玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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ベルリの殺人考察第3部第18話Bパート 戦闘、戦闘、SW!!

 放送当時の感想
nuryouguda.hatenablog.com


目次
「はじめたいキャピタルGの物語」・「ガンダム Gのレコンギスタ」感想目次 - 玖足手帖-アニメブログ-
Gレコ2周目の感想目次 殺人考察&劇場版(パリ) - 玖足手帖-アニメブログ-




 前回の殺人考察
nuryouguda.hatenablog.com
nuryouguda.hatenablog.com



 はい、というわけでガンダム Gのレコンギスタ第18話「三日月に乗れ」のBパートのアクションシーンを解説していきたいと思います。劇場版Gのレコンギスタが放送される前に、「Gレコはわかりにくい」という世間の風潮を、このブログのしつこい解説で払拭していきましょう。(偉そう)


 まずAパートでは主人公たちが乗っている海賊宇宙船メガファウナが月の裏側にある宇宙国家トワサンガスペースコロニー「シラノ-5」から離脱してクレッセントシップへの接触を図りに移動し始めます。その途中で、メガファウナの甲板にキャピタル・アーミィガランデン所属のマスク大尉のマックナイフとバララ中尉のビフロンが強襲して着艦し、マスクの彼女のマニィ・アンバサダメガファウナの前デッキの扉をハッキングして開けます。そこで、マスクはメガファウナのデッキに侵入してG-セルフを奪うためにベルリと肉弾戦をするけど、普通に蹴られて負けてマックナイフに戻ります。

 マニィはメガファウナに乗っていた友達のノレドに捕まってしまい、マックナイフに戻れなくなる。

 その間に甲板上ではマックナイフとビフロンを相手にして、アメリア軍所属のクリム・ニックを大尉のジャハナムミック・ジャック中尉のヘカテーが格闘戦をはじめて、ますますマニィはマスク大尉のところに戻れなくなり、メガファウナの奥にいることになってしまう。

 そこへ、さらにトワサンガのドレット艦隊のマッシュナー・ヒューム中佐が率いる軍艦クノッソスと、その随伴モビルスーツ部隊が襲いかかる。

 というのがAパートの流れ。Aパートの中でもすでに4集団による戦闘行動が描かれていて、(しかもその集団の中でも個人はバラバラに動くので)とても忙しくて忙しない状況です。普通のアニメだとこれだけで1話くらい使いそうなものを、Gレコは密度を上げてブッちぎります。Bパートは更に加速していくので、見ていきましょう。


  • ガヴァン隊との内紛



 シラノ-5とカシーバ・ミコシをかすめるように飛行して、ガヴァンが率いるザックス兵団がメガファウナの乱戦に突入してくる。
 シラノ-5の地域警護隊のガヴァン隊としては、地球人への敵意もあるが、地球に行こうとするドレット艦隊への縄張り争いの意識もある。


 そこで、メガファウナの甲板上での乱戦で危険になったので、ベルリは開きっぱなしになっていたデッキを隕石風船で防御しようとする。

 ラライヤもそれを手伝うが、メガファウナのブリッジからは外が見えなくなる。でも何かカメラがあるので、ギゼラがそれをタブレット端末みたいなやつに接続してくれる。ちっちゃい!と抗議する操舵士のステアだが、甲板上でマスク部隊の2機とクリムとミックが暴れているので、ダミー隕石は防御になる。

 ダミー隕石にぶつかってボヨヨンと飛び跳ねながら、バララとミックはキャット・ファイトする。

 ミノフスキー粒子がちょっと薄くて多少無線が使えるのか、悪口を言い合いながら戦う女子・・・。殺す相手の声をマシン戦闘で聞きたいとは、僕は思わないのだが、リギルド・センチュリーの戦士は敵とも言い争いしながら戦うバイキングみたいなところがあるのかなあ。



