玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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げんしけん(9) (アフタヌーンKC)

げんしけん (9) 限定版

げんしけん (9) 限定版

買ってすぐ貸してたDsKに返して貰って、一気に読了。
同人誌とドラマCDはまだ。アニメは見てない。くじびきアンバランスは最終回だけ見て大体わかった。会長萌え。
で。
やっぱり、俺はげんしけんのなかでは斑目晴信に感情移入しまくり!っていうか、思考回路が同じすぎる。春日部さんも俺の脳内彼女のそっくりだし。メガネくんだし!
好きなアニメも「機動戦士トミノガンダム」「おジャ魔女どれみ」「ヤダモン」って、俺もマジ大好きだし。
普通のエロ本なんて持ってねーし。
ま、斑目は俺と同学年だけど俺よりも3年も早く卒業したし、就職もしたし。偉すぎるんだがな・・・。
つーか、斑目よ・・・・。斑目の恋路がいじらしすぎるっ。つーか、俺も高校時代に好きな女の子に対してこんな感じで勝手に諦めてたので、スッゲーよく分かる。自分が人に好かれるって言う事にリアリティを感じられないんだよね。
げんしけんの2話のサブタイトルなんか「虐ゲラレル覚悟」だしねえ。おたくって、そうなんよー。
まー、オタクの中でも僕や斑目は特にそういう困ったチャンなのかもしれないけどねえ。
でもさ、以下伏字
おれは、ちゃんと好きな女の子に好きだといった事はあるよ。

その点では斑目に勝ってるかもしれん。
が、俺の場合、確実に振られるとわかってたし、むしろ振られるようなシチュエーションを選んで、振られた。
だから、諦めるための通過儀礼として告っただけなんだろうな。つーか、なんだろ?
人生経験として?一回女に振られるのを経験しておきたいみたいな、そんな感じでさ。
うっわー。俺っていやなやつだよなあああ。だから彼女できねえんだよ。
で、逆に女の子から迫られたら引くしね。「いやいや、今の俺では本当は彼女にはふさわしくないですたい」とか自分で理由をつけてね。

つーわけで、斑目には異様に感情移入できて、つーか、1巻の登場人物紹介を見ても明白で、笹原と斑目が読者の感情移入できるダブル主人公で、春日部さんと高坂が感情移入できないけどドラマを動かすキャラとして構成されてたんじゃねーかなーとか思う。
春日部さんはヒロインとしては「萌えがない」んで大野さんと荻上を加入した事で、ヒロインとしては見られ難くなり、キャラ人気は今ひとつになってしまったかもしれないけど。
でも、要所要所で、ドラマを牽引したり引き締めたり、他のキャラクターの尻を押してあげたりしている春日部さんはすごい魅力的で、大好きだね。萌えはなくても。
うーん。うちの脳内彼女も、俺より背が高いし賢いしキャリアだから、萌えっぽい所は正直、ちょっと猫っぽいくらいしかないんだけど、やっぱり好きだし、彼女が支えてくれてすごい助かってる。
斑目脳内彼女を作ればよかったのに!
でも、正直斑目の描写には泣けた・・・。
つーか、ハナゲの話と寿司の話と9巻の「告白」と「いつでも夢を」が、げんしけんのなかでいちばん余韻のあるコマ使いで、「間」を得意とする木尾士目の実力が発揮されてるわけですよ。
んで、それが皆斑目がらみ名訳で、やっぱり斑目が主人公なんだーワーイ!
というふうに、それぞれのキャラクターが好きな人が、好きな主人公を見つけられるように、って言う意図があるんだろうと言う事は荻上が説明してくれてましたね。
つーか、やっぱり斑目泣ける・・・。
でもアレだよな。
最後の春日部さんのラストカットでかなり俺、救われたよ。
春日部さんも分かってやってたのねえと。
分かってたけど、友達づきあいをしてやってるって。好きにはなれないけど、四年間有り難うって涙ぐむくらいには大事に思ってくれてるって。
それって、スッゲー素敵ですヤン。
俺も、男女間の友情って言うのは絶対あると思うし、素敵なことだとおもうぜい。
だから、卒業しても何かの拍子に斑目と友達っぽく飲むような機会がサ、あるとイイナと思う。
でも、職場もバラバラだし、すれ違っていくのも、人生。
でも、げんしけんと対になると僕が勝手に考えているハチミツとクローバーのラストのように。

実らなかった恋に 意味はあるのかなって。
消えてしまったものは
始めから無かったものと
同じなのかなって。

今ならわかる 意味はある あったんだよ ここに
はぐちゃん オレは 君を好きになってよかった

ってことなんだよね。
で、それをセリフを使わず青空と「ははっ」っていう笑い声だけで表現する気尾士目はやっぱり間の使い方が上手すぎる。
うぅううううまだらめえええええ。
やっぱり高坂+春日部×斑目のカップリングが一番萌える。ラストカットが春日部さんって事はやっぱり主人公は春日部さんと斑目だと主張したい!
そういう意味では、交差化の内面が全く描写されなかった(「ぷよぷよじゃなくてぷよだ」のみ)のは、狙いどおりなんだろうけど、残念。
修羅場が見たかった気もするけどー。でも高坂も憎めないやつだし楽しそうにやってればいいのかな。
うん。下手に修羅場になるよりも、ハチクロっぽくチクっとするのもまた良いか。
いや、森田さんと竹本くんはちゃんと殴りあいしたか。そこら辺がやっぱりオタクと美大生の違い?
藤原啓治が出てこなかったからか?
花本先生=高坂=絶対に勝てない彼氏?




あと、高坂以外の他のキャラクターも1巻と比べると皆性格がちょっとずつ違ってるし、ドッキリを回避できるようになった笹原とか言う構図も面白いと思うよ。
うん。
こう言う暖かい成長ものっていうのもいいよな。
トラウマがわざとらしかった荻上もホモ萬画以外の萬画をかけるようになったし。よかったよかった。他のキャラも落ち着くところに落ち着いてよかった。
クガピーもなんだかんだ言って苦手な営業をこなせるようになったしね。


でもやっぱり、皆が恋愛したりしてる中で一人だけ、成長したようで何も実らなかったけど笑い飛ばせるようになった斑目が一番萌える宇宇宇宇宇宇宇宇宇う。
自己投影萌え?


げんしけん 特装版 9


あー、俺、卒業できるのかなあ。