オレの細胞はトミノスキー粒子をエネルギーに変えるトミノコンドリアという器官を持っているので、一日1トミノ!
今回、脚本は吉川惣司氏、絵コンテは出崎哲氏。富野喜幸は監督だがエンドクレジットの各回スタッフには出てない。
出崎氏は限界だから辞めたいと言っていたと、「だから、僕は・・・」に書いてあったのだが、残ってたのね。
しかし、トミノになってからレイアウトの雰囲気が変わった。
一番目立つのはキャラクターのドアップ。それと、口パクもないくらいのドン引き。
これは、インパクトか?枚数削減か?
カット数は増えたなあ。僕は富野好きなので動きが少なくてカットの切り替わりタイミングがリズミカルな物を心地よいと思ってしまう。エヴァのオープニングとか。
会話シーンを退屈にさせないためなのか、ただ話してるだけなのにカットが変わりまくる。
しかし、イマジナリーラインも越えまくりだ。良いのか?
カメラアングルも下がったなあ。
最後まで聞かなくても分かるセリフをカット尻でカットするのはトミノ!これは確実にトミノの手口だ!
結構、途中からリリーフでも富野っぽく見えるなあ。らき☆すたも富野がリリーフしたらよかったのに。
今回は、1クール目くらいでアメリカに渡ったシモーヌの幼なじみで革命闘士のミランが帰ってきます。
2クール目はバトルアクション編の1話完結だったのだが、3クール目に入ったら一気に話が転がりだした。
なんか、グエン・サード・ラインフォードみたいなヒゲになっている。
今回もダントンがシモーヌをからかうぜ。
「ロベールが知ったらどう思うかな?
だって、ロベールもミランもシモーヌのことが大好きなんだろ?
これはややこしい事になりそうだなあ〜」
シモーヌ「まぁ!嫌なダントン!
ロベールは義理のお兄さま、ミランは幼なじみ。
何も心配する事無いでしょう?」
ダントン「ちぇっつまんないの」
シモーヌはもっとエロゲーをやった方が良いとおもう。幼なじみと妹でいっぱいだ!
他の見所としては、
- 暴動の手順がリアル
税金を取り立てに来た役人が暴力をふるう
市民が反撃する
警備隊が来る
静まり返る広場
一人が叫びだす
投石開始
子どもに警備隊が暴力をふるう
さらにヒートアップ
警備隊が逃げるために足元を撃つ
けが人が出る
静まり返る広場
逃げる警備隊
楽しそうな音楽と祝杯
なんとなく勝った気分だが、どこか煮え切らない不安感
「警備隊がダメなら軍隊が来ないか?」
「軍隊がなんだ!」
革命への伏線だなあ
- 中間管理職・パリ警備隊長ザラール
ザラール「最近は市民の抵抗が激しく、武力だけでは・・・」
ド・モラール候「それは悪いのはみんなお上の政治だという事か?」
ザラール「は・・・」
ド・モラール候「しかし、貴様のような男が必要なのはこんな世の中だからこそだ。のう?」
子供には分からないセリフだなあ。
ザラール役の小林清志の声も渋いぜ。八奈見乗児も悪そうだ。
- 警備隊に捕まったミランがリアル
もう一度船に乗せて海に落とされる。ヤクザか。
捕まったミランを助けるあたりでまたサスペンス調。
恋敵の嫌味かというのはうがちすぎか?
- 本場のワインは上手いよな
と、船員が言う所で自然にアメリカ帰りだという事をアピールしている。
- 手刀とパンチで大男を眠らせるラ・セーヌの星
女の子なのに、TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!
大男を海に投げ込むぜ
- ザラールと戦うところで
意味も無くマストの上で剣劇。船が出たらやるよな。
- 戦いが終わって
男たちをボコボコにした直後に、シモーヌに戻ってミランに駆け寄って、砂浜で転んでドジッ子ぶりをアピールする。この落差が良いのか!
ミランと抱き合って終わり。
今回は1788年の冬の終わりだそうです。
しかし、トミノ作品はやっぱり濃いというか独特のうまみがあって見てると楽しいなあ。
へっへっへ。言葉には出来ないが、やはり富野アニメは充実感が違うぜ。
ガンダムWへのやる気が下がったぜ。
全然古くて作画も今の新作アニメでこれをやったら作画崩壊なのだが、昔の時代のアニメだと思っているとハードルが下がるのか、綺麗な絵だと思う。
いや、まあ、冷静に見ると下手なんだが。
ゼロックスマシンとかコンピューターとかの技術だけの問題ではないよなあ。
やっぱりアニメ業界はまだまだ若いのか。伸びる余地はあるのか?安彦良和も上手くなってるしなあ。マンガが。
出崎の世代が死んだら、なんか時代が終わる気がする。