玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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ブレンパワード第五話「敵か味方か」

後1時間でアニソン三昧を聴いて寝るから1時間で書くぞ。

あらすじ。巨乳ミニスカ唇お姉さんのカナン・ギモスが色々あってなかまになったぞ。



今回は女性3人にスポットが当たり始めたのだと思うのだ。
まずは、ヒギンズ・サス。
かわいいな。ノヴィス・ノアの随伴艦キメリエスからノヴィス・ノアのブレン部隊パイロット候補生に転属になったわけだが。
今までキメリエスの描写があんま無かったよな。なんか潜水艇に乗ってた。2話で。
でも、キメリエス活躍しねえ。ノヴィス・ノアも今のところカナングランチャーに機銃を撃ったりとかさえも、軍艦としての行動はしてないのでよくわからん。
ヒギンズが突然出た印象は否めない。
ヒギンズかわいい。
重田敦司さんがヒギンズはもともとの原案ではもっと可愛かったのだが、ちょっと病的な感じにする事になったので(綾波ブームかなあ)ああなったとホムペに書いてたが。
ええー。
ヒギンズかわいいよ。
やせぎすなのも幸薄そうで可愛い。というか、貧乳に薔薇のタトゥーはやばい。ズギューン!
まあ、ロリキャラっぽいヒギンズも見たかったかも試練のだが。
にしても、ヒギンズって勇や比瑪がさん付けしてるんだが、何歳だ?軍人らしいのだが、この世界では学校制度とかがあるのかどうかよくわからん。ニートばっかりだ。


コモド・マハマ。
ノヴィス・ノア所属イランド戦闘機パイロット。イランドというのは、偶蹄目ウシ科ウシ亜科ネジレツノレイヨウ族イランド属の動物。東アフリカから南部アフリカのサバンナとかにいる。
この作品世界では自然破壊が誘発した災害により、それまでの経済大国よりもアフリカ諸国の方が技術的に優位になっているのかも試練。
イランド戦闘機カッコいい。未来っぽい。
でも、先進国はオーガニックエネルギーを使っていて、アフリカは戦闘機乗りなので技術後進なのかも知れない。何年くらいなのかはよくわからん。まあ、未来だ。
んで、コモド・マハマはヨルバ教の戦闘の神、オグン神を信仰しているようだ。
ヨルバ教はナイジェリア。コモドはナイジェリア人なのか。
イランドの分布地域とは逆だが。アフリカは連邦してるのかしら?国連だしナ。
富野は国連や地球連邦に好意的のようだ。だが、現実の国連はアメリカの独走を抑えられてないなあ。がんばれー。
アニメの話。
コモドの体型はアフリカ人的で良いと思うけど、顔つきや色はそんなにアフリカっぽくないかも。もっと黒くて良いし、髪も長いよね。インドっぽい。混血かなあ。
あと、ナイジェリア人って財政破綻してて強盗しててナイジェリアの手紙とか送るんだけど、ここまで信心深いのだろうか?ボビー・オロゴンとかを見るとそんなに真面目っぽくなさそうなんだが。
まあ、コモドはそういう人なんでしょー。
国連エースパイロットって言うのはエリートっぽいし。知らんけど。つーか、1機しかいないのか?もっと、部隊を厚くしてくれー。


今回の主役、カナン・ギモス
和服である。わざわざ購入しているのである。伊佐未勇とデートするためにナ。
おおおおお。お姉さん綺麗でごいす。カナンは東欧の血が入っているから着物が似合うそうだ。その論理はわからんが、ボクも東欧人は好きだ。
はぐれたら、その土地の神社で落ち合おうという昔の約束を2人で思い出して会うなんて、映画っぽい。いいなあ。
勇の説教が良いね。17歳の勇がお姉さんに向かって必死こいて説教ですよ。碇シンジ14歳との3歳の差は大きい。
「それはカナンのお母さんの不安だろ?カナンはカナンとして、生きる意志を持つべきだよ」
勇 「リクレイマーの連中は遺伝子や記憶が全てだと言うけど、そうだったらなぜ俺たちは世代を重ねるんだ?」
カナン 「その間違いを、オルファンが正すのでしょう?」
勇 「違うよ。オルファンには何か…そう、とりあえずの呪縛のようなものがあるんだよ」
勇 「正しい正しくない以前に、考えなくちゃいけないことがある。世代を重ねる、意味という奴をね」
カナン 「母のことをすべて自分の身に置き換えて、傷を深くする必要はない、っていうこと…?」
ああ、良いなあ。
普通の人間の感想では、ここで、「ブレンは戦いながら説教が多すぎる。電波アニメ」と言うのだろう。そういうのを良く見た。
戦いながら説教するのはいいんだよ!戦いも説教も見せたいんだから。ソレがトミノ技法


あと、ボクもトラウマ持ちなので、こういう勇の説教は的確すぎてメロメロです。
エヴァンゲリオンよりも説教の破壊力が高いと思う。というか、エヴァは5話ではあまり説教やトラウマ話はなかったのだが。トミノは本職だな。さらっときついセリフを入れる。
カナンはミサトさんっぽいけど。
うーん。16歳の時に見ておきたかった。


まあ、勇の説教も理路整然としてるんじゃなくて、
カナン 「あたしには、オルファン以外に生きる場所はないわ」
勇 「ノヴィス・ノアがある。あそこはカナンに合うと思う」
カナン 「あなたには?」
勇 「え?まだ…わからないな」
って、切り替えされたりしてるのが上手いなあ。


そんなこんなでラストの勇とカナンの大和解振りも素敵だ。結局、人の情というのはそういう単純な根っこの所を大事にするのべきなんだな。ああー。
理屈じゃないんだよ!
これで、序盤は終了だ。序盤はペースがつかめなかったと、フィルムブックの脚本家座談会で富野監督が言っていたが、僕は序盤からかなりブレンパワード大好きだなあ。


