玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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怪人による #仮面ライダークウガ 1,2話感想

昨晩、日曜日をまるまる潰して913の日に仮面ライダークウガの感想を書いてnoteに有料記事にして載せたのだが、有料記事が売れる売れないの以前に30ビューしかなかったので、何もしなくても500ビューあるはてなブログに載せ直します。さすがに一日書けて書いたのが30ビューは凹む。金やチヤホヤされるためにも書いているけど、やっぱり読んでもらいたい気持ちがあるので。
まあ、はてなブログは過去記事が読まれることが多く、最新記事を読んでもらえるのも確証はないのだが。というか、最近は読者数が伸び悩んでいて限界を感じている。


 僕のハンドルネームの「グダちん」はグロンギ族の「ヌ・リョウグ・ダ」(電気羊種怪人)の略称ですが。(ちんはAIRの観鈴ちんから。同じような病気なので)

 (ヌ集団としての任務はデビルマンのように人間に憑依して、リント社会に潜伏してリントの道具を使えるようにすること。ゴ・ジャーザ・ギのインターネット回線を手伝ったり。)

 ちょうど僕の人間部分がパソコンと携帯電話でインターネットデビューしたのがクウガ放送と同時期だったので。

 また、クウガがダグバの目を引きつけてくれたので粛清から逃れられた。

 そういうわけで、仮面ライダークウガは僕にとってかなり思い入れのある作品です。大百科も超全集も買った。でも思い入れはある割に20年間再見していなかった。そこで、今回20周年を記念してYouTubeで2話ずつ公開されるということで、感想を書いていきたいと思います。土曜の夜に、見てから感想を書こうと思ったけど、当時の批評本や大百科や超全集を読み返していたら午前三時になったので。
仮面ライダークウガ超全集 <上巻>

  • 不思議な主人公、五代雄介

 今回、配信を見るに当たって当時の批評本を読み返したけど、五代雄介は本郷猛のような熱血漢でも、南光太郎のような若さあふれる青年でもなく、ヒーローらしくないと言われていた。

 しかし、やっぱりヒーローだと思う。

 彼の初登場は新東京国際空港の前の駐車場っぽいところで、迷子に対して「いきなりだけど俺さあ、辛い時、笑顔でいられる男ってかっこいいと思ってる」と言う。最初はカメラ目線なので子どもに言っているのではなく、視聴者に宣言しているような感じの演出。

 辛いときに笑顔でいられるのがかっこいいと思ったのは8歳の時にネパールで遭難しかけた時に現地の少年が笑顔だったからなのだが。空元気も元気のうちという感じで、五代雄介は飄々としているのだけど辛さを感じないわけではなく、周りの人を辛くさせないために笑顔でいることを心がけているんだと思う。

(ところで、五代雄介はなんで新東京国際空港にいたんだろう?帰国直後という感じなのだが、荷物が少ない。そしてバイクに乗っていく。一応、手続きを踏んだらバイクも空輸できるらしいのだが)

 バイクと同じ飛行機で日本に来たのか、別の便で送られてきたバイクを引き取りに空港まで来たのか…?




  また、窓から入るいたずらなど、桜子さんも笑わせたいし人を笑顔にしたい気持ちが凄くある。でも、心配させないようにしてる空元気でもあるので、クモ種怪人と戦った後、11時間寝ていたのに「生まれてはじめて体力を消耗したって感じ」と冗談っぽく言う。心配させないための冗談だと思うけど、海外で冒険していてそれまで一度も体力を消耗したことがないって、割と化け物レベルだな。

 (ファミレスで11時間寝込んでいる男と、それを見守りつつネットニュースを見たり古代文字を解析する女、ヤバい客だ。でも、朝の番組なので二人がホテルに宿泊するのはそれはそれでダメだったのかなあ。しかしファミレスで11時間はヤバい。ファミレスは輸入ワインフェアで忙しくてクソ客を追い出すヒマがなかったのだろうか)

 クウガのベルトが腹に吸収されたのは(衣服も溶けてたし)かなりの苦痛だったっぽいけど、それも一条さんに「スッって感じ、フーって、ズンッって感じもしました」と冗談っぽく言うので。人を笑顔にしたいので、そのために自分の辛さや不安を隠す、みたいな性格が序盤からある。両親を亡くした長男なので、鬼滅の刃の炭治郎みたいなところもあるのか。


