玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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Gのレコンギスタ 第10話「テリトリィ脱出」進撃の巨人・荒木哲郎絵コンテとは何だ?!

脚本: 富野由悠季
絵コンテ: 荒木哲郎
演出: 荒木哲郎
作画監督: [キャラ]江原康之 [メカ]胡拓磨


進撃の巨人のアニメ版監督を手がけた荒木哲郎氏が富野由悠季総監督作品のガンダム Gのレコンギスタで絵コンテを描いて演出をした。
Gレコはテレビシリーズの富野作品でも珍しく富野監督が全話の脚本を一人で書いていて(リーンの翼は高山治郎さんとの連名)、絵コンテもこれまで富野由悠季監督のペンネームである斧谷稔名義で全話のコンテを描いていた。(6話は京田知己氏との連名)
なので、今回の10話は初めて富野絵コンテ以外のGレコなわけだが。
富野監督が好きな僕だが、面白いと言わざるを得ない!
荒木哲郎氏も富野監督が大好きな人で、インタビューで常々富野監督への憧れを口にしていた。僕は昨年、富野監督が「進撃の巨人」について「見たくもないし評価もしたくない」とメルマガのトミノ流のトミノで語った時に「荒木哲郎さんと富野監督がすれ違っているなー」と感じたのだが、今回は荒木哲郎氏が自らのガッツのGで富野監督作品に食らいついたのですごい。

アニメスタイル005 (メディアパルムック)

アニメスタイル005 (メディアパルムック)

アニメスタイル005)(2004年マッドハウス風雲録番外編)
小黒:目指している目標とか、具体的にありますか?
荒木:富野さんは好きですね。今やってる仕事とあまり関係ないですけど(笑)(ギャラクシーエンジェル第4期の頃のインタビューである)。
それから『新世紀エヴァンゲリオン』が好きだったんです。『エヴァンゲリオン』が好きで、それが高じて「アニメの仕事をやろうかな」と思ったみたいな感じです。

(2010年「この人に話を聞きたい」百三十七回荒木哲郎)
小黒:制作進行や設定制作を経て、演出家になるわけですけれど、目指してる演出家像はあったんですか。
荒木:頭にまず浮かぶのは、やはり富野さんなんです。でも、富野さんみたいなものを作りたいのでも、富野さんみたいな人になりたいのでもなくて。富野さんの、己にとって切実なことを存分にフィルムの中で表現しているというか、フィルムの中で言いたいことを叫ぶ感じが、気持ちよさそうだなって思ってて。
(中略)
ガンダム』っぽいものをやりたいというわけでもなく、あくまでフィルムの中に己を籠めるという行為が魅力だったということなんです。それから、富野さんみたいな人になりたかったとしても、俺は性格的に人に怒れないから、富野さんみたいになるのが難しいと思ってて

(2013年新作インタビュー)
小黒:現在進行中のオリジナル企画は、どういう方向性の物になるんですか?
(中略)
荒木:それこそ富野さんの影響だと思ってるんですけど、アニメとは悶える思春期を描くもの、悶々としている男子の心を癒すものという刷り込みがあるような気がします。何者かになろうとする奴がもがく話にはなるでしょうね。

富野監督のファンだったという荒木さんは、新作が制作されると聞き「わくわくしていた」といい「富野さんのファンとして、自分を(富野さんの作品の)テロップに載せたいと思っていた。チャンスだと感じた」と自らを売り込んだ。富野監督は「やらせてくれ!という人にはやらせる」と快諾したという。
ガンダム Gのレコンギスタ:富野監督が絶賛 「進撃の巨人」監督参戦の裏側 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

荒木哲郎氏が個人で参加したわけではなく、進撃の巨人を手掛けたWIT STUDIO(旧プロダクションI.G.6課)が製作協力をしてグロス受けをしたようだ。作画だけでなく、今回は制作進行の山下香織さんもサンライズではなくWITの所属の人。
そういうわけで、今回はガンダム進撃の巨人と言っても過言ではない。サンライズにとっては一週間パワーをチャージ出来た。
今回のキャラ作監の江原康之さんは進撃の巨人のアクション作画監督で、11話のエレンが立体機動をしてから巨人に変身するまでをワンカットで描いた上手いアニメーター。

江原 康之 【えばら やすゆき】


プラム出身?→DEF.C所属→フリーに。近年は主にProductionI.G.制作アニメで見かけることが多い。
進撃の巨人」ではアクション作画監督を務めながら、メインアニメーター並の活躍を魅せ、
軽快なアクションカットを量産した。
http://www18.atwiki.jp/sakuga/pages/1012.html

また、今回のGレコには同じく進撃の巨人のアクション作画監督の今井有文さんも原画で参加してらして、WITや荒木哲郎氏の人脈の総力を挙げた感じがある。(進撃の巨人劇場版上映、2016年2期決定おめでとうございます)
メカ作画監督の胡拓磨さんもギルティクラウン(メカデザイン)、進撃の巨人(作画監督)で荒木哲郎氏と組んだ人。(他にROBOTICS;NOTESメカデザイン、作画監督


テロップ


(松崎しげるコブラ練馬大根ブラザーズ?)

