特に好きでもない新作アニメの録画がたまりすぎていて、11月初頭の進撃の巨人の完結編のテレビ放送を痛恨の録画ミスしたのでアマゾンプライムに加入して月末に見て解約するという、時間の管理の下手さとケチぶりを発揮した。
もっとたくさんアマプラのアニメや映画を見たらよかったんだろうけどー。
- 単純に面白かった
進撃の巨人は異色作で問題作であるし、WITスタジオやMappaのアニメーター賃金などの問題もあるのだが、最終的には面白い少年漫画って言う感じであった。
人命を守るために国や民族の垣根を越えて助け合う戦士たち!伝説の歴代巨人戦士たち!
ラストは最高の親友との殴り合いと最愛の人との決別!
わりとお約束というか、鉄板の燃える要素だったと思う。
色々と困った要素を持っている作品ではあるけど、まあ、おおむね面白かったと僕は思うよ。
- 子どもが大事
まあ、地ならしの中で死んでいく人が赤ん坊を助けようとしたシーンが印象的に彩色してあったり、「子どもを大事にしよう」という価値観は貫いてあったと思う。(まあ子どもが死ぬときもあるけど)
地ならしも安楽死計画も、「過去のクソな因縁を未来の子どもに残したくない」という気持ちはあったっぽいし。
漫画連載版の最終回の描きおろし表紙も「子どもたちへ!」っていうキャッチコピーがあったし。多分。
エレンが人間(というか巨人とか邪魔になるものすべて)を駆逐したかったのも、アルミンが見たかった景色を見たかったのも、ミカサがエレンを好きになったのも、子どもの頃の気持ちだったんだろう。その子どもの頃の衝動のまま若者になってしまい、たくさん殺したり戦ったりした。
というわけで、「道」でエレンとアルミンが少年になったり、ジークがキャッチボールを大事にしたりというのも、「根本的に少年漫画」という雰囲気だと思う。
ただ、生き延びた人は大人として地道に破壊された世界で何とかしなくちゃという部分があるので、単に子供時代だけが全てという作品でもない。ライナーとかその他の同期とかイェレナとか。母親になったヒストリアとか。
しかし、進撃の巨人も13年とか14年間連載された漫画であるわけで、当然、読者の入れ替わりはある。機動戦士ガンダムと機動戦士Zガンダムの間よりも連載期間がある。
エレンやアルミンやミカサの少年時代の外の世界に憧れる気持ちは、エレンが得られなかった自由の翼を得たファルコや調査兵団に協力するガビなど、新しい次の世代の少年に受け継がれていくし、
「エレン世代の少年時代の気持ち」を大事にすると同時に「その後に生まれてきた子供の事も大事だよね」というわけで。
まあ、色々と細かい設定とか家系図を考察している人もいるようだが、まあ、長期連載だけど、「少年の頃の気持ちを忘れなかったよ」くらいの「少年漫画としての矜持」を持っていた、というくらいでいいんじゃないかと思う。
人類を8割殺したって言うけど、まあ、少年ならそれくらいの願望は想い描くでしょ。僕も拡大自殺願望があったけど「自分が人を殺さなくても馬鹿な通り魔や民族紛争でいくらでも人が殺されるから自分がやる必要はない」って思ったのは30代に入って、親が自殺した頃からかなあ。
人間には殺す価値もないよ。って僕は思う。
でも、クソみたいな人間と戦いたい!という気持ちも少年バトル漫画だと思うし、それでいいんじゃないかな。
それくらい人間に憎しみを持っていても、未来に生まれてくる子どもたちには幸せを、っていうのはちょっと鍵のゲームみたいな、少年漫画的な倫理観なんだろうねって思った。
というわけで、まあ、どっちかというと変な作品だったとは思うけど、「少年」漫画らしいと言えば、それは王道だったのかもねって。
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