 ここら辺はGのレコンギスタのベルリ・ゼナムが殺人を嫌ってストレスを感じながらも、あんまり周りに自分の辛さを訴えないのに似ているので、富野アニメ好きの僕としてもやっぱり好みの人物像。



 細かいけど、桜子さんが携帯電話で話しているときにメモを取りたくなったら、雄介は特に何も言わずに携帯電話を持って桜子さんの耳に当ててあげて、メモを取りやすくする。優しい。


  • 強すぎる一条薫

 国家公務員試験II種合格の準キャリアの一条薫警部補、26歳にしてエリート。九郎ヶ武発掘現場の事件現場で山岳救助隊から警察の代表のように呼ばれる。長野県警警備部。そしてトライチェイサー2000の開発にも関わっている。高校時代からの友人で監察医務院の椿秀一法医学士にも顔が利く。

 あと、発掘されたクウガのベルトを沢渡桜子さんに調査依頼する時、「証拠品の鑑定依頼の手続きのなんやかんやは私がなんとかする」とか、序盤から超法規的措置で動く。

 五代雄介の根拠のない自信にツッコミを入れることが多い一条さんですが、彼もヤバい。

 ズ・ゴオマ・グの事件現場に向かう際に亀山巡査と話していたのに、パトカーからファミレスの中で食事をしている五代雄介を見つけたら、速攻で尋問にかかる。

 いや、まずパトカーで走ってるときにファミレスの中の人物が誰か一瞬で認識するとか、一条薫さんのスペックがヤバい。ペガサスフォームか。


 第2話でズ・ゴオマ・グのパンチをまともに食らってドラム缶に激突したのに、ちょっと気絶しただけ。警察病院でちょっと休むけど「骨が折れてるかもしれないんですよ」という看護師に「大丈夫です!」って言って、五代雄介に「中途半端に関わるな!」と説教して現場に戻る。そして聞き込み調査をして、ライフルをどこかから調達してきて単身でズ・ゴオマ・グを倒そうとする。

 普通の警官、怪人のワンパンでだいたい絶命するけど、一条さんのタフさと謎の段取りの良さはありえんレベルの強さ。でもズ・ゴオマ・グと格闘して教会は燃える。クウガに救われるのだが、クウガのことは内密にしているので、教会全焼についてどういう始末書を書いたんだろう…。そもそも前夜にゴオマにボコられた後、警察病院を出て夜に聞き込み調査して同じ夜の深夜にライフルを持って単独で怪人を殺しに行くとか、どういうスケジュール感なんだ。ていうかライフルは本当にどこから出た。

 そして、まあ、もちろんライフルを持っている程度の人間にはグロンギ族のズ・ゴオマ・グは負けないので一条さんをボコボコにするし、一条さんはコートが燃えてしまう。乱入してきた五代雄介が消火したので、やけどしたかは不明だが。ていうか、普通、怪人にパンチされたら一般人は死ぬのだが、一条さんはズ・ゴオマ・グによってクウガが飛ばされて移動した廃工場か廃遊園地のジェットコースターまで歩いていく。で、クウガがズ・グムン・バとズ・ゴオマ・グの二人の怪人に首を絞められてピンチの時に、10メートル以上離れた高所から拳銃で二人の怪人へ連続ヘッドショットを決めてクウガを助けて気絶する。

 いや、怪人に殴られたあと動けるのも異常だけど、気絶寸前なのに拳銃で2連続ヘッドショット狙撃とか、何者だよ。

  • ヒーローの条件

 九郎ヶ岳遺跡発掘現場にはもともと五代雄介は帰国してすぐに見学に行く予定だったのだが、その直前に寄った城南大学の沢渡桜子さんがクウガの棺の古代文字から「死の警告」を読み取ったら徹夜で東京から長野にバイクをすっ飛ばして行く。(お金もテレホンカードもなくなるくらい急いでいる。お金はちゃんと持っておけよ)

 で、その途中で五代雄介はグロンギ族を復活させる未確認生命体第0号ン・ダグバ・ゼバの雷光を見る。

 そのあと沢渡桜子さんと合流して、長野県警で桜子さんとともに九郎ヶ岳遺跡の発掘調査隊が未確認生命体第0号に虐殺されるビデオを見せられる。

 言葉にはしていないけど、五代雄介としては「自分がもうちょっと早く帰国して”死の警告”を発掘調査隊に伝えていれば惨劇が防げたのではないか?」という後悔と責任感を感じたようにも見える。

 午前三時に高速道路から五代雄介がグロンギ族の復活の雷光を見てから、午前7時に一条薫警部補が発掘現場の調査に入るのに五代雄介が絡むのは微妙にタイムラグがあるのだが。五代雄介はビビっていて3時間くらい近づけなかったのか、バイクが入れなかったので徒歩の登山で時間がかかったのか?

