公開から一ヶ月過ぎたというすごいダメダメなタイミングでコードギアス 復活のルルーシュを見てきた。体調を崩したりレンタルビデオ屋に総集編映画があったりなかったりしてるうちにバンダイチャンネルで3章まで月額会員無料になったので、それを見てから見るという感じです。あと、映画を見に行くとだいたい風邪を引くのですが、今回はすでに風邪を引いている状態で映画館にいきました。インフルエンザではない。自律神経が参ってるのですぐに病気になりやすい。
- 総集編映画の感想
12年くらい前のアニメ!やばい!学生だったのに、おじさんになってしまった。
当時は暇な学生だったので(課題から目を背けていただけだが)コードギアスは毎週見た後すぐにブログを書いて感想合戦をするのが楽しかったなあ。まあ、その記事を今更読み返す気にはなれないのですが。
まあ、面白い面もあれば雑な面もあり、毎週の引きの強さが面白さでもあり、ヘンテコになってる部分でもあり、それが総集編である程度まとまったけど、やっぱり変な部分は随所にあった。
僕はGレコはベルリの射撃の一発ごとに考察するということをやってるくらい細かいけど、富野アニメ以外のアニメに対しては結構雑なので、総集編映画は割とふんわりした雰囲気で見た。というか、毎週ルルーシュの立場とか敵味方関係がコロコロ変わる策略アニメだったので、映画にすると数分単位で敵味方が特に前触れもなく変わっててフエーーーって感じでした。まあ、同窓会的な懐かしさ的なものはあったよね。
- 復活のルルーシュの感想
サンライズ、お金に困ってるのかなあ。という印象。というか、一昔前に流行ったIPを復活させてどうするのさ。エウレカもだけど。
やっぱりね、作品である前にIPになっちゃってるね。まあ、企業としては仕方のない面もある。
というか、ルパン三世か名探偵コナンをやりたいんだろうなあという感じがしました。シティーハンターの復活も含めて。
なので、ルルーシュがTV版で明日を願ったのと逆にちょっと過去に囚われすぎてないかって感じもします。過去の成功体験に。
まあ、明日は今日の延長線なので、過去の成功したIPをリブートし続けてたら会社の明日の資金繰りはできるッチャできる。ハリウッドとかそんなんだし。
というか、構造的にルパン三世のTVスペシャルとか名探偵コナンに似てる。
ルパン三世みたいなすごい能力のピカレスク主人公ルルーシュ、峰不二子みたいな謎の女C.C.がコンビで、スザク、カレン、コーネリア、忍者、博士、が五エ門と次元大介。ルルーシュの敵だけどゼロのしもべのシュナイゼル・エル・ブリタニアがとっつぁんで黒の騎士団や超合集国はインターポール。
TV版と総集編映画で各自の個性的な能力が周知のものとして描かれているので、そこはあまり説明せずにバトル展開に持っていける。
あと、ルパン三世ぽい感じのドライさなので、ゼロ・レクイエムで派手に死んだはずのルルーシュの糞バカ野郎が死んでなかったのはすごい裏切りなんだけど、ちょっと殴っただけでだいたい許される。うーん。
テレビのルルーシュは毎回悪事を働いて悪いな~とか思ったり土下座して裏切られたりして感情でドラマを揺さぶるのが強かったけど、今回は物語というよりIPでビジネスって感じなのでエンタメ優先なのでルルーシュに対して説教したり云々は割とサラッと流される。ルパン三世が実はトリックで生きていた、くらいの温度感。ルパン三世 ルパンVS複製人間でもルパン三世は序盤で死んで復活しましたよね。
カレンとスザクは本当に次元と五エ門していた。カレンはお色気も使えるので便利なキャラですね。
で、電話だけのシャーリーはコナンの毛利蘭。せつなーい。
ほんで、紛争している国の謎のカリスマ指導者の独裁者が敵で、中ボスの野盗とか将軍とか業を背負った狂戦士が出てくるのもルパン三世テレスペっぽい。
監獄の荒くれ者とバッタバッタとバトルするのも出崎統のルパン三世テレスペぽさある。
便利ハッキングで逃げたり戦ったりするのもギアスらしさだけどルパン三世もそんな感じだし。
っていうか、脚本の大河内一楼さん、ルパン三世 part5の脚本を書いているしな!これは言い逃れができない。
敵の兵士の命がすっごい軽いんだけど、まあそれもギアスらしさでもあり、ルパン三世ぽい痛快アクションエンタメっぽさでもあり。
そんで拐われるヒロインが安定のナナリー。拐われっぱなしのナナリーはあんまりセリフがないけど、ルパン三世のゲストヒロイン的な中盤のイチャイチャとかラブのこじれで喧嘩するとかの展開はカレンが兼ねていたりする。小清水亜美さんかわいいねー。ゆかなもかわいい。グランブルーファンタジー!プリキュア!
