話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 登場敵メカ
33 死闘! 六十秒が勝負だ 辻真先 寺田和男 塩山紀生
金山明博 マグマ獣ファイアン
34 Vをのみ込むマグマ獣 桜井正明 安彦良和 上原一夫 佐々門信芳
金山明博 マグマ獣プテラギラス
35 コネクション応答なし 五武冬史 横山裕一郎 金山明博 マグマ獣ガドン
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まあ、普通のロボットアニメだよね、って言う印象。
35話は、南原コネクションとの連絡が取れなくなるって言うサスペンスがあった。けど、バトルマシーン同士の通信はできてたので、ちょっとイージーモード。合体マシーン同士の通信ができなくなると、とたんにリアルな戦闘機っぽくなるけど・・・。アニメの芝居にならないか。富野もロボットに乗りながら会話をさせるためにニュータイプとかオーラ力とか発明したし。
やっぱり富野信者としては富野の妙な個性が光ると面白さ倍増。
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36 消える敵ドローンの謎 辻真先 斧谷稔 坂本三郎
金山明博 マグマ獣ドローン
辻真先先生の脚本もなかなか毎回ハードで良いよね。
今回はクリスマス回だけども。コンバトラー隊のみんなには家族や同級生からクリスマスプレゼントが届いて大人気だけど、孤児でニートの豹馬にはクリスマスプレゼントが届かない。のちのブレンパワードのジョナサンのクリスマスに通じるね。
で、機嫌を悪くした豹馬にプレゼントを自慢した十三は豹馬を突然キレさせて、大げんかになる。
ここら辺の、互いに暴力をふるいたくないんだけど怒りでなんとなく強く殴ったら相手がボコボコになって行くって言う暴力の暴走加減って言うか、闘争本能を制御できないダメ人間っぽさが富野っぽい。
殴った後、豹馬がすまなそうな顔をするのに十三が殴り返してくるので、やっぱり殴り合いになるっていうクズさ。リアルな喧嘩をするオッサンのダメなスパイラルやで。
ちょっとしたきっかけで人間関係がギスギスして取り返しがつかなくなるってのが、富野っぽい。
んで、頭を強く打ちすぎて、十三は一時的に目が見えなくなる。なんだその取ってつけたようなピンチ。
んで、今回の敵は白土三平のサスケ理論で、ドラゴンボールのように高速移動で消えたり分身の術を使う。ニンポーカラテ。加速とか、キングゲイナーに通じる。
やっぱり富野監督はロボットプロレスと言うよりロボットチャンバラっぽさがあるよね。今回も白刃取りしたし、飛んでくる敵の武器を片端から全て斬って落とす「ランサー乱れ菊」、敵の両脇腹から反対側の肩へX字に斬り上げる「ランサー逆袈裟斬り」などの時代劇と合わさった必殺技の絶叫はスーパーロボットっぽさと見栄切りが合わさって富野らしいなー。チャクラエクステンション!
目が見えなくなった十三が逆に耳を強化して、高速移動で見えない敵の位置を見抜くという、座頭市みたいな、忍法。やっぱり時代劇っぽい。
それでいて、コンVに合体した後、操縦役の豹馬と、指示役の十三のコンビネーションが良くて、普段よりも合体して同じ期待に乗っている意味があって面白かった。
敵も高速で空を飛ぶので、富野喜幸らしい、空間の立体的な戦闘が合体前、合体後で色々な場面で展開されて、それも上手い。
あと、1号機がチャフを撒きながら敵の攻撃をかわす所は動画枚数が結構多くて、富野コンテの割に作画が豪華だなーって思った。
高速で飛ぶ敵と相対速度を合わせたら見えてくる、というような理系的なのも富野だなあ。
それも面白かったし、戦いが終わって十三の目は加療中だけど、って言う時に豹馬に彼が卒業した孤児院からたくさんのクリスマスプレゼントが届いて豹馬の機嫌が直るというのも、伏線の回収としてグッド。
んで、プレゼントをもらって豹馬が安定したし、戦闘で心を合わせたから、豹馬と十三もハッキリ謝ってないけど、まあ、豹馬との関係がわりと修復されて、二人で笑いあってよかったねーってなる。
こういう風に、人間関係がなんとなく解決するなんとなくっぽ差も富野らしい生活感だな。
9話の憤怒のどれい獣キールで、十三がどれい獣キールの子供を勝手に撃ち殺して豹馬との関係が悪化した事があったんだけど、その時は関係が修復しないまま終わったので、今回は仲直りして良かったです。
- 作者: 大久保一光,バッドテイスト
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