玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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Gのレコンギスタ 第11話「突入!宇宙戦争」の対関係と逆シャア

監督=富野由悠季/脚本=富野由悠季
絵コンテ=寺岡巌・斧谷稔/演出=吉沢俊一
キャラ作画監督=江原康之
メカ作画監督=菱沼義仁
戦艦作監=戸部敦夫


前回、荒木哲郎氏の絵コンテについて

カメラが敵味方やメカの外と中の距離をカットごとに次々にジャンプして切り替わっていくのは、ちょっと見てて混乱したが、敵味方がはっきりしない現実を描いているのがGレコという作品でもあるから、これでいいのかなーと思ったりした。
ギルティクラウンも敵味方がはっきりしなかったからなあ。こういうカット割りレベルの演出やコンテの切り方は荒木氏の仕事だと思う。やっぱり富野監督に憧れていた荒木さんでも、コンテの切り方は富野監督とは違って個性が出るなあ。グロス回ってのはある意味監督作品よりも演出家としての個性が出るのかなあ。
戦場でワタワタしている感じは出ている。

って私は書きましたが、今回はもっとひどかった…。
これ、アニメリテラシーが低い子供が見て分かるかなあ?基本的に背景が宇宙ばっかりで同じような宇宙戦艦から同じようにロボットが発進している上に、短いカット割りで敵味方の陣営をカメラがジャンプカットするので、めっちゃわからなかった。Gレコは3度見が基本なので、3回見てやっとわかった。


序盤は、割とみんな画面の右から左の方を向いている。




←向きが仲間のサインなのかなーって映像の印象からは思う。
だけど、実際は違って、
ベルリの母のウィルミット・ゼナム長官が→向きだったり、


そのウィル長官が運行するクラウンから←向きでマスク部隊が発進したり、



かと思うと、キャピタルタワーのアンダーナットから北アメリア大陸に飛行しているアメリア軍グシオン・スルガン総監が運転するグライダーが同じアメリア軍の戦艦サラマンドラから砲撃されて、今のところはベルリと同じ陣営のアメリア軍のサラマンドラを指揮するクリムトン・ニッキーニ君が→向きで登場して対立する。



しかも回り込む


かと思うと、クリム・ニック君の親父のズッキーニ・ニッキーニ大統領がニューアーク宇宙艦隊出陣式で演説をしていて、そこにパラシュートでグシオン・スルガン総督が着陸!






忙しい!ストーリーが忙しいというより絵コンテが忙しい。宇宙の複数の戦艦と地球の視点が十数秒単位でカット割りでジャンプする。
カット割りも忙しいけど、全ての陣営が一枚岩ではなく、みんなが野心を抱きまくっていて、それぞれに対して獅子身中の虫とか裏切りの伏線になっているので構図が既に忙しい。
アイーダ・スルガンはアメリア軍の総督の娘だけど、クリム・ニック君が宇宙戦艦サラマンドラを指揮することに対して「サラマンドラの動きを止めに行きます!サラマンドラの指揮をアメリア軍は自分の物だと思っているような青年に任せられますか?」とか言う。
で、スルガン総督はサラマンドラに機銃掃射された上に父の大統領に統帥権を侵害される。サラマンドラはキャピタルタワーから出るものはみんな敵だと思っている。
キャピタルアーミィとキャピタルガードも反目しているし、そのアーミィの中でもジュガン司令とクンパ・ルシータ大佐とマスクは仲間と言うわけではなく利用し合っている関係に過ぎない。


謎のMSのG-セルフとアメリア軍とキャピタルガードのMSが同じ海賊船のメガファウナに置いてあるのも異常だし、

恋仲のマスクとマニィも、


中原麻衣さんのバララ・ペオールをマスクがそっと触ると、

「ルインは、クンタラの名誉をかけたはずなのに・・・」って勝手に女性関係を想像して失望して男女の仲にひびが入る。細かく細かく火種を置いていく。火薬庫か・・・。
ファンラジオ - ガンダム Gのレコンラジオ#1
WEBラジオによると、マスクとバララは仕事上のパートナーに過ぎないらしいが?