 でも、グロンギ族の復活直後で怪人たちが集まっているところに生身の五代雄介が一人で突入したら絶対殺されてたな。でも、怪人たちも午前三時に復活してから午前7時前に救助隊が来るまでの間に遺跡から撤収しているので、それはそれでテキパキしているな…。(むしろ、なんでクモ種怪人とコウモリ種怪人だけが殺人行動を無断で開始していたのか謎。最低200人蘇ったのに)


 しかし、五代雄介は城南大学の関係者(OB)なので、発掘現場で一条さんに関係者って言ってもいいのに「通りすがりの冒険野郎」とか言って謎の1999の技を持つ男名刺を渡すので、めっちゃ不審者。まあ、そのあと長野県警に来訪した沢渡桜子さんのおかげで一条さんからの疑いは晴れたようだが。



 その長野県警の警察署に暴走させたパトカーに乗ってきたクモ種怪人のズ・グムン・バと戦うことになるのだが、五代雄介は本来のクウガの戦闘形態の赤いマイティフォームではなく、白いグローイングフォームに変身してしまう。

 初変身は機動戦士ガンダムに似ている。

 富野監督の小説版の「密会 アムロとララァ」でも、ザクの襲撃の中、トレーラーで横たわっていてコックピットが開けっ放しになっているガンダムのコンソール・パネルが「なんとかしてくれ」と叫んでいるようにアムロには感じられて、ガンダムに乗る。

 なので、五代雄介が変身ベルト・アークルに呼ばれたのはそんな感じ。しかし、警察には「心清く体健やかなるもの」の候補の警察官がいそうな感じだけど、アークルに選ばれたのは通りすがりの五代雄介なので、やっぱり五代雄介がすごいのか。五代雄介が選ばれなかったら、一条さんが変身していたと思う。

 しかし、最初の変身のときの五代雄介は「このままじゃ死ぬ!」という自分の生命の危険から白のクウガに変身した。でも、彼自身、それは「気持ちが半端だった」と反省している。
可動超造形魂 仮面ライダー PART-1 仮面ライダークウガ グローイングフォーム (単品)



 それで、五代雄介はあくまで発掘隊の夏目教授の通夜へ沢渡桜子さんを送るという名目で夏目邸に行くが、通夜には参加せず、外で桜子さんを待っていた。そこで通夜の席から家を飛び出してきた夏目教授の娘の実加の涙を見る。

 それが原動力になって、

「こんな奴らのために、これ以上 誰かの涙は見たくない!みんなに笑顔でいてほしいんです!だから…見ててください!俺の変身!」に繋がるのだが。そしてマイティフォームの赤のクウガが復活する。

 しかし、これ、結構やばいよね。

 第一話の雄介が「このままじゃ死ぬ!」という自分の生命の危機のために変身するのは、割とヒーロー物の序盤の展開としてはよくあるんだけど、初っ端から「そういう気持ちは中途半端」とぶった切ってくる。変身ベルト・アークルに刻まれている「心清く体健やかなるものこれを身に着けよ。さらば戦士クウガとならん」という碑文もちょっと呪いっぽくて、自分のために戦うのは真の戦士とは認めないという。(ここら辺はガンダムやエヴァンゲリオンや”ぼくらの”の少年戦闘ものとは違うところ。生き延びるためとか、自分の心の問題の解決のために戦うのは違う)
COMPLETE SELECTION MODIFICATION HENSHIN BELT ARCLE(CSM 変身ベルト アークル)仮面ライダークウガ

 まあ、アークルは多分グロンギのベルトをリントの科学者がコピーしたものなので、自己中心的なものがつけたらグロンギと同質の殺戮生物兵器に成るので、「心が清くないと本来の変身ができない」という安全装置がついているんだと思うけど。そのリントの倫理観での心の清さは先代のクウガ(リク)が自分を石棺に収めてグロンギ族を封印する要石にして2000年以上生存したまま封印し続ける自己犠牲を求めるレベル。まさに「空我」。
 自己犠牲で利他行為でなくては変身できないというのは、後にベルトを奪い合う展開もある平成仮面ライダーよりかなり厳しい条件付。(まあ、アークルは普段は体内に納められているけど変身したときは体外に出るので、心が清くないものが一時しのぎでグローイングフォームに変身しても、ベルトが拒絶して外れる可能性もあるか)