(ノーマッドもいるのか)



サンライズはアニメーターを雇わないで外注するスタジオだし、僕は作画を語るアニメファンではないので誰がWIT所属か誰がフリーか、との細かいことは分からないのだが。Gレコのテロップは五十音順のようだ。また、吉田健一さんなどノンクレでもちょこちょこ良い絵を描いてらっしゃるアニメーターもいる。なので、アニメーターに詳しい人が作画を語ってください)


そういうわけで、アニメーターや人脈や製作もサンライズ以外でパワーが収集してあり、スタッフの人脈をテロップで見ても説得力があるし、アクションアニメを見るだけでも絵コンテ、演出、作画に外連味と迫力があって面白かった。
Gレコの今回10話を見てから、アニメスタイル005の荒木哲郎特集「荒木哲郎がやってきたこと、考えていること」を読んだところ、やはり荒木哲郎氏らしさが垣間見れた。
以下、引用

(2013年新作インタビュー)
荒木:江原さんという人は『学園黙示録』のとき、旭プロダクション回のエースの原画さんとして参加してくれてたんです。そのときに異常に巧い人がいると気づいて、『ギルティクラウン』から仲間になってもらった。今後、自分の作品のメインどころとしてずっと参加してもらう予定なんですが…。人気者だから、これからも俺の作品に来てくれるかどうかは分からないんですよね。
小黒祐一郎:ここで声高に主張しておくと、きっと本人にも届きますよ。
荒木:そうですね。ずっと江原さんとやっていきたいと思ってるんですよ!

(同)
小黒:今回の作品では、作画力が期待できるということは最初から分かっていたの?
荒木:そこは分かってました。プロダクションI.G6課(WIT STUDIOの前身となったチーム)の圧倒的な作画パワーがあれば『進撃の巨人』をアニメ化できちゃうかも、という目論見はハッキリありました。前作の『ギルティクラウン』をやったとき、俺が描かなくてもこんなに描いてくれるのか!というすごさを初めて経験したもんですから。『ギルティクラウン』って……やっぱり、不遇な作品だったと俺は思ってるんですよ。
小黒:僕もそう思ってますよ。
荒木:我々がやったこと、達成したことに対して、世間の評価が低すぎるんじゃないかと。我々にとっては非常に悔しい作品なんですね。結構すごいことだったり、大変なことをやったりしているにも関わらず、世間ではひと言で「でき損ないの糞アニメ」と評されてしまった。だからこそ、彼らの持てる技術力とパフォーマンスを、ちゃんと評価されるところで発揮させなければ、と思っていたんです。それには『進撃の巨人』という作品がうってつけだろうと思って、このチームに投げたという目論見もありました。
(中略)
小黒:特に後半は、尻上がりにすごくなっていってる感がありましたよ。中でも女型の巨人の描写には驚かされた。枚数を使って動かすことで、巨大なものを表現している。
(中略)
荒木:そう。だから「ハイディテールのものをメチャクチャ動かす」ということに対して、みんなある程度は慣れているし、無茶が効く。
(2p中略)
荒木:それこそ『ギャラクシーエンジェル』をやってる頃、『キングゲイナー』を観ながら「世の中にはこんなすげえアニメがあるのに、なんなんだ俺は」とか思っていたので、今回はちょっとした感慨がありましたね。
小黒:吉田健一さんは目立つところを描かれてるんですか。
荒木:最初は14話のエンドカードを描いていただいて、そのあと横山さんが声をかける形で、24話で一部お手伝いしてもらいました。
(中略)
荒木:ある時点からハッキリと、普通はその尺で収まりきらない動作を、とにかく目まぐるしく猛スピードでやるのが気持ちいいんだ、という考え方が定着してましたね。

この荒木哲郎氏のインタビューでもわかるように、今回はG-セルフが高トルクパックをまとって超高速で戦ったのは非常に「らしい」。

郄トルクパックは僕の出した陸戦ガンダムの答えです。空を戦闘速度で飛ぶ航空機より速く地上を移動するつもりで考えましたので映像で速い感じで動くといいなーとおもいます、ノロノロしてたら口をつぐみます。富野ガンダムでは大きいMSの方がだいたい速い
https://twitter.com/akiman7/status/537567996143616000



高トルクパックはパワードスーツを着ているガンダムということで、ものすごいスピードとパワーでキャピタルアーミィのウーシァを圧倒した。スピードとパワーを持った巨人!って言うのが荒木哲郎らしくもある。
G-セルフがサーベルで切り付けた所が一瞬、止め絵になるのは印象的と言うか、超スピードの残像って感じでアクションが面白い。(ギルティクラウンでこういうのがあったっけ?)
パワードスーツをまとっていて一見鈍重そうに見えるけど全身にバーニアがあってパワーとトルクが高いのでめちゃくちゃ素早いとか、ギャップがかっこいいな!


