レポート書いてるときには集中力が大体5文字分しか持たないので絵を描いたり小説を読んだりして机に座る状態を維持している。
電波男感想がまだ終わっていないので、機動戦士ガンダムハイ・ストリーマー〈3〉シャア篇 (徳間デュアル文庫)はなかなかよめない。結局、をちまちまよんでたんだが。今、途中。
この国はいったい、どこに行こうとしているのか。振り返れば、精神の焼け野原―。「第二の敗戦」と言われる今日、私たちは神々の消えた国で何をなすべきなのか。都市、子供たち、家族、物語づくり、風土、音楽、住まいへの想い。国というもの、労働、心の充足への真摯な願い。世相を見すえる作家の初の雑文集。
読んでて気分が悪くなった。レポートも書けなくなった。(言い訳)
なんだか、兎にも角にも現代社会は悪い!という結論になっていて、現代社会の暗部を自認する僕としては死にたくなるわけ。
富野由悠季のエッセイのような、"現代社会は悪いのだが、昔の社会も悪かったのだから、ネクストを良くするためにどうすればいいのか考えています。"という部分が在れば良いんだが、とにかく現代のダメ部分を高村は列挙する。そして列挙しっぱなしで終わる。
いや、トミノと筒井康隆のエッセイ位しか読んでないのだが。
郄村薫女王の書いていることは非常に正しい。正しいのだが、いかんせん、新聞に連載されたものは短すぎて結論を急ぎすぎている。それに、マスゴミは紙面の体裁を手早く整えるために捏造なども簡単に行う。
だから、この文章が本当に高村薫女王の正しい意図を伝えているものなのか・・・。疑問に思うわけ。
事件が起こる度にわりと新聞で高村薫は何か一筆書くので、こないだを読む前から名前は知ってた。でも、いつも新聞では蓋然的な文章を書く人だと思っていた。ちゃんと反証を書かないで自分の意見をとりあえず真として結論付ける、と言うような。事件報道には便利なバイト短文小説家かと。
そんでも長編の神の火は面白かった。それしか読んでないけどな。
うーん。現実に対するものすごい不満が長編では名作として、短文では悲観論として噴出するのだろうか?
そういうわけで、半眼訥々は不快ではあるが、悪い本ではないのでまたチマチマと読み進めようと思う。