 そこにガヴァン隊のザックスがヘカテーを襲いに来て、ますます戦況がグダグダになる。



 しかし、トワサンガの軍は連携して地球人をやっつけるのではなく、ドレット艦隊のロックパイはザックス兵団に蹴りを入れて「ならず者ガヴァンは数の暴力!」と吠える。
 地球でのキャピタル・アーミィキャピタル・ガードの争いよりも激しく、トワサンガの軍隊は内紛している。
 機動戦士ガンダムでもドズル・ザビの直轄のランバ・ラル部隊に、キシリア・ザビの派閥のマ・クベの意地悪でドムが補給されなかったという派閥争いがあるけど、Gレコの人はもっと野蛮なので、同じ月人でもいきなり混戦のなかで蹴りを入れて登場します。
 あーもー、めちゃくちゃだよー。
 とにかく、Gレコの政治組織は地球も月も金星も派閥争いがひどくて内紛しまくりなので、そこが分かりにくいと言われる原因だよなあ・・・。Zガンダムティターンズエゥーゴもひどいんだけど、Gレコではもっと細かくすべての組織が内紛したり、隙きあらば敵よりも派閥争いしている同郷の兵にたいして排除行動を行ったりするので、無茶苦茶。


 派閥争いのために、ドレット艦隊のクノッソスのMS部隊の灰色のモランは地球人のクリムの青いジャハナムよりも、

 ガヴァン隊の緑色のザックスを攻撃して、地球人のクリムを助けたりする。


 しかし、ガヴァン隊のザックスも脚のクローを使ってロックパイガイトラッシュを拘束しようとするが・・・。そこをクノッソスのモランがビームソードで斬撃して助ける。

 ガヴァン隊とドレット艦隊、めちゃくちゃ仲が悪いな・・・。地球人を助けてまで縄張り争いする。


 しかし、数の多いガヴァン隊はマスク部隊のビフロンにも攻撃する。


 そこを、マスク大尉のマックナイフがミサイルで迎撃する。



 泣いちゃってマスク大尉にお礼を言うバララちゃんは可愛いのだが。ビフロンはトワサンガのドレット艦隊から、クンパ大佐の交渉で貸してもらったマシンなのだが。ガヴァン隊はドレット艦隊と仲が悪いので優先的に破壊しようしたのだろうか・・・。

 ダミー隕石で前面の防御を厚くしたメガファウナはクレッセントシップに対して突撃をかける。


 次回、金星の組織の多重スパイだということが発覚するフラミニア・カッレ女史は修羅場なのか、率先してメガファウナがクレッセントシップに接触するための軌道計算をする。優秀。まあ、メガファウナアメリア人はついこないだ宇宙に上がってきたばっかりなので。宇宙での動的計算をリアルタイムでやってのけるフラミニアさんはやっぱり惑星間航行に慣れているスパイ・・・と匂わせているのだが。18話は戦闘が多発していて物語自体のスピード感が速いので、フラミニア・カッレさんの唐突な優秀さはあまり気にならない。



 G-セルフが狙われていることは、Aパートのマスクの襲撃でわかった。そこで、ベルリは逃げるのではなく、率先して囮を務めることでメガファウナへの攻撃を減らそうとする。ベルリの殺人考察ではベルリのストレスを考察しているのだが。ベルリは殺人を重ねて、自分が皇子でアイーダの弟だと知ると、徐々に「自己犠牲的な責任感」を強めていく。それは、殺人を重ねてきた罪悪感の処理でもあるのだけど、後半から終盤のベルリの行動を辛いものにしていく。(具体的にはソロでの大気圏突入をやったりとか、この頃からベルリは異常に自分の命を軽く扱って責任感を燃やし始める)アイーダさんに「優れた戦士として義務を果たせ」と言われたことも影響しているんだろうなあ。


 マスク大尉はG-セルフを奪取したいので、G-セルフの前進を喜ぶが


同時に、ついでに、トワサンガのザックスもビーム攻撃で撃破する。混戦である。
 そのうえ、マッシュナー・ヒュームのクノッソスの艦砲射撃も始まる。クノッソスの艦長はクレッセントシップに当たるのを怖れて「私を死刑台に送るつもりか!」と抗議するが。



 地球人は蛮族なので、対抗するマッシュナーも乱暴になっていく。天気の子では「大人になると、大事なものの順番を入れ替えられなくなる」と言う台詞があるが、マッシュナー・ヒューム中佐は戦場の雰囲気で、頭に血が上って、ついさっきまで言っていた「クレッセントシップにビームがかすったら軍が即刻解体される」というタブーをガン無視して砲撃させる。天気の子のクライマックスの大人が反社会的行動をするような感じのことを、18話にして軍の中枢の司令官であるマッシュナーがホイホイやってしまう。戦場は怖い。
 たかはし智秋さんの演技も迫真だ。

  • 追記(8/13-18:30)

