ノイタミナのUN-GOは水島精二監督と高河ゆんの機動戦士GUNDAM-00からのコンビで、なかなか絵が綺麗な未来アニメです。
ガンダムと同じくらい坂口安吾には原作力があるし、ガンダム00に似ている。鋼の錬金術師も原作力があった。ホムンクルス計画、イオリア計画と同じく、UN-GOには戦後という「枠組み」がある。似ている。社会派な事柄を描きながら、エピソード自体や推理は茶番劇みたいな簡単っぽさも、ガンダム00ぽい。
また、「人間以外の者が人間に興味を持つ」っていうテーマも水島精二監督堕落三部作に繋がるものだなあ。
ガンダムよりは短編として各話がまとまってるし、鋼の錬金術師より原作がしっかり終わってるので、かなり見やすいUN-GO。管理政府批判も、フラクタルやNo.6に比べたらうるさくない。見やすい。原作がしっかりしているところに、いろんなオマージュとオリジナリティがあって楽しい。絵もきれいだし、エンディングのアニメーションとかよく動いてカッコイイし。
だが、佐々風守というロボだけは納得がいかない。
なに?人工知能?初音ミク?カミナギ?シャロン・アップル?攻殻機動隊?そんなのがレギュラーキャラになるの?
いや、まあ、確かに「人ならざるが人に興味を持つ」というテーマを描くには、人工知能ロボットは良いだろう。
スクランプみたいな縫いぐるみと少年のような少女みたいな義体に意識を移して変身するのは見た目もオシャレだ。
だが、人工知能であっても、仮にも何年も兄妹として生活した佐々光子を佐々風守があっさり捨てて、新十郎みたいな怪しげな敗戦探偵にホイホイついていくのはシスコン的感情の欠如であり、シスコンの私としては納得がいかない!!!!!!
機械でもシスコンになるのが当然じゃないのか?
そりゃー、腐女子的には、機械の中性的キャラクターや男女に変身する因果の愛生ちゃんはオシャレだしおいしいだろうさ!ティエリア!
しかし、待って欲しい。
義理の妹の佐々光子の声は椎名へきるなのである。機械人間でも、義妹がシーナ・ヘキルンルン姫ならシスコンになるのが当然の論理ではないだろうか?90年代OVA特務戦隊シャインズマン的に考えて。それを無視してロボ娘萌えだけに走るのは「堕落」しすぎではないでしょうか?
てめぇ風守(松本まりか)、光子(椎名へきる)様を差し置いてデカルト・シャーマン(勝地涼)ごとき声優初挑戦を繰り返す敗戦探偵野郎とレギュラーとかふざけてるのか!へきる様を出せよ!
声ヲタとシスコンをこじらせるぞ!
- 作者: 坂口安吾
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 文庫
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いや、冗談ですが。
私は変な機械の兄を持つかわいい妹お嬢さまの佐々光子(椎名へきる)ちゃんの再登場を期待しています。
- アーティスト: TVサントラ,椎名へきる,H.I.M
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1997/02/21
- メディア: CD
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