クリム・ニック君も「その暁には世界の女王はミック・ジャックだ!その王になれるものは…」「自分ではない!この中で手柄を立てたものだ!」と兵士を煽りながら、女性パイロットのミックに「パイロットなどおだてて使うのがコツだろう」って言うし、ミック・ジャックはそれで爆笑する。

「Gレコはポテンシャルエネルギーだ!」と8話の感想で私は書いたんですが。
Gのレコンギスタ第8話「父と母とマスクと」ポテンシャルがさらなる! - 玖足手帖-アニメ&創作-
位置エネルギーだけでなく、弾性エネルギーとか化学エネルギーみたいな因縁や感情のエネルギーも引き絞られている感じで、どうなんですかねえ?ほぼ全員が腹に一物持っている感じで油断ができない。そう言う意味では主人公のベルリが一番野望とか恨みや謎から離れているように見えるけど、謎MSを動かせたりデレンセン教官を殺したことをケルベス教官にわざわざ言わなかったり、アイーダさんの彼氏を殺したことを負い目に思っていたり、やっぱりベルリも抱えているものがあります。
そう言うわけで、今回のテーマ・キーワードは「対関係」とか「両面作戦」とか「挟み合わせ」です。

なんか、こう、はさまる感じ。


今回のAパートの絵コンテは富野監督が切ったのか、寺岡巌さんなのか、どっちが犯人なのかブラックボックスですが、Gレコ第1話のシナリオと絵コンテを見ると、富野監督の脚本の段階で既に複数の同時進行する視点が飛び飛びで、絵コンテと作画の各段階でさらに細かい芝居が付け足されてどんどん忙しくなっていっている印象。富野アニメはいそがしいよな。
で、今回は陣営やキャラクターの人数や家族の因縁が増えているのでさらに忙しさが増していて初見では混乱した。富野監督は「お子たちに観てほしい」って言ってるけど、お子たちは基本的にジブリとか妖怪ウォッチみたいな視点が主人公の一つに固定されてるのがデフォルトのアニメばっかり見てるわけじゃないですか。僕みたいな富野アニメに最適化した強化人間のような三十路のオッサンオタクならともかく、お子たちはこのマルチプル富野群像劇についてこれるのか?ちょっとわからないですね。まあ、僕も逆襲のシャアVガンダムの頃のリアル小学生のころは何が描かれているのか全く理解してなかったですが、何か緊迫しているという雰囲気だけは分かっていました。(子どもは割とメカと女の子と怪獣がきれいに描いてあればなんとなく楽しむという側面もある)
同時進行する部隊を並列に飛び飛びで描くのか、シークエンスごとにまとめて描くのが良いのか、どっちがいいのかちょっとよくわからないですね。先日のクロスアンジュで水樹奈々さんと田村ゆかりさんが帰郷する話では、田村ゆかりさんが昼で水樹奈々さんは夜なので別々の時間なのに、映像ではシャッフルされていてちょっと微妙だった。アニメーションのカット割りは色んな種類があるなあ。


また、カット割りだけでなくロボットプロレスとしても今回はすごいごちゃごちゃしている。
Gレコの特徴として、ロボットが出撃する前に出陣式をやって送り出すというのがある。これはロボットプロレスとして「今週の化石獣ロボット」を紹介する勇者ライディーンの妖魔帝国劇場とかヤッターマンの「今週のドロンボーの悪だくみ」を現代風にアレンジするために「出陣式」という儀式を採り入れたんだと思うが。プロレスで悪役レスラーが入場する時のテーマみたいなものですね。
ですが、今回は「出陣式」を「マスク部隊」、「アンダーナット部隊」、「サラマンドラ部隊」、「アメリア帝国ニューアーク宇宙艦隊」が4カ所で行っていて、端的に言ってうるさい。




まあ、ともすれば毎週の出陣式はマンネリズムに陥りがちなので宇宙戦争に突入した今回は同時多発的に発進させて演出に変化を付けてみたんだと思う。でも、色んな陣営が戦う前に儀式をやりまくっているのはやっぱり印象としてはうるさい。スコード教の宗教戦争って言う面もあるからなあ…。部族紛争の儀式みたいな所はある。
メガファウナでも


逆シャアの「絡まるクェス」と「恋するハサウェイ」のセルフオマージュみたいなことを出撃前にやっていて、これも儀式っぽい。アイーダ姫様は嫌な女になるんですかね???



