玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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ベルリの殺人考察第3部第15話 言い訳しながらぶち殺す

  • 前回の殺人考察

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本放送の時の感想
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 週に2回Gレコの感想を書かないとパリに間に合わないけど、俺だって頭痛がしたりやる気がなくてダラダラしているという都合があるのだ。しかしそんな言い訳しても仕方ないし、第15話「飛べ!トワサンガへ」の無手勝流分析、やります。

  • 導入

 今回は久々の富野単体絵コンテ回。





 というわけで、前回は宇宙でモビルスーツ戦闘をしてベルリが3,4人殺害して、リンゴを捕虜にしてアイーダさんに戦士だと褒められてました。今回のメガファウナサラマンドラの艦隊の動きとしては右から左、上手から下手に宇宙戦艦ヤマトのように月を目指すという動きです。原理原則ですね!


 メガファウナにめっちゃ広い金属製のネットが配備されてるの、どこから出たのかって感じですけど、手のひら大の水の玉に一ヶ月分の水が入っているというスーパーテクノロジー未来なので、まあ、どっかから3Dプリントしたんやろ、みたいな。
 ほんで、追ってくるトワサンガのクノッソスの狙撃に対して金属ネットで防御すると言う。その知恵はリンゴ少尉が教えたのかね。宇宙空間の艦砲戦にも対応していくメガファウナ。なにげに凄いな。NASAの宇宙飛行士はめっちゃ練習するのに、Gレコの人は基本的に初手で宇宙に行く。やべえー。


 そんなメガファウナ一行ですが。
 前回、アイーダさんに「あなたは優れた戦士です」と言われ、

 ノレド・ナグさんにも

「男をやれって言ってんだろ!」と詰められ、

 「メガファウナのみんなのためにがんばります!」と言わされた我らが主人公のベルリ・ゼナムくん。



 絶賛寝起きで登場!やる気が無いのか???
 まあ、最強パイロットだから優先的に休憩を取るように言われたのかもしれないけど、みんなが艦隊戦に備えつつ月を目指したり防御策を講じたりしている中で、ベルリは寝る。




 あんまり主人公としてかっこよくないよね、ベルリくん。前回「月に行くぞ!」と啖呵を切っておいて、今回は寝起きで登場。

 女子たちがなんか重要そうな会話をしているのに、ベルリは尻をボリボリと掻く。



 宇宙で窒息しないようにカバーをつけてシャワー浴びて「はぁ〜めんどくさ」とか言う。緊張感が足りない!
 ここらへんが「ベルリってよく分かんねーやつだなあ」と思われる一因なんだろうなあ。前回のラストでかっこよく「月を目指す!」と、やっておいてテンションをリセットして登場する。
 ただ、四六時中戦闘モードでいると疲労するので、休めるときに小まめに休んでおくし、自分の仕事がない時は焦らない、というのがキャピタル・ガードで宇宙で働くことを勉強していたベルリの動き方なのかもしれない。


 あと、作劇としても、Gレコはその話のクライマックスで盛り上げておいて、次の話の冒頭の入りのテンションはニュートラル、というのが結構多い。


 たとえば、恋人を殺されてパニクっていたアイーダさんも3話ではクンパ大佐に身なりを整えてもらうと機嫌が治っていたり。


 5話のラストで



 泣きを入れておいて、
 スリリングすぎるミステイクをする第6話の冒頭のベルリが歯磨きをしながら呑気に出てきたり。


 第6話でやってしまって寝込んだあと、元気が足りないにしろ、第7話でベルリは飯を食っていたり(まあ、そのせいで戦闘が遅れるんだけど)


 第10話の荒木哲郎絵コンテでかっこよく戦ったあとの第11話のアバンタイトル

「そんなもの(10話の格闘戦)が役に立つようなことはなかった」と全否定して、

 「どっちを向けば明日があるんだ?」と女の方を見て、

 地味な作業をする。(第11話のAパートのベルリの出番はこれだけ)


 イデオンとかだともっと臨戦態勢でギスギスしてそうな気がするんだけど、Gレコの各話の序盤が割りとのんびりっぽいの「人は気を張り続けることができない」という老境に達した富野監督の処世術なのかもしれない。あと、劇の構造として、序盤でベルリがのんびりしていれば居るほど、その話の後半でベルリはひどくしんどい戦闘をやらされる、というアップダウンがある。(最終回はベルリは大気圏再突入して、ずっと気を張ってるけど)

