玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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かいじゅう少女は人間になれたのか?

新世紀エヴァンゲリオン第弐拾参話「涙」第弐拾四話「最後のシ者」を見た。
アルミサエルは心に痛みを抱えている。それを綾波にも味あわせる。
痛い?いえ違うわ、さびしいのね。
使徒は、人になりたかったんだと思う。寂しいから。たった一つの命しかないから。人はたくさんいるのに。
いつも1人しか生まれないから。前の人が死なないと、生まれ直せない。
(それは、セカンドインパクトの時に使徒の生まれるガフの部屋を熱処理したからなのか?)
それを、寂しい、と言うの。
と、アルミサエルに告げる綾波レイに、それはあなたの心よ。と。返す。
綾波レイも使徒と同じく、皆と同じになれない痛み寂しさ悲しみに満ち満ちている心だった。
使徒は、たった一つの魂が、光の肉体に輪廻する物で、個体の死によって形態を変える。だが、個体は死んでいるので、別の物でもある。
そして、カヲルの言うように「肉体はリリンと同じ形に落ち着」きながら、知恵を身につけ、人の心を理解しようとした。ほとんど、殺し合いのやり方で。アスカを壊すほどに、トウジを壊すほどに。
人の心を知ろうとしたのは、綾波も同じだった。綾波も使徒もヒトだったんだ。
そして、それを知ったアルミサエルは、綾波の代わりに綾波の欲望を行動してあげた。
でも、それは、ダメ。*1
人に対する欲を押さえて、人の幸せを守る、それが、人だという結論に綾波は達したのかもしれない。だが、その最期にはゲンドウの幻に、泣きながら手を伸ばしてエヴァ零号機は消えた。
綾波。。。
http://homepage3.nifty.com/mana/blood.htm#TOP
このページ、感動しました。岡本喜八作品は大好きなんですけど、ほとんど見てないのは遺憾な。

*1:卜部美琴は綾波に似てるなあ