玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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劇場版Gのレコンギスタ冒頭はわかりやすいのか?






 まあ、説明としては増えてるんだけど。


 わからんだろ。


 ここ3,4年かけて毎回Gレコに3万文字くらい分析記事を書いてた僕が言うの、端的に言ってマウンティングなんですけど。Gレコの劇場版がわかりやすくなってるってぇ〜〜〜ホンマか〜〜〜???


 「アメリア軍の坊主頭が! キャピタルタワーの空に侵入して謎のモビルスーツを横取りしようってのか!」
 情報量は増えた。


 登場メカがアメリア軍の坊主頭、キャピタル・タワーを縄張りにしてる即席の軍隊の飛行メカ、謎のモビルスーツの3種類ということはわかった。


 でも、なんで、こんな高いところでいきなり戦争をしているの?というか、それぞれのメカはどうやって、どんな動機で、そこに行ったの?




 そこがまったく分かってないことにはTV版から変化がないからな。
 そもそもグリモアが飛べるのかどうか問題もあるし。(4話の回想シーンでサブフライトシステムのフライスコップで1話冒頭のカーヒル大尉の部隊とG-セルフを回収したというのはわかったので、来る時もフライスコップで成層圏まで上がって、MS戦の時は画面の外に待機していたのだろう、ということは映画の後半まで見て推理してやっとわかる)


 G-セルフが何故大気圏パックなのか、どこから落ちてきたのか、どの時点でアメリア軍とキャピタル・アーミィがそれに気づいたのか、まったくわからん!
 G-セルフは終盤にパーフェクトバックパックのアサルトモードのコピペシールド全開で大気圏突入するので、大気圏飛行パックで宇宙から大気圏突入したとは考えにくい。


 ∀ガンダムも宇宙からMSが降りてくる冒頭だったけど、∀ガンダムのフラット部隊みたいに宇宙から地球の大気圏上層までMSを運んでくる宇宙船がGレコは劇場版でも描かれてない。


 想像しなさい!


 で、想像すると、おそらくザンクト・ポルトまでは宇宙船(カシーバ・ミコシじゃないかもしれない)で運んできて、ネオドゥをパクった時みたいに貨物のコンテナに詰めて、下りのクラウン(おそらく無蓋)に乗せて第2,3ナットまでおろして、そこからG-セルフ(YG-111)がこっそり脱出して大気圏突入グライダーのように滑空して侵入するつもりだったのだろう。また、ラライヤの着ている服がトワサンガのノーマルスーツではなく、彼女以外誰も着たことのないムササビスーツだったのは、トワサンガ出身であるということを隠して(キャピタル・アーミィの持ち物検査でもラライヤがトワサンガ人だとわからんかったし)、見つかってもタワーからの滑空を楽しもうとするふざけた民間人のふりをするためか。
 キャピタル・ガードしかない時の警備体制だとそれで侵入できたのかもしれないけど、キャピタル・アーミィが監視体制を強化していたので、バレた。んで、デレンセン・サマター大尉とケルベス・ヨー中尉が所属するカットシー部隊が拿捕に出た。カットシーキャピタル・タワー基部のビクローバーから発進したのか、ナットの基地にいたのかは謎。6話のジロンド部隊を見ると、カットシー成層圏まで上がるにはエフラグを使うっぽいが。第1話ではエフラグは出てこない。アメリア軍のフライスコップと同じく、カメラの外にエフラグがいたのかもしれないが。
 と、するとあとは何故アメリアの海賊部隊がいたのか?海賊部隊の基地のカリブ海のビクエスト島からは割りと距離があるので、YG-111が来たのに反応して出撃したとは考えにくい。おそらく、カーヒル大尉のキャピタル・タワー制圧作戦のための下見の威力偵察だったと思われる。高高度にいたのも、キャピタル・タワーの基部から察知されないためだと思われ。(第4話のベッカーの演説を聞くに、第1ナットの地上監視用レーダーが配備される前だったらしい)


 そういうわけで、正式な作戦というより謎のモビルスーツ降下とカーヒル隊のキャピタル・タワー威力偵察が偶然かち合った遭遇戦だった可能性が高い。



 じゃあ、次にキャラクターではなく作りてのレイヤーで考えてみると、なんで劇場版でもやっぱり戦闘シーンの途中から始めたのか?が疑問なのだが。
 やっぱりG-セルフの「謎のモビルスーツ感」は残したかったのだろう。謎のモビルスーツが空から落ちてきて、かわいい女の子を落として、次に出てきたら別の美人のお姉さんが乗っていて!という落ちものヒロインのドキドキ感は残したい!という気持ちなんだろうなあ。
 デレンセン大尉の説明セリフが増えているけど、むしろ「謎のモビルスーツ」って連呼していて「謎感」は強調している。


 あと、謎感を出すためにスピード感。疑問点は多いけど視聴者が疑問を考える前にドラマを進めたいという。そこは劇場版でも健在。
 ∀ガンダムガンダムが出てこない1話がよくわからないと言われたのを反省したのか?(∀ガンダム∀ガンダムで、1話では∀ガンダム(ホワイトドール)よりロラン・セアックが謎の美少年転校生という感じで描かれていたので、ソシエ視点の少女漫画的な謎感はある。小説の挿絵が萩尾望都先生だし)


 だから、富野監督の感覚のスピード感では、天空の城ラピュタの冒頭のシータが落ちる前にムスカとなんやかんやする展開はスッとろいと思うのかも。むしろ、今の富野監督のスピード感だと機動戦士ガンダムの冒頭のザクの侵入やクロスボーン・バンガードの溶断シーンをカットして虐殺シーンから始めるかもしれない。


 と、まあ、ここまで想像の余地というか推理しないとわからない人物配置の情報量があるので。説明セリフが1つ増えた程度でGレコがわかりやすくなったかって言うとわからないよ!