 また、聖域に対する砲撃のタブーはGレコでこれまでもしばしば行われてきた。キャピタル・タワーで海賊行為をするアイーダザンクト・ポルト上空でガビアルを爆発させてしまうドレット艦隊、ザンクト・ポルトを盾にするクリム達、そして今回のクレッセントシップの近くでの砲撃戦。あと、アイーダのウィルミット長官の乗っている大気圏グライダーへの誤射未遂や、クリムが指揮するサラマンドラのグシオン総監が乗っていると知らない大気圏グライダーへの砲撃。
 Gレコの人たちは頭に血が上ると「やらかす」。やらかすけど、たまたまここまでは破局的な事態にならなかった。運が良かっただけ。しかし、「やらかし」は一定の確率で破局を招くこともあるので、その「当たりくじ」を引いてしまったらどうなるか・・・。という伏線がビーナス・グロウブのキア隊長で示される。(ベルリのカーヒルとデレンセンに対する攻撃も「たまたま当たりを引いてしまった」なのかも)
 大事故が起こらないのは、「たまたま」の要素が大きいという点で、現実の原発事故やキューバ危機とかへの批評性もある。割りと人類は綱渡りです。







 マッシュナーは砲撃するし、トワサンガのザックスも地球人もG-セルフを狙ってくる。ベルリはG-セルフアイーダと自分の絆だと思っているので取られたくない。


 網で捕縛したモランのパイロットが逃げてくれたので・・・


 ジャイアント・スウィング!


 それでもマスクとクリムは投げられたモランを破壊してG-セルフを狙うが・・・、そこにガイトラッシュ


 ビームマントの干渉でクリムとマスクは吹き飛ばされる。(ここで吹き飛ばされてから金星編の間に出番がなくなるとは、予想がつかないほどあっさりと飛ばされる)




 ガヴァンのザックスもG-セルフの超高性能で撃退!(殺してはいないけど、ガヴァンはこのあと出番がなくなる・・・。マスクのカシーバ・ミコシ奪取の時に殺されたのだろうか?)


 キャピタル・アーミィのマスクとアメリア軍のクリムとザックス兵団のガヴァンを排除した、と思ったら、すぐさまガイトラッシュのビームマントという超個性的な武器と戦うことになるG-セルフ。スピード感がヤバい。古典的な敵が毎週1体しか出てこないロボットアニメだとガイトラッシュだけで1話を作れるけど、Gレコは混戦の終盤でガイトラッシュが襲い掛かってきて、とにかく忙しい。



 ガイトラッシュのビームマントの領域に囚われたG-セルフの宇宙用バックパックは爆散!




 本放送のときにも書いたが、ビームマントのような防御力のシールド系の能力なのに、防御ではなく、大きく広げたマントでG-セルフを捕縛してその領域のなかで一方的に射撃し放題という一味違う攻撃を見せるガイトラッシュは凄い。それを回転ビームサーベルで防ぐベルリも凄い。
 ガイトラッシュの戦法は本当に特殊なので、こいつ1体だけで1話作れるのに、多数勢力の混戦でグダグダになってるところにぶち込んでくるのが本当にGレコのヤバさを感じる。



 しかし、ガイトラッシュのマントの領域ごとクレッセントシップに突撃してしまう・・・。

 マッシュナーも流石にヤバいと思ったのか、ロックパイの足を止めさせるために砲撃する。
 メガファウナモビルスーツや艦砲も射撃するが、ガイトラッシュのビームマントの防御力には全く通じない!すごい!



(大した話題ではないけど、ネオドゥって溶接機のビームライフルより、腕に内蔵されたビームガンの方が威力が高いのでは・・・?メカ設定より絵コンテのレイアウト優先?)


 ガイトラッシュのビームマントを広げながら、そこに砲撃や射撃を食らってビームが干渉する光学的描写がすごく美しい。Gレコはビームの使い方が華やか。



 ビーナス・グロウブに帰るというのは修羅場でのフラミニアさんの本音?

 メガファウナもクレッセントシップに逃げ込もうとするし、それを追い越してガイトラッシュG-セルフもクレッセントシップに肉薄する。G-セルフをビームマンとで圧倒できて、興奮しているロックパイはクレッセントシップに近づいていることを意識していない。戦場は怖い!


 が、ベルリの反撃!

 G-セルフにもフォトンシールドあります!


