玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。


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富野歌の用語について その1 デビューからガンダムまで

 僕がうつ病で寝込んだり、普通に風邪で寝込んだり、古戦場やモバマスや殺生院イベントを走ったりしてちゃんとしたブログ考察をサボっている間に、Gのレコンギスタ劇場版II「ベルリ撃進」のBDが届いた。もちろんパーフェクトパックだ。
劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」

 第二部は映画館で一回見ただけでインフルエンザにかかって寝込んでいたので感想を書いていない。第一部の「行け!コア・ファイター」は一応ちょっと感想を書いたけど絵コンテを読めていない。うーん。ダメダメですね。


 そんなこんなで進捗が遅れがちで、今もエアコンの不調で微熱っぽいのですが。とりあえず少しずつやっていきます。


 今回はドリームズ・カム・トゥルーさんが手がけたGのレコンギスタ第二部「ベルリ撃進」の主題歌「G」の考察の前段階として、そもそも富野アニメの歌ってどんなもんだったんじゃろ。という記事を書いていきます。
YES AND NO / G

  • アニメ用語

 具体的にはDREAMS COME TRUEさんの「G」の出だしが「モビルスーツ」から始まるんですが。インタビューや先日の中村正人さんのラジオによると富野監督はそれが嫌いだと言っていたけど、歌自体は好きらしい。
 で、オタクなので思ったんですけど、富野アニメの歌で「モビルスーツ」って歌ってる歌ってほとんど無いよなってことです。


 では、富野アニメの歌全部持ってるマンとして見ていきましょう。著作権が怖いので少し変えます。作詞者、作曲者のソースはウィキで。音楽は全部パソコンに入ってるけど歌詞カードやスタッフリストをいちいち確認するために書庫をひっくり返すのが・・・。

  • 1.海のトリトン4曲

1.「海のトリトン」
作詞 - 伊勢正三 / 作曲 - 南こうせつ / 歌 - 須藤リカ、かぐや姫
第1話 - 第6話ではオープニングとして、第7話以降はエンディングとして使用された。


 トリトンが海のオーケストラや海のファッションショーや海のオリンピックを仕切るという世界観の歌。そういうアニメではないのだが。なんとなくトリトンが海の生き物と仲良くしているようなのんびりとした歌。トリトン、たまに海の生き物の力を借りることもあるが、基本的に闘争のアニメなので。まあ、南こうせつさんはどれくらい資料を渡されて作ったのか謎だが。本編に出てくるよりもこの歌で列挙される魚介類の数が多いかもしれん。
 専門用語は「トリトン」の名前のみ。
富野由悠季“テレビ"の世界 ~TVサイズ主題歌全集~


2.イメージソング「海のファンタジー」(本編未使用)
作詞 - 山川庄太郎 / 作曲 - 南こうせつ / 歌 - 須藤リカ、かぐや姫
(「海のトリトン」シングル盤のB面に収録)


 海に対して「君はどうなんだ」みたいに呼びかける歌。これもテンポがゆっくりでわりとのんびりとした歌。「トリトン」という名前も出ないのだが。「海を奪おう」という呼びかけは最終回の顛末を考えると怖い。



3.「GO! GO! トリトン」
作詞 - 林春生 / 作曲 - 鈴木宏昌 / 歌 - ヒデ・夕木、杉並児童合唱団
第1話 - 第6話ではエンディングとして、第7話以降はオープニングとして使用された。劇場版のオープニングとしても使用。


 「GO!GO!トリトン」と、数えるのも嫌になるくらい主人公の名前を連呼するスタイル。とても往年のアニソンという趣。(林春生さんのアニメ曲はWikiによると他にサザエさんと鋼鉄ジーグの2作)
 ただし、トリトンという主人公の名前であり番組名である単語を連呼する以外に、作中特有のガジェット、「モビルスーツ」に例えれば「オリハルコン」「ポセイドン族」とかの単語は使用されていない。
 しかし、水平線の向こうの謎に向かって旅立っていこうという少年の気迫みたいな冒険の気分はとてもある。
 曲もアニソンらしいし、富野監督が絵コンテを切ったというオープニングアニメも初監督作だが盛り上がる感じ。