 YG-111について

 軍で不採用になったのを”わたしたち”に回されたのがG-セルフで偵察用MSではないと言う。


 レイハントン家の生き残りは見つかればいいくらいで、ドレット家とレイハントン家のことは昔話になっていた。というラライヤ。ラライヤ・アクパールトワサンガ軍での所属がいまいちはっきりしない・・・。レジスタンスなのか正規兵なのか。




 家どうしの対立は昔話だけど、ドレット家とレイハントン家の政治的な立場の違いを割りとはっきりと語るラライヤ。




 フォトンバッテリーが爆発するってことを改めて設定を説明してくれるノレド・ナグさん。というか、かわいい。2クール目に入って改めて設定を説明するパートだけど、富野絵コンテは棒立ちで説明セリフを言わせなくて、ボディランゲージを描く。ていうか、15話は作画が良くて可愛い。作画監督は玉川真吾さん。




 パイロットスーツを着ながら設定を説明してくれる巨乳のアイーダさんに気を取られて、男性の9割は主人公に気づかない。



 パイロットスーツを着てから女子トークに合流して空気の球と水の玉で人間が一ヶ月生きられると説明するベルリ。

 球だけで生きられるけど、ノレド・ナグさんは可愛いのでお弁当を用意してくれる。かわいい。アイーダさんもナイスバディだけど、ノレド・ナグさんもスタイルがいい。かわいい。


 G-セルフに恋人を殺されたけど、冗談交じりにベルリを褒めてくれるようになったアイーダさん。まあ、アイーダさんのミス(ベルリの母をノリで狙撃しようとしたり)を何回もベルリがカバーしていたので、なんとなく仲良くなっている。今回は血縁バレする直前の回なので、一番ベルリとアイーダさんの中が良くて、ベルリは調子に乗っている。



 ふわーっとベルリがテーブルに移動するだけのカットなのに、「机の上のもの」「ベルリ」「ラライヤ」「椅子」「窓」「窓の外の格納庫のモビルスーツ」「格納庫で作業しているアダム・スミス」「格納庫の背景」という、8個もレイヤーを重ねていて、アニメーターさんの苦労が忍ばれる。会話シーンで作画カロリーを使う富野。芝居としては面白いのだけど、現場は大変だったんだろうなー。


 あと、ラライヤが自分が喋ったトワサンガの内情をリンゴ少尉が言ってると言ってて、ここもラライヤ・アクパールのポジションがよくわからない部分。嘘をついてるようにも見えないけど。富野セリフはちょっとこういう「ずらし」があってわかりにくいと言えばわかりにくいなあ。まあ、この一言で「一応、前回から今回の間にリンゴを尋問しましたよ」という段取りを省くセリフの効果なんですが。
 で、トワサンガのリンゴ少尉の話題を出してから、自然にトワサンガの戦艦クノッソスのMS出撃シーンにつなぐ。自然な流れ!

 特に流れとは関係ないけど、自分が持ってきた弁当をベルリが食べるのを見ているノレド・ナグさんかわいい。


 前回、マッシュナー司令は「本国で地球人の船を取り押さえられるんだから」って言ってたような気がするが、今回は撃沈する気持ちになっている。ちょっと会話がチグハグな気がするが、毎週バトルを入れるための方便だったのだろうか?ココらへんの整合性は劇場版では訂正されるんだろうか。地球のキャピタル・タワーの頂上のザンクトポルトには依然、ドレット艦隊が集結しているが、マッシュナーのクノッソスだけが出張で地球人の戦艦を追っている。メガファウナサラマンドラの撃沈は本国に着くまでにできたらいい、くらいで、そこまで必死なわけでもないのか?まあ、ドレット艦隊としても監視も兼ねて一隻ぐらいは追わせないと形がつかないだろうし。
 それで、「アリンカトで狙撃したらモビルスーツが失われることは無いんだから、貴様の働きは重大なのだぞ」と激励する。あとメカ作画がいい。

 撃沈する気持ちになっている。あと美女。



 2隻のアリンカト自体が長距離移動砲台で、ロックパイはその性能に自信を持っている。で、その後ろにバズーカ砲装備のエルモランが編隊を組んでいるのでマッシュナー司令の作戦としても白兵戦や近距離戦をするつもりはなく、遠距離砲撃で沈められたらいいな、位の温度感の作戦だろうか。

  • ベルリ発進!