(第1話のアバンで石棺を撫でる女性の手は多分先代のクウガ(リク)の妹で盲目の少女のミオ)

 で、自分のためではなく人々の笑顔を守るため、誰かの涙を救うため、「人類(リント)の平和を絶対守るマン」に精神構造が決まった時、アークルの安全装置が解除されて、赤い仮面ライダークウガに変身する。

 これ、五代雄介が自己犠牲的できれいごとだとわかっていても人を笑顔にしたいというかなり珍しい善人だからこそできる変身なので。有名になりたいとか、願いを叶えたいとか、そういう自分の利益のためでは変身できないリミッターが付いているので。しかも、最終回で強調される「暴力を振るうのはしんどい」というのが序盤の第2話から「好きになれないから、あの感触は」で地味に主張されているのだが。

 暴力が嫌いな清い心の持ち主だけど、個人的な敵意とか憎しみでもダメで、自己犠牲の利他行為じゃないと変身できないって、仮面ライダークウガは変身者のメンタルを壊すかメンタルが異常に強い前提の設計なのがキツい。それだけ平和を愛するリントの科学者が暴力大好きなグロンギ族と同質になる技術を恐れてたんだろうし、番組の方向性としても暴力の危険さを伝えたかったんでしょうねえ。(まあ、後半のストレスが溜まってきたときとかジャラジ戦とかマジで怒った時は闇のパワーに近づいていくのだが)

 五代雄介はあんまりヒーローっぽくないと当時の批評本で書かれていたのを読んだけど。この自己犠牲の精神は「及ばずながら、私も全力を尽くして、人間の自由の為に戦います」という初代仮面ライダー1号本郷猛に通じるものがあると思う。なので、仮面ライダークウガは警察ドラマっぽさもあるけど、やっぱり仮面ライダーとしてのテーマは受け継いでると思う。時代性で敵は変わっているけど。


 まあ、五代雄介は悲壮感と使命感だけでなく、クウガのマークをTシャツにプリントしたり(僕も雑誌の付録のアイロンプリントでクウガマークを付けた)、バイクを貰って嬉しそうにしたり、そこそこクウガライフを楽しんでる面もある。でも、それも周りの人を心配させないための笑顔の仮面ということもありうる。

 また、クウガが改造人間ではないというのも賛否を呼んだけど、霊石アマダムから全身に神経が伸びていたり、体の内側からなんだかよくわからない古代の遺物に肉体を変質させられるというのは十分改造人間だと思う。改造人間というか変質人間。

 仮面ライダーブラックの時点で霊石による生体変化というオカルト要素はあったのだが。やっぱり2000年だとメカニックによるサイボーグとしての改造人間は(攻殻機動隊とかはあったものの)変身ヒーローとしてはインパクトに欠けると思われたのかなあ。真・仮面ライダーも遺伝子操作だったし、機械的な改造人間じゃなくてもいいという仮面ライダーの下地はクウガの以前からライダーシリーズであった気がする。
 仮面ライダー剣は強化外骨格という感じだったけど、あれはあれでアンデッドと契約したりっていうオカルト要素があったわけで。


 平成仮面ライダーも色々あるので、強化外骨格タイプも有れば主人公の心身を蝕むタイプもある。

 
 しかし、クウガの変身ベルトは古代の遺物だしとっくに死んでる設計者の意図がほとんどわからんので肉体が変質していく恐怖は強い。それをなんとか椿秀一医師や科警研の研究や桜子さんの古代文字解読などで解き明かしていくっていうミステリー要素も面白かった。

  • 強いクウガ

 ズ・グムン・バが警察署で大暴れするのは、2000年放送の90年代の名残と言うか、寄生獣の市役所攻防戦を連想させる。怪人の体から撃ち込まれた銃弾がボトボト落ちるところとか、そのまんま後藤。(変身ベルトアークルが普段は五代雄介の体内に分解されて散らばっているというのも寄生獣の新一に近い)

 それだけではなく、怪人がちょっと腕を振っただけで多くの警官が瞬殺される。怪人は強い!