4.挿入歌「ピピのうた」
作詞 - 丘灯至夫 / 作曲 - 松山祐士 / 歌 - 広川あけみ
(「GO! GO! トリトン」シングル盤のB面に収録)
 ヒロイン?のピピが自分の魅力とトリトンへの恋心を歌う歌。曲調はコミックソングに近い。「ピピ」と「トリトン」と名前は出るが、他のキャラクターの名前は出ない。あと、ピピってトリトンのことがそんなに好きだったっけ?(そこからか・・・)



 使用専門用語「トリトン」(3曲)「ピピ」の2種。合計4個




  • 2.勇者ライディーン12曲

5.オープニングテーマ「勇者ライディーン」
歌 - 子門真人、コロムビアゆりかご会 各曲とも、作詞は山川啓介、作曲・編曲は小森昭宏による。
池田鴻によるカヴァー版が、キングレコードより発売された。のちに同じくテレビ朝日系列のアニメ『クレヨンしんちゃん』のオープニング、「とべとべおねいさん」でパロディ化されている。

「ライディーン」という名前の他に「フェードイン」が使用されている。マジンガーZの「パイルダー・オン」みたいな合体というか、ロボットに乗り込む方法なのだが。
 だいたい全体的に平和を守っていこうという雰囲気。「悪魔の手から守ろう」というが、敵は「妖魔帝国」なので、微妙な違いがある。富野アニメはたまにこういう微妙なラインのずれた単語がある。
 オーラシュートとオーラショットの違いとは…。スパロボXでビルバインがオーラシュートという技を習得するらしいが、富野監督関係ない…。やっぱり歌の発注とアニメーション制作は微妙に設定のズレが…?


スーパーヒーロークロニクル スーパーロボット主題歌・挿入歌大全集III


6.エンディングテーマ「おれは洸だ」
 歌 - 子門真人、コロムビアゆりかご会
「ライディーン」と「洸」の戦いについて歌う。
 「ライライ」という歌声はザンボット3の「ザザンザー」とか「ライリー」とかに継承されるのだろうか。
 エンディングテーマでも、「妖魔帝国」ではなく「悪魔の国」と表現されている。


7.イメージソング「バラオが笑う」
 歌 - こおろぎ'73(バラオの笑い声は声優の滝口順平さんでいいのか?)
 妖魔帝国帝王のバラオが人間たちをあざ笑う悪魔主義的な歌なのだが、こおろぎ’73の歌声が爽やかなので、そんなに悪っぽく聞こえない。あと、バラオの目線で「悪魔の世界」って言ってるけど、ここでも「妖魔」ではないのか・・・。
「バラオ」と連呼しているが、それ以外に妖魔帝国関連の単語は無し。


8.イメージソング「進め天下のレッド団」
歌 - こおろぎ'73
 主人公、ひびき洸の親友の「荒磯ダン」(マジンガーZで言うところのボス)が少年たちで結成したライディーンを応援する団体(戦力としては足手まとい)の「レッド団」について歌う感じの歌。
 男の子の熱い気持ちを歌っているが、使用するロボットの「ボインガー」への言及はない。


9.挿入歌「神と悪魔」
歌 - 子門真人
 サビラストで「ライディーン!」と言っているが、それ以外に専門用語はない。曲自体はバトルが熱い感じのアニソン。やはりここでも、妖魔ではなく悪魔。


10.イメージソング「ぼくらの仲間ライディーン」
歌 - こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
 「ライディーン」を応援する歌。これは技を連呼するアニソン。サビ前で「ゴッドミサイル」「ゴッドゴーガン」「ゴッドブーメラン」「ゴッドバード」と技を流暢に連呼する。実際にはもっと武装は多いけど。
 あと、ここでも妖魔ではなく悪魔。