 と、G-セルフが逆転しようとすると同時に、ビームマントの外ではクノッソスがロックパイのために最大の最大船速でクレッセントシップに突撃する!


 大人になると大事なものの順番を入れ替えられなくなる、ということなんてなく、軍法会議とかタブーを無視して突撃するマッシュナー。端的に言えばもう狂気なのだが、それをイヤリングぐりぐりでギャグみたいに描くというアイディアがすごい。メチャクチャいろんなものを違反しているのに、ギャグの顔芸と芝居のテンションでぶっちぎる。ある意味、戦闘メカザブングル以来、滑り気味だった富野アニメのギャグ描写が、ここに来てうまくはまったようにみえる。富野監督はいなかっぺ大将の頃からギャグが苦手だったけど、スピード感のある混戦の中での混乱、と言う状況下でギャグを使えるようになったのかもしれない。(8話のメガファウナ風船とかも面白かった)





ガイトラッシュのビーム・サーベルをつかんで防いでいる!」
 ヤバいね。ガイトラッシュが防御力に能力を使った機体なのに、G-セルフはロボットのなかで一番弱い部分である手のビーム・コーティングでガイトラッシュビームサーベルを押し殺してくる。防御力が強い敵に対して、更に異次元の防御力で圧倒してくるG-セルフが本当にヤバい。第4話でベルリの「スコード!」って言う祈りに反応して偶然出てきた全身ビームコーティングをベルリが使いこなせているようになっているのもヤバい。

全身の装甲はインビジブルチタニウムと呼ばれる素材で出来たディスプレイを何重にも積層させるフォトン装甲であり、宇宙世紀時代のガンダリウム合金よりも軽量で剛性がある。同時にこれ自身がフォトン・バッテリーとしても機能し、これらから供給される豊富なエネルギーによって本機は稼働している。また、このエネルギーと各部に設置された強力なスラスターによって非常に高い機動力を実現している。他にも各所にはフォトンフレームが使用され、フォトンエネルギーの余剰出力を放出する事で発光するようになっている。

 そもそも、指先からでもビームコーティングされている全身のフォトン装甲が異常過ぎる。なんでこれがモランと同時にコンペに出されたんだろう・・・。明らかに装甲の材質とか製法がG-セルフだけ他のMSと全く違う。ロルッカ・ビスケスとミラジ・バルバトスはヘルメスの薔薇の設計図でなんとなく作れたって言うけど、全然材質が違うだろ!なんで作れたの???おかしいと思わなかったの?アホなの?

  • 追記(8/13-18:30)

 主役モビルスーツの強さを見せるために、ロボットで一番弱い部分の手首の強さを見せるのは、ファーストガンダムが手でザクマシンガンを止めたり、∀ガンダムが手刀でウォドムの関節を切断したり、という感じで、ある意味、富野演出の定番でもある。




 G-セルフはヤバいのだが、ガイトラッシュとの戦闘をキチンと見せるだけでなく、唐突にクレッセントシップがG-セルフの全身ビームコーティング発動に反応してレイハントン・サインってなるのもヤバい。戦闘の途中でもヤバさをぶち込んでくる。とにかく濃い。
 と言うか、ガイトラッシュG-セルフの戦闘はかなりかっこいいし、ビームサーベルを掴んで防ぐって他の大抵のガンダムのMSでもやってないすごいことなのに、そこに秒数を使わずに、むしろその途中にレイハントン・サインの少しファンタジックな描写を入れて戦闘の気分をぶつ切りにするのはどうなんだろうか。
 ガイトラッシュを撃退してから、ラピュタの飛行石みたいに光ってレイハントン・サインになる、でもいいんだけど、戦闘のクライマックスの途中にレイハントン・サインを鳴らす。G-セルフの発動に反応したということの素直な演出なのだろうけど、戦闘のテンションをぶつ切りにするのはどうなんだろう・・・。





 で、ガイトラッシュのサーベルを掴んでいるのを見せてから・・・


 G-セルフが切り替えして左手のビームサーベルガイトラッシュを斬って吹き飛ばすまで、たった5秒しかない!
 速い!速すぎる!見逃すだろ!スーパーロボットヒーローが超パワーを出して敵を切り伏せるの、もっと見栄を切ってわかりやすい見せ場としてもいいくらいかっこいいのに、「5秒」。Gレコはファンタジックな要素もあるけど、戦闘についてはすごいシビアで速いのかもしれない。ヒロイックな演出をしてくれない。
 ココらへんは、やっぱり脱ガンダムの意気込みなのか、戦闘をかっこよく見せたくない、という倫理観なのだろうか・・・。富野監督は40年前から殺陣はメチャクチャ上手い人なのに、それをわかりやすい見せ場として興奮させてくれなくなっている。まあ、逆襲のシャアのリモートバズーカもそういうところがあったけど・・・。



