まあ、僕も40代になったのでおじさんはおじさんだけど。
しかし、機動戦士Vガンダムについて、50代以上のファーストガンダム世代の目線から「Vガンダムはガンダム冬の時代」と言われるのは、その時代にSDガンダムからF91やVガンダム、そして平成三部作でガンダムのオタクになった僕のような世代を無視されているような気がして、少し不愉快。
というか、「本誌の読者は50代が多いと思います」と富野由悠季監督に言うのも、なんというか、その、ガンダム(ガンプラ)ブームは確かに大きかったんだろうけど、自分たちがメイン顧客層だった時のことしか考えていないという感じです。
富野監督はリアルロボットブームが去って、学業や就職でアニメからファンにそっぽを向かれた時代もガンダムを作っていたし、アニメから離れても小説を書いていたので。
監督が辛い時代に何もしてくれなかったのに監督が復活したのでガンダムの権威や30年目のVガンダムとかで取材したりするのはずるいんじゃないかと。
というか、グレートメカニックGの読者に50代が多いと言っても、その、僕みたいな40代になりたての人や、ガンダムSEEDからロボットアニメに興味を持ったような30代とかいるので。その、ガンプラブームがいかに大きいからと言っても、そういう内輪に閉じていくのはどうかなーって思うわけですけど。どうでしょうね。
前号で「1983年が一番いい時代」ってメガゾーンに絡めて言われていても、「ハ?俺たちはその後を生きるしかなかったんだが?」と思うし、それはそれとして僕の年齢より半分以下の人が多感な思春期で、すでに新作萬画のデビューの時期になっていたり、逆に僕より10歳くらい若かった琴葉とこさんやはるしにゃんなどが死んでしまったりしていて、色々とおじさんもね、考えているわけですよ。言葉にはしにくいけど。
あと、Vガンダムは富野監督の「見てはいけない」発言で評価が下がっているという印象があったらしいけど、とりあえず自分で見るのがオタクだと思う。僕は富野監督がどういおうとも、面白い部分は面白いと思います。(昔の文豪とか自分の過去の作品をくそみそに言うのは割とよくあるし)
(G-レコのテレビ版でサラマンドラとガランデンの連続したモビルスーツ発進シーンが同じ方向を向いていたので「敵対しているように見えないだろ。クソみたいなコンテを書きやがって」って滅茶苦茶文句を言っていたら劇場版で変わっていたりしたけど)
とりあえずロボットアニメは80年代以降も現代もずっと、売れたり売れなかったりしながら続いているので、ガンダムブームだけを「僕たちの時代」っておっさんが言うのはちょっとどうかなーって思うわけですよ。ガンダムSEEDの劇場版とか、デザイナーの人のコンセプトデザインとかネットにちらほら出てきていますし。
ファフナーもしぶとく続いていますし…。ストパンとかガルパンとかアリスギアとかも…。まあ、他の号ではSEEDやマクロス新作の特集があったりもしますけど。
まあ、少子高齢化なのでガンプラブームのオッサンを囲うのも仕方ないのかもしれないけど、80年代もリアルロボットばかりがブームだったわけではなく、Dr.スランプやらポップチェイサーなどもあったわけで云々。
それはそれとして、僕がこの本を買う動機になったのは富野監督ではなく石垣純哉さんのインタビューでしたけど。なぜかというと、富野監督のインタビューは正直割といろんなところで見れるので。
今回の富野監督は富野監督らしいインタビューを言っていたけど、なんか最近は慣れてしまって、「へー、娘婿の人と仲良くやってるんすか。良かったですね」くらいの感想になってしまう。
そしてリアルタイムVガンダム世代としてはシャッコーが超好きでプラモデルも買ったので。作ってないけど。
でも当然のことながら、インタビューを読んだくらいではメカの絵は上手くなる感じはしませんでしたね…。
ただ、当時子どもだったものの意見としては、ジャバコとか子供向けを狙ったデザインはちょっと気に食わなかったです。(ガンブラスターの色が増えただけで気に食わないと思うような嫌な子どもだったので)ゴトラタンはシャッコーの系譜としてわかるけど、リグ・コンティオはジオングほどラスボスっぽさがなかったので角もとってつけたような気がしたなあ…。(むしろ、マチス・ワーカーさんのゾロ改とかの方が好きだった)
タイヤ戦艦については、デザイン以前に「これまでのガンダムではモビルスーツに太平洋戦争の航空機にやられる空母みたいな感じで破壊されがちだった戦艦がアホみたいに頑丈」という点で好きですね。単純に考えて、大きさがモビルスーツの数十倍なのでエンジンやビームの出力も大きいに決まっているので。
地球クリーン作戦がネーミングとは裏腹に単なる「停戦交渉のための時間稼ぎの脅し(しかし、主人公にはつらい思いをさせる)」っていうドラマツルギーなのも好き。
まあ、ZガンダムのTHE-Oも新訳で芝居が増やされるまではそれほどラスボスっぽさはない単なる大型機だと思ってたので、そこはデザインより演出や芝居付けの問題かもしれない。キュベレイはZガンダムの頃だったら、ラスボスとしていいんですけど、ZZガンダムやクイン・マンサなどの高火力に比べたらファンネルを使わないでビームガンだけって言うのはあまりにも貧弱に見えてしまって、最後の敵の演出って難しいですよね…。強くしないといけないけど、勝てなかったらエンタメ性がないし。
G-レコのカバカーリーは乗り手もメカも主人公と同じ根っこだけど別の方向に進んだもの、という仮面ライダークウガみたいな対比として、割と上手く行っていたと思います。バロンズゥ、ターンエックス、オウカオーもそういう部分はある。
オーバーデビルは安田朗さんの絵だと迫力があるけど、アニメだと手足が細いし、すぐにどこかしら壊れるので、氷の悪魔というコキュートス的なテーマ性は好きなんですけど、なんか「絶対的に勝てないラスボス」という感じは薄かったかなあ。でも心理的な課題としては、むしろサタンゲイナー自身が克己すべきラスボスだったのだろうか・・・。うんぬん・・・
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