nuryouguda.hatenablog.com
中身はだいたいこんな感じだ!(なぜか今回測った時は11kgから13.4㎏にふえていたけど、LEDランタンや隙間に入れられる水やレトルト食品を追加したからの模様)
(それにしても、ゴールデンカムイの杉元は食糧が現地調達とはいえ、軽装だなあ。まあ萬画なんだけど)
能登半島地震が起きる前から背負って歩くテストをする予定だったけど天候とかその他の用事で今年三月まで日延べしてしまった。
防災カバンは出来合いの物もいいのだけど、トイレ袋とかカイロの枚数が少なかったりするので、自分で各品目を買い集めた方がコストパフォーマンスがいい。
しかし、重くて動けなかったら、どれだけ有益なものが入っていても災害時には無意味である。
というわけで今回はその検証テストを行ってみた。いや、作ってからすぐにやれよって話だけど、まあ、詰めたところで満足してちょっと飽きたっていう面もある。
レトルト食品の賞味期限切れをチェックしてローリングストックを見直したタイミングでやってみた。
2月後半には冬眠明けの熊が怖いと言ってプロテクターをつけて登山をしたが、その際の全備重量は17キロだった。なんだかんだいって装甲板は重い。なので、13.4Kgの防災リュックは許容範囲ではある。17キロの装備を装着して山を登った時は階段を一つ登るごとに渾身の力を振り絞ったので、今後は熊と遭遇した時に身軽に動けるくらいの筋力を育てる必要がある。装甲は軽量化を目指すが、筋肉が増えて使える重量が増したら装甲を増してもいい。(学生時代に体育は苦手だったわりにおじさんになってから孤独に自分の筋トレをするようになると意外とやる気が出るタイプ)
結果から言うと、4時間弱で14キロメートル、2万歩歩いた。
平地での歩行なので、山越えなどの必要性がある場合はまた違ってくるのだが。一万歩歩いた時点で歩数計測用のスマホのバッテリーが弱って引き返したが、後半はスマホを見ずに歩幅を大きく速足で歩けたので、まだ足のスタミナは残っていた気がする。10メートルくらいなら走ることも可能だった。
確かに13.4キロの荷物をかついでいるので、パッキングによって中のガタツキがないとはいえ、肩ひもが肩に食い込んで肩が痛くなった。しかし、それは疲労ではなくうっ血によるものなので、30分ごとにしゃがんで重みを肩から背中に移した状態で肩の筋肉をぶらぶらさせると血流が回復して痛みは軽減する。
パッキングによって体にフィットして変にグラグラしないことを確かめられたのは良かった。まあ、ちょっとすれ違う人からはホームレスっぽいというか不審者っぽく見られたのだが。自分としては防災カバンの性能をチェックしているだけで別に恥じることは一つもない。
たしかに疲労は感じたが、そもそも一日に2万歩あるいたら普通に疲れるので、荷重による疲労とも言い切れない。
1万4千歩歩いた時点で、足の裏、膝の軟骨、大腿骨の骨盤接合部に順番に疲労を感じたが、やや前傾して早歩きをするようにしたら、筋肉の運動量は増えたが、骨格に対する荷重はやわらいだ印象。
また、リュックを背負っていたものの両腕はフリーハンドだったため、ほとんど腕の疲労はない。なので、腕にもう少し荷物を持つことも可能。
しかし、13.4㎏は人間よりも全然軽いので、人間をかついで移動する体力は自分にはないと判断した。お姫様抱っこは絶対に無理。
というわけで、今回作成した防災カバンも、避難所まで歩くには重すぎることはないし、体力は持つと判断した。まあ、災害ではなく戦争状態になって数日間歩きっぱなしになると、また違うのだが。山越えとなるとさらに難易度が増す。能登半島地震で道路が寸断された所を人力で山道を通って物資を運んだ人はすごいと思う。
とりあえず今回の防災カバンは自分が住んでいる地域の平地で10数キロメートルは持ち歩くことが可能というデータが取れた。もちろん、性別や体格差によって積載可能重量は変わってくると思うが。
ただ、防災リュックの体積が、自分の胴体よりも後ろに長く膨らんでいるので、災害時の家屋倒壊などで移動する場所が狭くなった場合には対処が必要である。
本当に防災リュックを持ち出す余裕もなければ、枕元に置いてある常備薬とお薬手帳と多少の現金のみを入れたポーチをもって逃げるしかない。また、重いものを持っていると喉が渇くのでリュックに付けている保存水ペットボトルは移動中に飲むだろう。水はいろいろなことに使えるけど、重い。
とりあえず何が言いたいのかと言うと、防災かばんを買ったり揃えたりするのもいいけど、実際に背負ってどれだけの疲労感があるのかチェックするのも大事ということです。重すぎると思った場合は自分の体力に合わせて内容を減らしてもいいし、家族で分担してもいい。
防災かばんはいざという時の備えであって、普段はあんまり使わないものだけど、かといって全く使っていないのも緊急時に命を預ける道具としては心もとないので、定期的に背負って散歩するくらいはしてもいいと思います。
地震が来たら死ぬしかないって思っている人も、実際に死にかけたら意外と死にたくないと思うかもしれない。
その時に、何も備えていなくて死ぬのか、備えをしたけど力及ばず死ぬのか、少しでも立ち向かったと思って死ぬのか、まあ、個人の後悔のないようにやってください。
僕は鬱病気味で基本的に死にたいし社会で労働するストレスにも耐えられない弱っちい男だけど、災害に対して何の備えもなく死ぬというのは耐えられないので、出来る範囲の抵抗はしてみる。そういうわけで防災かばんを作ったり、40歳にして体力を向上させようと歩いたりしている(歩くのは酒のせいで中性脂肪や肝臓のγの値が悪いので、健康維持の側面もあるけど)。
やっぱり、つまらない死に方をするより、雄々しく盛大に死にたいと思う。(登山するときに熊に備えてヘルメットやプロテクターを付けるのも「とりあえず抵抗はした」という気持ちを持ちたいから)
どうせ負けるから何もしない、というのは個人的には嫌だと思う。
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