玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士Vガンダム37話「逆襲ツインラッド」

機動戦士Vガンダム 第37話 逆襲ツインラッド(B-ch)
停戦条約が発効し、モトラッド艦隊が宇宙に戻った。というわけで、今回からは地上に居残ったバイク乗りどもと戦う。バイク乗りどもめ・・・。停戦も守れないのか。ザンスカールはゲリラ以下の不法性だな。
てかバイク・・・。
ピピニーデンがどうなったのかが気になるのだが・・・。あと、ギロチンを脱出した田代もどうなったのか。
そこら辺のバッサリ切り捨て感がガンダムの演出のスピードなのか?再登場を期待しますか。
それと、今回はウッソが母の死の直後で落ち着きを取り戻す話なんだが。割と落ち着いてるんだよな?あんまり取り乱したり大声を出して「誰も僕の事なんか分かってくれないんだ!」とかありがちなことは言わないね。マーベットに「母さんを殺したザンスカールは許せない」と言いながらも冷静に偵察は出来ている。
ただ、オデロ達が魚釣りやキャンプファイヤーをしてウッソを元気付けようとしてあげているあたりは人間臭い芝居で見ていて嬉しい。こういうアニメは。
また、海洋汚染で浜に打ち上げられた魚の屍骸の匂いに宇宙育ちの者が怯えたり、そこから死と言うものを考えたり、「しっかり生きれば、きれいに死ねる」という流れになるのは、ウッソの母の死の次を受けた話としてよく出来ている。作品全体で、大きな人の死を受容しようという枠組みがあって、ワビサビだなあ。ギリギリお説教臭くならない(なってる?)所で芝居の中で語らせているのが巧いなあ。
でも、ウッソはラストカットで「僕は憎しみや恨みをなくす事ができるのだろうか・・・」とかモノローグ。ウッソは顔には出さないが、いろいろ抱えてるんだな。小説版ではかなり賢い思考をしているし。
あと、今回気付いたのは、Vガンダムは子供と老人と女ばかり、というが、、、。確かにソレが目に付くように演出してはいるが、大人の男もいるよな、ちゃんと。
特に、ホワイトアークを操縦するバーツラフ・マサリクはトマーシュ・マサリクとカレルの父親である。子供の頃は気付かなかったが、彼は家族ぐるみでザンスカールに対抗するかなり気骨のあるお父さんだ。ホワイトアークには宇宙家族が皆乗り組んでいるようだな。船って言うのは人を多く使うしなあ。
そういう描写が出来ているのがVガンの凄い所で、ガンダムSEEDでは無視されていたところだ。
オデロが敵艦から脱出するために穴をあけたときに、少女動員兵を巻き添えで殺してしまったりとか。そういう描写が・・・。リアリティありすぎ。って言うかオデロめ・・・!
また、今回はロンドンデリーの連邦軍海上警備艇部隊が援軍で駆けつけてくれた。大人の男も、居ないわけじゃないんだよ。
というか、37話になって、女子供と老人達のリガ・ミリティアに大人も動かされ始めてきたって言う事か。そういうのはいいよね。
明日はオデロがいらん事をします。