玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-第7話 西園寺レオ 心の花を咲かせましょう?

 キンプリについては僕よりも詳しいエリートが居るのと、引きこもりとして昨今の連続殺人事件でウワーってなって精神科に行ったり雨漏りした家の屋根の修理をしたりして忙しかったのだ。
 というわけで、今回も短く書く。


 なんか、今回、軽いなーって感じがした。





 トランスヴェスタイトの西園寺レオの話なんですけど、LGBT問題についてあまり重々しくなっていない。
 導入の華京院祭のミス・ミスターコンテストを始めるオーバー・ザ・レインボーのノリの軽さ。特に理由もなく「最初はミスター華京院を選んでいたんだけどそのうち女装するようになって」という。そのうちって何だよ!!!


 しかも他校の女子のみならず世界中の女性アイドルが参戦するとか、そんなのめちゃくちゃだよー。何処かで見たような美女のカリスマスーパーモデルのミオン・アナスタシアとかセクシーすぎるおっぱい。基本女児アニメからメンズにシフトしたプリティーシリーズには珍しいおっぱい。あと∀’s(ターンエーズ)という謎のアイドルユニット。ふざけているのかーっ!


 RLでもキンプラでも大活躍した名曲FREEDOMをものすごい軽いノリでBGMにするセンス。基本的に人格者(そして無自覚に惚れさせる)仁科カヅキ先輩の前回の女装グランプリに対するギャグっぽい恥じらいと、動揺からの後輩への珍しい無茶振り。
 


 いじめの描写も割りと短かった。引きこもり問題は割と根深いし、LGBTも重く書こうとしたらいくらでも重くできる。いじめの問題を一言で断ち切るユキノジョウ。カッコイイ・・・。でもあっさり・・・。


 女の子っぽいレオをエーデルローズのメンバーたちはほぼ初対面で「かわいい」「めんこい」「妹に似ている」と受け入れていた。軽い。


 そして軽く登場するきらりおねえさまとゆらりおねえさま、というかドロシーとレオナ。軽くプリパラとつなげてしまった・・・。あと微妙に可愛くない並行シリーズのマスコットとも軽くつなげてしまった。しかも軽く夢を諦めようとする。実家の両親も軽い。実家が太いのはいいことだが、甘やかし気味。


 あと、厳しいことを言うけど、今回は止画の芝居が多くて、絵コンテのレイアウトもシンプルで、そんなにアニメーションとして豪華ではなかった。(女装のデザインには労力が会ったかもしれないけど)
 むしろ、止画の週刊誌とかでRLからキンプリの間のエーデルローズとシュワルツローズの動きを紹介する効果が大きかった。


 華京院学院祭もだいたいギャグだった。女性モデルはともかく、主にシュワルツローズの二人と重力にとらわれないゼウスがギャグだった。あと、エーデルローズは全体的に筋肉。まあ、アスリートだからな。

  • 西園寺レオのプリズムショー

 なんで!他の人は!してないの!という雑さ。しかもレオくんは最初、女装しないで登場してくる。


 かと思えば、プリズムチェンジ!軽やかにやっぱり女装、いや、なりたい自分にプリズムジャンプ!

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 そうなのだ。この軽さこそが今回のキーセンテンスだと先生、感じました。


 西園寺レオはまあ、女装男子ですし(まあ中学生なので精神科の診断的にも性的自認はまだゲイともトランスとも言いにくい年代ですが)、いじめられっ子だし、他のメンバーのサポート役になりがちだけど、重く書こうと思えばいくらでも重くできる。しかし、重くしない!


 ここがプリパラの激しい自由主義を経たプリティーシリーズなんだなあ。なりたい自分には特に理由もなく軽くなっていいんだ!っていう。(アイドルタイム以降はニコニコでタダ配信が見れなくなったので見てないんじゃが・・・。カネがないんじゃが・・・)


 欲を言えば、RLで蓮城寺べるの金魚のフンだった小鳥遊おとはにあこがれて、奇しくも同じ赤い髪の太刀花ユキノジョウの金魚の糞になっていたレオくんが、いかに卒業するのか、と言うのは見たかったのだが。(キンプリラッシュのアプリのストーリーで補完されてるかもしれないけどやってるソシャゲが8本もあるので増やせない)
 RLシリーズでは金魚のフンだったおとはがベルローズでは一番先にプリズムライブに成功させた逸話があるのだが、それを再現するためには、なるちゃん役をシン君がやったりする必要があったりして複雑になりそうだったので、オミットしたのかなあ。


 そういうわけで、最初は拍子抜けしたんですが。


 でも、そういうわかりやすい試練とか決別とか卒業とかドラマがなくてもなりたい自分にはなっていいんじゃね?というおおらかさを逆に感じたなあ。



 っていうか、西園寺レオくん、普通に可愛いし。女装というと、他のメンバーは「無理して似合わない服を着ている」という印象で”異”性装というニュアンスが強いのだが、レオくんの変身した魔法少女っぽいフローラルな服は似合っていてレオくんらしかったので、女装とかではなく、「なりたい自分」という要素を強く感じさせてくれた。


(そうすると、じゃあなんでオンナの服を着て全力で恥ずかしがっていたカヅキ先輩が優勝したのか、とか、その後を継ごうとしてやっぱり全力で恥ずかしがっていたタイガが逆に低得点だったのかはよくわからんのだが。まあ、オバレの場合、天才神浜コウジとなんでもこなせるアイドル速水ヒロが堂々と女装している横で、オンナに借りてきたガチ重い思いの服で女装してしかも恥じらっているカヅキ先輩はリアクションも込で可愛かったのかなあ。タイガはカヅキ先輩のマネはしたけどオンナから服を借りる度胸がなかったので駄目だったのかなあ。ていうかタイガは普通にレオくんに欲情していたよね)


 そういうわけで、なりたい自分になるのは当然だし背伸びせずにやっていいんだ。という、お気持ちが女装とかの枠を超えて「なりたい自分とのギャップ」に悩んで夢を諦めようとしていた姉二人に感動を与えたわけで、そこはエモいよね。優しい世界。
 でも、穿ってみると、姉たちは自分が夢を諦めようとしていたので、レオくんも道連れに諦めさせようとしていたというわけで、女の嫉妬で卑怯にも見える。それをレオくんはプリズムショーをやりたい!という気持ちを見せつけて自立したわけで、ユキノジョウ離れにも匹敵する男らしさとも言える。
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 ただ、僕も高校の演劇部のステージで全校生徒の前で女装して濡れ場を演じてガチで女がやっていると思われて先生に滅茶苦茶怒られて一週間の部活停止処分と始末書を食らった女装ガチ勢なんですけど、30代も半ばを過ぎて1年も引きこもりをしていると(まあ、メンタルが悪化して頻繁に嘔吐して、かと思えば過食しないと眠れない睡眠障害になったりして普通に動けなかったんですが)普通に太るというか女装が似合わなくなったんで、なりたい自分になるためにジョギングをはじめました。
 努力も必要!いや、女装は別にしませんけど。スーツが似合うイケオジにはなりたいですね。というわけで、さっきも走ってきたし疲れたので寝る。
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