 メガファウナの後部デッキからG-セルフアサルトパック出撃!アサルトパックをつけられることについて、ベルリは「えぇ〜〜!」と芸人のようなリアクションをするが・・・。前回アサルトパックとベルリが使った時、マスク部隊のフォトンミサイルは阻止できたが、そのせいでザンクト・ポルトでの地球人同士の戦闘を引き起こしてしまい、ベルリはすごく困った。

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 その戦場の残酷さを見て、ベルリは最強のMSに乗っていながら何もできずに硬直する。散っていくMSを見てベルリは叫ぶ。


「人類のやることじゃありませんよ!」


 今回の戦場の惨状は、ベルリがアサルトパックで手加減して「MSは沈められない」とフォトン・ミサイルだけを中途半端に撃破したことが原因の一つ。ベルリがしっかりとマスク部隊を殲滅するなり、アサルトパックで戦場を支配したり、逆にザンクト・ポルトを占領しようとするクリムのサラマンドラを撃沈していれば、クリム程の天才が味方を誤射しそうになるレベルの混乱した戦場には成らなかっただろう。

 天才的な戦闘センスの持ち主のくせに、ベルリは基本的に戦闘が嫌い。なので、アサルトパックもあまり好きではなさそう。しかし、第15話のベルリはアイーダさんに叱咤されているので気負っている。

HG 1/144 ガンダム G-セルフ(アサルトパック装備型) (ガンダム Gのレコンギスタ)



 アサルトパックの戦闘について、アダム・スミスに対してハッパ中尉は「砲撃だけです。バカでも使えます」

 って言う。ハッパ中尉としても、ベルリとしても、敵側のクノッソスと同じく本格的な殲滅戦をするつもりはなく、追いかけてくる砲撃を迎撃してしのげればいい、くらいの長距離戦闘の気分。で、出撃するのだが・・・。

 「(照準器は)一戦闘距離からでも当てられるよ」と言うハッパ。宇宙の一戦闘距離というのがいまいちよくわからんが、とりあえず長距離っぽい。あと、「戦場では嘘でも人を安心させる」と言うのは前回アイーダさんがベルリに言ったこと。ベルリはメガファウナのクルーとも仲がいい。



 モブのグリモアが広げているネットのバリアーを超えて前進するベルリ、アイーダ、ケルベス、ルアン、オリバー。


 ちょっとした宇宙うんちく。


  • 会敵・砲撃戦

 双方のレーダーが相手の船を捉えると同時にミノフスキー粒子散布。


 艦砲射撃から戦闘開始。しかし、艦砲射撃はGレコの世界では大した決定打にならないのでMSや移動砲台を前進させる。艦砲射撃は牽制や位置制限に使われるようだ。あと、クノッソスの艦長は主導権や作戦をマッシュナー司令に任せきりのようで、ほとんど座ったままでやる気があまり感じられない。それがまあ、最後にはああいう末路をたどることになるのだが。


 エルモランとアリンカトを飛び越しての砲撃とミサイル。が、メガファウナのネット作戦が功を奏して打撃にはならない。



 ↑ジブリの兵隊みたいなMSモランの会話の絵が楽しい。




 地球人は生意気にネットで防御していてミサイルで反撃してくる。(ミノフスキー粒子が散布されているので、当たらないフラフラしたミサイル)



 なので、ロックパイは激昂して距離を詰めてアリンカトの主砲の火球で地球人の戦艦を沈めようと熱くなる。どうせ本国で取り押さえられるので、途中で落とせたらいいかな、位の気持ちだけど、武器を持って撃ち合うと頭に血が上る。



 ベルリからも、自分たちの撃ったミサイルが迎撃された光しか見えない。敵の姿は見えない。ガンダム独特の宇宙戦闘の距離感が広い。





 アイーダさんはメガファウナに後退!ベルリは10話で思って、前回14話でみんなに宣言したようにメガファウナが帰る場所だとアイーダさんに言う。海賊に馴染んだなあ。



 サラマンドラも砲撃。



 聞こえにくいが、心臓がドクンドクンと鳴っているベルリ。

 アサルトパックの超長距離照準器がミサイルが交差する空域から前に出たアリンカトを捉えた。


 喜んで、速攻主砲をチャージするベルリ。平和主義だがやっぱり武器を持つとはしゃぐのか?