あと、今回は夜戦なのだが、全体的に画面が暗いのもギルティクラウンと言うか荒木哲郎っぽさがある。なんか水色に光るし。

荒木:とにかくコンテの段階で光源の位置をできるだけ奥に設定して、キャラが逆光になるように組む。
小黒:それは画を重くするため?
荒木:そうです。色彩設計上、ノーマルが明るすぎるので、影が深めにつかないとカッコつかないんですよ。『進撃の巨人』に限らず、俺の作品は基本的にそういうセッティングなんですけどね。コントラストを高めにして、光で賑やかすというか、光源の管理によってクオリティを出すというか。

なので、いつもの富野演出のGレコに比べると、今回は全体的に暗いのでそこもパッと見で違う味付けだなーって思います。照明のつけ方が富野やサンライズとWITでは違うな、と。
画面の全体的に影グラデーションがかかっている。selector spread WIXOSSほどじゃないですけど。学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEADDEATH NOTEもそう言う黒味を強調した絵作りだった気がする。



↑Gレコ1話



↑Gレコ10話
Gレコは勇者ライディーン長浜忠夫ロマンロボットのようにアブノーマルカラー演出が多いんだが、それでも制作会社がサンライズとWITのグロスだと影のつけ方とか背景の描写が露骨に違ってくるので、面白い個性だと思う。同じ作品で同じ人の脚本で同じ設定だけど制作会社が違うと微妙に絵面が変わっていくのは面白いです。



翌朝のシーンでも朝日の反対側に影を落とす撮影加工処理をしている。太陽の位置や光源については進撃の巨人でも意識してあるとアニメスタイルでのインタビューで荒木氏が証言している。

ゲスト絵コンテということで、今回は荒木哲郎氏に注目したい。と、言っても私はあんまり金と読む時間と本を置くスペースが無いので、アニメ雑誌は定期購読しておらず、今回の底本はアニメスタイル005だけなのだが。なので、もっと詳しいオタクの人が語ってください。僕は感想だけ述べる。


脚本は富野監督なのだが

荒木さんは念願の“巨匠”とのアニメ制作となったが、絵コンテを書いて、富野監督に渡すと、100枚以上の付せんが貼られて返ってきたという。中には「ヘドが出ます」「劇を演出することを分かってほしい」などという厳しいコメントもあったといい、荒木さんは「刺激的だった」と振り返る。富野監督が「凡庸な演出家には言いません」と話すように、荒木さんに厳しいコメントを送ったのは期待の表れのようだ。
http://mantan-web.jp/2014/11/24/20141123dog00m200016000c.html

と、あるように「劇を演出する」事を荒木哲郎氏に要請したことから、台詞や展開の全部が富野監督の原本通りではない可能性がある。荒木哲郎氏が付け足した部分もあるのではないだろうか。
分かりやすいのは絵の部分だが、放送を見たみんなが言うように、


殴り飛ばした相手に追いついてさらに向こう側から蹴って地面にたたきつけるのは完全にドラゴンボールZの殺陣。ガンダムドラゴンボールをやるとか、Gガンダム以来ですね。いや、逆襲のシャアも殴り合いだったけど、それを富野監督じゃなくてゲスト絵コンテにやらせるとか、面白いなあ。
内輪のものだけではイノベーションは起きない、イノベーションは外部からだ!ということなんだろうなー。


で、アニメスタイル005によると荒木哲郎氏はドラゴンボールが好きらしい。

(2004年マッドハウス風雲録番外編)
小黒:どうでもいいことを聞きますけど、『ギャラクシー エンジェル』で『聖闘士星矢』みたいなキャラが出てくる回をやっていましたよね。あれはなぜなんですか。
荒木:演出的な理由もないではないですけど、でも、それ以上に自分が好きだったからですね。小学校の4、5年の頃に『聖闘士星矢』がすごい好きで、模写してたんですよ。そういう流れで、「パンチ打つときって、画面に顔がグワッって寄ってデカくなるよね」とか、そういうことを作監さんに言って、描いてもらった。
小黒:ということは『DRAGON BALL』世代でもあるんですか。
荒木:中学生の時に、部活をやりながら「悟空、スーパーサイヤ人になったよ、すっげえよ」みたいな会話をしていた感じですね。
小黒:『DRAGON BALL』のパロディもやってましたよね。
荒木:ああ、ありました。蘭花スーパーサイヤ人みたいにしたことがありました。そうやって自分が子供のころに観て楽しかったものを、安易に出しがちですね。

(2013年新作インタビュー)
小黒:「桜の森の満開の下」後編の「前回までのあらすじ」は『DRAGON BALL Z』のパロディですか。
荒木:ああ、ですです。なんでそういう流れになったんだっけ?
小黒:前編で、主人公に襲われた旅人が、スーパーサイヤ人になりそうなところがあるから、あれと関連させたギャグだったのでは?
荒木:それも多分あるんですけど。


好きなものが露骨に絵の作り方に現れるんだなー。面白いなー。
なので、富野好きの荒木さんですが、エヴァンゲリオンとかドラゴンボールも好きなので、そんなエッセンスもガンダムに合流して、面白いイノベーションのケミストリーを起こしている。

1/8 リヴァイ (お掃除版)

1/8 リヴァイ (お掃除版)


進撃の巨人の壁の上の偵察と同じような絵。


兵の隊列。


兵団の荒くれ者の裏に居る政治家や貴族も進撃の巨人の世界観に似ている。
キャピタルテリトリィのビルギーズ・シバ首相は何気に初登場のわりに発言権が弱いというか形骸化した訓辞を儀礼的に言わされて、しかも途中で切られるのでアーミィの軍事政権に権力を取られている人のようだ。ウィルミット・ゼナム長官の運行局とガードの権力はどうなる?