んで、なんやかんやあって戦いに勝利するけど、ヒロインのナナリーとは切ない別れをして、ルパン三世と峰不二子ポジションのルルーシュとC.C.はどこかに去る。ルパン三世だ・・・。ちょっと妖怪人間ベムっぽさもあり。
人類の集合無意識であるところのCの世界についてのあれこれもマモーの謎実験でルパンが夢を見ないあたりのサイケ演出っぽかった。
お約束の「間違っているぞ」とか「命ずる!」とか、懐かしさを刺激する定番芸を披露するという感じですね。「つまらぬものを切ってしまった」みたいな。
というわけで、スピンオフとかキャラクタービジネスで食っていこうというサンライズの思惑が感じられる感じでした。
というか、ルパン三世の映画や新作も太古のテレビシリーズからの同窓会ビジネスですからね。オトナ帝国はやっぱり金になるんかなあ。2,3世代コンテンツがほしいよなー。
というか、ルパン三世も元々は不良の悪党萬画だったのが、映画やTVスペシャルを作り続けていくうちにある種の文法を見出していって、他のアニメに援用されたりするようになっていくものなのだなあ。
そんで、またサンライズのお金がなくなった頃に新しいギアスユーザーと戦ったりギアスユーザーを増やしたりして新作が作れそうでよかったですね。グランブルーファンタジーとのコラボも楽しみです。また櫻井孝宏がお空の世界に増えてしまうう~~~。
と、こういう意地悪な見方をしてしまう僕としては、学生の頃のようなコードギアスに毎週一喜一憂する熱いオタクっぽさを失っておじさんになってしまっていくのかなあって感じです。
決断主義とかあの頃のオタクはコードギアスについてめんどくさく、自己語りも交えつつ語っていたけど、今回の映画は普通に戦争を仕掛けてくる独裁国家の兵士や変な手品を使う刺客を殺害するっていう、ルパン三世とかあたりの倫理観バトルに落ち着いて、なんというか、ギアスらしさも確かにあるんだけど、無理な放送期間延長などで珍妙な怪作だったものが、棘が取れて使いやすいIPもの、定まった型、テンプレートになったような気がします。
http://www.geass.jp/R-geass/goods.php
一応ロボット魂で新しいランスロットと紅蓮が出るみたいですけど、映画の公式サイトのグッズを見ると模型よりも、主に女性ファンに向けてオシャンティーなキャラクターグッズで稼いでいこうという感じがしました。
魔人ゼロもハローキティーちゃんみたいな記号になれるといいですね。
個人的に安田朗さんのメカデザインはアニメよりも立体で映えると思っているのですけど。キングゲイナーのドゴッゾとか、アニメでは雑魚だったけど立体で見るとかっこいいですからね。
で、ここからが僕にとっての本題だが、シティーハンターとコードギアスが一応の決着を迎えて、エウレカセブンのリブートはあるにせよ、サンライズはそろそろGのレコンギスタ劇場版にエネルギーチャージしてほしい。
しかし、ガンダムも巨大IPなんだけど、富野監督が異常すぎてあんまりTVスペシャル的な爽快バトルは作りにくいなあ。いや、富野監督とは関係ないところでTVスペシャル的なガンダムが宇宙世紀年表に使い捨てのようにガンダムを増産投入されていってはいるんだけど。
使いにくいガンダムよりも新しいIPとしてコードギアスを使っていこうという感じで、まあ、悪くはないんだけど大人のやりそうな企画だなって感じでした。でも、キャラクターに執着するファンも居るわけで、僕もなんだかんだ言ってルルーシュみたいなうじうじした頭がいいだけのシスコンのクズ野郎に親近感があるので金を払って映画を見たわけで。愛情を金に変えるのがキャラクタービジネスなんだよねーバンダイとサンライズのお得意の。僕もアイドルマスターのプロデューサーをしているので、ある程度熱くなりすぎないように、楽しみつつ損はしないような距離感を保ちたいですね。お金もあんまりないし。
ルルーシュもシスコンを卒業しましたからね!僕はシスコンですけど。(脳内妹)
あんたん #ミリシタ pic.twitter.com/tQbZG76PQk
— ヌ・リョウグ・ダちん (@nuryouguda) March 12, 2019
なるべく課金せずあんたんで行きたいですね。いや、アニメの違法ダウンロードはしませんけど!
ガチャピンモード!ガチャピンモードでーす!(マジな話、2年以上かけてFGOの戦力を整えるリボ払いが終わりました。マーリンとスカディ・・・。グラブルは金より時間を取られる・・・)
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