 腕力だけが強いのでなく、怪人とクウガが戦ってちょっと当たると、水道管やパイプやコンクリートがガンガン壊れる。白のクウガが警察のバス(機動隊の人員輸送車)を押して、その質量でズ・グムン・バを警察署の壁に挟んで殺そうとしたけど、警察署の壁のコンクリートはボロボロに崩れるけど、怪人は無傷。第2話のゴオマとの戦いでも、怪人と戦っているとぶつかって鉄骨がボコボコ壊れる。
仮面ライダー怪人シリーズ10 クモ種怪人 ズ・グムン・バ

 銃弾が効かないのも含めて、仮面ライダーであるクウガと怪人は「体の物質的な強度」が強すぎる。なので、通常兵器がほとんど効かなくて、クウガしかグロンギ怪人に立ち向かえないという説明になっている。

 同時に、クウガと怪人が戦ったら建物などが巻き添えで容赦なく破壊されるというザンボット3みたいな要素が序盤からある。それで、後半は怪人の爆発問題につながる。



 しかし、第1話は白いクウガも戦いに慣れていないし、ズ・グムン・バは蜘蛛の糸を使うのでヘリコプターから何度落とされても登ってきて、普通に怖かった。



 で、第2話で満を持してマイティフォームの赤のクウガに変身するんですが。前話でズ・グムン・バをヘリコプターから落とすのに四苦八苦していたグローイングフォームとは激変して、ものすごい動きが良くなっているし、パンチとキックも重そうだし、ジャンプも高くなっている。2m位は格闘中に軽く飛ぶ。(カタログスペックではもっと飛べるけど)

 回し蹴りとか技も増えて、簡単なパンチとキックだけだったグローイングフォームから格段に進歩している。

 あと、変身前のアクションが少ないとの批判もあったクウガだけど、第2話の初(マイティフォーム)変身のときは五代雄介のまま殴りに行ってる。殴りながら変身するんだけど、普通の人間だともちろん怪人にダメージは与えられないはずなんだが、見た目が五代雄介でも変身途中の攻撃は効いている。体の内側から組成が変化していくのがクウガの変身なので、体の外見がクウガに変化する前から体の内側の骨や筋肉は強化されていってるっぽい。これもちょっと怖い。



 仮面ライダークウガは色々とメッセージ性が強いんだけど、玩具の展開に合わせた各種武器とかパワーアップもすごいわかりやすくて楽しい。

 というか、正義とか暴力とかテーマ性が強いけど、「とりあえずクウガがすごく強い」という爽快感はちゃんとあるので。

 ズ・グムン・バの蜘蛛の糸を力任せに引きちぎって蹴り殺す。つよい。

 そして朝日を逆光にして佇む初勝利のクウガはかっこいい。

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダークウガ マイティフォーム


 でも、この時点ではマイティキックで封印エネルギーを叩き込むと敵が死ぬっていうことを五代雄介は理解していないので、わりと偶然蹴りが当たったら相手が爆発したという感じ。殺した後、その右足がアップになって五代雄介は「殺した実感」を噛みしめるのだが。彼は殺人とか嫌いなので、仮面ライダーの仮面をしていて表情が見えないけど、ちょっとつらい。でも怪人を殺さないともっと人が死ぬので。

 ここら辺はGのレコンギスタのベルリ・ゼナムくんにも通じるものがあって、僕はそういうのが好きなんだろうなあ。



 で、最後は一条さんに肩を貸して朝を迎える雄介でシメ。BLっぽいけど。



 それより、マイティフォームを見たズ・ゴオマ・グが「貴様がクウガになる」ってグロンギ語で言った時に、五代雄介は「そうか、クウガか!」って自分が変身した戦士の名前を知るのだが。

 怪人がグロンギ語で話しているので、怪人との舌戦が少ないクウガだが、もしかするとクウガに変身したらグロンギ語も理解できるようになるのかもしれない。(単なる僕の思いつきだけど)

 五代雄介がグロンギ語をわかって戦っていると思うか、全く対話不能で戦っていたと思うかで印象が変わるなあ。


  • あとがき

 そんな感じでクウガの見どころを書きましたが。仮面ライダークウガは2話で一つのエピソードになってるので、毎週2話配信は嬉しいですね。(でも録画をためているので仮面ライダーセイバーはまだ見てない)

 思い入れのある作品だけど、Gレコほどわかりにくい作品でもないので、富野作品だと1話に1万文字書くけど、今回は2話で8000文字ですね。

 さて、今後もやっていきたい。

  • ほしい物リスト。

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