そのキャピタル・ガードはアメリアの海賊軍と合流して、ケルベスが

「もう教官じゃない。戦友だよ、戦友!」
って言うのも進撃の巨人の訓練兵と教官の関係に似ている。

このケルベスの顔はサシャの放屁らへんのギャグ顔に似ている。

軍艦好きだからメガファウナに興味を持った、って言うケルベスのオタク要素はガンダムユニコーンのリディっぽくもあるが、進撃のハンジ・ゾエっぽくもある。ここらへん、どこまでが脚本していで、どこからが絵コンテ段階からのアドリブかはよくわからんな。レイアウトとか撮影や作画指示は荒木さん以降の工程だと思うが。WITぐるみだし。

海賊の鉢巻で敵味方識別をするのは、ガンダムらしくないけど、ONEPIECEっぽい?進撃の巨人もマントの紋章で身分を明かしてたけど?ていうか海賊が敵の使うモビルスーツで偽装するのはクロスボーン・ガンダムから?



メガファウナのブリッジに脅しをかけるベッカー大尉が


異様に身体能力が高く、


巨人のモビルスーツと生身で対峙しているのも進撃の巨人の強い調査兵団の人に似ている。
モビルスーツから降りて生身で脅しをかけるのはミノフスキー粒子を撒いた後の敵との接触回線の描写でもあるし、ベッカーの肉体派としてのキャラ付けでもあるし、シュールな笑いどころでもある。



ベッカーのウーシアがG-アルケインに関節技とか格闘技をかけるのも、女型の巨人とエレンの戦いに似ている。(追記:ていうかアニ・レオンハートの声がアイーダ・スルガンと同じ嶋村侑さん…)

それを有無を言わさぬパースの付いたグーパンチでぶっ飛ばすのはドラゴンボールっぽくもあるし、エレン巨人のグーパンチっぽくもある。
「G-セルフ出動!」って叫んで走るラライヤをケルベスが担ぎ上げたり、

ベルリがコンテナの上をジャンプするのも「体術」って感じだが、ベルリは1話からデレンセン教官の鞭を体術で避けていたので、キャピタル・ガードの精鋭は体術に優れているのかな。




で、
存在が謎の巨人に乗る美女の組み合わせはエレン巨人とミカサに似ている。
また、ここでアイーダが股間までチャックを下しているが(多分、敵に捕まって汗をかいたかチビッたかしたので乾かしたくなったんだと思うけど。ていうか主に赤道直下の話だけど長袖のキャラもいるし、気象は寒冷化してるんだろうか?)。

小形 だからパイロットスーツも一応お尻のとこまでチャック開く様に。あれは富野さん流のモロじゃないセクシーさを、そういったところで見せたい、っていうのが一応あるみたい。

倉橋 伝わっているかは……(笑)。

小形 そうですね。10話でそういった感じのシーンがあるんで。

倉橋 期待大という事ですね。

小形 そうですね。今週のMBSは木曜日で、TBS金曜日で。「進撃」の荒木さんとWIT STUDIOがグロス回でやっていただいて。本当は他の人様のスタジオで作っていただいた回なんですけど、神回にしていただいてるんで。本当、凄い。
ガンプラEXPO2014 Gのレコンギスタ トークセッション第2回メモ - シャア専用ブログ@アクシズ

モロじゃないセクシーさとしてのケツまで開くパイスーの描写は、このアイーダさんの股間を下から舐めるようにベルリが眺める所でしょうね。∀ガンダムのロランもソシエちゃんのケツをロボットのカメラでガン見していましたね!モビルスーツに乗ったら女の子のケツやおまたを凝視していても痴漢じゃないんだ!って言うイノベーション。エロは学園黙示録でもやってた。
ていうか、アイーダさんがチャックを下して風に当てて股間を乾かしていたのは、やっぱり「濡れるッ!」の発展形なんだろうか???
「濡れるッ!」ヒロインも当時かなり話題になったけど、「乾かす」ヒロインって言うのもアレですね。富野さんが思いついたのか、荒木さんが思いついたのか…。ドスケベですね!


あと、美術としても面白くて、ウーシァがジャングルをホバークラフトで走行する時、足に泥がかかるんですけどアニメスタイル005で荒木氏は「(進撃の巨人の時に美術さんに対して)『ここの車輪に汚しが欲しいっすね〜』みたいなことを言ったりする」と言っていて、そこら辺も進撃の巨人っぽい。モビルスーツの足元がジャングルで泥だらけになるって言うのはガンプラウェザリングやジオラマでは再現されているけど、あんまりアニメではやらない。(08はジャングルがテーマだからやってたと思うけど)
ワンカットだけだけど、こういう細かいところで自然の舞台装置に絡んだ絵作りでアクション作画をしてくれるのはグッドですね。

  • 学園黙示録っぽさ


ヒロインロボのG-アルケインを羽交い絞めにしてスカートを脱がすベッカーのウーシァ、悪い!エロい!ヒロインピンチ!学園黙示録HODっぽいなー。
で、ベルリが助けてくれて、アイーダは「濡れるッ!」