 今回の最大問題発言。
「この距離だと直撃するかもしれないけど、そっちが攻めてくるんだから死なないでよ!」
 ベルリ、血縁バレする直前なので最大に調子に乗っている。そして帰る場所と好きな人を守るためというのもあって、すごい身勝手に主砲発射する!


 また、今回の富野流の映像の原則として、全体的に画面右側の上手から下手に双方の艦隊が移動していてる流れの感覚がある。で、追われるメガファウナから、下手から上手に移動しているG-セルフは速度が相殺されて、遅い、とか防戦、と言った動きにくいイメージがついている。
 上手から攻めてくるアリンカトとクノッソスの砲撃は速く、脅威として感じられる。なので、ベルリが必死になって理不尽な攻撃をしているのも演出的に受け入れられるように成っているのだが。ベルリは守勢に回っているのであって、決してアサルトパックで虐殺したいわけではない、という画の作り方。

 真横、ってのも「殺意」を演出するというよりは「単に撃ちました」という事実を見せるだけのような画の作り方。


 なんだけど、やっぱりアサルトパックの主砲はインパクトの暴力性が強すぎる。なので、ここで一旦シーンを割って、ビームが当たったかどうかわからないまま、メガファウナの中のラライヤ・アクパール(美少女)にカメラを振って、ベルリが暴力的に見えないように中和するような演出をしている。
 ただ、こういう風に主人公の攻撃の結果をすぐに見せない演出はちょっと変ではある。「主人公が最大の主砲を攻めてくる敵に発射する!」というのをエンターテインメントの必殺技として見せない、殺しを視聴者に楽しませないという思想と演出的配慮があって、それがベルリがわかりにくい奴だと多くの視聴者に思われる一因になってしまったのだろうかどうだろうか。鉄血のオルフェンズ以上に必殺技に爽快感がないんですよね。



 でも、このブログではベルリの殺人考察をするので、ラライヤは後回しにする。




 で、メガファウナのラライヤのシーンを挟んで、ベルリが主砲が外れたことに気づく。第12話「キャピタル・タワー占拠」でのアサルトパックの砲撃の後も、ベルリは「派手な主砲を撃ったら、敵に位置がバレてやられる」ことを心配していた。第12話ではキャピタル・アーミィアメリア軍もキャピタル・タワーを占拠することに関心があったので、ベルリのG-セルフは襲われなかったのだが。今回は他に狙われるものがないので、ベルリはピンチ!と感じる。



 なので、スナイパーの基本として狙撃して失敗したら即、移動!というわけでアサルトパックの高機動スラスターを吹かして、ミサイルの爆炎の中に突出していくベルリ!横に逃げるとメガファウナまでがら空きに成ってしまうので、否が応でも敵陣に突っ込むベルリ。めちゃくちゃ勇気がいる行動だと思うけど、ベルリはそれを瞬時に行えてしまう才能がある。そういうわけで、ロックパイも距離を詰めるし、砲撃戦は格闘戦に移行していく。


 で、ベルリが突出して、ラライヤもMSを動かしてから、天才クリム・ニックが登場する。

  • 混戦・白兵戦




 メガファウナより奥に位置していたサラマンドラから、クリム・ニックミック・ジャックが出陣してくる。わざわざクリムの機体が奥に仕舞われていたということで、ベルリが最前線に立つ理由付けを兼ねる。また、クリム・ニックの機体の性格上、砲撃戦の段階が終わった後の白兵戦段階での出撃となる。また、お話としても「撃つけど死なせたくない」というベルリに対して好戦的なクリムが出てくることで戦場の混乱度合いが増す効果。



 ミサイルとミサイルが撃ち合う光球を突っ切って、アリンカトが接近!ロックパイの腕前も凄いな。ミサイルは直撃しない限り、宇宙では爆風自体は大して打撃にはならないのか?



