玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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碇ユイが僕は大好きだった。

キチガイばかりのキャラクターの中で、一人だけ、唯一、未来に希望を持った女性。優秀な科学者であり死後も主人公を守る母。まさに完璧。
高校生の時の読書感想文も、碇ユイの名言「生きていればどこだって天国になるわよ」に感動したと書いた。
あの頃書ききれなかった感想を成人男性の脳でまとめると、こうだ。「世の中にはなんだかどうしようもない陰謀とか天変地異とか戦争とか事件とかあって、憎んだり憎まれたり、死んだり死なれたり殺されたり殺したりします。そんな世の中でも生きていれば天国に作り変えていけるんだ、作り変えていこうと言う気持ちが、なんかいいよね。シンジ君もその言葉で再生したし。」しかし、だがしかし。それだけか?
脚本集はテレビ版の内容だけだったので、映画のアレを入れてはいけないと思って、無難にまとめてないか?シンジ君が再生した後も、ああなったりこうなったりで、やっぱり天国は無かったんじゃないか?つーか、うーん。
全部、碇ユイのせいじゃないか。
この8年だか10年だかの間、思い返して思考を整理していくと、だんだんむかついてきた。
可愛さ余って、憎さ百倍。
決して、おれが京都大学受験に失敗した上に三流大学でもオチこぼれてひきこもりになったせいだけじゃない。
エヴァVガンダムの後継だとも聞く。この二つの作品の共通項は母性だ。
その母性の危険性というものは、僕と同年代の少年達(震災、オウム事件の95年に12歳くらいだった者たち、ゴールデンエイジ)が起こした事件に垣間見れるではないか。
決して、僕がエヴァのポスターをせっかくもらったのでと部屋に飾ろうとすると、母親に「グダちんがエヴァンに取られてしまう!エヴァンのせいで宮崎勤みたいな犯罪者になってしまう!」と泣かれた上にポスターも捨てられたせいじゃない。僕が引きこもりになったときに母親が「エヴァンなんか見てるから悪いんだ!」と叫びながらプラモデルとゾイドを壊したせいじゃない。
ははは。そんな逆恨みの感情を作品論に持ち込んだりはしませんよ。ほんとだよ。
そこらへんも、見返していくとどうなるんだろうね。