玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

世界名作劇場ポルフィの長い旅第42話「奪われた愛」

ポルフィラス・パタゴス、今回も不幸です。
母の時計、ミーナの写真に続いて、父親の形見も失いました。来週は友も失いそうです。
機動戦士Zガンダムカミーユのキリスト的受難の物語だと映画化を報道する朝日新聞に書いてあったけど、ポルフィも酷い目に合ってる。
そう言えば、池田秀一が演じていた牧師がポルフィに「君の旅こそが信仰のありかただよ」と言っていた。
難しい。脱走犯や期間工やこそ泥やセコイ親方やナチスとか、色んな人が出てきて、いい人とか悪い人って決められなくて良い側面と悪い側面がただただ提示されて、それと付き合うしかないんだなーって言う感じ。
なんか、重松清の疾走にも似てるなあ。疾走みたいなラストには成らんでほしいけど。
失う事で妹への愛が純化されるといいとおもう。


それにしても、今回もポルフィは地味にリアルな怪我をするなあ。下手したら終わるぞ。
異世界ファンタジーとか落ち物ヒロインに頼らなくても、ある日突然日常は崩壊して大人にならなくてはいけない時があるっていうのが良く分かる。で、その時に頼りになるのは特別な力とかじゃなくて、それまでの日常で培ったスキルと心根なんだよなー。
だから、子供はちゃんと育てないといけない。
そう言う意味で真っ当な作品だ。
真っ当な分、見ててつらい時もあるが。
でも、面白いかどうか微妙な作品をアニメだと言うだけで見るよりはこういうものを選んで見るべきか。
白人の教授にも「美しいものを見たまえ」とワイルドを紹介されたりしたし。
今回のポルフィの作り方も古めの洋画だしなー。うーん。洋画だから、と簡単に在りがたがると言うのも微妙ではあるが。
星山博之さんのアニメシナリオ教室で、「日本人には生活感がありすぎる。アニメや洋画だと生活感のない夢が描ける。で、夢の中だからこそ普遍的な地味なドラマが描ける」って書いてあったが。うーん。
まあ、日常恋愛小説ってすぐに病気になったりレイプされたりと言う極端な展開になっちゃうって言うのはあるけど。生活感がそんなに悪いものなのか?とも思う。
今回のポルフィは10年前の連合軍のスパムを食べると言う所があるけど、これは日本人のファンタジーなのか、フランス人の日常なのか?
うーん。
ショーケンがコンビーフを食べる所も結構カッコよかったけどなあ。
真似して食ったら胸焼けした(笑)