- 総評
なんかミシェルのコロニー落としの後とか、ニュータイプ研究所での非人道的実験とか、自分が助かるために友達を組織に売り渡すとか回想が多かったので、辛気臭い話だなって思った。
連邦の軍人も辛気臭いルオ商会の女のウジウジした話を棒立ちで聞いてるなよ…。
やっぱりガンダムはロボットバトルがないと引き締まらないんだなあと思った。備蓄タンクのヘリウム3は爆発しないと思うんだけど。かといって、「すごい力で押せば核融合する」というのも、核融合ってそんなに簡単にできるのかなあという感じでした。
ナラティブガンダムが一度は乗っ取った白い方のネオジオングも何故か普通にネオジオン残党に戻されていたのが謎。いや、そこはプロの軍人なら敵の必殺兵器の鹵獲チャンスとして頑張るべきだったのでは?でも女の幻想に気を取られてぼんやり…。
- ニュータイプ
イデオンソードの音が鳴ったような気もしたけど、別にそれだけが問題じゃない。
そもそも、まあ、アクシズの軌道を変えたのは大規模だからみんな見てるけど、ララァとアムロの精神的交流とか、カミーユが俺の体をみんなに貸すぞしたりバリアーを張ったり、ZZガンダムが再合体したりっていうの、あの、その、誰がカメラに残していたんですか?
ニュータイプになろう講演会をしてカルト野郎扱いされたアムロはともかく、カミーユやジュドーはあんまり周りの人に奇跡体験を吹聴するような性格じゃない気がするのだが。
ていうか、アムロは「みんな進化してニュータイプになろう!」って講演会をしてドン引きされてたけど、シャアはテキトーにそれっぽいことを言ってたらエゥーゴとか第二次ネオジオンなどの艦隊をそろえる程度には人気を稼げるので、アムロは政治が下手。まあ、シャアは無限金塊という謎の能力を持ってるからな…。あと、親のコネ。テム・レイもかなり重要人物だった気がするんだが…。
∀ガンダムの衝撃の黒歴史の映像は衝撃だったし、意外とカメラマンが普通に取っててもおかしくない戦闘シーンだったので。(ジャミル・ニート現役時代のガンダムXのサテライトキャノンとかコロニー落としとか、カメラマンは死んでたかもしれないけどまあ、記録媒体が残ってたんかな?)
なんかベラベラとミシェルがしゃべってたけど。
リタが「宇宙に出たら人間は使っていなかった脳の残り半分を使えるようになる」→まあSFの設定としては分かる。
「脳が進化したニュータイプは洞察力に優れていて分かり合うことができる」→まあ、頑張ればできるかもね。
「それって人間の精神が本来の形を取り戻して、体という枠から自由になること」→脳の話はどうした?
う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん????????
つまり脳が進化しただけのニュータイプは剛力招来サナギマンで、脳の枠を超えて生き続ける純粋な意識のニュータイプは超力招来イナズマンってこと?