「ウーシァって昔の鎧の騎士みたい!」「男の世界よねー!」って言うチアガールたちも「濡れるッ!」
千葉啓介さんは男の娘だけどな…。

特技:1人デュエット、電話で女性の振りをすること
千葉啓介 | 青年座映画放送 オフィシャルサイト

うーん。
ていうか、トリーティは???死んだのか捨てられたのか・・・?
こういう女の子がえげつないことをして男を盛り立てつつ利用するのはGレコの世界観にもあってるけどHODの麗でもある。それについてアニメスタイル005で荒木氏は

自分が可愛い女子であることを知っていて、それを使って人に言うことをきかせるようなタイプで、こういった原作でもなければアニメの中になかなか登場しない人物だと思ったんですね。(中略)アニメの中に、あんまり登場しないタイプの人とか、あんまり描かれてこなかった感情とかって、まだまだあるような気がしてて。(中略)世界と言うのは、もっと複雑で豊かなものであるはずだ。そこに、ちょっとでも肉薄できるチャンスが来ると、喜んでいくという感じなんです。「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」の1話というのは、俺にとってそういう場だったんですね。

と言っている。らしさがある。


同インタビューで、荒木氏は

自分が娯楽として楽しんでいるものって、アニメと相性が良くないものが多いんですよね。
例えば松尾スズキさんなら「ハードなシリアス状況の中に紛れ込む、一瞬のくだらなさ」だったり、新井英樹さんなら「バイオレンスな人物と、それを取り巻く全くハードボイルドじゃない世界」だったり。我々の生活の中で、しょっちゅう感じているのに、映像作品で描いてこなかった感情ってあると思うんです。それを、自分の作品の中でやりたいと思っているんです。

と語っている。
そこら辺はベルリにボコられたベッカーのウーシァが沼地で犬上家状態になったり(エヴァンゲリオン第九話の影響もあるか?)、その後ワニに襲われそうになって救助に来たカットシーの巻き上げる風でベッカーが沼地に落ちそうになって「近づかないで助けてくれぇ!」と叫ぶ「シリアスなギャグ演出」に見られる。

動物演出はGレコでは3話からジャングルやカバや羊などいろいろやってたけど、「動物に襲われるシュールなギャグ」は10話が初かな?次回からは宇宙に行くっぽいので動物ネタは今回が見納め?ダイターン3の万丈はよく蛇とか動物メカに襲われていたけど。




「恋を知ったんだ、誰が死ぬもんか」
も、HODの戦う男の子主人公ぽさもあり。これは正統派の少年冒険萬画としてカッコいい。ていうか、ハッパさんに聞かせてるよな。「惚れてんのか?」と聞かれて「そう言うことじゃないでしょ!」って一度返したのに、出撃直前に口に出して「恋を知ったんだ!」って吐くのがイケメンぽい。


あと、おっぱい

物を置く時もそっとすることの大切さを僕らに教えてくれたギルティクラウン
法皇様にハーブティを入れたウィル長官はカップをそっと置く。上品。


法皇様はクンパ大佐の傀儡と言うわけでもなく、どうやらキャピタルタワーの頂上のザンクトポルト(ドイツ語などの合わせで聖なる港の意味)まで毎年行ってスペースノイドとコンタクトをしているらしい。法皇様は罪の王冠を背負っているんですかねえ?
法皇様とクンパ大佐は桜満集と恙神涯みたいな共犯関係なんですかねえ?どうなんですかねえ?

ギルティクラウンの超国家組織GHQに統治されている日本と叛逆する葬儀社っていうのは、超国家組織キャピタルテリトリィに統治されている地球と叛逆する海賊にも似ているんだが。
暗躍するクンパ大佐の方が葬儀社とも言えなくもない。荒木さんが今後もGレコに参加するとしたら、ベルとマスクが集と涯のようなライバル関係になる所をノイタミナっぽく描いてくれて腐女子人気を爆発させてくれるかもしれない。
アメリア軍のスルガン総督とキャピタルアーミィのクンパ・ルシータ大佐と法皇様とウィルミット・ゼナム長官が同じ宇宙エレベーターの車両に乗っても殺し合いや逮捕などにはならず微妙な力関係を保つというのは、いまいち敵味方がはっきりしなかったギルティクラウンにも似ている。
ケルべスがアーミィを裏切ってレックスノーと高トルクパックを持ち逃げして海賊部隊に合流してるのもそういう敵味方の流動性だ。ケルベスの動きなどの脚本レベルのことは富野監督レベルで決まっているとは思うが。

Bパートが開始した直後の、宇宙エレベーターを守るレクテン→エレベーターのクラウンの中のウィル長官とスルガン総督

→「キャピタルタワーの真下だ。こちらからはしかけるなよ」という艦長の声を被せているメガファウナの外観→ウーシァのコックピットの中のベッカーの顔→飛ぶカットシーとウーシァ

→ベッカーの舞台から見たメガファウナの俯瞰情景→「何で海賊船にレックスがいるんだ?」と言うカットシーの顔→メガファウナのブリッジの中のギゼラと艦長「じゃじゃ馬むすめがーっ!」→
ジャングルに乗り込むウーシァ→