で、ジュガン司令は両面作戦を要求してくるわけで、非常に今回のテーマに沿っている。複数の陣営が同時にたがいに対して両面作戦とか挟み撃ちをしかけてくるので、めっちゃわかりにくくなっている。
しかも、ガランデンからモビルスーツが出たからと言って、次のカットでサラマンドラからもクリムが同じような角度で宇宙に出撃する。




敵対しているのにな!!!同じ陣営かと錯覚するだろ!しかも、戦艦のデッキの赤い照明の色味も似てるし、わざとやってるな。
なんでこういう邪悪な演出を付けようという発想になるのか。スタンダードな演出家だったら、敵対している陣営の出撃には時間間隔を開けるとか、角度を変えるとかするのに。なんで富野アニメはこういう視聴者の読解力を要求するカット割りをするのか。まあ、僕は富野アニメの「解り手()」なので、わかるんですけどね。
端的に言うと、「戦場が混戦になっている」「敵味方が入り乱れている」というセリフを画面の違和感からも感じさせて宇宙戦争のヤバさを匂わせるための演出です。
って、言葉にすると簡単ですけど。
画面では、クリム・ニック君の宇宙用ジャハナムのコックピットのレーダー表示で「ガランデンから出たMSの動きが妙だな?」って言う1枚絵しか説明されない。

スピード感!エースパイロットはレーダーを一瞥しただけで戦局が読めるの!ダラダラと説明しない!富野アニメは圧縮率が高くてとにかく「劇」を詰め込みまくるので濃い。ちんたら視聴者に宣教を説明する時間を削っている。で、圧縮率が高いので、アイキャッチの数秒の時間もしばしば削られたり、僕のように圧縮アニメを解凍するブロガーが出たりしています。ファーストガンダムのシャアのセリフとかイデやオルファンの解釈も未だに解凍ソフトが尽きませんからねえ。


で、富野アニメにありがちな戦闘のあとの反省会でクリムが
「キャピタルアーミィが戦艦で上がってきての初陣だったのだ。それでみんなでとっちらかったんだろう」
って総括している。そう言うわけで、今回はとっ散らかった話ですし、演出がとっ散らかっているのもそれを表現するためで、わざとなんです。うーん。演出家の遊び心と見るべきか、邪悪な楽屋オチと見るべきか。
アニメの読解力が低い視聴者が「今回はなんだかごちゃごちゃしていてよくわからないなー」って思ったら、作中のクリムが「とっちらかったんだろ!」って爆笑するので、

視聴者も「あー、わからなくても別にいいかー。今回はとっ散らかってたなー」と印象を統一できる。親切設計と見るべきか、印象操作と見るべきか?


  • 一応整理してみた

今回は「ごちゃごちゃしてる感」を感じさせるのが目的なので、別にわかる必要はない、というかなり歪んだ構成なのだが。いや、富野アニメが歪んでいるのは昔からで、僕たち富野ファンも世界の歪みなんだが。
学校の数学で「分からない時は図にしてみる」と教わったので、図にしてみた。

↑クリックで拡大
Aパートで各陣営の今回の初期配置を説明しているんだが、その時点で既に込み入っている。
私は1話の段階で「Gレコはコの字型の対立関係が物語としても演出としてもテーマですね」と言ったのだが。
Gのレコンギスタ第1話「謎のモビルスーツ」の絵コンテに見る黄金の長方形 - 玖足手帖-アニメ&創作-
今回はコの字型の対立要素がいくつも同時多発的に絡まってオーガニック的になっている。
大きく見ると地球と宇宙を結ぶキャピタルタワーのコの字対立、キャピタルアーミィーとアメリア軍が宇宙空間で戦争をするというコの字対立がある。で、キャピタル内にも対立があるしアメリア軍内にも対立があり、個人的なレベルでもベルリとアイーダとノレド、マスクとマニィとバララ、クリムとミックと兵士、スルガン総督と大統領とアメリア軍、クンパ大佐とゲル法皇とウィル長官。ベルリとマスクとケルべス、アイーダとノレドとラライヤ、などの男女の恋愛とか権力争いのレベルでの三角関係が複数存在して絡み合っている。
大きな対立の中に同じような小さな対立が内包されていて、自己相似形…フラクタル軌道エレベーター…ヤマカン…ウッ頭が…


しかも、それが時間と空間と重力と慣性と機動力で動く!

↑クリックで拡大
Bパートの戦況の推移図。
キャピタルアーミィはアンダーナット部隊と戦艦ガランデン(ガ)から出たマスク部隊。
アメリア軍は、クリム・ニック君のサラマンドラ(サ)とガティアルの艦隊、海賊船メガファウナ(メ)のG-セルフたち、ニューアークから出港したラトルパイソン(ラ)艦隊。
だいたい、クリムが見たレーダーとセリフから推理できるものを図にした。
戦艦とMS部隊が入り乱れて戦っている。NHK大河ドラマとかNHKアニメのキングダムだとナレーションと図解で戦況を説明してくれるが、Gレコは圧縮してあるので説明は最小限にして演出のつなぎの雰囲気で匂わす。どちらが正しい手法かはわからないが、とにかく富野は詰込み型。
キャピタルアーミィとアメリア軍が同時に互いに対してアンダーナットの高度で挟み撃ちを仕掛けて混戦を作っているのがわかる。
「ナットの手前で敵味方が入り乱れてるんです!」

