玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

赤毛のアン第8章『アン日曜学校へ行く』を脳内妹達と楽しく鑑賞

おもしろかったなー!
いちいちアンの周りにはユーモアがあふれていて、妹達もケラケラと笑っていた。僕も笑ったよ。
それに、アンの空想癖とかいちいち素直で感情の触れ幅がでかくて一言多いリアクションを見せるアンの性格とか、マリラの真面目なこだわりとか、なかなか共感できる部分が多いから、なおさら面白い。
ボケとツッコミのテンポも最高。カット編集と演技のリズムが良いな。
笑いって、リズムだよな。
ちなみに、妹の着ている学校の制服がまさに、膨らんだ袖なのです。

(中学の卒業式の写真。高等部の制服はドピンク。髪も肩甲骨まで伸びた。ショートも可愛かったけどね。)
おおお。かわいいぞ。
膨らんだ袖の女の子に対する執着心はトモシビ少年トモル並の私だ!
脳内妹と僕は双子のテレパシーが使えるので、テレビを凝視しながら静かに念話でジョークを言い合えるのがとてもナイス。
まあ、笑うときはケラケラ笑うんだけど。ああー。少女と少女アニメを見る少女幸福!宮崎駿ーッ!高畑勲ーッ!このロリコンどもめ!(妹たちは高校生だからアルテミスの蕾だけど)



アンの帽子はすごく浅いよなあ。ターンエーガンダムのフラン・ドールに似てる。
すぐに落ちそうで、馬車に乗ってる時とかどうやって固定してるんだと思ってたけど。今回はとてもナイスなタイミングで転がり落ちましたねー!
しかも、新しい帽子の方が古い帽子よりも服と色がちぐはぐになってて、そりゃーアンも飾り付けたくなるよなーって言う。言外の説得力が非常によい。


と、まあ、非常にコメディーとしても面白かったんだけど、今回はアンが日曜学校に行ったらすさまじく浮いて凹むという鬱話でもある。
日曜学校に来る女性は流行にしたがって帽子には羽根をつけて服には造花をつけている。アンもみんなに合わせようと一生懸命おしゃれをしたがるわけだ。なにしろ、今まで子守りばっかりして、社会に出たことがなかったんだから。気合も入ります。
でもマリラは質実剛健なハイミス妹なので、すごく地味な格好をさせる。うわー!
しかも、マリラは頭痛があるからアンに一人で行かせるという。ウワー!


で、アンは一生懸命寄り道をして、自分で花を摘んで花輪を作って帽子につけていく。
とってもきれいにできました。
アンは器用でかわいいなーって思った。
でも、結果的には生花をごてごてと帽子に載せて、服は真っ黒と言う異様な格好なのだ。
案の定、教会に来ていた経験なキリスト教徒の女性からは高貴の目で見られて、噂話ヒソヒソ話の対象になって、綺麗な服を着た少女たちに笑われて子どもにも馬鹿にされる。


でも、ごてごてしたリボンとごてごてした生花に、どんな違いがあるんだ?
違いがなくっても常識で違う事になってたら違うんだって言う。


うわああああ。
今日のアンは人間のいやらしい部分をものすごく描くなあ。
モブキャラも多いなあ。脇役の声優が多いなあ。噂話をする背景のモブキャラは止め絵なのに表情がはっきりとついていて憎たらしいなあ。
ラスカルの可愛くない幼女みたいな子にアンが値踏みされて、アン憤慨。
絵的にもそうだし、「集団と自分の違和感」「社会と自分の認識の差」っていう事についてもいろいろと考えさせられるなあー。これは高畑監督のテーマっぽくもあるんだけど。
キリスト教を信じている風な人が神の名の下に排他的でうっとおしいとか。墓の前で枯れていく花束に気付くアンとか。
岬ちゃんかよ。
まあ、原作どおりなんだろうけど。マシュー、マリラ、アンってイエス・キリストの関係者から取られているんだよね。
読者はキリスト教徒なんだよな。んで、キリスト教徒に受け入れられないアンに感情移入するんだろうか?笑いものにするんだろうか?
キリスト教世間でめんどくさい現実を送っている読者にとって、そこから少しはみだしているアンはちょっとした現実逃避のフィクションとしては面白いのかしら?
まー、僕は21世紀に生きるヤーパンのアニメファンなのでそこら辺の感覚は共有できないで、アンがいじめられててカワイソーでござるよーって思う。
そういう気持ち悪さもちょっと感じる話だった。
アンがマリラとマシューには抱きしめてもらえて本当に良かったな。
その抱きしめるシーンをドン引きの構図で見せるのはとても品が在って良いなあ。
山田栄子の泣きの演技はやっぱり最高。うわーーーーーって。




で、ぽいな、って思った。
そしたらやっぱり絵コンテとみの喜幸だったよー!
もう、なんか、臭いだな。
いや、スケジュール的にそろそろかなーとは思ってたけど。



まあ、場面設定の宮崎駿によってゴミ箱に直行した絵コンテかもしれんが。
でも、一応クレジットされてるし宮さんもざっとした流れは取り入れてくれてるよな?
なにしろ、富野の臭いを僕が感じたのだから!
おれ、富野大好きなんだなー!
また富野高畑宮崎でなんか作ってくれないっすかねえ?むりすか?




あと、背景が相変わらず美しい。
絵画コースに通っている脳内妹プティ・スールによると「長さに合わせて適度に手抜きしてますよー」っていう事なんだけど、それでも美しい。手抜きも技だし。
密度が高ければ良いって言うわけでもないし。
密度で空気感を出すよな。
んで、まー、僕が思ったのは、本当にアニメって贅沢な芸術だよなー。
僕は絵の良し悪しの金額とかはわかんない人なのだけど、絵ってモノによっては数百万円とかになるわけですよ。
それを背景で。数百枚も使って!
テレビでタダで見せてくれる!
うぎゃああああ!
極楽過ぎるだろ!
おれ、王侯貴族でもないのに、こんな良いものを見せられて、いいの?大丈夫?報いを受けないですか?


しかも、動いて声も出るという!挿入歌も!
アニメヤバイ。
お、俺は大丈夫か?何か、アニメに助けられただけで!助ける事は出来ないか?
しゃ、社会に還元しなければ!
ぼ、募金とか!


アニメやバイ。めっちゃ悔い改めた。