→ベッカーがコックピットの中で「カットシーが航空機なら、こちらには宇宙用の身軽さがある!」と言いながらズームアウトして

モビルスーツの外側を映して、

また次のセリフでコックピットの中にカメラがある。


っていう、カメラが敵味方やメカの外と中の距離をカットごとに次々にジャンプして切り替わっていくのは、ちょっと見てて混乱したが、敵味方がはっきりしない現実を描いているのがGレコという作品でもあるから、これでいいのかなーと思ったりした。
ギルティクラウンも敵味方がはっきりしなかったからなあ。こういうカット割りレベルの演出やコンテの切り方は荒木氏の仕事だと思う。やっぱり富野監督に憧れていた荒木さんでも、コンテの切り方は富野監督とは違って個性が出るなあ。グロス回ってのはある意味監督作品よりも演出家としての個性が出るのかなあ。
戦場でワタワタしている感じは出ている。で、ワタワタしていたアイーダ姫のG-アルケインが攻撃されるので、戦場の混乱が表現されている。
ベッカー大尉がモビルスーツという巨人から出てブリッジに叫ぶのは、進撃の巨人っぽさでもあるが、人間と機械のロボットが同じフレームで戦うのはギルティクラウンのエンドレイヴらしさでもある。ギルティクラウンは異能バトルなのかロボットアニメなのかいまいちはっきりしなかったのだが、Gレコを経験した荒木さんの次回オリジナル作がその反省を生かしたものになると良い。(ロボットものかはわからんけど、富野作品に似ているらしい?)



高トルクパックという「能力」はギルティクラウンのヴォイドっぽくもあるし、パックだけを遠隔操作するのはエンドレイヴにも似ている。「エンドレイヴ」="Endoskeleton remote slave armor" =「内骨格型遠隔操縦式装甲車両」。
名無しパイロットのウーシァとカットシーを高トルクパックで無双して撃退して、強敵で人質を取っているのベッカーにに対してはパックとG-セルフの本体が分離してパックを囮にして


「光る右腕」って言うのがすごいギルティクラウンぽいし、少年漫画的なバトルのパワーインフレーションの上手い見せ方だ。「僕のアイディアがあったからだ。僕の天才ぶりを見せつけてやる!」っていうベルリ。



戦いが終わってベルリがカットシーに「キャピタルタワーは目の前なんだから、帰ってくれ!」って言って手を振って変えさせる時、コックピットの中のベルリの手とG-セルフの腕が連動していたけど、マスタースレイブシステムはエンドレイヴぽくもある?
ていうか、パトレイバーみたいなマスタースレイブシステムをガンダムでやってるって言うのはかなりメカ設定の根幹にかかわるような気が?Gガンダムは全体的にマスタースレイブモビルトレースシステムだったけど。動きに反応しているのか、サイコミュかバイオコンピューターで脳波信号に反応しているのか?


不遇の名作ギルティクラウン再評価の時か―――っ???(ソーシャルゲームもちょっとやりました)
バララ・ペオールがもうちょっと出ていたら、ツグミのケツみたいな見せ場があったかもしれないんですが。

やっぱり、このスケベスーツのアイーダ姫様がツグミのケツをモロのエロじゃなく改変して見せたセクシーシーンなのかな。

あんまり真面目に見てなくてすみません。詳しい人が語ってください。
もう6年前かー。

DEATH NOTE Vol.6 [DVD]

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もう8年前かー。マッドハウスでの荒木さんの初監督作品。
原作は好きでしたが、アニメは流し見してたかもしれない。

2話で撃墜されたジョバンニは結局、一晩で死んだのだろうか?どっちかがルアンさん。

全体的に画面の四隅にグラデ影を落としてるのはこの頃からかなー。


あと、逆光。


あと、ビーム

GAの荒木回はパロディよりも背景動画や主観カメラだと思っている。
アニメスタイル001のギャラクシーエンジェル特集は買ってないというにわかアニメファンで申し訳ないんですが。
戦闘の後にG-セルフがG-アルケインを背負ってメガファウナに帰る所、

この横移動の背景動画(CGの台引き?)とか


ジャンプするG-セルフのコックピットの中での主観で外が上下に動くのが、とてもGAぽい。
ていうか、一期の第15話「落としモノぽとふ」っぽい。
「ギャラクシーエンジェル」 | バンダイチャンネル


ただ、これが単に演出の手癖だけではなく、ベルリの心情の上下にもなっている。音楽もロマンチックだし。
モビルスーツのジャンプの上下移動で揺れる二人だが、ベルリが「キャピタルアーミィのやり方に問題があるんでしょうね」「あそこに帰る事を母だって許してくれます」って、自分の国と親から離れて、揺れる恋心のために戦う決意を不安定ながら決めるという意味が暗示されている。
その決意がアイーダのセクシーショットを見る所に帰結するのでラブストーリーなんだな。

でも、アイーダ姫様は「命拾いをしたけど、こんなもの、あっていいのかしら」とG-セルフに疑問を抱くので一筋縄ではいかない。パワーアップして武器で戦いに勝ったら簡単にお姫様が手に入るというわけでもない。

