玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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∀ ガンダム第26話「悟りの戦い」

脚本・高山治郎 絵コンテ・アミノテツロー 演出・渡邊哲哉 作画監督佐久間信一
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Pastel/3829/words26_TurnA.html
http://www.turn-a-gundam.net/story/26.html
疾風!アイアンリーガーマクロス7機巧奇傳ヒヲウ戦記など、熱血ロボットアニメの監督に僕の中で定評のあるアミノテツロー絵コンテ。
収穫祭の山車がロボットになるっていうのはヒヲウ戦記にも通じますね。
コレン・ナンダーが母親の顔を木彫りしたり、祭りを通じて子ども達と交流するって言うのもヒヲウっぽい。カキト役の大谷育江さんの子ども声もすごく子どもっぽい。「おじちゃん」って言うのを繰り返す感じがすごく子ども。
ま、どこからが脚本でどこからがコンテ段階ってのは知りませんけど。祭りは白富野に付き物だ。
VガンダムGガンダムを手がけた逢坂浩司さんの絵でアミノテツロー監督のヒヲウ戦記はあたたかくてすごくいいなあ。
で、今回はそんな感じで熱血人情ロボットアニメ。コレン・ナンダーの暴走を中心にして熱い。
暴走するコレンのモビルスーツよりも速く走って追い抜くロランとかな!熱血過ぎる。
そして、どこかユーモラスで楽しい。
戦いで精神を壊してしまった兵士って言うと、フォウ・ムラサメやマリーダ・クルスみたいでもあるけど、コレンって言うマッチョが狂いながらも必死にガンダムに立ち向かっているのは熱いし、ディアナ様やハリー・オードもコレンの思いを遂げさせる温かみがあるし、祭りって言う人情もあるんで、そんなにギスギスしてない。
コレンは思いっきり狂っているし、ガンダムをやっつけても正気には戻らないまま旅に出て行くので、スッキリした解決ではないんだけども。問題を解決して皆が賢くなるだけが決着でもないのかなって言う感じ。
まあ、コレンは終盤では正気に戻るって今の僕は知ってるのだけど。本放送の時は本当に意味がわからん話でした。面白かったけどね。
ミシェル・フーコーの狂気の歴史と関係しているのか?
中世では狂人は隔離されなくて、そこらへんに放って置かれつつ、コミュニティの中にいたっていう。
http://cruel.org/other/foucault.html
http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa4540229.html?ans_count_asc=2


ま、今回は寓話としてみるのがおもしろいかな。ハロウィンだし。ちょっとあの世とこの世の境界みたいな雰囲気。
河を妖怪やガンダムの山車が流れて、青空もなんだか雲がピンクや黄色に染まって夕暮れなのか昼なのかよく分からないし。月の向きと太陽の向きが違うし。
お姫様と親衛隊長とガンダムと鬼のようなモビルスーツのゴドウィンとか。月に向って飛んでいくターンエーガンダム張りぼての首とか。
なかなか象徴的な感じ。絵の構図も綺麗だ。
コレンの言う「天のミノムシ、天の階段、ガンダム白い悪魔」っていうのも神話的。ガンダムスペースコロニーっていう宇宙世紀のSFも1万年たてば神話になるっていう。逆にハードSFでもあるかも。
ガンダムは神話なんだなー。
コレンは天の階段を昇った天国は食い物が美味いっていってたけど、昔のコロニーはごはんがおいしかったんだろうか?宇宙世紀では汚染された地球よりもコロニーの方が農業が盛んだったか?


ちなみに、ガンダム白い悪魔と呼んだのは1998年のギレンの野望に出たアナベル・ガトーが最初らしい。コレンは元々長髪の美男子だったらしいが・・・?
シャア説、ゼクス説は有名だが、ガトー説もある?
人は死んで忘れられるが、ガンダムは忘れられないから、コレンが居てはいけないと叫んでやっつけるって言うのも、なかなか寓話的。


で、神話と同時にリアルな政治も描いている。
何気に、グエン・サード・ラインフォードが最近復活してる。キースを通じてムーンレイスの技術者を集めて兵器を開発したりウィルゲムの指揮をとったり、アニメにおいて、企画力やリーダーシップで力を発揮する御曹司ってなかなか珍しくて面白いな。わかりにくいけど・・・。ターンエーガンダムってアニメなのに政治をちゃんと描いてる。まあ、富野ガンダムって政治を描くけどね。ファーストよりもターンエーはそれがメインキャラとして前面に出てる。
陰謀ゲームの王留美は政治とはまた違うな。政治ってもっとチームプレイ。


地球人とムーンレイスの共同の祭りを運営するパン屋のキースもある意味地域の政治をやってる。出店で食べ物を売るって経営者っぽい思惑も在りそう。キース・レジェは着々と出世してるなあ。でも従業員が居るのに自分でもパンをこねてる。職人だ。


ただ、ギャバン・グーニーみたいな人も居て、彼はリアルな戦争をしているのに、グエンほど達観していないし知識も無いので、「装甲に細かい穴が空いているが、気合でカバーだな」とか言う。ビーム兵器や爆弾を受けた装甲にピンホールが空くと言う事は、内部もかなりやばいかもしれないけどモビルスーツって言うオーバーテクノロジーの事は地球人には分からない。で、気合で突撃して、ギャバンは次回消える。
ギャバンは性格的には好漢なのだが、それだけでは死ぬって言うのが富野ガンダムの暖かくも冷徹な所だ。ランバ・ラルも戦バカ。シャリア・ブルは不器用な男。
でも、馬鹿にした感じではなく、人ってそうなんだよねえ。ソシエもそう言うギャバンに好意を持ったし。
メシェーは技術者の父親の娘だからソシエに「月の技術との戦いだからもうちょっと考えないと」って言ってる。ソシエは恋して、頭が悪くなってる?


カラモート市に住んでる人はスペイン人っぽいからメキシコに似たメジコ領か?ディアナ様はキングスレーの谷からそこまで歩いてきたんだろうか?
って思ったけど、カラモート市はまだルジャーナ領内という設定はあるらしい。ネットでは。


ところで、ディアナ・ソレル様を月のお姫様と言ってディアナ様と呼ばないコレンはどの程度記憶が混乱してるのかねえ。
ヤコップとブルーノを覚えてるのは、案外絆が深いのか?腐れ縁(笑)


今回は狂っているが昔のガンダムを知るコレン、むしろガンダムに狂わされたかもしれないコレンにガンダムは居てはいけないって言われて、ロランが「そうなのか?」とガンダムについて考えを深める回でしょう。
機動戦士ガンダム00ミスター・ブシドーはここら辺をはっきりとリフレインしてるのかもしれないな。
さて、ロランや刹那・F・セイエイガンダムで時代を開けるでしょうか?それとも、ガンダムは否定されなければいけないのでしょうか?