 ちょっとサラッとしたニュータイプ?っぽい音が一瞬して、ベルリはアリンカトに気づく。照準器ではなく、目で見えたのか?接近はしている。コンソールパネルにも接近する熱源が2つと表示される。
 アリンカトの必殺の火球を狙撃して排除するベルリ。




 毎回孫引きさせてもらって申し訳ないんだが、簡潔なのでhighlandviewさんの記事の図を引用する。

http://highlandview.blog17.fc2.com/blog-entry-200.html
「落ちるアクシズ
映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)


 富野アニメは方向が大事!
togetter.com


 この左斜め上からのアサルトパックのミサイルとビームの乱打は左斜め下からの逆転指向とは違って、やっぱりアサルトパックの過剰な火力を示しているんだろうなあ。というのは視聴者が見ている都合であって、アリンカトからメガファウナを守らないといけないベルリは持てるパワーのすべてを使って攻撃!必死!になるわけで。悪っぽい左上からの突撃でも、ベルリはせざるを得ない。(クリムは第3話のモンテーロの進撃でわかるように、悪っぽい左上から登場しても不自然ではない武人である)



 さらに急激に加速しながらアリンカトを照準に捉えるベルリの腕前!

 2回めの「死ぬんじゃないぞ!」発言。



 主砲、チャージが短く、連打する。手加減したのか?
 

 ベルリはアリンカトを知らないはずだが、モビルスーツを避けてロックパイではない方のミッシェル隊のアリンカトを狙撃、撃破!アリンカトはおそらく無人。しかし、ロックパイからはミッシェル隊がやられたようにみえる。




 ロックパイの頭上に見えて、迫ってくるアサルトパックG-セルフは脅威に見えるし、敵味方の演出が若干シャッフルされたようにみえる。ここら辺の映像の原則の応用は見事。アサルトパックは終始恐ろしいものとして描かれる。主人公だけど。ロックパイトワサンガの主人公とも言える青年だし、ロックパイから見れば、地球でおとなしくしていればいい地球人が自分の本国に武装不審海賊船で侵略をかけてくるわけだから、ロックパイにも正義はあるんだよなあ。好きなマッシュナーを守りたい気持ちもあるだろうし。
 (で、トワサンガの主人公の片割れがリンゴ・ロン・ジャマノッタ少尉としてメガファウナに合流する構図に成っていて、運命のいたずらを感じさせる。まあ、富野監督が考えてるんですけど。)


 でも、ここで主人公のアサルトパックをメッチャやばい暴力としてみせると、やっぱり過剰すぎるので、一旦CMに行く。カット割りの技術だなあ。



 で、CM開けですが、ガンガン発砲します。

 しかし、距離を詰めすぎた。ロックパイのアリンカトから離脱したモランとミッシェル隊の残りにベルリは取り囲まれる。

 映像の方向としても押し込まれそうな感じの角度だが、

 フォトンアイが付いているように見えるミサイルの発砲、若干苦し紛れに見える?

 押し込まれたように傾いたベルリだが3回目の「死ぬなよ!」
 取り囲まれて苦戦しているのだから、ここは手加減しているというよりは祈りに近いんだろうな。ベルリはめちゃくちゃ強いけど、メンタルは戦士ではなくガードだしカーヒルとデレンセンを仕留めたことで殺人を忌避する弱点がある。でも、ベルリは我慢して発射する。

 運良く1機のモランの足にミサイルが当たって撃退できたが、残り5機のモランが波状攻撃してくる。

 敵はプロの軍人なのだから、ベルリが死なせたくないと思っていることなんか考えてくれない。そもそもベルリが死なせたくないと思っていること自体、ベルリが個人的に不快な気分になりたくないから死なないでほしいと思っていて、そのくせドチャクソ強い大砲とミサイルを詰んだアサルトパックG-セルフを使っているのだから身勝手だ。死にたくはないので武装は使うのだけど、死なせたくないという矛盾を抱えている。それはベルリの高潔さでもあるのだが、身勝手な独裁者気質と思う人もいる。マスクとか。



 アサルトパックは無敵ではなく、右のミサイルポッドに被弾して誘爆してしまう。咄嗟にミサイルポッドを切り離して、シールドを使うベルリはセンスはあるのだが・・・。



 しかし、ミサイルポッドの爆発を利用して、映像の原則で主人公らしい右上に位置取りする。イマジナリーライン超える。


 強力すぎるアサルトパックを捨てたか?と思わせて、



 その奥から射撃。うまい。遮蔽物を利用して目眩まししてからの攻撃というのは、ベルリが第1話から得意とする戦法。しかし、モランのシールドをかすめただけで撃破には至らず。甘さか。