 というか、劇場版は(富野由悠季の世界展の先行上映会で見たけど)心情セリフが増えているけど、それで全部がわかりやすくなったかというとどうなんだろう?


 富野由悠季監督としてはわかりにくいという不評を受けてわかりやすくしたつもりだろうけど。しかし、わかったつもりになって流すと


たくさん


人が


死ぬ!!!



って言うアニメなのがGのレコンギスタなので。


 ベルリ生徒が「僕はよくわかっているし、よく知らないマシーンも原理原則とかユニバーサルスタンダードでUIを推理して操作したら使えるだろー」ってナメてたら


人が死ぬ!!!!


 って言うアニメなので。わかりやすくなったからと言って、わかったつもりが一番怖い!



 例えるならTV版のGレコは無垢の鉄砲で、劇場版の情報の追加はア(安全)、レ(連発)、3(三点射)、タ(単発)のポジションの説明が書いてある小銃という違いで、多少わかりやすくなってるけど、撃ったら人が死ぬっていう本質には変化がないので。(上手いこと言ったつもり)


 なので、劇場版Gのレコンギスタがわかりやすくなってると思ってたら思わぬところで暴発するかもしれない。
 というか、ベルリの気持ちを考えるブログを書いていたけど、ベルリが殺人してつらいとかいう気持ちを隠すことでアニメの雰囲気が明るくなっていた面もある。そこを劇場版でむき出しにしたら、わかりやすいけどもっと傷をつけやすい奴になってしまうかもだ。
 僕はベルリの殺人行為を一個一個考察しながら、毎回本当にベルリくんがかわいそうで仕方がないと思いながら書いていたよ。


 演出の吉沢俊一さんも

今、第3部~第4部の制作が進んでいるのですが、TVシリーズ以上に凄惨なシーンがあったり。
12/8は「女の力Day」!嶋村 侑、寿 美菜子、高垣彩陽らが登壇の劇場版『G-レコ I』上映2週目舞台挨拶開催決定! | GUNDAM.INFO

 と仰っていて、わかりにくい描写で濁されていたTVシリーズのおつらさをわかってしまったら視聴者はやられるかもしれないので。


 そこは注意しておきたい。


 あとさー、すごいどうでもいい疑問だけど、なんでみんな成層圏なのにノーヘルなの?とか、そういう疑問もあるよね。メカニックではなく芝居を見せたいという意図があるんだろうけど。Gレコは終盤の大気圏突入とか危機のシーンでも割りとみんなノーヘル。


 ラライヤの複雑な髪型は結局どうやって維持しているのかとか。(これは最終回まで見てもまったくわからん)


 あと、やっぱりカーヒル大尉のグリモアは劇場版でも頭部バルカンが2門で押し切るのか。とか。


 あと、ラライヤがYG-111から放出されるシーンで一瞬だけ映るマスク、作画ミスなんですけど。


 画面のフレームの位置が変わっているので、旧素材のマスクが画面上部のTV版のフレームに合わさっていて作画が追加されてないので、不自然に切れているようにみえる。なんで?なんでこれが動画検査通ったの?(そういう形のマスクだったらごめんなさい)


 新規追加のデレンセン大尉の戦闘シーンはマスク大尉にも受け継がれる空戦の高度とスピード理論でかっこよかったし良い追加シーンだけど、旧素材をつかうところも気をつけてほしかったな…。


※追記 TV版BDで確認したら、マスクの見切れみたいなのはテレビからあった。

 BDは予約したので買うけど、直るかなあ…。というか、冒頭1分30秒だからって絵コンテと付き合わせてコマ送りしまくるオタクの僕、めちゃくちゃ気持ち悪いな…。ごめん、ごめんよ…。こんなオタクになってしまって…。
 まあ、ガンダムの作画ミスはファーストガンダムの劇場版第1作のガンダムの角の塗り間違いもBDになっても直ってないという伝統があるので、まあ、そこは大目に見るのがガノタとしての器量だろうか。(えらそう)


 インフルエンザの予防接種をしたら体調が悪くなったので、文句をいうだけ言って寝ます。Gレコの終盤の記事で徹夜続きだったので、体調が悪くても劇場版の前に予防接種できるのが今日しかなかった。
 というか、そもそも心が歪んだただのオタクなので、記事を書いてる時は脳内麻薬が出て体調が悪いことを忘れているだけなので。ずっと体調は悪くて、今日は執筆の谷間だったのでたまたま体調の悪さを自覚するという。(医療業界でも、医者や看護師は休日に気が緩んで風邪を引きやすくなるという話がある)


 なので、すぐ寝るべきなのに、こういう文章を書いてしまうオタクなので、本当に良くない…。でも富野監督のインタビューが載ってる雑誌CUT、ヤンジャン週刊プレイボーイは病院の帰りに買ってきたので、それで許して下さい。


 ひどい文句を書いたので今回は欲しいものリストのリンクはナシです。