玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

池田秀一・著、シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星 読了

ガンダムファンや大富野教信者の資料としてもかなり大変面白かった
しかし、やはり一人の職業人の生き様が伝わって来たのがよかった
人に歴史あり
池田秀一氏は作家ではなく、声優、俳優です
だから文章は上手くない
飾らない文章で読みやすく、淡々とした文体
だけどそれが正直で真摯な雰囲気になっています
正直だから、人間臭い
決してシャア・アズナブルのようにスマートではない
潔くない
シャアのイメージを守る事が大事と言いながらも、酒好きの本音が出たり後輩をいびったのをうっかり告白したり、倍賞千恵子の贔屓に怒ったり、悩んだり拗ねたり誤解したり、決して完璧な人じゃない、戦後生まれの日本人男性です
だからこそ、その正直さが胸に染みます
いろんなガンダムにまつわる人のことを書きながらも、戸田恵子さんの事はただ一言しか書いていない
ただ一言書いた、と言う事が重く、切ない
グッと来ました


僕は戦後生まれの世代は余り好きではない
伝統を否定し、僕のような軽薄な日本人社会を生み出したと思うからだ
そういう世代の池田さんだが生きて思考する人類の人生にはそれなりの重みがあると感じてしまうのは僕も思考体だからなのだろうか?


シャアに学べ、と言う本もある。
しかし、僕はやっぱり生の人間を見たいと思う。製作の都合で変わるアニメキャラクターに学ぼうと言う行為は論理的ではない。
それに、シャア・アズナブルが魅力的なのはアニメキャラクターでありながら生の人間の息遣いが透けて見えたからではないのかな?
それに、評伝シャアは立ち読みしたら基本的に僕は全部分かっちゃってたからなあ。でも、読んだ人の評判はいいらしい。


つーか全然鎮魂歌じゃないわけだが
シャアはまだ終わらんよ


後書きを寄稿したGacktの池田さんに対する心酔ぶりとかっこよさがかっこいいです
ガクトはよいなあ