 この髭のおじさんもYGを知っているパイロットだった。特に因縁はないモブだが。モブにも意地がある。ベルリは突出し過ぎてアリンカトに乗っていたモランたちを1機で相手にする羽目になる。
 それでも胴体ではなく手足をサーベルで切断し、殺さないように戦う。取り囲まれた状態で戦いながら殺さないのは、殺すよりも難しい。なのでベルリが優しいというより、頑固で楽になることを拒んでいるように視聴者に見える。そして、すごくピンチで修羅の連続に見える。


 威圧的にも見える上に回ったベルリ。4回目の「死ぬな」発言。



 威圧的で頑固で高性能のG-セルフに対して、下を回り込んだモブおじさんのほうが意地を見せて戦っているようにも見えて、混戦の様相を呈する。

 盾の勇者の成り上がりG-セルフのシールドはビームに対してほとんど無敵。リフレクターの機能も入ってる?チート装備だなあ。


 しかし、「しゃらくさいんだよ!」と吠えるモブおじさん、サーベルを展開してベルリに斬りつけること二振り、しかし足を斬られる!が、間合いを取ってライフル!が、それもベルリに避けられる!

 ライフルを落とされるモブおじさん。

 ものすごい真横になった姿勢で、ベルリは機体にぶん回されながら、殺さないように戦う。博愛主義を通り越して、意固地に見える。が、モブおじさんに吠えた次の瞬間、
「まだいる!」

 アリンカトに乗っているロックパイのモランの気配を察知するベルリ!「まだいる!」の石井マークさんの言い方も鋭い!ニュータイプか!さらに視線のイマジナリーラインを反転させてロックパイに向く。速い!

 アリンカトの両腕のビームの乱打を錐揉みしつつ避けるG-セルフ。エアバックを最大に開きながらアリンカトに肉薄するベルリ。

 かなり加速がついていると思うが、キャピタル・ガードで鍛えたベルリはそれに耐える!強い!


 ちゃんとガンダムを褒めてくれる敵。





 殺さないように戦っているが、「殺人鬼」と言わしめるほどの威力を発揮する。

 で、アリンカトを撃破。

 恐怖するロックパイラライヤ・アクパールの名前はどれだけドレット艦隊で知られていたのか?



 しかしなおも包囲されロケットランチャーなどを食らうG-セルフ。シールドが強いのなんの。


 「これ以上ボクにライフルを使わせると、みんなで死ぬぞって言ってるでしょ!」

 5回目の「死ぬな」。前回アイーダに発破をかけられたからか、最高に調子に乗っているベルリは命がけで殺さないように奮闘する。言葉でいうほどきれいな戦い方ではない。鬼神のごとく、両腕を切り落としたモランを蹴り飛ばして別のモランにぶつける。


 この戦いぶりを見て、ロックパイはラライヤではないと思う。


 ここで、やっとサラマンドラから来たクリム・ニックを隊長とする編隊がベルリに追いついて、モランたちを散らす。ベルリ一人では死んでいたかもしれん。なので、「不殺」というのは言葉でいうほどきれいでもないし、できるものでもないのだ。


 僕はアニメ雑誌やムック本などの「ベルリはデレンセンをやっつけてからは敵を殺さないように戦った」と一行で済ませる風潮が嫌いです。ベルリが「殺したくない!」という気持ちは優しいものとか願いとかより、ベルリの異常とも言える意固地な意志と、それを支える鬼のような強さがあって達成されるものなので、綺麗なものではない。壮烈だ。



 そして、ベルリが殺さないように努めたモランたちをクリム・ニックミック・ジャックがチェーンソーや斧で引き裂いて殺す!
アメリアが建造した宇宙戦用ジャハナムってなあ!宇宙世紀の成果とも言うぞ!」
HG 1/144 宇宙用ジャハナム(クリム・ニック専用機) (ガンダム Gのレコンギスタ)


 ベルリは「深追いは危険ですよ!」とクリム・ニックに言ったのだが、クリム・ニックは天才だし、6機だけで母艦から突出して、ベルリを包囲していたモランは、逆にそれ以上の数のジャハナムたちにかかれば瞬殺である。ここに不殺の難しさがある。が、ベルリはるろうに剣心ほど、”自分以外の人がする”殺人に心を痛めるわけではない。