 それで、ガイトラッシュがダミー隕石風船にぶつかって、ぼよよ~んと跳ねて後方に飛び去っていくのは、アンパンマンばいきんまんのようなギャグ的なやられ描写なのだが。




 そして、運良くクノッソスの甲板に、わざわざ味方を踏みつけにして戻ることが出来たロックパイがマッシュナーにバブみアピールするのも、ギャグ的である。が、ここでギャグっぽく助かってマッシュナーに甘えるロックパイの描写があることで、ロックパイの最終戦がもっとえげつないものになる、という伏線でもあるので、Gレコは怖いなーって。
 マッシュナーが大事なものの順番を混乱させていくっていう終盤への伏線なので。


  • クレッセントシップに接触

 ガイトラッシュを倒した時点で、普通のアニメだと次回に続いてもいいのだが、もうひと山ある。メガファウナがクレッセントシップに接触できるのか、ぶつかって壊れるのか、というサスペンスが戦闘が終わってから一瞬の息抜きもなく始まってしまう。
 ガイトラッシュがぶつかったダミー隕石が視線誘導としても、そのトリガーになって、メガファウナの視界を確保するためにはダミー隕石は邪魔だから、ってアイーダさんが風船を除去させる。


 で、ラライヤのネオドゥはワイヤーを「手で捩じ切る」。ヒートナイフとか、そういうのは使わないで、モビルスーツの腕力だけでワイヤーを捩じ切る。モビルスーツは強いんだーって。




 で、ダミー隕石が取れて視界がひらけたら、超巨大な数キロメートルくらいあるクレッセントシップの隙間にメガファウナが入り込まなければ、激突する!ってなる。戦闘の余韻の暇など無い。速い。



 ベルリが大活躍でMSを撃退したが、メガファウナがクレッセントシップにぶつからないようにMSで「押す」アイーダさんとラライヤの勇気もすごいし、人間に換算してもめちゃくちゃ強いので、モビルスーツは本当に頑丈で強いんだ!とアピールしてかっこいい。かっこいいけど、数秒しか描写されない・・・。本当に見せ場の連続なんだけど、アクションシーンの時間が短くてボケーッと見てたら何が起きてるのかわからん。痛し痒しだなあ。


 それで、メガファウナはなんとかクレッセントシップの内部で安定できた。同時に、


メガファウナが捨てたダミー隕石の風船がマッシュナーのクノッソスの甲板にまとわりついて、マッシュナーがそれ以上クレッセントシップとメガファウナを追跡できなくなる、という流れも見事。宇宙で同じ軸線上を移動してたら、こうなる。という自然な描写でありつつ、戦術としても偶然だけどクノッソスの追撃をやめさせる理由になっていて、理にかなっている。非言語的だからよくわからんけどな!(ダミー隕石が激突する時にビーム・サーベルで切れ込みを入れて空気を抜いたエルモランの細かい芝居が光る。)


 あと、この「廃棄されたもの」の繋がりの演出は失われた何かのおはぎさんの記事を思い起こさせる。

この放された武器をカメラが追いかけ、
敵側のクロスボーン・バンガードのザビーネが乗る機体が
「ガギャーン」という音とともに受け止める。
シーブックが武器を放り投げ、
ザビーネが武器を受け止める映像のつなげ方は、抜群に上手い。
 
 
なぜ上手いのか。
シーブックの動揺を描くために武器が投げ捨てられ、
ザビーネが武器を受け止めるのが一連の流れになっており
自然なカット繋ぎになっているからである。
 
 
もしシーブックが武器を放り投げて、
ザビーネが武器を受け止めずに後ろからシーブックを発見する繋ぎ方にすれば、
シーブックとザビーネに接点を持たない、繋がりが弱い映像になってしまう。



