玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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第三回鳴らない、電話 第四話 雨、逃げ出した後」

というわけで、今日はおかあさんが家にいて何だかドキドキしたのでエヴァンゲリオンはおやすみです。そして、生活に芯がなくなると勉強がはかどらないはかどらない。まあ、金子ネットラジオ収集にいそしんだわけだが。滝本竜彦のにんげん広場(ひきこもり〜扉の向こうからのSOS〜)はYOU TUBEにもないなあ。
で、昨日見た新世紀エヴァンゲリオンです。
んで、富野由悠季儲になって、エヴァは潰されたかと思っていましたが、とんでもない。やっぱり見たら面白いや。うーん。おもしろい。人は富野のみにて生きるにあらず。
で、まあ、昨日の話なので手短に言うと、シンジ君はとても素直な子なんだよなあ。うん。
素直に状況に合わせて会話しているよな。エヴァ以外にも周りの雰囲気に流されるというかシンクロしてる。ミサトさんがわざとらしくはしゃいだらそのように、戦えと言ったら戦い、怒られてたら素直に聴く。
ただ、シンジ君自体はつねに状況に流されて来た人生っぽいので、自分で状況を自分に合わせるという行為を忘れてる。というか行動マクロ機能が錆付いてるんだろうな。
そこら辺は今の僕もよく分かるナー。
こういう喋り方するし。「いいじゃないですか勝ったんだから」「やりたいわけないでしょ」「でも、それは皆に迷惑をかけるんでしょ」「やりますよ」うーん。24にもなっていまだにシンジ君と同じような思考パターンは人に嫌われるなあ。
ま、シンジ君のこういうののどこが問題か、というのもわかってきたんだけど。
シンジ君の物言いは周りの状況を分析理解して、それをそのまま発言してるだけなんだよね。
事実を事実のまま素直に言い返しているだけで。
それが、大人にはむかつくんだろーなー。自分の意見が無いみたいで。子供の意見など聞かないくせに。そう言う状況を作って与えた大人の責任を問われているように思えてむかつくんだろうな。
そういう大人に対して、「状況がこうだから仕方なくこうするのが論理的だからこうします」と素直に言うんじゃなくて「こういう状況の中で、僕はこういう目的意識を持ってやらせていただきます」とでっち上げる言葉を連ねられるようになるのが、大人になるってことなんだろうね。
それか、社会の中でよく在ると認められる一般的な目的を目的として目的をでっち上げる事。
女とか金とか名誉が欲しいとか、国や組織や家族を守るとか!ソレが本当に価値があるものなのかとか考えるのは思春期のやる事だ。価値そのものを目的にするのではなく、目的を価値とするのだ。
っつーか、学校でずっとイヤホンつけてるのとか、中学生の頃よりも今の大学での俺のほうがリアル。つまり、二〇過ぎてもいまだにシンジ君レベル。終わらない思春期。
だから、碇シンジ君の家出は「子供が単に拗ねてるだけ」というのは、まあ、そうなんだけど、そう思えないんだよなあ。碇シンジの放浪シーンはモノローグが無いからぶらぶらしてるように見えるけども。俺も良くうろうろしてビルの屋上でボケーっとしたりしてたけど、何も考えてないように見えて考えてるんだぜー。行くか戻るか行くか戻るか。
そこら辺の雰囲気つくりはねっとりとした演出で上手いこと、非言語的に表してて上手いな、というか、作った人もある程度こういう気持ちの実感があるんじゃなかろーか。甚目喜一庵野秀明か、そう言う制作事情は分からないけど。疎外感を感じてる時は周りがああ言う風に見えるねえ。四国に自転車旅行に行く途中、大阪の街で野宿したとき、公衆便所に泊まったときとかあんな感じだった。
っていうかさー。連続テレビアニメーションだと思うからシンジ君が逃げ出すのは悪いと思っちゃいがちだけども、よく考えたら、使徒が次来るという保障って無いんだよな。相田ケンスケも「この機会を逃せば、あるいは、永久に!」というし。シンジ君にしたら、「なんかいつ来るかもわからないわけのワカラナイ敵を待って訳のわからん訓練を延々としないといけない」ならねえ。逃げて帰ってしまうのも論理的選択肢ではないかと。
結果的に使徒がちょくちょく来てくれてよかったけど。
そう考えると、敵勢力圏内でガンダムを泣きながら持ち逃げしたアムロは本当に、ダメな奴だなああああ。
、ま、アムロ・レイも放浪しながら一応モノを考えていたようで、自分の判断で基地を襲撃して戦果を上げようとしたりキシリアを殺しかけたり・・・。アムロスゲー。
ま、この話はロボットモノに必要な「戦う理由固め」の儀式の話で。やっぱし友だちや見ててくれる人が居るとよいねえ。上手い。それも、相田との会話とかトウジとの交流とか、ミサトさんとのジレンマとか最後の再会とか、複数のフラグで成り立ってるのが良いねえ。
VガンダムはTV版は親探しのため?小説版ではニュング伯爵とのブレインストーミングオルグされたせいかなあ。シャアのひ孫だからやっぱり好戦的なのかも。
アムロは1話で「初めの戦闘」と「戦う理由」を済ませててすごいな。後半ニュータイプになったりしてからはちょっと理由付けが変わってきたりするけど。むしろ、カイのほうが。
テレビのカミーユはそこら辺が弱かったから狂ったのだろうか。映画は気持ちが開いててヨカッタな。
閑話休題