 むしろ、ベルリは反射神経が優れているし、強いので、自分の危機が去ったらメガファウナの心配をする。

 分離したアサルトパックを再度つかまえる。



 シールドを背中に背負っているので、半壊したアサルトパックとG-セルフは正規の接続ではなく、おそらくマニピュレーターを通じた接触回線で操作していると推察される。(コックピットから出て有線ケーブルを接続した様子もないし。まあ、近くに寄ったらWi-Fiが通じるのかもしれない)



 ここで、音楽はクリム・ニックのテーマ「天気晴朗なり」が流れている。ベルリやラライヤにこの曲がかかるのはちょっと変なのだが、ベルリも先程、6機のモランに囲まれて決死の戦いをした後にクリム・ニックたちの編隊の後方に下がったことで、緊張感がなくなっているというか、浮ついたような感じだ。まあ、死にかけたのでムリもないのだが。


 6回目の死ぬな発言。


 雑にクリム・ニックが追撃していった方位に発射する。

 で、雑に撃ったせいで、

 クリム・ニックミック・ジャックの足元をビームがかすめる。
 そして殺す。

 ベルリは戦うけどクンタラの差別をなくそうとするような正義漢ではないので、殺す感触は嫌だけど、アウトレンジ攻撃で自分の目が届かないところで誤爆して殺しちゃうのは、感知しないので気にしない。ここはちょっと霊魂を感じる系のオカルトなニュータイプとは違う。
 そういう奴なんだよ!でも、戦場なんだからむしろ6回中5回も死ぬな発言を実践できたのは偉いのかもしれない。






 予定と違ってアリンカトとMSと失って母艦に逃げ帰るロックパイは作戦失敗なのだが、ニュータイプに近いような戦闘センスを持ったベルリとチート性能のG-セルフと戦って五体満足なだけでも十分かもしれん。




  • リンゴとラライヤ

 ベルリが主体だけど、一応考えてみる。



 ドレット艦隊で使うビーム・キャノンと言えば現在襲ってきているアリンカトのことだろうと思うし、わかりやすいロボットアニメなら捕虜のリンゴの言ったことがヒントに成ってアリンカトをやっつける、という風にもできるのだが。捕虜から戦力の情報を聞き出せとドニエル艦長がラライヤに言ったことに嫌悪感を抱く、というふうな雰囲気。
 ここでラライヤがリンゴを拷問したりせず、淑女風だったので、リンゴは真面目なラライヤが好きに成ったのだろうか。


 わざわざリンゴ少尉のためにイマジナリーラインを超えて個室の場面を作って、リンゴが自分の所属していたドレット軍に対する考えを変えた、というさりげない演出。
 裏切りと言えばそうなのだが、彼なりの正義感と美少女への下心なんだろうな。ところで、リンゴは美少年だけどロックパイのようにマッシュナーに抱擁されたりはしなかったのだろうか?リンゴは制作段階のYG-111を見たことがあったので、もともとドレット艦隊に所属する前はレジスタンスよりの地域の出身だったのか?はっきりとは描かれないが・・・。



 戦闘中にリンゴのモランを手で塗り直しているハッパさん。うーん。それ、今やらなきゃいけないこと?ハッパさんは働き者。




 ラライヤさんは生真面目。演出的にもメガファウナが守勢に回っているという雰囲気なので、ラライヤさんも自分にできることをするために頑張る、という展開だろうか。
 (メガファウナは月まで直進したいので迂回して逃げることも困難)(サラマンドラメガファウナよりもミサイルやMSをたくさん積んでいそうだけど、画としてメガファウナよりも奥まって描かれているし、ドニエル艦長の言葉もあって、サラマンドラを当てにして助かろう、という風でもない)



 色を塗り終わってないとか、アグテックのタブーとかノレドが抗議するが、

 ラライヤさんはノレドの抗議をかわしつつ(月の技術の説明をちょっとして、)出撃する。



 そして、ベルリの壮絶な戦いを挟んで、ラライヤのモランがクノッソスから出たビームの破片を狙撃して防衛する。正確な射撃。


 あと、ビームの着弾時間がずれているので、ベルリが突出した戦場とメガファウナまでの距離が広いと示している。
 メガファウナの防衛も必死なのだ!