11.イメージソング「行こうよ洸」
歌 - 子門真人、堀江美都子
 堀江美都子さんと子門真人さんの若さが元気なデュエット。「洸」と「ライディーン」に呼びかけている。
「父と母の自由を」というのは、ひびき一郎博士の石化のことかもしれないが、微妙なライン。
 あと、ここでも妖魔ではなく悪魔。これは作詞の山川先生に資料が渡された段階では「敵は悪魔」って感じで妖魔帝国とネーミングが決まったのはあとだったんじゃないかな。


12.イメージソング「戦え! ライディーン」
歌 - 子門真人
 プロレスの歌のような「ライディーン」の応援歌。「俺の体や命はお前の」っていうのは、ライディーンのサイコキネシスとマスタースレーブグローブの操縦法に近いのだが、専門用語ではない。この時代の富野監督はまだ作詞はしていないのだが、「設定に乗っかった表現だけど、作中用語を使わないで比喩で表現する」っていう技を学んだのかもしれない。


13.イメージソング「コープランダー隊歌」
歌 - こおろぎ'73
 「ライディーン」を支援する「コープランダー隊」の歌。「明日香麗」「神宮寺力」「猿丸太郎」の名前を歌い上げる。でも、あんまりこの3人が揃って戦闘機に乗ることって少ないんですよね…。明日香麗は中盤で洸の父と祖父と一緒にチベットに出張に行って抜けるし。コープランダー隊が使う高性能戦闘機のブルーガーについての言及はない。
 しつこいようだがここでも妖魔ではなく悪魔。


14.「飛べ! ゴッドバード」
歌 - 子門真人
 「ライディーン」が神の力で変わる「ゴッドバード」がすごいぞ!っていう歌。
 なお、ここでも妖魔ではなく(ry


15.「海よ」
歌 - 子門真人
 戦いばかりのアニメだが、たまにはひびき洸もムトロポリスの前の海に対してメランコリックになることもあるよねっていう歌。「母が行方不明」ということを歌っているが、レムリアという個人名は出さない。戦うことや正義の心にふと疑いを持ってしまう、というのは後年のガンダムにも微妙につながるのかも。

 ウィキによると子門が自分の持ち歌の中で最も気に入っているという曲。



16.「女の子だもの」
歌 - 大杉久美子
 割と明るくお転婆なヒロインの桜野マリ(洸が所属するサッカー部のマネージャー)だが、すっごくフェミニンな歌声。三歩下がって、「あの人(ひびき洸)を応援したいな」という気分の少女〜〜〜〜って感じの歌。


 使用専門用語「ライディーン」(8曲)「フェードイン」「洸」(2曲)「バラオ」「荒磯」「レッド団」「ゴッドミサイル」「ゴッドゴーガン」「ゴッドブーメラン」「ゴッドバード」(2曲)「コープランダー」「麗」「力」「太郎」12曲中14種。合計23個。
 やはり、スーパーロボットの歌は用語が多い。というか、イメージソング自体が今のアニメに比べても多いな。マジンガーZ関連でアニソンが売れまくった時代なのかもしれない。
 

 16曲中、累計16種、27個
 

  • 番外.ラ・セーヌの星

 富野由悠季の世界展では富野監督作品と紹介されているけど、監督は出崎哲監督のあとを受けた全3クールのラスト1クールの登板だし、そもそも上に大隅正秋総監督がいるので・・・。主題歌や挿入歌には富野監督は時期的に関与してなさそうだし。
 ただ、一応これも抑えていて、オープニング、エンディング、イメージソングが全10曲のレコードになってる。フランス人や堀江美都子さんや水木一郎兄貴など、なかなかいい曲揃い。
 ベルばら人気に便乗した感じはあるものの、そこそこ売れたのだろうか。学年誌で複数萬画が連載されていたらしいし。
 あと、主人公のシモーヌが特に説明もなくめちゃくちゃ強い。一人で傭兵団を壊滅させるくらい。ベルセルクのガッツか。