(ララァが肉体を失ったのは事故っぽい気がするけど。カミーユのZガンダムに女の霊が集まったのは、カミーユがモテてるからだと思う)
っていうか、サンライズ作品だからいいけど富野監督のガンダムの映像を使ってしまうのか…。まあ、平成仮面ライダーのロゴを全部出す映画とかもあったけど。
ていうか、被験者の少年少女を処分するとかいう話を被験者の少年少女に聞こえるような声で言うティターンズのニュータイプ研究所の人、アホなのでは?(それが聞こえたミシェルもそこそこはニュータイプの素養があって強化されていたのかもしれないけど)
秘密通信をしてた女中尉も普通にゾルタン大尉に立ち聞きされて殺されてるし。あの、ドラマを進める段取りとしてはいいけど、秘密の話をするときに立ち聞きされるようなところでするなって。
というか、ルオ商会の眼鏡が「肉体を捨てて人が死を克服すれば人類は死の恐怖から解放されるんだ!なんでそれがわからないんだ!」って人類レベルの話を軍人達に対して立ち話で済ませようとするな。
そういう大きな計画はもっとこう、上手いことやればいいし、たまたま任務で同行しているだけで特に信頼関係もない軍人のようなリアリストたちに「人類に死の恐怖を克服させる!」とか「高次元の存在になるんだ!」とか宗教みたいな話を急にしてもなあ。
普通、殴られて営倉に入れられて終わりだよ。
もうちょっと、演出的に頑張っていたら死の恐怖を克服する高次元の存在というものの説得力みたいなのが上がっていたのだろうか…?うーん。でも立ち話でするのはやっぱりどうかと思う。
なんか富野由悠季監督のニュータイプ論を福井晴敏さんがゆがめた、みたいな意見もあるけど、なんか、そこまですごく富野否定をしているというより、なんとなくドラマの展開としてもキャラクターの動きとしても抜けているところがあって、そんなに強く富野ファンが否定するほどのものでもないんじゃあないかなあって。
サイバーコミックスとかに載ってたガンダムパロディのなんちゃって感みたいなものでいいんじゃないですかね。
まあ、そこでふざけたふりをして大真面目にイデオンとガンダムを戦わせた結果、クロスボーン・ガンダムシリーズという大巨編を何十年も描くきっかけになった長谷川という人もいますが。
- 作画
悪くない。悪くないんだけど、平坦。
最近の作画はキャラクターを描いておくだけじゃなくて撮影処理で陰影やグラデを付けていたりする。甲鉄城のカバネリで注目されたけど、チークをいれたり虹彩をギャルゲー塗りしたりするのは割と普通にある。
で、ガンダムナラティブはガンダムユニコーンの流れを汲んでいるのでまあまあ安彦良和先生を意識しているし、どちらかと言えばリアル系の作画。
なんだけど、子どものリタがガンダムAGEみたいな美少女。
まあ、子どもの頃の美少女は美少女でそれはいいんだけど、ヨナとか男性の軍人の顔があっさりしている。いや、それなりにデザインとしては男らしくごつごつした顔の男性なんだけど、ただ、なんなんだろう。機動戦士ガンダムユニコーンほど情報量が多いキャラクターの顔じゃない。カバネリとか進撃の巨人みたいに顔に撮影エフェクトをかけて光らせたり影をつけたりとかはあんまりしてない。平坦な印象。
いや、まあ、情報量が多い精緻なキャラクターがアニメの正解かって言うとそれはそれでそうじゃないとは思うんだけど。
先月のサンダーボルトやその前の閃光のハサウェイのキャラクターの作画の情報量が多かった反動かもしれないのだが。
なんか、ミシェルとかも、リアルな大人のガンダムというより、バトルスピリッツやアムドライバーくらいのリアル加減のちょっとキッズも見る感じのロボットアニメ、みたいな印象を受けたキャラクターの作画だった。
もちろん、Vガンダムとか∀ガンダムとか、殺伐とした展開に見えないようにわざとあっさり目の作画にするという先例はガンダムでも普通にある。
ただ、ナラティブの前日譚であるユニコーンはわりと高齢視聴者を対象にしているようだし、メカ作画もCGなども駆使して精密に描いている。
そういう前作からの想定視聴者層の年齢とメカの描き込みに比べると、人物の作画がちょっと抜けているように見えて、うーん。ってなった。
※追記
しかし、70~80年代のアニメは今のアニメよりも明らかに色の数も線の数も少ないけど、いまだに名作として語り継がれている作品も多い。79年の安彦良和先生のガンダムの絵はORIGINに比べると圧倒的に線が少ない。しかし、色気がある。不思議だ。
来週で終わるんですかね?
水星の魔女は放送開始前に特番をするらしいですね。Gガンダムから29年ぶりに、「帰ってきた!内山信二とマイケル富岡」特番をぜひともやってほしいものですね!
謎のシルエットクイズとかでもいいぞ!
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↑グダちん用
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