玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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劇場版∀ガンダムI 地球光 再見は演劇

ターンエーガンダムについては、5年前から黒歴史をミラーズレポート以外全部見て、1年半前にターンAガンダム劇場版を見て、テレビ版を見て、ときた版を読んで、マガジンZ版は1巻のみ、小説版を読んで、本日地球光を見直して、あしたの月光蝶で締め。
これで、私はもうガンダムを卒業できます。
長かった…。
前回の感想はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20080709/1215530261
今回も大体こんな感じ。今回も面白かった。
前回見たときの感想は相変わらず自分の文は長いなあ。


えーと、つまり、劇場版って言うか、同じ原作を使った舞台の再演っていう感じで、そこらへんは新訳機動戦士Zガンダムに似てましたね。


黒歴史をすべて見て、テレビ版を10年ぶりに全部見返して、それで見ると、劇場版だからという感じで豪華に新作画というよりは、テレビ版の長い原作を舞台版に脚色したっていう印象が強い。一本の舞台になるような気分のつながりっていう感じ。で、その気分のために、メインキャラよりも脇役モブキャラの新しい芝居が増えてますね。
つまり、演出の気分を変えているというか、メディアの違いを理解せよ。
ま、それは富野由悠季監督自身も「∀の癒し」で「シェイクスピアの芝居をそのまま再現しなくてもいいよね。現代とは気分が違うし、原作もスポンサーの事情があったわけだし」的なことを書いてた。
演劇的です。
小説版や漫画版も、テレビ版からだいぶ引き算して再構成してましたけど、劇場版も引き算で再構成してる。ウィル・ゲイムのことだが。
小説版ではウィル・ゲイムのメロドラマが大きくクローズアップされてて、劇場版ではコレン・ナンダー軍曹が残ってるのかー。
劇場版地球光は「復活した古代文明への現代の人のリアクション」という骨子でまとまってた。
ウィルゲムが宇宙に行くだろうという予感もうまかった。


それにしても、ディアナ降臨までが駆け足だったけど、ディアナ様に関してはとてもたっぷりと見せていた。ディアナ様だいすき。


でも、やっぱり駆け足で勢いのある映画で、むしろ陶酔感を目的とした劇場ならではのライブフィルムって感じでした。つかこうへい芝居的な。
あれよという合間に月からいろんなものが下りてきて核爆弾が炸裂してウェディングドレスがきれいで宇宙へ!という疾走感がすごい。
そこらへんはやっぱり劇場で観たかったなあ。
機動戦士Zガンダムを劇場で観たとき、整合性はともかく勢いで陶酔したからなあ。

ウィルゲム離陸戦の∀ガンダムがかっこよすぎる。

ここで、「メカかっこいい!」として地獄のロストマウンテンの戦いになり、

「なんでこんなもの作ったんですよ!」→「ウェディングドレスはきれいでしょ!」コンボヤバい。

ディアナ様は可愛すぎて終始ヤバい。

あと地球光はちょっとしたガヤ台詞がテレビより増えてて富野芝居だなあ。

アンサンブルも豊かで好きだなあ。

富野は設定が深くてストーリーも濃いけど、ドラマの感情の動かし方が上手い。特に劇場版はそれが顕著で、トリップムービーな側面もある。

出崎統も。

宮崎駿はテーマが薄い時がトリップしやすいなあ。

やっぱり劇場版は劇場で見るべきだなー。