富野作品は、富野台詞や富野節、
キャラクターが死ぬ皆殺しの富野といった展開が目立つ。
基本的に富野作品は、映像の連続性を損なわずに演出し
さりげないシーンで演出的に凄いと思わせることもやるので目が離せない。
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 ダミー隕石といえば、機動戦士ガンダムZZでも多用されていたけど、Gレコでは更に使い方がうまくなった印象。


  • クレッセントシップとレイハントンのひみつ



 戦闘はハイスピードで、むしろ視聴者の認識力をぶっちぎるレベルの速さで行われたが、逆に、クレッセントシップに接触するG-セルフの描写はゆっくりと神秘的に描かれる。
 これを描きたかったのかなあ。
 フラミニアさんの生霊みたいな描写はむしろ、漫符として描いたほうが良かったかも・・・。


 クレッセントシップに入っていくG-セルフの構図も中央ポジションで神秘的で神殿のようだ。





 すごいRPGっぽい!




 アイカツカードを読み取ったみたいにG-メタルを入れたらクレッセントシップの定常運転がスタートする。凄い。

 それで、この底知れないメカニックの谷がエネルギーを得て光るのって、あれだよ。スター・ウォーズデス・スターみたいなクラシックなSFガジェットのようだ。そういうことをやりたかったんだろう・・・。富野監督もダイターン3とかでスター・ウォーズに露骨に影響を受けた世代なので・・・。そういうスペースオペラのロマンもGレコは取り入れたいんだろうね!



 で、アイーダさんが来る。






 ベルリはクレッセントシップを復活させてすごいことをしたのだが、それをえらぶったりしないで、両親のしかけだと言ってすごくいい顔で笑う。第16話で「なにがレイハントンだ!」とキレまくっていたけど、幾多のモビルスーツとの激戦を経て巨大なクレッセントシップを復活させて、そこまでやって、やっと産みの両親のこととアイーダさんが姉だということ、そして恩師を殺したG-セルフを肯定できるようになったんだなー。
 むしろ、そこまでやらないとベルリはしんどくなる一方だったくらい失恋はでかい。(ていうか、最終回の後も少し引きずっている)


 で、一拍遅れてメガファウナの皆のことを心配するベルリ。

 このベルリの眉毛と目の表情のニュアンス、富野絵コンテって感じがする。





 ヒッグス・ルート・カプセルについて知って嬉しそうにするベルリは理系なんだなーって感じだ。船長に褒められたのももちろん嬉しいだろうけど、理系としてはでかい船のエンジンを自分の力で効率アップできたという事実のほうが嬉しかったりする。ベルリ君はそういうところがあるよね。




 そういう風にして、料金が高くてヘルメス財団の会員しか乗れないクレッセントシップにも恩を売って乗せてもらえる事になった。新型モビルスーツとの戦闘より、クレッセントシップにどうやって乗せてもらうのかという方が課題としてのハードルは高かったけど、親のコネでなんとかなった。それで、産みの親に苛ついていたベルリも、産みの親がすごい船と関係があったので、イライラが解消されたのだと思う。
 トワサンガのシラノ-5のすぐ底が抜ける南リングの僻地に住まわされていたレイハントンの土地に苛立っていたベルリだけど、凄くでかくてすごいかっこいい惑星間宇宙船に親が関わっていたと思ったら機嫌を治す。ある意味、現金というか単純なのだが、理系の男の子とはそういうものなんだろう。アイーダさんは親の写真の記憶を見て、すぐレイハントン家を受け入れたようだけど。
 こういう血縁関係とか、神話的にすら見える巨大メカニズムはスター・ウォーズとかキャプテン・ヒューチャーみたいなクラシックなスペースオペラに似た雰囲気なので、そういう世代の富野監督としてはロボットバトルよりも多少時間をかけて情感を持たせて描きたかったんだろうねえ。

  • 新展開




 ほんで、地球や月の争いから脱出できて、一息つけるかな、と思ったら、宇宙船での生活も大変だし、謎の一団が攻めてくるし、当初はラスボスと思われていたジャイオーンも登場して、どうなるのかなーっていう感じで、続く!

  • 続くのだが

 今回はスピードが早い激戦や多数勢力を整理する文章にしたけど、単に映像の流れを追っていただけのような気もする。
 殺人考察だけど、殺人シーンがなかったし。時間はかかったけど、ちょっと食い足りない気持ちがある。キア・ムベッキ隊長の考察で頑張ろうと思う。


 次回
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  • 目次

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