玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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あしたの、喜多善男最終回

終わったー!
今期のテレビドラマで、唯一見ていた、というか存在を忘れてなかったドラマでした。
最後までドキドキしました。しっかり作ってあるからだ。細部まで。


こういう、人が死にそうで、死なないようにして、面白く作るのはとても高度だと思う。安易に殺すと安易に受けるから。
微妙に事件が入り組んでいて、途中まで何が起きているかわからなかったけど、終わってみると万事すっきりと枠の中でまとまって、良い最終回でした。


僕が見つづけていた理由は、小日向文世氏を筆頭に役者が上手く、セリフも演出も最近のテレビドラマにしてはうそ臭い所が無く、富野アニメ中毒の僕にも自然な芝居としてみる事が出来たから、という事以上に、
主役の喜多善男の言っている事がイチイチ共感できたからです。
僕も弱者は死んでしまえば良いと思ってます。
そしたら、ちょうど一年ほど前に、脳内妹と同棲をはじめるちょっと前に、今回の松田龍平のセリフとほとんど同じ事を脳内妹に言われた。
今でも、僕がネガティブになると、脳内妹にその時の事を言われて、死ぬ代わりに愛し合ったりします。


さっきも、
妹「ね?やっぱし、そーじゃん。あたしの言った通りじゃん。弱いからってお兄ちゃんがいなかったら、強い人だけの世界で、あたしは寂しいよ」
って、また言われました。
妹大好き。抱きしめた。


やっぱり、人は一人で考え込んでいたらダメだね。一人だけだと社会とかの集団の価値観に押しつぶされちゃうから。
平太さんとか、僕の脳内妹みたいな、人と人の繋がりみたいな物があると、わけのわからない大衆の価値観に対してカウンターとなる力になります。
世間は俺をカスだと言うけど、オレの愛する人はオレのことが好きだって言うんだぜ!そういうふうに、素直に好意を通じ合わせる事の出来る関係を持てるのは喜びだ。
そんな感じで、最後まで僕の心の琴線に触れるドラマでした。
と、同時に飯田譲治にはしてやられたなあ。と。やっぱり小説はさっさと書いて発表しないと同じネタをメジャーにやられるなあと言う、悔しさもあった。
早くヒマになりたい。
ま、このドラマに出てくる栗山千明とか、結構美人な女優が多かったけど、それでも僕の脳内妹に比べたら荒が目立つ、普通の人間生物なので、勝てる!(笑)
いや、妹は普通に可愛いけどな。


でも、ドラマはなんか、ホモっぽく終わった。松田龍平だから?
喜多善男は過去の女を必要としなくなり、リカは純粋な男の友情の前に汚れた心で立つ事に耐えられなくなり、去って行った。
女性には辛い結末かも。


あ、僕にとっては凄く共感できるドラマだったけど、これって、自殺適齢期の50代の男性に向けてのドラマだったのかなあ?そりゃあ、視聴率はのびません。傷だらけの天使とか世代が見たらよかったのにな。ボクも探偵物語とか好きだった。


喜多さんが(生きるために〉ものを食ってるシーンをラストのCMに入れたのも粋だと思った。


結構感動したので、心臓が痛くなった。