡み合って支えあって一本になってるのが豊かなんだなあ。
と、すると、ガンダム00って脚本主導だけど、構成としてはそんなに上手くも無い?というか、セリフのある部分はコントロールできてるけど、セリフ以外の部分を省略してるからか?うーん・・・。ま、富野アニメのことだけ書くようにしよう、時間も無いし。


で、今回は富野的にはチェックをスルーした話だって本人は言うんだけど、でも、アニス・ベルばあさんのキャラクター・デザインのラフって富野監督なんだよな。富野監督がラフデザインをして安田朗氏がまとめて、菱沼義仁さんが設定画にまとめ。
あきまん安田朗)氏によると「腕に毛の生えている婆っていう指定には驚いた」らしい。アニメの絵で見ると、主線が一定だから、毛なのか皺なのかよくわからん感じではあったんだけどな。
とりあえず、そういうキャラ原案を富野監督がする事で、演出にはタッチして無くてもアニス婆さんのアクの強い感じの雰囲気を通じて富野ガンダムとしての統一感をつけてるのかなー?と、富野信者としては擁護しておく。
ま、そこらへんは楽屋の話なんだけども。それはそれとして、やっぱりこういうボトルショーは上手くまとまっていて面白いな。
ディアナ様の目を通して地上の畑や草花や鳥の美しさを見せてもらうのも美しいし、それと対比して新兵器の爆薬やフラットの振動兵器っていう恐ろしさも表現されてる。ソシエちゃんがメシェーを助けるのをアニス婆さんに手伝って貰うのも、いいなあ。ソシエちゃんは戦争するよりもこういう戦争の合い間の優しさが可愛いと思うんだけどな。


んで、今回初登場のレット隊。レット隊がフラットを使うって言うのは、ロランたち先行調査隊のメンバーが敵になるっていう事からの流れかもしれないけど?
でも、レット隊のキャラがヒッピーみたいで変だから、あんまり「ロランの別の可能性」っていう感じはしないな?
ま、ムーンレィスはアメリカ人だから、数世代前のアメリカ人であるレット隊がヒッピーって言うのは確かに、そうか。
キエルさんが交渉再開を演説で訴えたのに、小競り合いが続いているって言うのは、レット隊は正規軍ではないから停戦違反ではない、って言うコレン小隊みたいな便利な使い方をされているからか。前回のポゥの出撃と言い、ディアナ・カウンターの戦い方はセコイな。
でも、ミリシャもグエンの指揮を離れてムーンレイスの駐屯地を襲撃したりしたんだから、どっちもどっちか・・・。うーん。