玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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新機動戦記ガンダムW22独立を巡る戦い

ガンダムチームがほとんど出てこない!
なんとおー!
ミリアルド・ピースクラフトは出てくるが、彼も兵士として前線で戦う程度の事しかしない。
今回は、連合の宇宙基地本部を守る将兵と攻めるozのドラマが中心でした。
連合の宇宙基地の人はレディ・アンに撃ち殺された武闘派のセプテム将軍の息子と父親。こいつらも世襲か・・・。
つーか、セプテムって悪い感じの奴なのに、親父と息子はいい奴そうに描かれてるんだな。
つーか、セプテムなんて脇役は完璧に忘れてるし、今回のやつ等も脇役なんだからキャラが弱いし、そんな奴の血筋を描かれてもわかんねーッツーの。
ビデオでまとめてみたら分かるけど、本放送の時は全然印象に残ってませんでした。
オズと連合の制服の違いも印象に残りにくいし。
で、地味目の話なんだが、普通だと男らしい軍人が死を覚悟したら、死んで泣けるというのがセオリーだが、トロワの活躍で死ななくてすんだのは意外性があって痛快だった。
でも、せっかく生き残ったのに、以後は出てきません。いいのか?
ゼクスはオズの基地に素顔で乗り込んで良いのか?


今回のトレーズ閣下。
この人も世襲制度の被害者なのかなあ?
僕の印象では、彼は結構能力があるのに、血筋から祭り上げられた結果、自分の能力と組織にやらされている事と人に期待されてやってることと自分がやりたい事の区別が分からなくなり、なんかやる気を失っている感じ。
具体的には、普通に話をしたら良いのに形而上的な言葉使いをしすぎてレディ・アンを狂わせている。
そんで、「一番身近な所を不安にさせる・・・。私に未来を語る資格は無い。」
ダメじゃん。
分かってんなら、不安にさせないようにはっきりと喋れ。
そんで、レディ・アンはトレーズ様のためと言いながら、その実、「不明確なトレーズの発言から構築されたレディ・アンの中のトレーズ像」のために戦おうとする。
で、多重人格になったり、部下が暴走したりする。
トレーズはカッコつけすぎでダメだ。
トレーズはそれなりに能力があるんだから、地に足のついたところからコツコツと理想実現のために、働けばよかったのに。
「自分で考える事ができる兵士を作る」というのがスペシャルズの目的だったとミリアルドは言う。
ミリアルドにしか理解されてないような目標って・・・。スペシャルズの兵士育成で成功したのはミリアルドだけという事か。
普通の人は自分で考えると言っても理想のために働く騎士に成るよりは権力願望になるか、兵士として使われるか、という程度にしかならん。
トレーズは人間を甘く見過ぎ。ボンボンが。
そんで、自分で考えるように成ったゼクスはテロリストを幇助した挙句、兵器を持ち逃げして反乱。
犯罪者ばっかりだな。
トレーズはもっと自分の意図を包み隠さずに公明正大に部下に伝えて行動すべきだったと思う。
まあ、そうするとデルマイユ派ににらまれるので、分かりにくい活動をしてたんだろうが、敵よりも味方を欺きすぎて袋小路に入ってる感じだなあ。
うーん。トレーズがたたき上げだったらそこら辺の処世術が見についたのかもしれんが、血筋があったばかりに最初から高い地位と高い期待値を与えられて、いきなり理想に手が届く力を持たされたせいで戸惑ってるんじゃないかな?
本人にそういう自覚はなさそうだが。
ガンダムパイロットから見るとトレーズは年上で、大きな存在だけど、彼自身を見てると青いなあという感じがするですよ。
彼が自分の出来ることとできない事とやりたい事とやれない事を冷静に判断できたらよかったのになあ。
うーん。でも、幼い頃からのプレッシャーを、エレガントな行動で誤魔化すという処世術を使わなければ精神崩壊してたのかもしれん。
貴族主義は能力主義と血縁主義が自家撞着を起こしていると思う。