  • 3.無敵超人ザンボット3 2曲

17.オープニングテーマ - 「行け!ザンボット3」
作詞 - 日本サンライズ企画室 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士
歌 - 堀光一路、ザ・ブレッスン・フォー、ザ・チャープス

 富野監督の作詞ではないとDVDボックスで本人により否定されるまで、富野由悠季全仕事でも富野監督の作詞ということになっていたらしい。まあ、サンライズ名義なので著作権料とかは富野監督には入ってないだろうけど。
 「ザザンザー」などのなどの謎の掛け声から「ザンボット3」を連呼する。三つのメカが〜って言うけど、個別名称は言わない。
 海から宇宙へ〜っていう全体の流れを言うけど比喩的。「海と山と大空」というのも三つのメカや神ファミリーの出身地のことだけど、専門用語ではなく比喩的。



18.エンディングテーマ - 「宇宙の星よ永遠に」
作詞 - 日本サンライズ企画室 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士
歌 - 堀光一路、ザ・ブレッスン・フォー、ザ・チャープス
 「星」というのがいろいろと本編のニュアンスで印象が変わる深みのある歌詞。最終回での使い方も良かった。父と母、友、正義、など他にも本編を匂わせる単語はあるけど、専門用語ではない。


使用専門用語「ザンボット3」2曲中、1個
 

 18曲中、累計17種、28個。

  • 4.無敵鋼人ダイターン3 7曲

19.オープニングテーマ - 「カムヒア! ダイターン3」
作詞 - 日本サンライズ企画室 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 歌 - 藤原誠
「1,2,3」から「ダイターン3!」との掛け声で始まる。「カムヒア」はギリギリ専門用語っぽいけど、日輪の輝きは一般用語かなあ。
 続くガンダムと同じく輝く銀河を〜って言うけど、実際にはガンダムもダイターンも火星から木星くらいなんだよなあ。(金星はGレコ)(∀ガンダムは海王星っぽいところでも戦っていたらしい?)
 男らしい曲なんだけど、ロボットアニメっぽい専門用語は少なく、破嵐万丈とその周辺のかっこよさのなかにあるペーソスみたいな雰囲気をアニソンに入れた感じ。


20.エンディングテーマ - 「トッポでタンゴ」
作詞 - 日本サンライズ企画室 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 歌 - こおろぎ'73
 万丈の弟子?居候?みたいな少年の「トッポ」の目線での「ダイターン3」に呼びかける歌。万丈の大人っぽさからすると落差があるんですが、そこは年少視聴者層がな…。なんか、サザエさんのカツオくん(星を見上げて)みたいな雰囲気の歌詞でもある。



ザ・ロンゲスト・ロード・イン 鈴置洋孝・破嵐万丈”より≪ストレンジャー・ロード 破嵐万丈≫
 鈴置洋孝さんの1980年のレコードのA面が破嵐万丈のイメージソング。B面は鈴置洋孝さんを井荻麟が見た感じのイメージソング。富野監督がプロデュースしてみた感じのレコード。秋元康さんみたいなポジションになりたかった時期もあったのかもしれないけど。
 今回はザンボット3/ダイターン3のサントラにも収録されているA面をアニメソングとしてカウント。ドラマパートは割愛。
無敵超人ザンボット3/無敵鋼人ダイターン3 究極BGM集

 微妙にAmazonで高値がついている(まあ、2作品で7000円というのはちょうどいいかもだが)ほぼ絶版のCDっぽいが、一応公式サントラに収録されているので。


作詞 井荻麟、作曲 井上忠夫


21.Banjoe
 破嵐「万丈」が波乱万丈な自分を明るく歌っている、ちょっと間抜けなナルシストっぽいんだが、かっこいい曲。かっこよさの中に悲しさを匂わせるのもダイターン3っぽさでもある。
 エレキギターのバンドサウンドとか女性ボーカルとか賑やかな曲だが、楽器のバンジョーは多分使ってないように聞こえますね・・・。