 ベルリが殺さないように戦った相手を殺したクリム・ニックは悪いやつかもしれないのだが、戦争慣れしているし大統領の息子としてカリスマ性もある天才なので、応急処置のためにメガファウナに載せてもらってもサバサバしている。なんだこいつ。メッチャ爽やかに殺人の後始末をする。まあ、こういうやつも居るんだよ、っていうアニメ。


 ベルリに「アメリア軍に入隊してくれたか?」と聞くが、

 ベルリはやっぱり頑固だ。しかし、めっちゃ殺人してきたクリムを咎めるでもない。



 アイーダさんは塩対応。しかし、クリムは返して「姫様はなぜ、トワサンガへ向かう気になったのです?」ベルリは「ぁっ!」と、クリムのそういう態度にちょっと驚く。


 モランを動かしたラライヤともクリムはフランク。



 で、アイーダさんと入れ替わるように艦長が逆に聞く。



 クリムのそういう意見を、ベルリはドレット艦隊と連合するんですか?と、ちょっと嬉しそうに言う。さっきまで殺し合ってたのになー。根が明るすぎる。

 ベルリはクリムやマスクが地球の居住権を餌にしたことを知らないのだが、ドレット艦隊と連合するのかな、という発想になるのはニュータイプっぽい。頭の回転が速いだけか?


 ミック・ジャックが「キャピタルが内部分裂しているから思いついたんだろ?」とはぐらかすが、ベルリは「大尉が天才だから!」と、すごい雑にお世辞を言う。言葉は少し足りない子なのかもしれない。



 大統領の作戦か、グシオン・スルガン総監の作戦か、互いに責任を微妙にはぐらかし合うクリムたち。

 アイーダ・スルガンさんもトワサンガが内部分裂している・・・とミック・ジャックみたいなことを言って、ベルリもまあ、そうですって。


 ここらへんの、ベルリの戦場での異様なまでの鋭敏さと激しさに比べると、政治的な会話での腹芸のできなさというか、素直さというか、ちょっと抜けた感じのある性格が特徴のように見える。勘はいいのだが、話術が下手。
 しかし、まあ、戦場で無敵のベルリが人間関係でも器用に立ち回ったりしてると、ちょっと嫌なやつっぽく思えるので、こんな感じでもいいのかなあ。という気もする。

  • 月についたぞ


↑誰が乗っているのかわからないし、意味もなくガンダムっぽさを主張するネオドゥ

 シラノ-5とスペースコロニー


 ここで、あと5分位残っているのだが。長文を書くとパソコンの調子が悪くなるし、(メモリーが足りない)殺人考察としては戦闘シーンが終わればそれでいいのかもしれないというわけで。
 ていうか、疲れたし。





 入港した港が寂れているか、明るいかで、ラライヤの知人に会うか、粗野な軍人に捕まるかの違いが出てくる展開のRPGっぽさは本放送のときに「ソシャゲっぽい」と考察したので、済ませた感じで。


 本稿はこれでいいかなーと言う感じです。


 リンゴ・ロン・ジャマノッタくんとラライヤ・アクパールさんの距離感が可愛いですね。


 スペースノイドのラライヤがザックス部隊とクリムたちの激突での振動を「地震」って言うのはちょっと変だと思ったけど、別に他の単語も思いつかないのだ。

  • 熱い予告バレ



 まあ、ガンダムだし・・・。マチルダ東方不敗は死ぬし。


 しかし、富野監督が放送前インタビューでバラしてたけど、2クール目まで姉って秘密にしていたらどういう視聴者の反応があったんでしょうねえ。
 劇場版では脚本を書き直すそうですけど。

  • 次回の殺人考察

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  • Gレコの感想目次

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nuryouguda.hatenablog.com
 このブログは最後まで無料で読むことができますが、無職の著者に食料を与えると執筆期間を伸ばすことができます。資料を与えると文章の質が上がります。オタクグッズを与えると嬉しいです。
 というか、そろそろ真剣にGのレコンギスタの劇場版に通う資金繰りを考える段階ですが、それはブログでわざわざ表明することでもない。まあ、なんとかなるでしょうし。なんともならなかったら野垂れ死ぬだけです。
 名探偵コナンより売れたらいいですけど無理かなあ。


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