小さな恋のメロディだね
アナーキズムだね
体制側は悪だね
でもな、僕の基底現実での祖父は金持ちの曾祖父の御落胤で、戦争で本家が没落すると孤児となり、生きるために陸軍中野学校に入り、憲兵として南方で戦争犯罪をして、戦後は名前を変えて公安の手先になった男だ。
恥の多い家系だ。
しかし、体制を利用しながら取り込まれざるを得なかった人々の暮らしというものは、理想では語れない。
その点では、さすがにクリント・イーストウッドの硫黄島からの手紙の人物描写は優れていた。
多少、ドラマツルギーが基本的過ぎて先が読めたりもしたが、生活を大事にしてる雰囲気は良い。役者も上手かったと思う。カラーが多くても良いと思ったが、時代性や侘しさの表現か。
ちなみに、私の祖父が南方から帰ると原子爆弾で妻が死んでた。
後妻が私の祖母だ。
祖父は小学生の私に「変な女に引っかかるな」と言い残して死んだ。
私の母が気分を害した。
生きることは戦いで、戦いをなくすには生まれなければよかった。
と、思ったら脳内妹に予告も無しにキスされて唇が切れた。
妹となら生きたい。
畢竟、私が一番のアナーキストで無世界主義者なのだ。
うつしよはゆめ
依るのゆめこそまこと