玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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アンカテに対してウィルスの立場から物申す

http://d.hatena.ne.jp/essa/20070826/p1
反論しますぞ

反論している方の未来像を私なりに(すごくおおざっぱですが)要約すると「これから正規雇用の領域には大きな革新が起こるが、その他の部分には大きな変化はなく、基本的には現状通りで、少しづつ雇用と収入を奪われ先細りになっていく」という感じです。


これから、正規雇用の外にはじき出されていく人がたくさん出現するのに、そういう人には、何の力もなく何のエネルギーもなく、ただ呆然と社会の周辺に追いやられていくだけ、というような未来像を持っている人が多いように感じます。

少なくとも、そこに巨大なアンバランスが発生するのは確かではないでしょうか。ごく一部の人だけが社会の生産活動に関わることもアンバランスだし、非正規雇用に携わる人の能力と仕事が釣り合わないというアンバランスもあるし、民主主義の中での権力の過度の集中というアンバランスもあります。


暇だけど金が無く行き場がないという若者がたくさんいれば、そこに何らかのビジネスチャンスがあると思います。そして、そういう若者が増えるほど、そのビジネスチャンスは大きくなっていきます。彼らの才能や教養やエネルギーを利用しようと考える人は、絶対出てきます。


その「革命」がビジネスの枠内で起こるか枠外で起こるかはわかりませんが、正規雇用の一極集中によるアンバランスを解消する形で、新しい働き方が生まれてくるのは確かだと思います。

なんで、働き方と言う言い方をするんですかね。
だったらビジネスの枠内じゃないですか。
僕は、ウィルスなのでビジネスの枠の中で価値を作る事は無いのだが。
まあ、僕がウィルスだからといって、他の人がウィルスだとは限らないのだが、植物のように価値を作れる人がそう簡単にいるとは思えない。もちろん、ニコニコ職人は居ると思うのだが、それよりももっと大勢の人は価値を創造する事も出来ず、動物的に価値を奪ったり移動させて生活する事もできず、社会に必要だが他の生物に比べて儲けが少ない菌類的な人という事になると思う。
そこで、僕はウィルスになって、全てを殺したい。全てを狂わせたい。そして、何よりも自分が死にながら狂いたい。
まあ、僕がそうしたいといってるだけで、他の人や社会の動きは知らない。

こういうアンバランスが現在存在していて拡大しつつあることには私も同意しますが、拡大しているアンバランスがそのまま継続するというふうには私は考えません。逆の流れが起きてアンバランスが自然に解消されるか、政治的に革命(的な変化)か破局が起きて解消されるか、何かの形でそれは解消されると思います。


私は破局が起こる前にそれを解消すべきだし、それは充分可能なことだと思っています。なぜなら、アンバランスがある場所には、必ずビジネスチャンスがあるからです。


そして、歪みの解消は早いうちに行なわれた方がいいし、連続的に分散して起きた方がいいと希望しています。私が描いているのは、そういう未来像です。この点については、楽観的な見方をしていることは認めます。

essa氏は願望と展望を混同しているので、僕も混同させてみる。
僕は、破局的な事は起こるが、完全な破局が起こるほどにはこの世界は弱くないと思っている。つまり、日本国レベルでの破局は起こりうるが、全世界的な破局にはならないので、別にいいとおもう。
っていうか、1千万人死んでも1億人居ると言うのが、富野の主張なのであるので、僕もみんな死んでいいと思う。もちろん、核爆弾的な破局はリーンの翼的にはアウトなので、それよりは弱い、連続的な破局は、自殺率の向上や少子化という形で継続的に破局しつづけて欲しいです。
私も破局したいです。


もちろん、私もアーチストとして金がもらえるなら、DVDが買えるのでいいなあと思うけど。
ブログのアフィリエイトも月に2000円くらいだしなあ。
マンガ描くのは我慢しないといけないので実際描いてないし。
だから、僕程度の人は確実にアーチストになれないので、植物にはなれない。ウィルスになって狂わせたい。

ニコニコ動画は「場」と「職人」の相互作用による独自のコンテンツを開拓しつつあります。才能とは、真空中に単独で存在しているわけではなく、「場」や「ユーザ」との相互作用の中で開花するものです。その「場」を作り出せば、(潜在的に)手持ちの「職人」の中からでも、訴求力のあるコンテンツが生まれてくることを実証したと思います。

これから、こういうサービスが乱立して「職人」を取りこむ競争が始まります。その競争にはいろいろな要素がありますが、「職人」の分け前を増やすことは、その競争の重要な要素になるでしょう。

こういう時に、未来を予測する方法は二つあります。一つは、確実だけど難易度が高い方法、もう一つは、不確実だけど誰にでもできる方法です。

確実だけど難易度が高い方法とは、ニコニコ市場よりもっとよいビジネスモデル、「場」を創造する手段が無いか自分で検討することです。もっと面白い文化を創造し魅力的なコンテンツを提供し、職人たちに儲けを回してもなおかつ自分が儲かる手段を考え出せば、確実な未来として、それを予測することができます。そして、もし、自分に思いつかなかったら、そういうことは起こり得ないと判断することです。

しかし、これは誰にでも可能ではないし、具体的な方法を思いつくのであれば、自分でそのビジネスをやった方が速いですね。


しかし、essa氏の言う(正規雇用外の)アーチストは無償のプログラマとか御用学者に反抗するナノテクによるマイクロラボを使う個人科学者とか匿名市民記者連合とかの喩えだと思ってたのだが、ニコニコ動画職人という程度なのは微妙だなあ。アートって言うか、オタクじゃん。


と、いうわけで僕もそういうビジネスモデルを考えてみた。ウィルスは何も作れないが、妄想はできる。


トミノアニメ家」
娘さんが独り立ちして、マイホームも手に入れて、サンライズで若手が育って、ラノベの印税がそれなりにあって暇になった富野が家元です。
コンピュータの性能向上のおかげで、素人さんもアニメや動画をつくりやすくなったので、それはあるかもよ!
トミノ映像道免許制度」を作り、映像塾を作る。
トミーノが2ちゃんねるで脚本や設定や絵コンテを晒して、作品をニコ動にアップロードさせて、トミーノがコメントをくれる。そんで、よく出来た人には免許を与えたりして、トミノ免許を与えたりする。出来なかった人は死んじゃえばいいのよ!
弟子は富野に認められたら箔がついて新たに道場を開いたり、スタッフを集めやすくなって劇場アニメの1本くらいは作れたりする。
おたくはニコニコ市場経由でそのDVDを買う。
富野は、作品指導を口実にして、ピチピチ姉ちゃんのヌードを撮影してウハウハ。120歳までセクハラをして生きつづける。


これから20年くらい先には、富野由悠季出崎統高橋良輔宮崎駿などの世代が、「体力的に自分で商業アニメを作るのはめんどいけどまだ死なない」という状況になる。
そうすると、こういうアニメ道という、代アニのレベルを超越した教育制度が出来るかもしれない。
ニコニコで素人が金を取れるアニメを作るのは難しい。ほとんどが、MADという加工品である。
と、すると、ニコニコを通じてプロの技術を継承すると言う構造があっても良いのではないか?


でも、後20年はトミノは新作テレビシリーズを作るんだよ?キボンヌ(*^^*)


ちなみにトミノアニメ家のアイディアは僕の物ではなくって、富野由悠季監督ご自身のエッセイの∀の癒しに書いてあることなんですよね。
ニコニコとの連動は僕の創作ですが。
っていうか、トミノ自身が言ってる事なので実現可能性は高いぞ