玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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父の作った戦場

庵野秀明が注目した父親、ハンゲルグ・エヴィンが登場した。
どういう人物なのか、分かりにくい。
まだ把握できない。
うーんなんだろうねえ。
声が堀内賢雄というのもうさんくさい。
どこまでが本気でどこから取り繕った演技なのか。
ウッソの前で、ウッソの母のこと、ゲリラが正規軍と共同する苦労を語って涙したのだが、
ウッソが地球連邦軍人にニュータイプだなんだと誉められている時に、ハンゲルグは誉めてくれないで他の人と他の話をしていた。
ウッソは、そこに敏感に違和感を感じていたと言うか、誰よりも誉めて欲しいはずの父が誉めてくれなかった事に微妙に傷ついていたのかもしれないと言うか、微妙に煮え切らないなあ。今回。
小説版(4巻まで)のハンゲルグの方がまだしっかりした人物に見える。母親もそろって家族の会話があったからな。
でも、テレビ版ではやることが遅くって、母は死んで居て、なんだかすっきりしない。煮え切らない。
V2ガンダムの活躍を見て賞賛するムバラク将軍に、ハンゲルグは「自分の子というのはおこがましいくらいです」と、喜んで見せてはいたのだが、そこを将軍に「もっと優しくなれ」という風にたしなめられた。
なんとなくスルーしていたんだが、一寸考えると、ハンゲルグはウッソに対して微妙に心理的距離をおいてるのかもしれないと思った。
シャアの孫である妻、ミューラ・ミゲルが息子、ウッソ・エヴィンニュータイプ的な英才教育で育てていたのを、ハンゲルグはちょっと引いていたのかもしれん。妻が子供に入れ込みすぎると、男としては。
ミューラはウッソに
「あなたを生む前の夜。なんだろうね、こう、白いフワァとしたものが現れて、新しい子、ニュータイプを授けるっていう夢を見たのよ。
それをね、あの現実主義者のお父様までが信じて下さったのよ。」
と語ったが、それはハンゲルグのポーズかもしれない・・・。どうもハンゲルグはなにか演技しているようなところがあるんだよなあ。それが組織を動かす人間として必要な技で、そう言う生き方なのだろうが。それがウッソの友達からは「カッコいい〜」と言われるんだが・・・。ウッソ本人はどうも煮え切らない様子。
この、息子に力を入れる母親と、組織のトップの父親と、最強パイロットでも両親の愛に飢えた息子と言う構図は、確かにVガンダム新世紀エヴァンゲリオンに影響を与えすぎだ。11年前のエヴァンゲリオンがまたエヴァンゲリオン新劇場版になるのなら、13年前のVガンダムが映画になってもいいとおもうんだが。
鬱がぶり返すので富野にはやって欲しくないし、それより富野には新しい事が似合うし、テレビでも充分と言う気持ちも在るし・・・・・・・・・。