玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版公開記念 深夜の緊急対談:急

出演 宮台真司社会学者)、竹熊健太郎(編集家)
    新井麻希(TBSアナウンサー)
http://www.tbsradio.jp/life/2007/09/post_29.html
大人の事情はあるかもしれんが作品を見た限りすげー面白かったし、ヤマトにくらべたら全然真摯な続編で、配給までやって頑張りすぎなので偉い。


おれは、オウム的に神によって救われたり、人間関係に必死で向き合うとか、よりは死ぬまでの人生を楽しく過ごせたらそれでいいかなあと。
ヒドラの庭に住みたい。
新作を見ないでも、巨匠たちの遺産だけでも一生喜べる。
問題はコピペしか出来なくてもそれでも作品を作りたいという作り手の欲望の問題。
とはいっても、時代が繰り返すと言っても、今の技術や今のインフラや今のフィーリングを見たいって言う気分もあるんだし、新作もあっていいのか。
いや、時代と迎合するって言うんじゃなくって、結局作るのも見るのも、今しか出来んわけだし。三次元生物だし。


エヴァは小さな人間関係に向き合えという作品なのかなあ?
あの夏エヴァのラストは、オウム的な大きな救済がありえないという風に否定はしてたけど、だからといって簡単に女の子にモテることも出来ないから、何とか人間関係をやる方法を考えないといけないんだけど、もう考えられんのでやめます。という、絶望的な文学性があったので衝撃的に面白かったのだが。
まあいいや。
今回は、説教じゃないかもしれんが、もし説教だとしたら、シンジ君が切れまくりだったので、ネットカフェ難民になってる若者に対して、もっと切れろという風になるかもしれんが、実際に若者よりはキレる大人が問題になってるし、ネットの炎上を個人攻撃にする犯罪の閾値の低下もあるし、政治的運動を通じてキレるのもリアリティも意味も無いし、序では組織=社会=悪ではなくって組織を作って生きてる人間を肯定的に描いていたし、序では怒りのスーパーモードだったシンジ君が続く作品でどうなるかは分からんわけだし、楽しみである。とりあえず映像に迫力があるから楽しみで続く作品も見たいんだけど、僕は基本的に映像が迫力あるだけで面白いというようなハリウッド好き愚民にはなりたくないのだが、ヱヴァはそういう僕でも面白いと思う。単純な爆発の量やスピードとかに頼らず、様式美や光線にも凝ってるからなあ。


しかし、所詮アニメ程度のことで、社会や精神や宗教を語るって言うのは、どうかなあ?って言う気もあるし、
それの真逆の気分として、神聖な虚構のアニメ様を社会や精神や宗教程度の俗情レベルで語って欲しくないという気分もあるんだよねー。
とはいうものの、アニメが社会とかと関係しているからこそ、視聴者にも関係している気分になって視聴する意欲が湧くこともあるし。



まあ、何のねたであれ、アニメの話をするのは楽しいんで、宮台先生のそういうところに対する反感は同族嫌悪なのかもなあ。頭いいポーズをしててもアニメ大好き仲間である事は変わりないんだからケンカはダメだな。