玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士Vガンダム〈3〉マリア・リーディング (角川文庫―スニーカー文庫)

アニメ版とほとんど展開は同じ。ただし、ウッソが宇宙に上がるのがリーンホース“Jr.”
だったり、シャクティが宇宙にほおり出されないでクロノクルに拉致されたり、ザンスカールに何度も潜入する所が1回になっていたり、展開が整理されている。
あと、ゴッドワルドとバイク部隊が陰も形も無い。
シュラク隊の死に様の描写は、ウッソと関係のないところで行なわれている。
で、一番興味を引かれたのは、ファラ・グリフォン中佐とタシロ・ヴァゴ大佐の間の熟年SMカップル。
分不相応なラゲーン司令をやらされるのも、ギロチンを使わされるのも、宇宙漂流(壮大なる放置プレイだった!)も、離れたところで年下の男と浮気をさせられるのも、タシロのプレイ。ファラは他の男にはS。田代の前ではドM。
本筋とは関係のないところで、こういう男女関係のバリエーションを描くトミノはちょっとすごいけどアレだと思う。
クロノクル・カテジナとウッソ・シャクティいがいにもツガイが多いですねえ。
あと、政治背景の描写が補完されてて良い。思想背景はいつもの富野小説。