玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

伝説巨神イデオン28 波導ガンの怒り

脚本古賀あらた 絵コンテ菊池一仁 演出三浦将則 作画監督湖川友謙
あらすじ
http://www.sepia.dti.ne.jp/stillness/ideon/story/television28.html
今回はイデオンガンが初めて出る話です。
富野喜幸監督は「イデオン波導ガンが出るまでは殴る蹴るだけの単調なロボットで人気が出なかった」と反省したらしいが、今までも巧みにミサイルを使っていたわけだし。
というか、オープニングで撃っていたんなら、出せよ。
3クール目の区切り、パワーアップ、と言う事で出したんだろうが。特に大ピンチと言うわけでもなく、「エンジンの部品と間違えてたのを出してみた」って、地味すぎ。
というわけで、ザブングルからは2号メカというインパクト勝負になったんだろうな。
いろいろ考えてるなー。マジンガーZは2年近くも一人で頑張った。あ、ジェットスクランダーが来たりしたか。てか、マジンガーは武装追加が多いな。内部フレームに干渉するよー。
で、そのイデオンガンですが、もろに百式。っていうか、エルガイム
バスターランチャー系大砲は永野護じゃなくって、イデオンからだったのねー。
もうさあ、全てのロボットモノの源流ってイデオンにないか?というと言い過ぎ?
他に大砲を扱うロボットって、当時ありましたっけ?
バトルフィーバーロボは飛び道具はなし。ダイデンジンはブーメラン。
ざっと、グレンダイザー、トライダー、ダイオージャ、長浜三部作、あたりをwikiったんですけど。
手持ちの飛び道具はゴッドゴーガンくらい?
だいたい、ロボット自体が武装なので、ロボットが武器を持つと過剰になるんだろうな。あと、おもちゃ的にはロボットからいろいろ出るのは面白いし。
あ、ザンボット3のイオン砲が元祖ですか。
イデオンガンは腹部のブラックホール”のようなもの”に指向性を持たせて、その向きにある空間の重力とか物理法則を渦巻状に破壊する兵器のようでえす。
アホか。
厨過ぎる・・・・。
しかし、それを説明せず、とりあえずよくわからんもの、としてほおっておくと、あんまり厨くさくないな。
「エンジンの部品と間違えてた」アホか。
説明したり、インフィニティー・イデアディストーション(相手は死ぬ)とかいう名前を付けないで、「イデオンガン」という大雑把なネーミング。
でも、本質は最高に厨だ!


で、まあ、あと、今回は宇宙戦艦ヤマトへの憎しみがほとばしりすぎて、見ててどうかと思った。まず、イデオン波導ガン自体が波動砲の類似品。
で、ヤマトでは波動砲は当初、「使ってはいけないほどの兵器」だったのが、だんだんと「力道山の空手チョップ」のような溜めて使う的なモノに。核兵器に対する認識の変化ですかネー?
しかし、トミノは延々と核兵器を憎みつづけている。小田原出身なのになあ。戦時中の技術屋の父親に対するコンプレックスかもしれない。技術も結局は生活の手段だ、と言う不信感と言うほどでもないが、科学礼賛の価値観は富野にはあまりないのだな。


そんで、地球連合軍連合艦隊が出ます。旗艦、「ムサッシ」随伴艦、「ゆきかぜ」。
自重しろ。バカめ。
マジで!
当時の松本零士先生は裁判慣れしてなかったのかなあ?
その上、イデオンの性質の悪い所は、ヤマトの「地球は俺たちヤマトが守るんだ!」という男のロマンを、より強い第三者のイデオンから見たら「邪魔」として描くと言う。
まあ、ヤマト2のアンドロメダの位置なのかもしれんが。
「地球はわれわれが守る!」という幻想を地球連合軍艦隊と共に打ち砕かれたムサッシの艦長は「どれもこれも敵を連れてきたイデオンが悪いんだー」と言いながら、敵を全滅させたソロシップに対して「エネルギーの続く限り砲撃」して、最後はイデオンに踏み潰されて爆発。
そ、そこまでヤマトを憎まなくても・・・。
というか、男の子のロマンを完璧に否定してる。
あー、だから、ガノタとヤマトのファン層は微妙に差があるんだよな。
ガノタの中でも、大富野教信者とガンプラファンとジオン軍ニュータイプ主義者では、また微妙な差異が・・・。
いや、一般人から見たら全部ただのオタクなんだが!
で、そーいう差異に拘ると殺しあいに成るわけだな。反省反省。


あと、技術との兼ね合いで言うと、技術者のフォルモッサ・シェリルさんが、コルボックを殺した地球軍に対してデータを持って投降するっていうのがドライだし、ありえる。
一人だけ地球に逃げるとかいうよりは、イデをなんとか調べたいと言う科学者の情熱だと思うが。
そんなシェリルさんだが、訳の分からないイデを単純に道具として扱えると言いきる、より技術を過信している軍人に対してはイデを感情的に扱っているのが面白い。
捕虜のシェリルさんに対して高圧的だった軍人が、戦闘が始まったらシェリルさんに対して不安を口にするのも面白い展開。
軍人が「このムサッシの主砲なら大丈夫だろ?」
シェリル「さあ、期待できないけど・・・」
軍人「そ、そんなぁ」
シェリル「大丈夫よ。そう思いましょう」
ドカーン!
軍人「シェリルさん!」
シェリル「大丈夫、勝てますよ」
科学者一辺倒だったシェリルさんが、この時は女として兵隊を励ました。シェリルさんも色々と苦労したもんなあ。
そういう、多面的で変化するキャラクターの心理って言うのはテレビアニメの醍醐味だなあ。面白い。
戦場心理の中での女の使い方、っていうか団結の仕方を分かりかけてきたんだろうか?
なんとかそれが善き力に成ればいいんだが・・・。


地球はソロシップを捨てた。
バカーッ!


居聖人からの侵略に対しての描写が軍人だけで、一般の地球人はどういうリアクションをしているのだろうか、と言う疑問が在る。
機動戦士ガンダム00は一応報道とかテレビと言う描写があったけど、微妙に生かしきれてなかったなあ。
うーん。
そこら辺の持ち場はザンボット3かなあ?