玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダム #水星の魔女 第四話ふつうだった

 今回はデミトレーナーのプラモデルの販売促進回でしたね。モビルスーツはパイロットだけで動かすんじゃなくてメカニックも含めて運用するんやでーって。(正直、まあ、右手をわざわざ換装しなくても背中にライフルを持っていれば済むんじゃないのか?とは思ったけど)
HG 機動戦士ガンダム 水星の魔女 デミトレーナー 1/144スケール 色分け済みプラモデル 2604770



 デミトレーナーによる地雷原踏破の実習にトライする主人公と、嫌がらせをしてくるアーシアン差別主義者の学生と、それを通じて友情をチュチュと青髪ちゃんとはぐくむ感じです。
 ぶっちゃけ、学校の実習と追試をしてるだけでほとんど劇的な動きはないんですけど、まあ、そこはガンダムシリーズと日5のブランド力というか、ボトルショー(一話完結で全体の流れにあんまり関係しないドラマ)をする余裕があるんだなあと。


 まあ、全体的にわかりやすいよね。テンプレ的なツンデレを描いたり。アーシアンが差別されているのはこういう経済的状況があるからーとか。そういう差別されている者同士だからチュチュがスレッタ・マーキュリーに好意を抱いたとか。わかりやすい。


 そういうわけで、まあ、普通程度の面白さだった。
 僕は確かに富野由悠季のガンダムのファンなので水星の魔女に対して辛口で見る感じなんだけど。
 たいていの、「今はどういうアニメが流行っているのか観測するために見ているアニメ」が全体の八割くらいなんですけど、それはもう、画面を見るのが苦痛で筋トレをしたりガンプラを作りながらとかソシャゲをしながらでないと見るに堪えない。
 最近のアニメの何が嫌かというと、納期を守るためとかスケジュールを守るためとか事情はあるんだろうけど、そもそも設定画の通りに真正面か真横から見た絵ばかりで気持ちが悪い。むしろ不愉快。建築物とかもほとんど真正面から描いてる。
 

 なので、僕はブログやTwitterで発表している文章だけ見られたら、水星の魔女が嫌いなように見えるけどツイッターにもブログにも感想を書かない(書いたらアニメーターや制作会社に対する営業妨害になるレベル)、凡庸でむしろ見るに堪えない新作テレビアニメ群に比べたら機動戦士ガンダム 水星の魔女は1.5倍速で酒を飲みながらなら何とか多少面白い、ふつうレベルの作品だと思っているのでこれでも評価している方なんだぜ。
 酒を飲んでないと見れないレベルだけど、とりあえず、ゲームやガンプラ作業の、ながら見をしなければ耐えられないレベルよりは上です。
 本当に、異世界転生ものとかパターン化しているアニメは絵もつまらないし説明セリフがほとんどだし、画面を見ているとむしろ不愉快になる。(じゃあそんなものを見ない方がいいとはいえ、何となくアニメブロガーとしては時事観察はしておきたい)


 まあ、それでもやっぱり3DCGを駆使した背景の直線の多さとか、注目すべきものをダラダラと中央に置きたがるレイアウトのつまらなさとか、手描きモビルスーツと言ってもほとんど定規で描いているようなまっすぐな線のモビルスーツとか、背景と3DCGオブジェクトとモビルスーツとキャラクターのピントと情報量のすり合わせがあんまりできてないとか、水星の魔女はやっぱりそこまで、絵としては美しくない。
 でも、テレビアニメは、もっとひどい作品の方が多い。本当にひどくて見ていられないので、流しながらガンプラを作って画面をあんまり見ない方が楽。(まあ、集中してみるべき作品だと、逆にながら見でゲームをできないのですが)
 ちょっとここら辺は感覚値で左右される面も多いので、なんで1970年代の出崎統や富野由悠季のアニメは全体の情報量は50年後の現在のアニメよりも全然少ないし絵も雑なのに、トータルとして腑に落ちるのはなぜかというのは自省をもうちょっと深めないといけないのだが。


  • いじめ描写

 それはそれとして、この水星の魔女の学校は学生同士が課題に対する足の引っ張り合いや嫌がらせや課題の妨害をすることを黙認しているようだ。教育機関の建前としては、生徒全員を一人前の技術者に育てるために不正をする生徒には罰を与えるべきだと思うのだが。なんか、教師側の描写がすごく薄いので、教師がどういう方向性で生徒を指導しているのかよくわからない。単純に合格とか不合格を言ってるだけな感じで生徒同士の倫理的な問題行動にまで踏み込んでないように見える。
 嫌がらせをする生徒に対しては反発する生徒が暴力をふるって止めさせる感じ?まあ、暴力をふるったチュチュへのペナルティもあんまりハッキリしてないんだけど。


 でも、いじめに対して教師は何もしてくれないし、結局は金を持っている親の権威でスクールカーストも決まる、っていうのがこのアニメのターゲットである若い子の実感だとしたら、寒い時代だね…。


 なんか鉄血のオルフェンズのデモ鎮圧みたいな描写もあったけど。なんかわかりやすく差別されていて、差別されている人もわかりやすく反発しているのが、少し違和感ではあるのだが。
 でも、そういう風にわかりやすく社会的な組織に対して敵か味方かを区別していく考え方が今の若い人の実感だとしたら、寒い時代ですね。


 僕は所属する社会的属性で行動を決めるより、個人的な一人一殺のほうが肌に合うんだけど。


 なんか、心が本当に高揚するアニメって富野由悠季、出崎統、そして幾原邦彦くらいになってしまった気がする。新しい才能に出てきてほしいのだが、新海誠さんもほしのこえから勘定したら、新人とは言えないんだよね。

  • 謎地雷

 このアニメは声優ラジオとか裏話コラムとかもあるので、アニメ本編だけで断定はできないのだが、なんでモビルスーツ本体より、バックアップスタッフの方が地雷を発見できるのかが普通にわからなかったです。見えない地雷なんですけど。バックアップスタッフの索敵、あのドローンに付けたハロで地雷も発見できるの?
 いや、パトレイバー的なロボット運用としてはバックアップスタッフが指示を出すというのが多少リアルに見えるのだけど。でも、モビルスーツは単独行動もできるスーパーロボットというのが僕の印象なので、モビルスーツ単体で地雷を検知できないというのはちょっと良くわからないです。(宇宙戦闘では母艦から数千キロメートル離れることもあると思うので、バックアップスタッフと通信する余裕があるのかはちょっとわからない。モビルスーツ単体で索敵や状況把握をできないと死ぬのでは?口頭での指示もちょっと時間がかかりすぎるし…)
 まあ、バックアップスタッフとのやり取りもロボットのリアルな運用のため、というより、モビルスーツのパイロットではない花嫁さんのミオリネ・レンブランとの連携をしたいというストーリー的な必然性があるんだろうね。
 バックアップスタッフと連携するためには通信が必要だけど、水星の魔女ってガンダムには珍しく通信遮断粒子が出てきてない?ミオリネとスレッタの会話がチュチュにも聞こえているし、通信回線の周波数は割とガバガバなのかなー?

  • ほしい物リスト。

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↑グダちん用


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