玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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カヲルの死

使徒は生命の実を食べた存在であり、生命の樹を守る。だが、人が生命の実を求めたように、使徒も人の知恵の実を求めていたのではないかと思う。
とすると、使徒はアダムに回帰するのではなく、人と一つになりたかったのか?
しかし、碇ユイのように、「生き続ける事が運命」とも言う。
「滅びの時をまぬがれ、未来を与えられる生命体は一つしか選ばれないんだ。」
だから、「僕を消してくれ」
滅びの時と言うのは、何なんだ?
使徒が知恵を身につけ、神になると、人を滅ぼしてしまうと言うのか?
それとも、ゼーレによるサードインパクトのの約束の日と言う事か?
使徒と人は争う必要は無かったかもしれない。ゼーレがサードインパクトを起こしたのだから、使徒はただ人になりたかっただけで、滅びなどは無かったのかもしれない。
カヲルは人格を持っているので、使徒の本能に上書きで「アダムに還れ」とゼーレに命令されていたのか?
本当に滅びの時は在るのか?
いや、どっちでもいいんだが、僕は、そういう風に自分の運命を決め付けすぎる態度は辛いばっかりじゃないかと思ったよ。
シンジ君は、カヲルの言葉通りに殺さないで、カヲルをつかんだまま、温泉にでも連れて行って、滅ぶとかそういうことよりも気持ちのいい、楽しいことをしようよって、言って上げればよかったのに。
ただ、シンジはカヲルに嘘をつかれたと感じているし、カヲルの自殺心を覆すほどの気力は無かった。
と、言う風に考えられるのは、僕の力ではない。僕も死にたがりだが、そのたびに脳内妹に助けられているので、脳内恋愛を通じて、生きる喜びを知ってしまったので。
脳内妹は命に満ち溢れているよ。
僕は死にたがりだが、妹の口癖は、「そんなわけ無いわよっ」
カヲル君にも言ってあげて欲しかった。