で、アンダーナットでの戦闘を眼下にしながら法皇とウィル長官のクラウンとラトルパイソンはキャピタルタワーの頂上の聖地ザンクトポルトを目指し、戦闘後のガランデンもそれを追う。次回予告からすると、メガファウナもザンクトポルトに行くようだ。
富野アニメで同時挟み撃ちと言うと、機動戦士ガンダム逆襲のシャアネオジオンのアクシズ&ルナツーVS連邦軍ロンドベル&終盤の増援ですが。逆シャアレベルの戦いをテレビシリーズの11話にブッ込んでくるGレコはテンションが高いわけですね!

で、図には書けなかったけど、宇宙なので戦艦やMSは停止できなくて大体慣性移動によって流れている。なので、サラマンドラの後方についてガランデンの部隊と交戦していたミック・ジャックのヘカテーもサラマンドラの慣性移動に合わせてキャピタルタワーに接近して、クリム・ニックのジャハナムと合流する。(つまり、慣性移動を殺しつつ高度を維持しつつ戦闘もしたクリム・ニック君は天才なのだ)


「初めての宇宙戦で蝶のように舞い!蜂のように刺す!」
未来人のクリムがなんで20世紀のボクシングのフレーズを知っているのかは謎だが、衛星高度の速度を維持しつつMMF内で旋回しながら敵MSを接近戦で撃破するという戦術を一言で例えているんだろうなあ。

さすが(モブに対しては無敵の)天才クリム!
ミノフスキー粒子を撒いたってことはなあ!接近戦でやられるってことよ!」
地球の上空で宇宙戦闘するMSはある意味人工衛星と言えるんですが。

5.3.4.4 人工衛星 ■わかりやすい高校物理の部屋■

地球地表スレスレに弾丸を発射するといずれどこかで落ちます。打ち出す力を強くするともっと遠くに落ちます。さらに打ち出す力を強くすると…を繰り返すと、いずれ弾丸ははるか遠くに落ちつづけようとします。つまり地球の丸みに沿って水平線上に落ちつづけるのですが、結果的に落ちなくなって、地球を周回することになります。この時の速度を第一宇宙速度といい、秒速7.9kmとされています。

で、Gレコは静止衛星軌道と同期している宇宙エレベーターをテーマにしたアニメだし富野監督もロケットオタクだったので、人工衛星っぽさは非常に意識している。
クリム・ニックのジャハナムがアンダーナット周辺の空域に留まって居られたのは細かく描写されていないが、加速を付けて高度を取って旋回しながら戦闘するのを繰り返したのか、静止衛星軌道と低軌道までキャピタルタワーのナットの周回軌道を同期させている謎のミノフスキーマグネットレイフィールド効果のバリアを利用したのかもしれん。

でも、無限に低位で飛び続けるのはバッテリーの消費が激しいので、結果的にクリムも低衛星軌道に乗っているサラマンドラと再度合流してキャピタルタワーを通過して笑う。かわいい。
ここら辺の衛星軌道の曲線運動を舞台劇のような上手下手の水平のぶつかり合いの劇で見せるのは逆シャアっぽいというか富野らしいというか。
しかし、数十秒の戦闘の間にサラマンドラとクリム・ニックたちは宇宙で数千キロを移動したはずだし戦闘空域がすごい広いが、それをBGMのクリム・ニックのラテンリズムで気分的に繋げてしまうって言うのがまたすごい。


なので、ガランデンから出たマスク部隊がサラマンドラの部隊と接敵しないでメガファウナのG-セルフたちとだけ交戦したって言うのも、高度と速度での戦闘フィールドの違いなのかなー。

  • マスクとベルリの戦い

で、戦艦サラマンドラ&クリム部隊とアンダーナット部隊の交戦とは違うフィールドで、メガファウナのモビルスーツとガランデンから分岐したマスク部隊の交戦が発生する。
これがすごい逆シャア臭い。
富野流の映像の原則だと、

こうなんですが。
この図を作成されたhighlandviewさんによると、富野アニメの面白さはスーパーマリオのような上手下手の逆転劇なんですが。
http://highlandview.blog17.fc2.com/blog-entry-200.html
なので、下手の弱い位置から発進した主人公が上手側で偉そうにしている敵と戦って逆転して、左右が逆転するって言うのが富野アニメのセオリーである。(富野監督が書いた映像の原則にも同じようなことが書いてある。)