22.眠りの前に
 万丈の寝込みを襲ってきたヒットマンとの対決を歌っている。ロボットはあんまり関係ない。007ぽさを出したかったっぽい。でも、ちょっと昭和っぽいというか、忍者っぽさがあるよな。


23.ハッシャバイ
 何故かこの曲だけ間嶋里美さんがボーカルのピアノ曲。
 機動戦士Zガンダムでアムロ・レイがシャイアン基地で飛行機に乗ってる時に聞いてたりする。謎。ハッシャバイとは「おねんねしなさい」くらいの意味。
 「見かけによらず」って破嵐万丈の側面を暗喩しているような歌詞でもあるけど。恋愛ごっこというのは、ザブングルのイメージソングにも通じる面があるなあ。間嶋里美さんのハスキーボイスもMIO(現MIQ)さんに近いかも。


24.Beyond the Gun Sight
 狙撃手の心境を歌ったような感じ。ロボットはあんまり関係ない。ゴルゴ13っぽさを出したかったっぽい。でも、ちょっとサムライっぽさもある。


25.薔薇色の女たちよ
 レイカとビューティーというか、峰不二子っぽい感じ。でもちょっとくノ一っぽさもある。


使用専門用語「ダイターン3」(2曲)「カムヒア」「トッポ」「万丈」7曲中4種。5個。


25曲中、累計21種、33個


  • 5.機動戦士ガンダム 5曲

26.オープニングテーマ「翔べ! ガンダム」
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 池田鴻、フィーリング・フリー
 燃え上がったり走ったり撃ったりぶつけたり、立ち上がったり叫んだり行ったり燃やしたり、よみがえったりつかんだり震えたり翔んだり色々するのだが。
 最後に取ってつけたように「機動戦士」「ガンダム」と言う。そして、本編では誰も「モビルスーツ」のことを「機動戦士」と呼ばないのである!
 若い少年兵たちを鼓舞するような歌詞なんだけど、割とふわっとしている。絶望に沈む悲しみ、とか上手い言葉遣いもあるけど、あんまり具体的な歌ではない。
 むしろ具体的でないからこそ「機動戦士ガンダム!ガンダム!」って言っちゃっても「そういう勇士を称える雄叫びの風習なのかなあ」って感じに聞こえますか?聞こえませんかね?
翔べ!ガンダム
翔べ!ガンダム



27.エンディングテーマ「永遠にアムロ」
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 池田鴻、フィーリング・フリー
 出だしから「アムロ」に呼びかける歌なので。しかし、サイド・7を輝く星とかふるさとに喩えたり、SF設定に乗っているけど、微妙に比喩でずらす言葉遣いにしている。それがアニメソングの歌詞より、ちょっと広めの歌にしている。


 ところで、話は変わりますが、同じ古谷徹さんが演じている巨人の星を最近になってやっと見ているが。巨人の星は「涙を拭くな」と言っているし実際、星飛雄馬や伴宙太はよく泣くけど、ガンダムでは「男は涙を見せぬ」って言ってる。アムロは熱血の星飛雄馬より内向的って言われるけど、星飛雄馬も割とひと目を気にしたり自己反省したりしてモノローグで愚痴ったり泣いたりしているな。(その熱血漢のモノローグをギャグにしたのが初期の島本和彦萬画)
 梶原一騎の原作と川崎のぼる先生の絵と、長浜忠夫監督の演出の組み合わせはその内向性を妙な迫力にしているな。だって、テレビの野球中継を見てテレビに向かって人生観を叫ぶ星一徹って傍目からはシュールなおじさんですよ。(しかもテレビに反応して急に叫びながら走ったりするし)うーん。長浜忠夫監督が富野監督に与えた影響は巨人の星というよりライディーンの後半からダイモスの初期くらいまでだろうけど。巨人の星の音楽はガンダムと同じ渡辺岳夫先生なので、古谷徹さんや井上真樹夫さんと相まって、音響面がすごいガンダムっぽい。