で、G-セルフの足元のラライヤとノレドもいて、立体的な位置が恋愛関係の相似形にもなっている。
また、ここでアイーダとベルリがメガファウナに帰艦した直後に宇宙エレベーターに乗って離れたスルガン総督とウィルミット・ゼナム長官という二人の親離れのシーンに移動する。で、ベルリたち主人公と離れた所でスルガン総督がアメリアに行き、ウィルミット・ゼナム長官は組織としては水面下で敵対しているクンパ大佐とマスク部隊と同じクラウンに乗って緊迫する。で、スペースガランデンとアメリア軍も敵対する暗示で次回に引いて、緊迫感がある。
Vガンダムの「母かシャクティか」でもあったけど、親を選ぶか女や仲間を選ぶかって言うのは富野ガンダムでは定番のテーマですね。逆襲のシャアのハサウェイもそう言う所があったし。
前回は父と母と法皇と大佐の議論にベルリは入れなくてケルベスに手を引かれるだけだったが、今回は能動的に母を離れて海賊に行こうとする。「母も許してくれます」って言うが、果たしてどうか。ゼナム長官は命の危機がある気がするんだが。しかし、アーミィは軍事力はあってもタワーの運行局の人員がいないと困るので、そこら辺の組織戦や人心掌握合戦も緊迫する。


  • 単純明快なロボットプロレス

でも、今回は富野監督以外の絵コンテだが、そんなに本筋に絡んでないんだよな。
割とアクションメインで。
大きなストーリーラインとしては
1.ベルリとケルべスたちがメガファウナに残る選択をして、キャピタル・タワーを登るウィルミット・ゼナム長官たち親や年長者組と離れる。
2.キャピタルアーミィがビルギーズ・シバ首相や議員の承認の下、軍事行動を開始する。スペースガランデンとアメリア軍が宇宙に発進する。
っていう二つくらいしかない。
あとはクンパ大佐と法皇の内心がよくわからない感じの暗示、ラライヤが狙われたり記憶が戻り始める暗示、ベルリのアイーダへの恋心の強調、というくらい。
今回初登場のビルギーズ・シバ首相もどんな黒幕かと思ったら、議会の名目上のトップでしかなく実権は無いっぽい。
ビルギーズ・シバ首相はソロモン王に会いに来た旧約聖書の「シバの女王のビルギース」が元ネタだったが、Zガンダムハーマン・カーンと逆でオッサンになっている。女王じゃなかった。


で、今回やってるのはハッキリ言って単なるロボットプロレスだよな。アイーダ姫のG-アルケインがウーシァにロボット組手で投げ飛ばされたり関節技をされたりスカートを脱がされて、そこにパワーの充電を終えたG-セルフが駆けつけて無双して、タッチしてベッカーのウーシァをボコボコにする。
ドラゴンボールのナメック星での回復待ちの悟空っぽくもあり、キン肉マンぽさもある。プロレスだ。





青〜コーナー!キャピタルアーミィ所属〜〜〜、ウーシァ〜〜〜〜〜〜!!!!
「どのような事態でも瞬時に対応できるキャピタルアーミィでなくてはならない!」
「議会で(プロレス興行の)予算を通すためには勝利し続けることが条件なのです」
「G-セルフを捕まえろ!ラライヤ・マンディも、ベルリ・ゼナムも保護するのが本作戦の目的である〜〜〜!」
「ウーシァの手先の器用さを見せてやるか!!!」




「すてきー」「男の世界よね〜〜〜」「フレー!フレー!ウーシァ!海賊船をやっつけろ」



ざわざわ
(ていうか、前回は週末の休みでキャピタルテリトリィ全体がお祭り騒ぎで、クンパ大佐は夜に私服でパーティしててジュガン司令への取次が週明けになるって聞かされていたのに、なんでいきなりちゃんと議員を集めてジュガン司令と普通に会ってるの?時間経過がよくわからんな。前回のお祭り騒ぎは、このウーシァ発進式典の前祝だったのか?週末の深夜によく議員が集まったなあ。メガファウナの隠れ場所がバレたっぽいんだが、それに対する急襲作戦が何故か議員とチアガールと兵士が集まった式典から発進するとは。うーん。リギルドセンチュリーの人は戦う前に儀式をする習慣でもあるんだろうか)
(戦う前に儀式をしたり敵ロボットの名前や技を紹介するのも、やっぱりロボットプロレスの勇者ライディーンの妖魔帝国のプリンス・シャーキン劇場とか、プロレスの入場アナウンスっぽい。シバ首相はライディーンの妖魔帝国祭祀長ベロスタンみたいだ)



赤〜コーナー!アメリア軍所属〜〜〜〜、メガファウナ〜〜〜〜〜〜!!!!

先鋒、G-アルケイン〜〜〜!

「オラオラ!さっさとG-セルフ出てこいや〜〜〜!!!」



「この機体もG-セルフに似ていて、気になるなあ〜〜〜」

「おもしれえやるじゃねえか!キャピタルアーミィが開発したこのウーシァ!俺は惚れたぜ〜〜〜!」
「あ〜〜〜ん馬力が〜〜〜」



選手交代だ!大本命G−セルフ選手!!1

ボコスコ
アイーダさんが捕まっている!」
「何がジャングルに潜り込んだんだ〜〜〜」



しかも衣装を変える!
「俺をなめているのかああああ〜〜〜」
「いっちゃえええええええええええ!!!」



ノックダウン!