あと、一寸考えた事。超ヒロイン宇都宮比瑪について。
カナンや伊佐未勇が家や家族によってトラウマ持ちになっているのだが。
超美人の宇都宮比瑪がみなしごである事によって、それまでの人類の業から開放されてのびのびとしていると言うのは、ちょっとズルイよな。
まあ、僕の脳内妹もみなしごで、宇宙人に遺伝子改造をされて僕の対性クローンとして生まれ変わったという妹、のような物であり、そういう子が大好きなのだから、ボクもおおっぴらに批判は出来ないのだが。
まあ、アニメの主人公が孤児というのは割と多いんだけど。
親は親で、子は子で、親がどんなのであろうと独立した人格として主人公が活躍できるような可能性をアニメで見せて欲しいのだが。
あー、そこら辺は、養子だったロラン、親を殺されたが犯人を許したゲイナー君、非嫡出子のエイサップ・鈴木と親に反乱してるリュクス・迫水と、段階を踏んでるのかなあ。
リーンの翼萬画版の最終回はやっとさっき読んだのだが、萬画版の方が素直に感動できるし、エイサップもイケメンだ。単行本買おうかなあ。
アニメのリーンは訳のわからないパワーが在るのだが。つか、富野は最近、若手マンガ家に整理して貰った方がすっきりして面白くなるなあ。キングゲイナーとか。訳のわからないパワーが在る60代。
ブレンパワード萬画版も買うべきだろうか?
これまでに見たトミノ作品は小説版は読んでるが、マンガ・・・。


閑話休題


比瑪が、みなしごでありつつも孤児の母親役をしているというのも寓意的というか、処女でありながらの母性を要求してるって言うか、前の代の親に縛られないでこの面倒を見てくれる母親になって欲しいという感じというか、そう考えると気持ち悪くなってしまうわけですが。
しかも、面倒を見ている子供っていうのが富野の実の子供の名前というのもアレだ。
いまいちトミーノのお子さんの年齢は存じ上げないわけだが、このころも大体成人してたんじゃないかなあと思うのだが(イデオン・ライナーノートは創作だと思うと)、その子を幼児扱いするのはネタにしても、よろしくないというか、子供の成長を阻んで、子供を子供時代に押し込めようという思惟がないだろうか?などと詮索してしまうのだが。
まー、ユキオ・アカリ・クマゾーは子供なりにノヴィス・ノアで役割をになっているようなので、良いか?ウーン。
シンタとクムはそこら辺が微妙だったんだよな。シャアが育児放棄するのが一番悪いのだが。


で、怖い考えになると際限ないのだが。
宇都宮比瑪って言うのは、ジブリヒロインのような純粋母性や純粋処女性の固まりかというと、そうでもないよな。年相応に子供っぽいし。
5話にしてついに勇がキスしたことに対して怒ってくれたのは可愛い。
と、言いながら、17歳の娘なんて言うのは普通は学校の中で同世代の同性の中でのヒエラルキーと異性との値踏みの中で閉じこもっているような物じゃないのかと思わないではないのだが。比瑪は国連の中に飛び込んで自活してるなあ。だから、普通の子と言う訳でもない。
だが、強いのかというと、そうでもなくて、いっしょに行動していた子供を連れているのは比瑪の精神安定剤なのかもしれない。
うーん。一面的な見方や決めつけができないな、ブレンパワード
面白いからいいか。
しかし、トミノ信者で富野の密度が心地よいと思えるほどにならなくては、キャラクターのリアクションが唐突で電波だという風に見えるかも知れんな。重層的な要素を30分アニメに詰め込んでるわけだから。普通の人には面白くないかもしれん。
だが、先入観のない人なら面白いかもしれん。
中途半端にアニメとはこういうものだと思う人が見ると、自意識と衝突して面白くないかもしれない。
とにかく俺は面白いからいいんだよ。


んで、比瑪はキスしたことを怒ったのだが、その直後にユウ・ブレンが勇を信頼している事を感じ取って、勇に対する好感度をニュートラルに戻して、それで、勇をもっと知った方が良いと思って、ノヴィス・ノアの中で孤立しがちな勇と一緒にランチを摂ろうという行動に出るというのは注意して見ればわかるが、適当に見ると電波だ。


そこで、かわされた会話の中で、オルファンでも普通の食べ物を食べていたと勇が言っていたのだが、それは気になる。
ノヴィス・ノアがサバイバル艦で、ソロシップよりも小さい(よね?)のに、内部に自給自足のDNAファームと有機培養で野菜を作るというというのも今のところ直接描写が無いのでよくわからんのだが、オルファンの中にもそのような畑があるんだろうかねえ?
それはそうだが、オルファンの人たちはわりとオシャレであるし、ちゃんとした服を着ている。制服でもなさそうだし。
という事は、どこかに経済活動との接点はあるはずだし、食べ物でも培養品だけではないだろうと思うし、原料やエネルギーやら云々でのスポンサーがいるのだろーか???


と、食べ物一つでも世界観が膨らむのが富野だなあ。
宮崎駿は食べる事が幸せだという風に描くが、富野の場合は生きるために仕方なく食べる、という風におハゲ様は食い物を不味そうに食うと評されたのを読んだのだが。
ブレンパワードあたりから美味しそうに食べる描写が出てきたな。
でも、もともと食べる事を大事にして、そこから世界観を広げる人ではあったわけで。
はてしない物語でもバスチアンが「物語や聖書の人はいつ物を食べたりトイレにいったりしてるんだろう?」と疑問に思っていたりしたが、そういう感性はイエスだね。


40分。足が出た。くそ。
後10分で書き終わると思ってからが長いんだ。