28.挿入歌「シャアが来る」
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 堀光一路
 シャア・アズナブル大佐のイメージソングなので「シャア」って名前なのか効果音なのか謎なくらい連呼する。曲はかっこいいけど、本編では第40話「エルメスのララァ」でシャアのゲルググがアムロのマグネット・コーティングでパワーアップしたガンダムにボコボコにされてララァに「大佐!どいてください、邪魔です」って言われる時にかかる。
 でも、これの一個前の戦闘では、初陣のララァのエルメスが援護のドムに遠ざかられて一人で戦艦(サラミスは巡洋艦か)を相手にして、めっちゃ困っていたところにシャアに来てもらって助かったので。そこでかかると王子様っぽすぎてかっこよすぎる?
 あと、曲調が割とサイケというかピアノの早弾きなので、高速化したガンダムとゲルググとエルメスの舞うような宇宙戦闘にはマッチしている。ビームと、同時にニュータイプのサイコヒットをぶつけ合う戦いにも曲の速さや複雑さはあっている。歌詞は誰の視点なのか謎な歌だが。
 シャアはゲルググの左腕を失うけど、第13独立艦隊と合流しようとするガンダム(とホワイトベース)が遠ざかったら、割と冷静でララァを落ち着かせて撤退命令する。そこまでシャアが格好悪く負けている、とまでは言えないかなあ?(いや、マグネット・コーティングのガンダムの活躍を引き立てる役もシャアの作劇上のポジションだけど)
 しかし、最近はジェンダーとかポリコレとかいうけど、ジオン軍歴戦の成人男性パイロットがインド人の少女のララァが初陣で操るエルメスが強すぎて、エルメスを援護して前線に出るのがバカバカしくなったとか言っちゃうの、すごいな。で、ララァはまだ若いし初陣なので内心はめっちゃ不安なんだけど、シャアの女としてシャンと振る舞わないといけないので自分に戦艦を押し付けて後退したドムのパイロットに文句を言わない。その後の女性将軍のキシリア・ザビにシャアがエルメスの戦果を報告する時も、ジオンで2番めに偉い女の人から服装についてララァは嫌味を言われる。でもララァはシャアを立てるために、慣れない軍艦の司令室でおとなしくしてるんだよなあ。味わい…。やっぱりララァもシャアをちゃんと愛していた面もあるよね。ララァってキャラデザの特殊さとか後年の描写から母性とか言われがちだけど、TV版だとわりと年相応に戦場でテンパったり、シャアに安心感を求めたりする少女っぽい振る舞いもあるよね。だから寝取られたらもう、隕石を落とすところまで行かざるを得ないのだが!
 「補給部隊の連中は服で戦うのではないと、いつも」ってシャアがララァをキシリアに対してかばうのだが、補給部隊の連中はシャアがいつも仮面と真っ赤なコスプレ軍服にこだわることについて嫌味を言ったのだと思うぞ。女の会話にシャアが入ると微妙にずれたことを言うな。いや、キシリア・ザビ少将の謎マスクや謎肩や謎スカーフも謎だが。


「ビーム」って専門用語に入れていいのかなあ…。


29.イメージソング「きらめきのララァ」
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 戸田恵子、シンガーズ・スリー
 「ララァ」が宇宙を舞っているかのような歌。イデオン的な輪廻転生っぽさの暗示もある。マチルダ役の戸田恵子さんが歌っているのは、プロデュース的な意味かなあ。ララァともう一人の「ふたり」について歌っているのだが、それがシャアとの関係なのか、アムロと、なのか含みをもたせている。レコードジャケットでは踊るララァをシャアが微笑んで見つめている感じなのだが。
シャアが来る

 また、「シャアが来る」のシャー!と同じく、「ララァ」という音がハミングっぽく聞こえるような曲調でもある。アニメソングなので固有名詞を出すのが作詞の基本かもしれないが、歌としてはアニメ用語は異物なので、それをどうアレンジするか。曲ごとに判断が問われるのではないか。オープニングテーマでは割り切って主人公メカを連呼するけど。でも、GO!GO!トリトンのように連呼しまくることで逆に「そういう呪文なのかなあ」というふうにも聞こえる。