「あーんポパイすてき!おぶって!」

勝者にはセクシー!敗者はワニで罰ゲーム!


プロレスすぎる……。ワニで罰ゲームとか、破裏拳ポリマーとかヤッターマンのギャグオチみたいで、古典的でもある。
ガンダムなので軍事作戦ではあるけど、筋書や演出手法の段取りの取り方がプロレスだ。機動武闘伝Gガンダム今川泰宏監督に任せた時、富野監督が「プロレス以外やるなよ!」って言ったので。富野監督が別の監督にガンダムを任せる時はプロレスをさせるのか。
リアルロボットアニメの金字塔と言われる機動戦士ガンダムを作った富野監督だが、Gレコでは宇宙エレベーターを中心にした未来世界での経済活動や宗教をきちんと描きながら、ロボットプロレスアニメであるということも肯定しているのだろうか。前回のマスクとの遭遇戦も、シナリオ上は無くてもいいと言われたが、富野監督はロボット戦闘を入れることで子供の心をつかみたいとして入れたらしい。娯楽ロボットアニメなんだなー。環境問題とか人類の進化とかガンダムはオッサンのオタクがしかめっ面で考察する面もあるんですが、痛快無双ロボットアニメという側面もある。


また、今回のロボット戦闘で面白かったのは、ベルリ・ゼナムが高トルクパックの性能に実戦でどんどん慣れていくスピード感。

早く出撃させて下さいよー!、ってかなりピンチだったのだが、整ったら


恋を知ったんだ!と格好良く出撃する。




だが、高トルクパックの超スピードに振り回されて、ジャングルを左右に飛び回ってしまう。
しかし、天才のベルリは常日頃、臨機応変に対処しろとは、大尉殿の教えでありますので、吹っ飛びながら徐々に乗り回し方を覚える。
で、左右に切り替えながら敵を斬る。





富野流の映像の原則では上手下手の左右には心情的な意味を付けるんだが、荒木さんのコンテでは心理的な逆転で左右に移動するというよりはアクションを優先しているようだ。
だが、スピードに振り回されていたベルリが、高トルクパックのスピードを斬撃の時には引き出して、ブレーキをかけて止めてメリハリを付ける操縦技術に慣れていく。すごいなあ。

で、ジャングルの中で体が大きくて光って沢山動いているG-セルフが上手く隠れてベッカーのウーシァをベルリの方が先に見つけるって言う索敵能力も地味にすごい。

で、人質を取られてどうする?と思案したあと、左右に高機動していた作戦から高トルクパックとG-セルフを分離させて

上下と奥から手前への縦の動きに切り替えて、


見事勝利を収める!
高トルクパックに振り回されていたベルリが使いこなせるようになって、さらに遠隔操作と言う応用技を身に付けるというレベルアップが、動きの方向性の切り替えで短い時間の中で表現されている。それで、ベルリの天才ぶり、戦いの中で成長し続ける戦闘民族ぶりが説明ではなく動きで感じさせられる。ベルリは大した奴だ。


  • 場外乱闘の予感

で、プロレスの試合が一通り終わった後、その裏でプロモーターのクンパ大佐、ゲル法皇、ウィル長官、グシオン・スルガン総督がキャピタルタワーで次の試合のために動いている。次回、謎のマスク選手が新しいスーツで登場だ!「あのマスク男は異常だ!」プロレスだなあ。
でも、アイーダが「こんなもの、あっていいのかしら」とマシーンに疑問を抱いたり、グシオン・スルガン総督が「法皇様の、恐れるものは宇宙から来るのではなく地球人がもたらすというお話は心に響きます」と言い、だがアメリア大統領が国営放送で宇宙艦隊の発進を喧伝したり(第6話で発進したのはなんだったのか?)、クンパ大佐が法皇と同じ車両にマスク部隊を乗り込ませたり、スペースガランデンを発進させたり、リング上のプロレスごっこだけでは済まされない場外乱闘の政治的な戦いや伏線の緊迫感も匂わされている。
∀ガンダムでハリー・オードを演じた稲田徹さんはガランデンの艦長役で登場!
本名は出るのか?∀ガンダムのフィル・アッカマンだった小山剛志さんがデレンセン大尉役で退場した後なので、また∀ガンダムぽい男らしい男が出て引き締めが行われるのかな。

森川智之さんは何度もガンダムに殺されるんだが。


次回、場外乱闘=「突入!宇宙戦争」なのか。
足の下は地球なんだぞ!地球がリングだ!
やっぱりGガンダム宇宙世紀ガンダムの続編として優秀すぎたし、元気のGなんだよな〜〜〜

Gの閃光(アニメバージョン)(アニメ「ガンダムGのレコンギスタ」エンディグテーマ)

Gの閃光(アニメバージョン)(アニメ「ガンダムGのレコンギスタ」エンディグテーマ)


※追記
しかし、チアガールが「ウーシァって昔の騎士みたい!」って言っていたが、宇宙世紀の1000年後のリギルドセンチュリーから見て、昔の騎士と言うのは西暦の騎士なのか?紀元前の剣闘士なのか?宇宙世紀の後に騎馬戦があったのか?