映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)

映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)

最初はマスクのマックナイフがケルベス教官のレックスノーを人質にして上手からG-セルフに迫るし、バララもアイーダに対して上手に浮く。





それで、逆シャアのアクシズ内でのアムロとシャアの口論のようにMSを出て生身で取っ組み合いをして、



カメラが揺れて位置関係をぐちゃぐちゃにして

マスクマンが負けると、


何故か位置関係も逆転してガンダムが上手になっている。あー、逆シャアだなあ。いつもの富野アニメだなあ。と。

ルアンのグリモアの体当たり

G-セルフの発光攻撃などがあって、

ポンコツ姫様のG-アルケインも上手に位置することができて



女の戦いはアイーダが勝つ!
バララが「あたしがドジか?相手が出来すぎぃ?」と叫ぶが、アイーダ様が出来過ぎということはないので、ベルリが天才なんだろうなあ。


だが、マスクとベルリのライバル関係はここで再逆転するのが面白い所。

メガファウナでレックスノーを降りたケルべスがラライヤとノレドと会話するカットを挟んで、またマスクが上手に立つ。

マスクは「メガファウナに潜入してラライヤを奪取したかったけど出来なかったので、メガファウナを攻撃できない」弱みのせいで手加減しているし、G-セルフの性能がマックナイフよりも高すぎるという言い訳を挟んでいる。「メガファウナとバックパック!」と本人も言っているし。
その迷いと変形のスキをついて、ベルリのG-セルフが勝つ。


だが、G-セルフは下手からの逆転勝利で完全勝利ではない。なので、マスクが毎回負けてもライバル関係は持続していると言えるし、マスクが乗り換える機体性能がアップしたらガンダムに追いつけるかもしれない?というファーストのシャアのような期待感もある。ここらへんは連続テレビアニメの面白いリアルタイム感ですね。
Gのレコンギスタの歌とPVに潜む暴力と狂気 - 玖足手帖-アニメ&創作-
また、オープニングのラストカットやデレンセン大尉を殺害した時のように、G-セルフが因縁のある相手に暴力を振るう時は左側から行うという演出意図があるのかもしれない。



一応、マスクは逃げ帰る時にバララに下手から話す。
ジュガン司令とクンパ大佐の反省会でも「マスク部隊はまだチームワークが出来ていない」「いきなり両面作戦を押し付けたのがたたりましたな」とか、マスクのライバルとしての今後の可能性を残すコメントが。



あと、ダンバインの黒騎士とショウみたいな激突を11話の段階でやっているので、G-レコはテンションが高いです。マスクは黒騎士やバロン・マクシミリアンを超えるパワーアップを見せてくれるかもしれない。今後に期待。是非ともサクセスをつかんでほしいものだ。
だけど、G-セルフも新しいバックパックとか機能拡張でモリモリパワーアップしていくからなあー。いやー、どっちが強くなるかワクワクしますねー。


次回は聖地ザンクトポルトに集結するらしいが、クラウンは頂上まで1週間かかるらしいが、どうするんだろう?宇宙戦艦の推進力でショートカットするんですかね?


  • まとめ

ガンダムのクライマックスの逆シャア聖戦士ダンバインのクライマックスのような演出を第11話にぶち込み、ハイスピード・超高空の宇宙戦闘、幾重にも重なり流動する対立を内包して煮えたぎる作品世界が熟練の演出で圧縮されているガンダム Gのレコンギスタはすごいぞ!

  • こぼれ話


帝国を自称するアメリア合衆国のニューアークの風景ですが、現代のアメリカ合衆国のニューヨークと比べると水没してますね。
機動戦士ガンダムのニューヤークだと、一回ジオンの爆撃で滅んでるんですが。
富野監督はインタビューで「アマゾン川流域のキャピタルテリトリィくらいにしかまともな自然が残っていない設定」と仰ってましたが。
ニッキーニ大統領や軍人や政治家たちは糊の当たった服で正装する程度には文明が保たれているようだ。だが、ニューアークの高層ビルはひび割れているうえに巨大樹木や苔に浸食されている。
大丈夫か?
宇宙世紀に建てられたビルをリギルドセンチュリーでも千年間だましだまし使っているのだろうか。古代文明都市に寄生するマン・アフター・マンとか、割とSFっぽいですね。
いや、∀ガンダムでやったけどさ。ターンエーは文明を全部黒歴史に埋めているけど、リギルドセンチュリーの地球は微妙に残っているらしい。キャピタルタワーやヘルメスの薔薇も、その生き残りらしいが、さてどんな形で描かれるのかな?