30.挿入歌「いまはおやすみ」
作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 戸田恵子
 第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」のソロモン攻略戦が終わったあとに流れる。戦闘後にちょっと安心したような悲しみがあるような雰囲気の時。歌詞は微妙にファンタジーっぽい。
 歌の間奏でマチルダさん(幽霊)がホワイトベースのクルーに呼びかけるのだが、これを歌詞とカウントしてもいいものだろうか。しかも歌の時点が戦後っぽいのだが、歌が流れるのは第36話の一年戦争を残り1週間に残した時点。謎。
 一応、「ミライ」「ブライト」「セイラ」「アルテイシア」「カイ」「ハヤト」「フラウ」「カツ」「レツ」「キッカ」「ニュータイプ」と言っている。TV版でニュータイプが出たのは富野監督以外のスタッフには唐突って言われるのだが、「ニュータイプ」という単語を含んだ歌の発注はどういうスケジュール感だったのかなあ。(EPレコード盤の時点でセリフは入っているが、TV放送中はセリフはなかったのか?)(ここら辺はリアルタイムの歴史家にご教授願いたい)
 あと、機動戦士ガンダムはリアルロボットだけど挿入歌が結構充実している。(劇場版も)
 ザンボット3とダイターン3は放送時点ではオープニングとエンディングしかなかったけど、ガンダムは放送中からメディアミックスを狙っていたのか?「いまはおやすみ」は1981年にキングレコードのシングルヒット賞を受賞したので、売れたらしい。(これは再放送のブーム以降だが)
「おやすみアムロ」とは歌っているのだが。歌のラストの唐突さは謎。
いまはおやすみ/永遠にアムロ


使用専門用語「機動戦士」「ガンダム」「アムロ」(2曲)「シャア」「ビーム」「ララァ」(マチルダのセリフはノーカン)5曲中6種。7個。


30曲中、累計27種、40個。


計算間違ってないかな?まあ、数字自体を語りたいわけでもない。


  • つづく

 ドリカムさんのGレコの歌である「G」の「モビルスーツ」という出だしを解説するのが目的なので、聞き慣れた富野ソングはサクッと構造解析して「G」の話をしたかったのだが。
 なんとなくバンダイチャンネルで挿入歌のシーンを見返したりしてると午前2時だし、余談を書いていたらいつもの記事と同じくらい長くなったので、一旦区切る。
 自分でも安倍総理大臣くらい体が悪くて働けないので無職なのだが、なんでこんな作業をしているのだろうか…。オタクだからか…。まあ、無職や皇族じゃないとこういう博物学的な活動はできないのかもしれない。我々は選ばれたものであーるー。


働くって素敵!

いも。


 でも、こういうオタク長文を書きながらも安倍総理大臣に匹敵するかはわからないが、謎の腹痛(多分飲酒のしすぎ)とか腰痛とかに苦しんでいるし、漢字の推敲とかで執筆速度が鈍ったら、うつとかPTSDの発作が起こる。
 しかし、誰も助けてくれないのだ!アラフォーの今日まで無尽の屍の荒野を行くような荒れた内面世界で単独オタクをしていると、オタク活動をしていても人には言えないような(人に言えない案件のせいで)不快感が発生したりするのだが。
 でも、ここでオタクをやめたら俺には本当に何も残らないからな!あー、脳内妹。



 でも創作クラスタはそれはそれで闇なんだよなー。面白い萬画や小説を読んでも「なんで俺は書いてないのか!」ってなって鬱になるし。かといって、デレマス、グラブル、FGOの三大ソシャゲのフレーバーテキストもそこそこ文学だし。


 うううう。みっともないまま次回に続く。


  • ほしい物リスト。

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 おかゆとスープはるさめがなくなってきた。


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